22 / 137
この恋に気づいて
ズルは良くない。
しおりを挟む
ルーカスが作ってくれた薬は効き目抜群で、一晩の内に髪を一気に伸ばしてくれた。むしろ伸びすぎて医務室の先生に長さを整えてもらったくらいである。
治癒魔法では治しきれなかった部位も苦い薬で完治した。火だるまになって瀕死状態になったとは言えないくらい、元通りに回復した私は学校に復帰した。
入院中にお見舞いに来てくれたイルゼが教えてくれたけど、私を半殺しにした子は1ヶ月の魔法禁止措置と謹慎処分と罰則を与えられたそうだ。
この学校では学生側の都合で退学はできないと、前にルーカスに聞かされたけど、素行に問題のある生徒を学校側が見放して退学処分になることはあるのだという。それは稀だけど、人知れず退学していく人もたまにいるそうだ。
あの時同級生の彼女は、自分の意思で私へ攻撃をしかけた。
私が苦しむ姿を見て楽しんでいたんだ。もしも私が命を落としていたら彼女は即刻退学処分になっていたことであろう。
魔法を玩具のように扱った彼女は先生方にみっちり説教を喰らった上に、保護者にも連絡が行ったとかでかなり厳しい処分が下ったとか。
私は彼女を庇ったりはしないし、彼女のした事を許すこともない。
今回の事で反省して、二度と人に害を加えないようになってくれたらいいけど、こればっかりはわからない。
同じクラスだから謹慎明けにまた顔を合わせることになるだろうし。なるべく接触を持たないようにしようとは思うけど……憂鬱である。
「はい、これ。お母さんが友達と食べなさいって持たせてくれたの。ルーカスにもあげるね」
お母さんに沢山持たせられていたお菓子と紅茶缶を、読書しているルーカスの席に置いた。それと私を見比べた彼は大きな目でぱちくりとまばたきしていた。
「……ありがとう」
「これ隣の国で人気のお菓子なの。おやつにしてね」
本にしおりを挟んで閉じたルーカスは机の上に乗ったお菓子をまじまじと見つめた。
「へぇ、エスメラルダのお菓子なんだ」
「この辺では流通していないのかしら? 食べたことない?」
「ないね、多分王都の店には売ってないと思う」
そうなんだ!
おぼっちゃんなルーカスが知らないお菓子をおすそ分けできたことに私は内心優越感を覚えていた。喜びを隠しきれない私がにやにやしていると、ルーカスが訝しんでいたので慌てて真顔に戻す。
ルーカスはいつも本読んでるし、自分のことを開けっ広げに話すこともないから、お高く止まっていると誤解されているけど実際にはそんなことない。
こういう風に彼の新しい一面を知ると、私はますます仲良くなれたような気がして嬉しくなるんだ。
「おいクライネルト、こいつと喋っていたら落ちこぼれがうつるぞ」
ほのぼのーとしていた空間に邪魔者が割って入ってきた。意地悪な男子である。どこまでも私をこき下ろさなければ気が済まないらしい。
私は聞こえない振りをして無視しようとしたけど、ルーカスは違った。
「それは違うな。君が知らないだけで、リナリアには他と違う才能がある。そうやって人を見下して慢心していると、いつかは君が見下される立場になってしまうから止めておいた方がいい」
ルーカスは面と向かって意地悪男子の言葉を否定した。そう返ってくると思ってなかったらしい男子はピキリと固まる。
それから数秒おいて返された言葉を理解したようで、苛立たしげに顔を歪めた相手は椅子に座っているルーカスを睨みつけていた。
「女の前だからってカッコつけてんのかよ」
「…だったらどうだって言うんだい? 君のやってる事よりは余程格好良いと思うけど?」
微笑みをたたえて吐き捨てられた言葉に男子は口をモゴモゴさせていた。
やっと声が出るようになったのかと思えば、「うるせぇ! ガリ勉女男!」と吐き捨て、ドカドカ足音を立てて何処かへと消え去った。
誰かとやり合うルーカスを見たことがなかった私は目を丸くして唖然としていた。
そんなことしたらあいつらはルーカスにもイチャモンつけてくるようになるんじゃって不安になった。現に私を庇ってくれるイルゼは意地悪なクラスメイトから嫌味を言われてはバチバチやり合うことも多い。
「大丈夫さ。なにかあっても、僕は実力でねじ伏せてみせるから。君は自分の事だけを心配するといいよ」
「うっ…」
人の事よりまず自分だろ、と言外に言われて私は唇を噛んだ。
正論なので何も返せなかった。悔しい。
◆◇◆
「ブルームさん! ちょっと待って!」
「……?」
薬学の授業を終えた私が魔法薬学室を出ようとしたら、先生に呼び止められた。
なんだろう、今日の課題である喉薬の出来についてチクリと言われるのだろうか……。と恐恐していると、先生は胸の前で指を組んで女神様にお祈りするポーズをしてみせた。
なぜ急にお祈り? と困惑していると、彼は懇願するように言った。
「アンチークをもう一度咲かせられないかな?」
その言葉で私は急速に冷静になる。
「……先生、なかなか手に入らないからってズルは良くないと思います」
「そんなこと言わずに、試しにもう一度だけでいいから!」
何をどうしてそんなにあの不気味な花を欲しがっているのか。私もこの間煎じたアンチークを飲んだ立場なので、その効き目は体感しているけども、ズルは良くないと思う。
「私に頼まずとも、先生が咲かせてみせたらいいじゃないですか。私よりも上手に咲かせられると思いますよ」
言っておくけど、私の魔法は安定していないんだ。願ったとして咲かせられる保証はないし、一度聞いたら二度目三度目もあるだろう。こういうのはやっぱり良くないと思う。
「先生は土の元素の要素持ちじゃないから、植物の生成には弱いんだよ。試しにやったけど駄目だった……生えてきたのは雑草さ」
薬学の先生はがくりと項垂れていた。既に実践済みだったらしい。
それはそうか。元素たちは何でも屋ではないし、そんなことしたら生態系が乱れるものね。
先生には、問屋に入荷するのをおとなしく待つべきだと説得してから教室を出る。廊下では女子が数人たむろっていた。
教室に用でもあるんだろうか。もしかしたら先生に質問しにきたのかもと思った私は邪魔にならぬよう彼女たちの脇を通り抜ける。
「先生に色仕掛けしたの?」
「……は?」
まさかの呟きを拾った私は耳を疑った。今の、誰に言ったの?
彼女たちは目を細めてこちらを睨みつけている。まさかの私に対する問いかけのようだ。
「あなた前学期の薬学試験、追試受けて合格していたわよね」
「それは実力で……!」
まさかの疑惑に私は慌てて否定する。
ルーカスに作り方を見てもらって練習して、それで追試に合格しただけ。色仕掛けなんてそんな馬鹿な。私13歳だよ?
「顔が綺麗な子は得よね」
「最近はクライネルト君とも親密よね、出来ないふりをして守ってもらっているの? したたかな人ね」
「そんなわけ無いじゃない…」
彼女たちの口ぶりだと、私は相当な悪女に見えるようだ。こっちは必死なのに何故そんなことを言うんだろう。この間の火だるま事件もだけど、私そんなに目に余ることしてるかな?
私は色仕掛けなんかしてないし、わざと劣等生のふりをしている訳じゃない!
反論したいのに、怒りと屈辱でぐちゃぐちゃになった私は上手く言語化出来なかった。拳を握りしめて黙り込む私を見た彼女たちは溜飲を下げた様子。
「可愛いと思ってそんなワンピース着てるの? 言っとくけど全然似合ってないから」
「子供っぽくてダサいしそういう服着るのやめたら?」
そんなことない! お父さんもお母さんもイルゼも可愛いって言ってくれたもの!
なんでこの人たちに着ている服のことまで言われなきゃならないの!
治癒魔法では治しきれなかった部位も苦い薬で完治した。火だるまになって瀕死状態になったとは言えないくらい、元通りに回復した私は学校に復帰した。
入院中にお見舞いに来てくれたイルゼが教えてくれたけど、私を半殺しにした子は1ヶ月の魔法禁止措置と謹慎処分と罰則を与えられたそうだ。
この学校では学生側の都合で退学はできないと、前にルーカスに聞かされたけど、素行に問題のある生徒を学校側が見放して退学処分になることはあるのだという。それは稀だけど、人知れず退学していく人もたまにいるそうだ。
あの時同級生の彼女は、自分の意思で私へ攻撃をしかけた。
私が苦しむ姿を見て楽しんでいたんだ。もしも私が命を落としていたら彼女は即刻退学処分になっていたことであろう。
魔法を玩具のように扱った彼女は先生方にみっちり説教を喰らった上に、保護者にも連絡が行ったとかでかなり厳しい処分が下ったとか。
私は彼女を庇ったりはしないし、彼女のした事を許すこともない。
今回の事で反省して、二度と人に害を加えないようになってくれたらいいけど、こればっかりはわからない。
同じクラスだから謹慎明けにまた顔を合わせることになるだろうし。なるべく接触を持たないようにしようとは思うけど……憂鬱である。
「はい、これ。お母さんが友達と食べなさいって持たせてくれたの。ルーカスにもあげるね」
お母さんに沢山持たせられていたお菓子と紅茶缶を、読書しているルーカスの席に置いた。それと私を見比べた彼は大きな目でぱちくりとまばたきしていた。
「……ありがとう」
「これ隣の国で人気のお菓子なの。おやつにしてね」
本にしおりを挟んで閉じたルーカスは机の上に乗ったお菓子をまじまじと見つめた。
「へぇ、エスメラルダのお菓子なんだ」
「この辺では流通していないのかしら? 食べたことない?」
「ないね、多分王都の店には売ってないと思う」
そうなんだ!
おぼっちゃんなルーカスが知らないお菓子をおすそ分けできたことに私は内心優越感を覚えていた。喜びを隠しきれない私がにやにやしていると、ルーカスが訝しんでいたので慌てて真顔に戻す。
ルーカスはいつも本読んでるし、自分のことを開けっ広げに話すこともないから、お高く止まっていると誤解されているけど実際にはそんなことない。
こういう風に彼の新しい一面を知ると、私はますます仲良くなれたような気がして嬉しくなるんだ。
「おいクライネルト、こいつと喋っていたら落ちこぼれがうつるぞ」
ほのぼのーとしていた空間に邪魔者が割って入ってきた。意地悪な男子である。どこまでも私をこき下ろさなければ気が済まないらしい。
私は聞こえない振りをして無視しようとしたけど、ルーカスは違った。
「それは違うな。君が知らないだけで、リナリアには他と違う才能がある。そうやって人を見下して慢心していると、いつかは君が見下される立場になってしまうから止めておいた方がいい」
ルーカスは面と向かって意地悪男子の言葉を否定した。そう返ってくると思ってなかったらしい男子はピキリと固まる。
それから数秒おいて返された言葉を理解したようで、苛立たしげに顔を歪めた相手は椅子に座っているルーカスを睨みつけていた。
「女の前だからってカッコつけてんのかよ」
「…だったらどうだって言うんだい? 君のやってる事よりは余程格好良いと思うけど?」
微笑みをたたえて吐き捨てられた言葉に男子は口をモゴモゴさせていた。
やっと声が出るようになったのかと思えば、「うるせぇ! ガリ勉女男!」と吐き捨て、ドカドカ足音を立てて何処かへと消え去った。
誰かとやり合うルーカスを見たことがなかった私は目を丸くして唖然としていた。
そんなことしたらあいつらはルーカスにもイチャモンつけてくるようになるんじゃって不安になった。現に私を庇ってくれるイルゼは意地悪なクラスメイトから嫌味を言われてはバチバチやり合うことも多い。
「大丈夫さ。なにかあっても、僕は実力でねじ伏せてみせるから。君は自分の事だけを心配するといいよ」
「うっ…」
人の事よりまず自分だろ、と言外に言われて私は唇を噛んだ。
正論なので何も返せなかった。悔しい。
◆◇◆
「ブルームさん! ちょっと待って!」
「……?」
薬学の授業を終えた私が魔法薬学室を出ようとしたら、先生に呼び止められた。
なんだろう、今日の課題である喉薬の出来についてチクリと言われるのだろうか……。と恐恐していると、先生は胸の前で指を組んで女神様にお祈りするポーズをしてみせた。
なぜ急にお祈り? と困惑していると、彼は懇願するように言った。
「アンチークをもう一度咲かせられないかな?」
その言葉で私は急速に冷静になる。
「……先生、なかなか手に入らないからってズルは良くないと思います」
「そんなこと言わずに、試しにもう一度だけでいいから!」
何をどうしてそんなにあの不気味な花を欲しがっているのか。私もこの間煎じたアンチークを飲んだ立場なので、その効き目は体感しているけども、ズルは良くないと思う。
「私に頼まずとも、先生が咲かせてみせたらいいじゃないですか。私よりも上手に咲かせられると思いますよ」
言っておくけど、私の魔法は安定していないんだ。願ったとして咲かせられる保証はないし、一度聞いたら二度目三度目もあるだろう。こういうのはやっぱり良くないと思う。
「先生は土の元素の要素持ちじゃないから、植物の生成には弱いんだよ。試しにやったけど駄目だった……生えてきたのは雑草さ」
薬学の先生はがくりと項垂れていた。既に実践済みだったらしい。
それはそうか。元素たちは何でも屋ではないし、そんなことしたら生態系が乱れるものね。
先生には、問屋に入荷するのをおとなしく待つべきだと説得してから教室を出る。廊下では女子が数人たむろっていた。
教室に用でもあるんだろうか。もしかしたら先生に質問しにきたのかもと思った私は邪魔にならぬよう彼女たちの脇を通り抜ける。
「先生に色仕掛けしたの?」
「……は?」
まさかの呟きを拾った私は耳を疑った。今の、誰に言ったの?
彼女たちは目を細めてこちらを睨みつけている。まさかの私に対する問いかけのようだ。
「あなた前学期の薬学試験、追試受けて合格していたわよね」
「それは実力で……!」
まさかの疑惑に私は慌てて否定する。
ルーカスに作り方を見てもらって練習して、それで追試に合格しただけ。色仕掛けなんてそんな馬鹿な。私13歳だよ?
「顔が綺麗な子は得よね」
「最近はクライネルト君とも親密よね、出来ないふりをして守ってもらっているの? したたかな人ね」
「そんなわけ無いじゃない…」
彼女たちの口ぶりだと、私は相当な悪女に見えるようだ。こっちは必死なのに何故そんなことを言うんだろう。この間の火だるま事件もだけど、私そんなに目に余ることしてるかな?
私は色仕掛けなんかしてないし、わざと劣等生のふりをしている訳じゃない!
反論したいのに、怒りと屈辱でぐちゃぐちゃになった私は上手く言語化出来なかった。拳を握りしめて黙り込む私を見た彼女たちは溜飲を下げた様子。
「可愛いと思ってそんなワンピース着てるの? 言っとくけど全然似合ってないから」
「子供っぽくてダサいしそういう服着るのやめたら?」
そんなことない! お父さんもお母さんもイルゼも可愛いって言ってくれたもの!
なんでこの人たちに着ている服のことまで言われなきゃならないの!
25
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。
【完結】双子の伯爵令嬢とその許婚たちの物語
ひかり芽衣
恋愛
伯爵令嬢のリリカとキャサリンは二卵性双生児。生まれつき病弱でどんどん母似の美女へ成長するキャサリンを母は溺愛し、そんな母に父は何も言えない……。そんな家庭で育った父似のリリカは、とにかく自分に自信がない。幼い頃からの許婚である伯爵家長男ウィリアムが心の支えだ。しかしある日、ウィリアムに許婚の話をなかったことにして欲しいと言われ……
リリカとキャサリン、ウィリアム、キャサリンの許婚である公爵家次男のスターリン……彼らの物語を一緒に見守って下さると嬉しいです。
⭐︎2023.4.24完結⭐︎
※2024.2.8~追加・修正作業のため、2話以降を一旦非公開にしていました。
→2024.3.4再投稿。大幅に追加&修正をしたので、もしよければ読んでみて下さい(^^)

獣人辺境伯と精霊に祝福された王女
緋田鞠
恋愛
第十二王女として生まれたシャーロットは、精霊の祝福を受けていた。
だが、彼女が三歳のある日、精霊の力が暴走した事で、害を与えられないよう、また、与えないように、塔に保護されて暮らす事になる。
それから、十五年。成人を迎えたシャーロットは、成人を祝う夜会で、王国唯一の獣人貴族ヴィンセントに出会い、翌日には、王命で彼の元に嫁ぐ事が決まっていた。
ヴィンセントは何故、「呪われた王女」と呼ばれるシャーロットとの結婚を受け入れたのか。
過去と思惑が入り乱れ、互いの想いを知りえないまま、すれ違っていく…。
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。

誰でもイイけど、お前は無いわw
猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。
同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。
見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、
「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」
と言われてしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる