この時を待っていた。

諏訪彼方

文字の大きさ
上 下
14 / 17
悲壮感か、本能か、義務か

運命にさえも

しおりを挟む
「…」
「なんか言ってよ」
「…」
「諦めないから。絶対に。運命にさえも絶対負けない。」
「せつ菜…」

 諦めがついた人と逃げ道を作ってそこに走った人が正しいこの世界。せつ菜が運命にも宿命にも抗えないのは明らか。認めたくないからこその強気な発言。
せつ菜も分かってるはず。私には時間がなくて、せつ菜はいずれ1人で強く生きなくてはならないと。

「だから…諦め…ない…」
そう言ってせつ菜は気を失って床に倒れてしまった。慌ててナースコールで看護師さんを呼ぶ。すぐに看護師さん数人と、お母さんが来てくれた。
 駆けつけてくれた看護師さんたちは、せつ菜をストレッチャー?で運んでいき、私とお母さんだけの空間になった。

「せつ菜には、刺激が過ぎるかも…」
「多分勘づいてる。自分を責めたり変なことしなきゃいいけど。」
「そうね。」
「お母さんも、だからね」
「…」
「何か言ってよ」
「ええ…」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

初めてなら、本気で喘がせてあげる

ヘロディア
恋愛
美しい彼女の初めてを奪うことになった主人公。 初めての体験に喘いでいく彼女をみて興奮が抑えられず…

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが

ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。 定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…

ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。 しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。 気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…

とりあえず、後ろから

ZigZag
恋愛
ほぼ、アレの描写しかないアダルト小説です。お察しください。

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

処理中です...