この時を待っていた。

諏訪彼方

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悲壮感か、本能か、義務か

通り魔?知り合い?多分通り魔

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 夜中、自分の部屋で机に座って日記を書いていると、せつ菜がやってきた。こんな夜中に何の用だろう?なんて考えになれるわけはなく、せつ菜が何を聞きにきたのかはすぐに察せざるを得なかった。
「お義母さんと何の話をしたの?」そりゃあ、そうだよね。
「えっと、親子で仲良く焼肉に行っただけだよ?」
「そうなんだならいいんだ…って違~う!」納得しかけたならそのまんまで良かったのに。
「何が違うの?」
「危なかった!絶対なんか密談してるじゃん!もしかして私たちの不満を言ってたとか?」
「ごめんだけど、あなたたちの話題は全くなかった気が…」
「じゃあ何?私が死んだって報告でもしたの?」
「してない。したら色々面倒でしょう?説明が」
「そうだけど…」

「いい?あのことを知るのは私たちとよくわからない通り魔?だけでいいの!って結局犯人って誰だったんだろ」
「うーん」

 ただの通り魔なら、適当にせつ菜を狙っただけだろうな。
 心配はいらない。大丈夫。

 問題は、私が体調を崩したり倒れたりした時、どう説明するか。だよね。

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