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新日本計画編

No.20氷の女王の涙

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あれから、何週間過ぎたのだろうか。警察庁では相変わらず捜査が進まずに手こずっていた。だが、多田は違った。多田はある人物に着目し捜査を進めていた。
「何度も言っているじゃないですか。あたしは何も知らないって…」
鈴本すずもとアコは呆れながら言った。この女がある人物の正体だ。
「だから…」
「ホント意味わかんない。用がないならもう…」
「官房長官との隠し子じゃないかっていう噂があるがどうなんだ」
鈴本は動転した。ーしめた。多田は迷わず続けた。
「違うのか?だとしたら、こんなに驚くことじゃないが…どうなんだ?」
多田が鈴本に近づくと…気迫に負けたのか逃げ出してしまった。
ーどうしよう…バレちゃった。あいつに殺される!

その日、鈴本はある人物に顔を見せていた。当然、そいつは怒っている。
「どういうこと!?警察にバレたってマジなんなの?」
「ごめんなさい!」
鈴本は怯えながら謝った。
「もういい!あんたに頼んだあたしがバカだった!死ねよマジで!本っ当に使えない奴」
鈴本の顔が青ざめた。正気を失ったようだ。

次の日、霞が関に来ると鈴本から連絡がこないとの情報が入った。必死になって捜索を進めると…彼女の死体が発見された。との連絡が入った。死因は薬の大量服用で自殺と判定された。これを聞いて週刊誌やその他のマスコミ関係者が黙っているわけがない。マスコミは連日朝から晩までこのことを報道した。死人に口なしとはまさにこのことをいうんだな。と、誰もがそう思っていた。

葬儀は関係者のみ集められ、静かに死者を弔った。その中にTwelvesも入っていた。噂話に花を咲かす奴らもいる。すると、アサミはあることに気がついた。
「そうだ…SNSだ…」
アサミはパソコンを開き、すぐさま行動した。

「単刀直入に言う。お前が新日本計画法案の内容を盗んだ犯人なんだよな」
アサミがそう迫ると、犯人は余裕のある表情を見せた。
「そうよ。あたしが全部やったの」
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