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この恋に気づいて
特別塔での魔力暴発
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放課後に呼び出された私は空き教室で魔法庁のお役人さんと面談していた。
相手が初対面の人ということで私はカチコチに緊張していたけど、ブレン・クライネルトさんは私の下手な説明を黙って聞いていてくれた。
「……で、土の元素達の防御魔法で乗り切ったというわけです」
「なるほど。……ブルームさん、少し記憶を覗かせてくださいね」
書類になにか走り書きしていたブレンさんは一旦ペンを置くと、かけていた眼鏡を外した。その瞳は青いけど、ルーカスの瞳より少し明るい色に見えた。
動かなくていい、ただ目を見ていろと言われたので黙ってそうしていると、キラリと彼の瞳が光った気がした。
──自分の目を通して体の奥底まで見透かされている気がする。記憶ってどこからどこまで覗かれているんだろう。あんまりいい気分はしないけど、こればかりは仕方ない。
「うん、証言に狂いはないみたいだね」
ブレンさんはそう言って眼鏡をかけ直していた。
「目が悪くても魔法を使えば視えるものなのですか?」
なんとなく気になって問い掛けると、ブレンさんはキョトンとした顔をしていた。そうしているとルーカスの叔父さんなだけあって似てる。彼が大人になったらこんな風になるのかな。
「ふふ、これは目が悪い訳じゃなくて、不用意に人の記憶を覗かないように眼鏡で封じているだけだよ」
「記憶を?」
「ブルームさんの通心術士としての才能と似たようなものさ。私の目はその人の記憶を覗ける魔眼なんだ」
そうなんだ。私と同じく生まれつき備わった天賦の才能なのだろうか。
その眼鏡も魔道具のひとつなのかな。
「ところでブルームさんは動物と会話する以外に、得意なことはあるのかな?」
「どうでしょう。強いて言えば治癒魔法が得意なくらいですかね」
「そうか……いやでも後になって新たな才能開花する可能性もある……」
ブレンさんはブツブツとひとりで思考の淵へ沈み込んでしまった。
あ、奇妙な植物を生やすのが得意って言ったほうがいいかな。
「叔父さん、今その話は関係ないだろ」
「おっとナイト様のお出ましだ。はいはい、邪魔者は退散しますよっと」
扉を開けて顔を覗かせたルーカスに注意されたブレンさんは肩を竦めていた。
ルーカスったら廊下で私たちのやり取り盗み聞きしていたのかな。私はひとりでも平気だと言ったのに、過保護が過ぎる。
最初に見たときは硬そうなお役人さんだなぁと思っていたけど、甥の前では砕けた態度を取るようなので、なんとなく親近感が湧いた。
何かを思い出したブレンさんはニヤニヤと笑いながらルーカスの事を見ていた。
それに対してルーカスは怪訝そうにする。
「それにしてもルーカス、お前も年頃になったんだなぁ。女の子口説くようになっちゃって」
「……! まさかリナリアの記憶を余分に覗き込んだの!?」
ブレンさんの意味深な発言の後、ルーカスはすぐに顔色を変える。頬を薔薇色に染めて叔父さんを睨みつけていた。その反応に対してブレンさんはからかう態度を緩めない。
「意図せずに視えたんだよ。仕方ないだろう、叔父さんの仕事なのだから」
「だからって……!」
──ドガァァン!
突然起きた爆発音によって叔父と甥のほのぼのしたやりとりは一気に凍り付いた。私もぎくりと固まり、息すら止めていた。衝撃波によって窓だけでなく、建物全体がミシミシ音を立てる。砂と小石が窓ガラスにぶつかってパチパチと鳴らしていた。
一番最初に回復したのはブレンさんだ。彼は一瞬で険しい表情に代わり、座っていた椅子から素早く立ち上がった。
「ここにいるんだ、絶対に動くな」
私たちにそう命じると、彼はルーカスの肩を掴んだ。ブレンさんの真剣な顔にルーカスの表情も強張っていた。
「なにかあればルーカス、お前がブルームさんを守るんだ」
「叔父さん」
ただ事じゃないということは私たちにだってわかる。
ブレンさんにこの後のことを任されたルーカスは不安そうな表情を浮かべていたが、引き止める真似はしなかった。ただ黙って頷いていた。
ルーカスを勇気付けるように力を込めて肩を叩いたブレンさんは、ふわっとマントをひるがえして、退室していった。
その場に取り残された私とルーカスは無言のままその場に呆然と突っ立っていた。
「なに!?」
「どこで爆発したんだよ!」
「落ち着きなさい! 外に出るな! しばらく校舎内で待機しなさい!」
一体どこでなにが起きたのだろう。
外ではまだ学校内にいた生徒たちが騒ぎ、先生達に落ち着いて校舎内に避難しなさいと指示されている声が届いた。
爆発はこの校舎で起きた訳じゃないのかな?
ルーカスはそわそわしていた。
そりゃあそうだろう。血縁の叔父さんが騒動の最中に飛び込んで行ったのだから。それが仕事だといえ、心配するなという方が難しいだろう。
彼は言い付け通り教室からは出なかった。ただ、爆発音の元を探すために窓を開け放って外を覗き込んでいた。
その時、ふわりと風に乗って何か焦げるような煙臭い香りが到達した。
「……特別塔の方向から煙がでてる」
彼のつぶやきに、私も一緒になって窓の外を覗き込む。
特別塔はこの一般塔とは分けられているけど、壁がある訳ではない。規則を破って侵入しようと思えば立ち入れるようになっている場所だ。
「火事?」
「……わからない」
特別塔がある方向から真っ黒な煙は空高く舞い上がった。夕焼け空を黒く染め、不気味な色に変化する。
なにが起きたんだろう。爆発物なんてそんな危険物、学校にあっただろうか……私とルーカスはしばらく無言のまま、立ち昇る真っ黒な煙を眺めていた。
寮の門限時間が迫っていたが、ブレンさんの言い付けを忠実に守って待機していた教室に実技のエーゲル先生がやってきた。ブレンさんの伝言を伝えに来たんだと言う。
「クライネルト君、ブルームさん、特別塔で緊急事態が起きました。至急、魔法庁のクライネルトさんがそちらの対応に回るので、寄り道せず速やかに寮へ帰りなさいとのことです」
「なにがあったんですか?」
ルーカスが不安を隠さずに尋ねると、エーゲル先生は困った顔をしていた。
「特別塔で魔力暴発した生徒が出たのです。詳細はまだ伝わっていません」
校舎が半壊、多くの負傷者が出たのだとか。まだそのくらいしか情報が入ってきていないんだという。一般塔からも教師が応援に入って現場は戦場みたいになっているんじゃないかってのが先生の見立てだ。
……特別塔で爆発。
魔法に慣れていない生徒が集まる一般塔ではちょいちょい起こることだが、生まれてからずっと魔法に親しんできた王侯貴族たちでも暴発するのか。もしかして私みたいに魔力制御が苦手な新入生でもいたのだろうか。
その時は他人事のようにぼんやりと考えていた。
相手が初対面の人ということで私はカチコチに緊張していたけど、ブレン・クライネルトさんは私の下手な説明を黙って聞いていてくれた。
「……で、土の元素達の防御魔法で乗り切ったというわけです」
「なるほど。……ブルームさん、少し記憶を覗かせてくださいね」
書類になにか走り書きしていたブレンさんは一旦ペンを置くと、かけていた眼鏡を外した。その瞳は青いけど、ルーカスの瞳より少し明るい色に見えた。
動かなくていい、ただ目を見ていろと言われたので黙ってそうしていると、キラリと彼の瞳が光った気がした。
──自分の目を通して体の奥底まで見透かされている気がする。記憶ってどこからどこまで覗かれているんだろう。あんまりいい気分はしないけど、こればかりは仕方ない。
「うん、証言に狂いはないみたいだね」
ブレンさんはそう言って眼鏡をかけ直していた。
「目が悪くても魔法を使えば視えるものなのですか?」
なんとなく気になって問い掛けると、ブレンさんはキョトンとした顔をしていた。そうしているとルーカスの叔父さんなだけあって似てる。彼が大人になったらこんな風になるのかな。
「ふふ、これは目が悪い訳じゃなくて、不用意に人の記憶を覗かないように眼鏡で封じているだけだよ」
「記憶を?」
「ブルームさんの通心術士としての才能と似たようなものさ。私の目はその人の記憶を覗ける魔眼なんだ」
そうなんだ。私と同じく生まれつき備わった天賦の才能なのだろうか。
その眼鏡も魔道具のひとつなのかな。
「ところでブルームさんは動物と会話する以外に、得意なことはあるのかな?」
「どうでしょう。強いて言えば治癒魔法が得意なくらいですかね」
「そうか……いやでも後になって新たな才能開花する可能性もある……」
ブレンさんはブツブツとひとりで思考の淵へ沈み込んでしまった。
あ、奇妙な植物を生やすのが得意って言ったほうがいいかな。
「叔父さん、今その話は関係ないだろ」
「おっとナイト様のお出ましだ。はいはい、邪魔者は退散しますよっと」
扉を開けて顔を覗かせたルーカスに注意されたブレンさんは肩を竦めていた。
ルーカスったら廊下で私たちのやり取り盗み聞きしていたのかな。私はひとりでも平気だと言ったのに、過保護が過ぎる。
最初に見たときは硬そうなお役人さんだなぁと思っていたけど、甥の前では砕けた態度を取るようなので、なんとなく親近感が湧いた。
何かを思い出したブレンさんはニヤニヤと笑いながらルーカスの事を見ていた。
それに対してルーカスは怪訝そうにする。
「それにしてもルーカス、お前も年頃になったんだなぁ。女の子口説くようになっちゃって」
「……! まさかリナリアの記憶を余分に覗き込んだの!?」
ブレンさんの意味深な発言の後、ルーカスはすぐに顔色を変える。頬を薔薇色に染めて叔父さんを睨みつけていた。その反応に対してブレンさんはからかう態度を緩めない。
「意図せずに視えたんだよ。仕方ないだろう、叔父さんの仕事なのだから」
「だからって……!」
──ドガァァン!
突然起きた爆発音によって叔父と甥のほのぼのしたやりとりは一気に凍り付いた。私もぎくりと固まり、息すら止めていた。衝撃波によって窓だけでなく、建物全体がミシミシ音を立てる。砂と小石が窓ガラスにぶつかってパチパチと鳴らしていた。
一番最初に回復したのはブレンさんだ。彼は一瞬で険しい表情に代わり、座っていた椅子から素早く立ち上がった。
「ここにいるんだ、絶対に動くな」
私たちにそう命じると、彼はルーカスの肩を掴んだ。ブレンさんの真剣な顔にルーカスの表情も強張っていた。
「なにかあればルーカス、お前がブルームさんを守るんだ」
「叔父さん」
ただ事じゃないということは私たちにだってわかる。
ブレンさんにこの後のことを任されたルーカスは不安そうな表情を浮かべていたが、引き止める真似はしなかった。ただ黙って頷いていた。
ルーカスを勇気付けるように力を込めて肩を叩いたブレンさんは、ふわっとマントをひるがえして、退室していった。
その場に取り残された私とルーカスは無言のままその場に呆然と突っ立っていた。
「なに!?」
「どこで爆発したんだよ!」
「落ち着きなさい! 外に出るな! しばらく校舎内で待機しなさい!」
一体どこでなにが起きたのだろう。
外ではまだ学校内にいた生徒たちが騒ぎ、先生達に落ち着いて校舎内に避難しなさいと指示されている声が届いた。
爆発はこの校舎で起きた訳じゃないのかな?
ルーカスはそわそわしていた。
そりゃあそうだろう。血縁の叔父さんが騒動の最中に飛び込んで行ったのだから。それが仕事だといえ、心配するなという方が難しいだろう。
彼は言い付け通り教室からは出なかった。ただ、爆発音の元を探すために窓を開け放って外を覗き込んでいた。
その時、ふわりと風に乗って何か焦げるような煙臭い香りが到達した。
「……特別塔の方向から煙がでてる」
彼のつぶやきに、私も一緒になって窓の外を覗き込む。
特別塔はこの一般塔とは分けられているけど、壁がある訳ではない。規則を破って侵入しようと思えば立ち入れるようになっている場所だ。
「火事?」
「……わからない」
特別塔がある方向から真っ黒な煙は空高く舞い上がった。夕焼け空を黒く染め、不気味な色に変化する。
なにが起きたんだろう。爆発物なんてそんな危険物、学校にあっただろうか……私とルーカスはしばらく無言のまま、立ち昇る真っ黒な煙を眺めていた。
寮の門限時間が迫っていたが、ブレンさんの言い付けを忠実に守って待機していた教室に実技のエーゲル先生がやってきた。ブレンさんの伝言を伝えに来たんだと言う。
「クライネルト君、ブルームさん、特別塔で緊急事態が起きました。至急、魔法庁のクライネルトさんがそちらの対応に回るので、寄り道せず速やかに寮へ帰りなさいとのことです」
「なにがあったんですか?」
ルーカスが不安を隠さずに尋ねると、エーゲル先生は困った顔をしていた。
「特別塔で魔力暴発した生徒が出たのです。詳細はまだ伝わっていません」
校舎が半壊、多くの負傷者が出たのだとか。まだそのくらいしか情報が入ってきていないんだという。一般塔からも教師が応援に入って現場は戦場みたいになっているんじゃないかってのが先生の見立てだ。
……特別塔で爆発。
魔法に慣れていない生徒が集まる一般塔ではちょいちょい起こることだが、生まれてからずっと魔法に親しんできた王侯貴族たちでも暴発するのか。もしかして私みたいに魔力制御が苦手な新入生でもいたのだろうか。
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