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この恋に気づいて
魔なしの見習い神殿巫女
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無事1学年を修了し、迎えた長期休暇。
後半期もいろいろあったけど、悪いことばかりじゃなかった。
たくさん学んだし、友達とも更に親しくなれた。どこか壁のあった同室者のニーナとも、身の回りで起きたことがきっかけで親しくなれたんだ。なにも得られなかったわけじゃない。
私のことを馬鹿にしていた人達には散々いじめられたけど、彼らには罰を与えられたし、最終的に成績で見返した。次学年からは私を見下すことなど出来ないであろう。
学校から出発した乗り合い馬車にしばらく揺られて生まれ故郷のモナートに到着すると、私の帰りを待ち構えていたお父さんとお母さん、動物の友達との再会を果たした。
「おかえりリナリア」
「疲れたでしょう、早くお家に帰りましょう」
『リナリアおかえりー』
彼らの出迎えの言葉に私は笑顔を浮かべる。
1年前の私よりも成長できている自信があったから、胸を張って「ただいま」を言えた。
その日の晩、久しぶりに夕飯を家族で囲んでいるときに私は学校の事を話した。もちろんふたりを心配させたくないのでイジメられた云々は抜いた話だ。
こんな魔法を習ったとか、イルゼとはもちろん、同室者のニーナやルーカスとも更に親しくなったとか、締めくくりの試験ではすべて合格点を取れたとか……
「それでね、ルーカスはすごいのよ。彼にはできない事なんて無いんじゃないかしら」
友達の話の途中までふたりとも笑顔だったのに、ルーカスの話になると途端にお父さんがつまらなそうな顔になってしまった。お母さんはお父さんのことは放っておきなさいと言うから、話を続ける。
「あの時、空を飛んでいるルーカスは妖精みたいだったわ」
男の子に対する表現にしては失礼かもしれないけど、本当に綺麗だったの。容姿が人並み外れているから尚更に。
大木の枝の上に座って途方に暮れていた私にとって、救いの神様に見えた。いつだってルーカスは私の危機に手を差し延べてくれる。
「彼はいつも私を助けてくれるの。本当にいい人なの」
自慢の友達の話を両親に聞かせていると、お父さんは不機嫌に、そしてお母さんは微笑ましそうにニコニコしていた。
「どんな子かお母さんも気になるわ」
「ルーカスは王都に住んでるから、こっちに来る用事がないと来れないんじゃ無いかな」
ルーカスは本を読むのが好きだから、家に引き篭もっていそうな気がする。良いところの坊ちゃんということで身代金目的で狙われる可能性もあるし、自由に動き回らなそう。誘っても来ないんじゃないかな。
「あ、そうだ。あのね、今度ニーナに会いに行ってもいい?」
「ニーナさん? 孤児院の子の?」
「うん、一緒に宿題しようねって約束したの」
学校から出された宿題は次学年の予習範囲だ。それを一緒にしようって約束したんだ。イルゼも一緒に行けたら良かったんだけど、今回の休暇は家の事情で自由に遊びに行く暇がないのだそうだ。
新たに親しくなったニーナの存在に両親は嬉しそうだった。ルーカスの話の時は不機嫌だったお父さんもノリノリで賛成して、孤児院に手紙でお伺いをして予定を立ててくれた。
◇◆◇
後日、私はお父さんが雇った護衛付きの馬車で移動して、ニーナの住まう孤児院に訪問した。
以前なら護衛とか仰々しいものはいなかったけど、以前の養女騒ぎ以降、両親は慎重になっている。多分魔法魔術省のキューネルさんが警告した事もあるんだろう。国中で騒がれている少女行方不明事件も解決せずに被害者が出ているというし、私も誘拐とかされたくない。なのでおとなしく守られながら移動する。
ニーナのいる孤児院はシュバルツ大神殿近くに位置していた。少し歩けば到着する距離。なるほど、大巫女様の庇護下というのも納得できる。
孤児院の門で入場手続きを取っていると、奥の方から質素なドレス姿の老婦人を連れたニーナが歩いてやってきた。
「ニーナ!」
「ようこそ、リナリア」
この間まで同じ部屋で寝食を共にしていたが、なんだか妙に久々に再会できた気分である。再会を喜ぶハグをすると、彼女は受け止めてくれた。
「これお土産。みんなで食べられるように商会で取り扱ってるビスケットとハーブティーを持ってきたの。こっちは職員さんに渡しておいてね。眠る前に飲むと体がポカポカしてぐっすり眠れるわ」
護衛さんに持ってきてもらったお土産を差し出すと、ニーナは恐縮するように「お土産なんていいのに」と遠慮していた。
「受け取ってくれなきゃ困るわ。袋に説明書が入っているからね。大変なお仕事で緊張してるだろうからってお母さんが持たせてくれたの」
「わかったわ、ありがとう。お礼を伝えておいてちょうだい」
親に持たされたから受け取ってくれと言うと、ニーナはお礼を言って受け取ってくれた。
「ようこそいらっしゃいました。ブルームさんのお父様からはお手紙と一緒に沢山のご厚意をいただきましてありがとうございます」
「いえ……なんかうちのお父さんがすみません。気を遣わせたみたいで」
お父さんはこの孤児院に多額の寄付をしたようである。
私に友達が出来る度にこうもはしゃがれると困るんだけど、やってること自体は慈善活動だから好きにさせておく。孤児院側も助かるだろうからね。
ニーナと一緒に歓迎してくれたのは孤児院の院長先生だという。
同じ魔法魔術学校の同級生が遊びに来たということでわざわざ歓待しに来てくれたのだそうだ。
「この子は感情があまりわからないでしょう? 親戚にたらい回しにされたときに心に傷を負ったみたいで…」
「先生、大袈裟です」
今まで外から見た孤児院しか知らなかったので、どんな場所なんだろうと思っていたけど、ニーナはここで大切にされていた。彼女にとってここは居心地の良い場所なんだろうってひと目でわかった。
そういえばニーナはどうやって魔力が発現したんだろう。聞いたことが無かったので、彼女にそれを質問すると、「私の魔力は11歳の時に突如現れたわ」と教えてくれた。
「小さい子が駆け回って遊んでて、食器棚にぶつかって高いところから物が落下して先生に当たりそうになったときに発動したの」
みんなの前で不思議な力を発揮したニーナを見て興奮した院長先生が魔法魔術省に連れて行ったそうだ。そこで魔力検査を受けて魔力持ちだと判明したのだという。
「私は無意識に魔力抑制してたみたいでそれまで魔法を使ったことがなかったからとても驚いたわ」
「そうなんだ」
私とは逆だ。私は幼い頃から当たり前のように治癒能力と通心術を操っていたから。
魔力ってなんなんだろうなぁ。イルゼはお祖父さん譲りで、私とニーナは親にも親族にも魔力持ちがいない。どこから溢れて来るのだろう。この力は。
今日は天気がいいから中庭で勉強しようと提案されて孤児院の中を案内されていると、見習い神殿巫女とすれ違った。相手がこちらをちらりとみて頭を軽く下げてきたので、私も会釈し返す。私よりお姉さんだけど、まだ10代半ばって感じだろうか。まだまだ若いのに神殿巫女になろうとしているのか。
「さっきの人は?」
見習い神殿巫女が遠ざかって声が届かない位置まで進んだくらいにニーナに尋ねると、彼女は珍しく渋い顔をしていた。そして言いにくそうに口を開く。
「……元貴族様で、魔なしだから神殿入りしたのですって。孤児院の運営手伝いをしてくれてるの」
「そ、そうなんだ」
魔なし。
学校に入ってからちょいちょい耳にするようになった単語。
貴族として、魔術師家系として生まれたのに魔力に目覚めなかった人への蔑称。
「でもあの人もマシな方よ。大巫女様の庇護下に置かれたんだから。魔なしだとわかると、問答無用で軟禁か、娼館送りにする貴族もいるって言うし」
「この国の魔なしへの当たりはキツイって言うものね」
とは言ってもお隣りの国がどういう感じか知らないけど、とにかく貴族の魔なしに対する差別はひどいのだ。
魔なしは貴族に非ず。
そんな格言が平然と横行している貴族社会。本当に恐ろしい。
私は魔力が宿った立場で仲間外れを受けたりしてきたけど、それとは別の方向で大変なんだろうな。
後半期もいろいろあったけど、悪いことばかりじゃなかった。
たくさん学んだし、友達とも更に親しくなれた。どこか壁のあった同室者のニーナとも、身の回りで起きたことがきっかけで親しくなれたんだ。なにも得られなかったわけじゃない。
私のことを馬鹿にしていた人達には散々いじめられたけど、彼らには罰を与えられたし、最終的に成績で見返した。次学年からは私を見下すことなど出来ないであろう。
学校から出発した乗り合い馬車にしばらく揺られて生まれ故郷のモナートに到着すると、私の帰りを待ち構えていたお父さんとお母さん、動物の友達との再会を果たした。
「おかえりリナリア」
「疲れたでしょう、早くお家に帰りましょう」
『リナリアおかえりー』
彼らの出迎えの言葉に私は笑顔を浮かべる。
1年前の私よりも成長できている自信があったから、胸を張って「ただいま」を言えた。
その日の晩、久しぶりに夕飯を家族で囲んでいるときに私は学校の事を話した。もちろんふたりを心配させたくないのでイジメられた云々は抜いた話だ。
こんな魔法を習ったとか、イルゼとはもちろん、同室者のニーナやルーカスとも更に親しくなったとか、締めくくりの試験ではすべて合格点を取れたとか……
「それでね、ルーカスはすごいのよ。彼にはできない事なんて無いんじゃないかしら」
友達の話の途中までふたりとも笑顔だったのに、ルーカスの話になると途端にお父さんがつまらなそうな顔になってしまった。お母さんはお父さんのことは放っておきなさいと言うから、話を続ける。
「あの時、空を飛んでいるルーカスは妖精みたいだったわ」
男の子に対する表現にしては失礼かもしれないけど、本当に綺麗だったの。容姿が人並み外れているから尚更に。
大木の枝の上に座って途方に暮れていた私にとって、救いの神様に見えた。いつだってルーカスは私の危機に手を差し延べてくれる。
「彼はいつも私を助けてくれるの。本当にいい人なの」
自慢の友達の話を両親に聞かせていると、お父さんは不機嫌に、そしてお母さんは微笑ましそうにニコニコしていた。
「どんな子かお母さんも気になるわ」
「ルーカスは王都に住んでるから、こっちに来る用事がないと来れないんじゃ無いかな」
ルーカスは本を読むのが好きだから、家に引き篭もっていそうな気がする。良いところの坊ちゃんということで身代金目的で狙われる可能性もあるし、自由に動き回らなそう。誘っても来ないんじゃないかな。
「あ、そうだ。あのね、今度ニーナに会いに行ってもいい?」
「ニーナさん? 孤児院の子の?」
「うん、一緒に宿題しようねって約束したの」
学校から出された宿題は次学年の予習範囲だ。それを一緒にしようって約束したんだ。イルゼも一緒に行けたら良かったんだけど、今回の休暇は家の事情で自由に遊びに行く暇がないのだそうだ。
新たに親しくなったニーナの存在に両親は嬉しそうだった。ルーカスの話の時は不機嫌だったお父さんもノリノリで賛成して、孤児院に手紙でお伺いをして予定を立ててくれた。
◇◆◇
後日、私はお父さんが雇った護衛付きの馬車で移動して、ニーナの住まう孤児院に訪問した。
以前なら護衛とか仰々しいものはいなかったけど、以前の養女騒ぎ以降、両親は慎重になっている。多分魔法魔術省のキューネルさんが警告した事もあるんだろう。国中で騒がれている少女行方不明事件も解決せずに被害者が出ているというし、私も誘拐とかされたくない。なのでおとなしく守られながら移動する。
ニーナのいる孤児院はシュバルツ大神殿近くに位置していた。少し歩けば到着する距離。なるほど、大巫女様の庇護下というのも納得できる。
孤児院の門で入場手続きを取っていると、奥の方から質素なドレス姿の老婦人を連れたニーナが歩いてやってきた。
「ニーナ!」
「ようこそ、リナリア」
この間まで同じ部屋で寝食を共にしていたが、なんだか妙に久々に再会できた気分である。再会を喜ぶハグをすると、彼女は受け止めてくれた。
「これお土産。みんなで食べられるように商会で取り扱ってるビスケットとハーブティーを持ってきたの。こっちは職員さんに渡しておいてね。眠る前に飲むと体がポカポカしてぐっすり眠れるわ」
護衛さんに持ってきてもらったお土産を差し出すと、ニーナは恐縮するように「お土産なんていいのに」と遠慮していた。
「受け取ってくれなきゃ困るわ。袋に説明書が入っているからね。大変なお仕事で緊張してるだろうからってお母さんが持たせてくれたの」
「わかったわ、ありがとう。お礼を伝えておいてちょうだい」
親に持たされたから受け取ってくれと言うと、ニーナはお礼を言って受け取ってくれた。
「ようこそいらっしゃいました。ブルームさんのお父様からはお手紙と一緒に沢山のご厚意をいただきましてありがとうございます」
「いえ……なんかうちのお父さんがすみません。気を遣わせたみたいで」
お父さんはこの孤児院に多額の寄付をしたようである。
私に友達が出来る度にこうもはしゃがれると困るんだけど、やってること自体は慈善活動だから好きにさせておく。孤児院側も助かるだろうからね。
ニーナと一緒に歓迎してくれたのは孤児院の院長先生だという。
同じ魔法魔術学校の同級生が遊びに来たということでわざわざ歓待しに来てくれたのだそうだ。
「この子は感情があまりわからないでしょう? 親戚にたらい回しにされたときに心に傷を負ったみたいで…」
「先生、大袈裟です」
今まで外から見た孤児院しか知らなかったので、どんな場所なんだろうと思っていたけど、ニーナはここで大切にされていた。彼女にとってここは居心地の良い場所なんだろうってひと目でわかった。
そういえばニーナはどうやって魔力が発現したんだろう。聞いたことが無かったので、彼女にそれを質問すると、「私の魔力は11歳の時に突如現れたわ」と教えてくれた。
「小さい子が駆け回って遊んでて、食器棚にぶつかって高いところから物が落下して先生に当たりそうになったときに発動したの」
みんなの前で不思議な力を発揮したニーナを見て興奮した院長先生が魔法魔術省に連れて行ったそうだ。そこで魔力検査を受けて魔力持ちだと判明したのだという。
「私は無意識に魔力抑制してたみたいでそれまで魔法を使ったことがなかったからとても驚いたわ」
「そうなんだ」
私とは逆だ。私は幼い頃から当たり前のように治癒能力と通心術を操っていたから。
魔力ってなんなんだろうなぁ。イルゼはお祖父さん譲りで、私とニーナは親にも親族にも魔力持ちがいない。どこから溢れて来るのだろう。この力は。
今日は天気がいいから中庭で勉強しようと提案されて孤児院の中を案内されていると、見習い神殿巫女とすれ違った。相手がこちらをちらりとみて頭を軽く下げてきたので、私も会釈し返す。私よりお姉さんだけど、まだ10代半ばって感じだろうか。まだまだ若いのに神殿巫女になろうとしているのか。
「さっきの人は?」
見習い神殿巫女が遠ざかって声が届かない位置まで進んだくらいにニーナに尋ねると、彼女は珍しく渋い顔をしていた。そして言いにくそうに口を開く。
「……元貴族様で、魔なしだから神殿入りしたのですって。孤児院の運営手伝いをしてくれてるの」
「そ、そうなんだ」
魔なし。
学校に入ってからちょいちょい耳にするようになった単語。
貴族として、魔術師家系として生まれたのに魔力に目覚めなかった人への蔑称。
「でもあの人もマシな方よ。大巫女様の庇護下に置かれたんだから。魔なしだとわかると、問答無用で軟禁か、娼館送りにする貴族もいるって言うし」
「この国の魔なしへの当たりはキツイって言うものね」
とは言ってもお隣りの国がどういう感じか知らないけど、とにかく貴族の魔なしに対する差別はひどいのだ。
魔なしは貴族に非ず。
そんな格言が平然と横行している貴族社会。本当に恐ろしい。
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