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第五章
たくさんの名前
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「おじーちゃん、お願いっ! どうしても欲しい服があんの。ほんのちょっとでいいから……」
「やらん」
「そこをなん……」
「何度言われてもやらんもんはやらん! 小遣いはちゃんともらってるんだろう。それで足りないならバイトでもなんでもしたらどうだ。いつまでもじじばばが孫に甘いと思うなよ」
白猫に連れられるままやってきたその場所で、まず耳に入ってきたのはそんな会話だった。
正座をして拝むように頼み込む孫をちらとも見ることなく、縁側に腰を下ろした男はバサッと音を立てて新聞をめくる。
そのバサッが孫の癇に障ったらしい。
「……クソジジイ。大っ嫌い!」
「なっ……」
男が振り向くころには娘の姿はもうなく、間もなくバン! と玄関のドアが勢いよく閉まる音が続いた。大きなため息を一つつくと、男はまた気難しげな顔で新聞に目を落とす。
「あの人は洋一さん。とっても優しいひとよ」
眉間に深く刻まれた皺、ぎょろりとした瞳、への字の口、止むことのない貧乏ゆすり、極めつけに今の会話。『優しい』はどこに? とりあえずどこにも猫のつけ入る隙間なんてなさそうだ。しかし、そう黒猫が考えている間にもう白猫は洋一に歩み寄っていた。
「こんにちは、洋一さん」
人間の耳にはにゃあとしか聞こえないであろうに、律儀に挨拶をして。
バサリ。音がして新聞から洋一が顔を上げた。
そのとき、黒猫は自分の目を疑った。
洋一の顔が溶けたのかと思ったのだ。目尻が、鼻の下が、口角が、とろとろとろっと。
「モモカッ、モモカじゃないかっ! おいおい、しばらくぶりだな。元気か? 元気なのか、おお? よーしよしよしよし」
大きな掌でがしがしと乱暴に撫でられながらも、慣れたものなのか白猫は嬉しそうに尻尾を振っている。
……本当に、さっきと同じ生物か?
にわかには信じがたい光景に瞬きを繰り返していると、離れたところから様子を伺っていた黒猫の存在に洋一が気づいた。鋭い瞳がこちらを見る。思わずぎくりと後ずさった。
「今日は連れがいるのか。前に連れてきたブチ猫以来だな」
ちょいちょいと手招きされるが、黒猫は固まったまま動かない。そのままの位置で、しばらく見つめあう。
と、洋一はふっと目元を緩め、よっこいしょと腰を上げた。
しばらくして戻ってきた洋一の手には、鰹節のパックがあった。
「悪いが今日はこれぐらいしかなくてな。半分こだ」
ごくり、と喉が鳴った。まるで黄金の香りだ。空っぽの胃がきゅうと縮まる。庭石にもさっと積まれた鰹節を、目が自動的に追ってしまう。
白猫がこちらを振り返る。尻尾がおいでおいでと揺れている。
さっきの言葉が耳によみがえった。
『わたしにまかせて』
黒猫はおそるおそる白猫に並ぶと、積まれた鰹節をぺろりとひと舐めした。一瞬で、口どころか全身に味が染みわたった。頭に星がはじけたみたいだ。夢中で石の表面まで舐めつくして、ようやく息をついた。
顔をあげると、いつの間にか白猫は庭石の上に横になり、お腹まで撫でさせていた。洋一はバターみたいにとろけてどこまでも流れていきそうな顔をしている。
ガチャガチャ、バタン!
玄関からドアの開閉音が聞こえたとたん、その顔は瞬く間に引き締まった。
家中を走り回る足音に「ねえ、あたしの携帯知らなーい?」と孫の声が続く。
「……またか。お前はなんでもすぐになくす」
「ねーえ、電話かけてよー」
むっつりとした顔、ぶすっとした口調。元通りの頑固爺の顔に戻って立ち上がると、白猫をちらりと横目で見る。ほんの少しだけ名残惜しそうな色をにじませて。
「モモカ、またいつでも来いよ。……お前もな」
最後は黒猫に向けての言葉らしかった。ぶつぶつと言いながら、洋一は部屋の中へ戻っていく。あっけにとられている黒猫の横で、白猫はうーんと勢いよく伸びをした。
「じゃあ次、行きましょうか」
「……次?」
白猫は言葉どおり次々に黒猫を人間の家へと連れて行った。
たとえば片思いの女の子の名前をつけて『サヤ』と呼ぶたび照れる青年のアパートの窓。たとえば旦那と時を近くして亡くなった猫の『ティンク』が天国から会いに来たと喜ぶおばあさんのイングリッシュガーデン。
そこで出会う人間たちは老若男女様々で、共通点があるとしたら、どの人間も白猫が可愛くて仕方ないらしいことだった。そして白猫もまた、ひどく楽しげにその人間について話すのだ。黒猫のように、ただ一度食べ物を得るだけでない『関係』を白猫は築いていた。
こちらを振り返り微笑む白猫を、黒猫は不思議な思いで見つめていた。
(知らなかった。何も。知ろうとさえしてなかったんだ、僕は)
ばかみたいだとおもう。ずっと一緒にいたのに、今、初めて白猫に出会っているような気がするなんて。
「――じゃあ、次は……」
はっと我に返った。もう白猫は歩みを進めはじめている。
「も、もういいよ! もう十分、お腹いっぱいになったから……」
焦ってそう言うと、白猫は「ほんとに? 遠慮してない?」と顔を近づけてくる。黒猫がこくこく頷くと、ようやく納得したように体を引いた。
「きみは……ほかにもまだ、こういう家があるの?」
「ええと、そうね……あと十軒ぐらい、あるかな」
「そんなに!?」
驚くと、白猫は苦笑した。「今日はすごくいいほうだったの」
「人間がよく家にいる日だったし。日によっては誰もいなかったり、いても頭を撫でられるだけだったり、引っ越してしまったり……だから、できるだけ数は持っていたほうがいいの。ごはんに釣られて捕まって、気づいたら耳を少し切られてたり、こわいこともあったんだけどね」
「昔から、そうやって生きてきたの?」
尋ねると、白猫は少しだけ遠い目をして、それから優しく微笑んだ。
「ねえ、黒猫さん。もう一か所だけ、連れて行きたいところがあるんだけど……いい?」
「やらん」
「そこをなん……」
「何度言われてもやらんもんはやらん! 小遣いはちゃんともらってるんだろう。それで足りないならバイトでもなんでもしたらどうだ。いつまでもじじばばが孫に甘いと思うなよ」
白猫に連れられるままやってきたその場所で、まず耳に入ってきたのはそんな会話だった。
正座をして拝むように頼み込む孫をちらとも見ることなく、縁側に腰を下ろした男はバサッと音を立てて新聞をめくる。
そのバサッが孫の癇に障ったらしい。
「……クソジジイ。大っ嫌い!」
「なっ……」
男が振り向くころには娘の姿はもうなく、間もなくバン! と玄関のドアが勢いよく閉まる音が続いた。大きなため息を一つつくと、男はまた気難しげな顔で新聞に目を落とす。
「あの人は洋一さん。とっても優しいひとよ」
眉間に深く刻まれた皺、ぎょろりとした瞳、への字の口、止むことのない貧乏ゆすり、極めつけに今の会話。『優しい』はどこに? とりあえずどこにも猫のつけ入る隙間なんてなさそうだ。しかし、そう黒猫が考えている間にもう白猫は洋一に歩み寄っていた。
「こんにちは、洋一さん」
人間の耳にはにゃあとしか聞こえないであろうに、律儀に挨拶をして。
バサリ。音がして新聞から洋一が顔を上げた。
そのとき、黒猫は自分の目を疑った。
洋一の顔が溶けたのかと思ったのだ。目尻が、鼻の下が、口角が、とろとろとろっと。
「モモカッ、モモカじゃないかっ! おいおい、しばらくぶりだな。元気か? 元気なのか、おお? よーしよしよしよし」
大きな掌でがしがしと乱暴に撫でられながらも、慣れたものなのか白猫は嬉しそうに尻尾を振っている。
……本当に、さっきと同じ生物か?
にわかには信じがたい光景に瞬きを繰り返していると、離れたところから様子を伺っていた黒猫の存在に洋一が気づいた。鋭い瞳がこちらを見る。思わずぎくりと後ずさった。
「今日は連れがいるのか。前に連れてきたブチ猫以来だな」
ちょいちょいと手招きされるが、黒猫は固まったまま動かない。そのままの位置で、しばらく見つめあう。
と、洋一はふっと目元を緩め、よっこいしょと腰を上げた。
しばらくして戻ってきた洋一の手には、鰹節のパックがあった。
「悪いが今日はこれぐらいしかなくてな。半分こだ」
ごくり、と喉が鳴った。まるで黄金の香りだ。空っぽの胃がきゅうと縮まる。庭石にもさっと積まれた鰹節を、目が自動的に追ってしまう。
白猫がこちらを振り返る。尻尾がおいでおいでと揺れている。
さっきの言葉が耳によみがえった。
『わたしにまかせて』
黒猫はおそるおそる白猫に並ぶと、積まれた鰹節をぺろりとひと舐めした。一瞬で、口どころか全身に味が染みわたった。頭に星がはじけたみたいだ。夢中で石の表面まで舐めつくして、ようやく息をついた。
顔をあげると、いつの間にか白猫は庭石の上に横になり、お腹まで撫でさせていた。洋一はバターみたいにとろけてどこまでも流れていきそうな顔をしている。
ガチャガチャ、バタン!
玄関からドアの開閉音が聞こえたとたん、その顔は瞬く間に引き締まった。
家中を走り回る足音に「ねえ、あたしの携帯知らなーい?」と孫の声が続く。
「……またか。お前はなんでもすぐになくす」
「ねーえ、電話かけてよー」
むっつりとした顔、ぶすっとした口調。元通りの頑固爺の顔に戻って立ち上がると、白猫をちらりと横目で見る。ほんの少しだけ名残惜しそうな色をにじませて。
「モモカ、またいつでも来いよ。……お前もな」
最後は黒猫に向けての言葉らしかった。ぶつぶつと言いながら、洋一は部屋の中へ戻っていく。あっけにとられている黒猫の横で、白猫はうーんと勢いよく伸びをした。
「じゃあ次、行きましょうか」
「……次?」
白猫は言葉どおり次々に黒猫を人間の家へと連れて行った。
たとえば片思いの女の子の名前をつけて『サヤ』と呼ぶたび照れる青年のアパートの窓。たとえば旦那と時を近くして亡くなった猫の『ティンク』が天国から会いに来たと喜ぶおばあさんのイングリッシュガーデン。
そこで出会う人間たちは老若男女様々で、共通点があるとしたら、どの人間も白猫が可愛くて仕方ないらしいことだった。そして白猫もまた、ひどく楽しげにその人間について話すのだ。黒猫のように、ただ一度食べ物を得るだけでない『関係』を白猫は築いていた。
こちらを振り返り微笑む白猫を、黒猫は不思議な思いで見つめていた。
(知らなかった。何も。知ろうとさえしてなかったんだ、僕は)
ばかみたいだとおもう。ずっと一緒にいたのに、今、初めて白猫に出会っているような気がするなんて。
「――じゃあ、次は……」
はっと我に返った。もう白猫は歩みを進めはじめている。
「も、もういいよ! もう十分、お腹いっぱいになったから……」
焦ってそう言うと、白猫は「ほんとに? 遠慮してない?」と顔を近づけてくる。黒猫がこくこく頷くと、ようやく納得したように体を引いた。
「きみは……ほかにもまだ、こういう家があるの?」
「ええと、そうね……あと十軒ぐらい、あるかな」
「そんなに!?」
驚くと、白猫は苦笑した。「今日はすごくいいほうだったの」
「人間がよく家にいる日だったし。日によっては誰もいなかったり、いても頭を撫でられるだけだったり、引っ越してしまったり……だから、できるだけ数は持っていたほうがいいの。ごはんに釣られて捕まって、気づいたら耳を少し切られてたり、こわいこともあったんだけどね」
「昔から、そうやって生きてきたの?」
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