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Day‘s Eye 芽吹いたデイジー
デイジーの涙【テオ視点】
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デイジーに拒絶された俺はすぐに気を取り戻して、彼女に追い縋った。
「デイジー! なぁ待てって! 違うんだって!」
「しらない。あの女の人と楽しくやってれば?」
「あの女は絡んできただけで何もねぇんだって…」
俺が必死に引き留めようとするも、デイジーは魔力を放出しており、触れるとビリビリと強めの静電気が走って触れられない状況だ。
横について必死の弁解をするが、デイジーは聞く耳を持たない。
「最近私が相手しないから、性欲が有り余って下心が出てきたんでしょどうせ」
「はぁ!? お前の体調が悪いから我慢しているけど、他の女に手を出すほど飢えてねーよ!」
デイジーが居るのに他の女に手ぇ出すかよ。そもそもあんな臭い女とか無理。鼻がもげるかと思った。
……嘘だろ、信じたくないけど今さっきので浮気認定された訳? 普段は淡々としてるくせに…デイジーが嫉妬してる……と喜んでいる暇はなさげだ。
「俺にはお前だけだ!」
「さてどうだか」
つっけんどんに返された。
全く聞く耳を持たない。これは困ったぞ。
「俺がどれだけデイジーを愛しているかお前知ってるだろ? 頼むから俺を信じてくれよ!」
俺が訴えると、ピタリと足を止めたデイジー。
あ、信じてくれる気になったんだ、と思った俺は彼女の表情を覗き込んで固まった。──彼女は据わった目で俺を睨みつけ、顔を嫌悪で歪めていたのだ。
「くさい。他の女の匂いを擦り付けた体で私に近づかないで。……吐き気がする」
──くさい?
吐き気がする……?
そんなこと、デイジーに初めて言われた。
うわぁ、ものすごく泣きたい……
あまりの衝撃に俺は再び固まる。そんな俺を無視したデイジーは横をすり抜けると、ベェベェ鳴いているロバを引き連れてマック家の方角に向かっていた。
普段はデイジーの言うことを聞かないロバも、今日に限ってはデイジーの不機嫌を感じ取って素直に言うことを聞いている。
「待って! 頼むから待って!」
あの悪臭女…! 怪我させるかもと少しでも気遣ったのが間違っていた!!
こんなありえない誤解されるとかマジねーわ。なんでこんなことになるんだ、なんであそこでデイジーと遭遇するんだ。ツイていない…!
ズンズンと実家に歩いていくデイジーを追いかけて声をかけ続けるが、デイジーは俺を見ない。完全に拒絶されてしまっている。彼女は厩舎にロバを戻して黙々と片付けをする。
「なぁデイジー」
「私、今日から実家に帰らせていただきます」
「えっ!?」
デイジーはそう宣言すると、俺の目の前から姿を消した。魔法を使って移動したのだ。だがすぐ側に居る。
実家の中だ。
『魔法使って家に入ってくるなんてどうしたの』
『私、しばらく厄介になるね』
『何だ、テオと喧嘩でもしたのか?』
『一緒にいたくないの!』
耳をすませば、開いた窓からそんな会話が聞こえてきた。
デイジーは俺と同じ空間にいるのも嫌なのだ。誤解なのに。話をこじらせたまま別居なんかさせてたまるか…!
俺はマック家の玄関前に行くと、扉を叩いた。
「はい」
出てきた親父さんは俺の姿を見ると、目をパチクリと瞬かせた。
「デイジーと話がしたいんだけど」
「…お前、デイジーに何したんだ。泣いてるじゃねぇか」
えっ…泣いている?
親父さんから返ってきた言葉に俺は衝撃を受ける。さっきまで激怒していたのに?
「町で娼婦から粉をかけられていて断っているところをデイジーに見られたんだよ…」
「…間が悪いな」
親父さんはため息を吐きながら家の中に通してくれた。彼についてマック家のリビングに入ると、ソファに座わっているお袋さんのお腹に抱きつく形でデイジーが肩を震わせていた。
「デイジー、このテオが浮気なんかするわけがないだろう、もう一度冷静になって話をしたほうがいい」
「やだ!」
親父さんが間に入って仲裁しようとしてくれていたが、デイジーはそれを拒否した。
「みたの! 女と抱き合っていたの!」
お袋さんのお腹から顔を離したデイジーの瞳は涙で歪み、その白い頬は涙に濡れていた。その涙を拭ってやりたいのに、今の彼女は俺に触れられるのを嫌がっている。
「デイジー…」
困ってしまった俺は、言おうとした弁解の言葉が出てこず、ボーッと突っ立ったままになってしまった。
「テオ、今日はデイジーを預かる」
親父さんの言葉に俺はバッと振り返る。
「お前を疑う気はないが、デイジーがこの調子だ。このままじゃ冷静な対話は出来んだろう」
──冷静になってまた話し合おう。
そう言われて、やんわりマック家から追い出された俺はそこからの記憶がない。普通に家に帰ったとは思うけど、詳細は全く覚えていない。
デイジーのいない家は寂しすぎて孤独でどうにかなりそうだった。デイジーが貴族の娘と判明して村を離れたときや戦地に向かうときとは違う辛さがあった。俺は拒絶されたのだ。くさい、吐き気がすると……
その時のデイジーの軽蔑の視線を思い出すだけで泣きそうになる……
デイジーにはもっと嫉妬して欲しいと思ったことはある。俺のことを好きだって姿を見せてほしいと思ったことが何度もある。
…だけどこんな風になるくらいなら嫉妬しないままでいて欲しかったかもしれない。完膚なきまでに拒絶されたらただ辛いだけだ…。
デイジーの泣いた顔なんて見たくなかった。
俺がデイジーを泣かせてしまったんだ。
□■□
デイジーのいない朝を迎え、俺は仕事前にマック家を訪れた。
出迎えてくれたおばさんには「体調が悪そうだからまだ寝かせてる」と言われ、起こさぬようにという条件でデイジーの寝顔を見ることができた。
デイジーの目元は赤くなっていた。…いつまで泣いていたのだろう。相変わらず顔色が悪く、少し痩せてしまったように見える。そっと目元を指でなぞると、デイジーはむずがるようにむにゃむにゃ寝言を言っていた。
俺は彼女を起こさぬよう、そっとキスを落とす。
「時間が経てばあの子も冷静になるから」
お袋さんに言われた言葉に俺は頷きつつも、心は晴れなかった。『信じてほしい』そう思っても、デイジーの目には俺が浮気しているように見えたんだ。デイジーにとってそれが真実で衝撃だったのだろう。彼女を責めることなんざ出来るわけがない。
後ろ髪引かれる思いで仕事に出かけるためにマック家を後にする。職場までの通い慣れた道を歩きながら、俺は思い出し怒りしていた。
……あの女さえいなければ、八百屋で購入したオレンジをデイジーに食べさせて、同じ家で一緒に休めたはずなのに。
そう言えばデイジーを追いかけるのに必死になってオレンジ全部落としたままだったな。もったいないことしちまった。
俺は落ち込んだまま淡々と仕事をこなした。いつもなら早く時間が経てばいいのにと終業時間を待つはずなのに、今日はそんな気分じゃなかった。
昼休みに再度マック家に向かったが、デイジーは俺と会いたくないと言っていた。ここで強引に顔を見ようと押しかけたらデイジーの機嫌を損ねるだけだ。俺は諦めて撤退した。
…また泣いているんだろうか。泣いてなければいいんだが……
昨日の今日だ。どうせ家に帰ってもデイジーはいないだろう。親方に「今日は残業する」というと、信じられないものを見るような目で見られた。
だって一人の家に帰っても寂しいだけじゃないか。それなら仕事をして気を紛らわせたほうがマシだ。
「あーそれなら町の店にこれ卸してもらっていいか?」
「わかりました」
町か…昨日のことを思い出すからあまり立ち寄りたくないけど、仕事は仕事だ。俺がやると言ったんだから行くしかない。
荷台に乗った家庭用調理器具をしっかり固定するとそれを押した。
いつもならなんてない荷物の重さだが、俺の足は鎖でできた足かせがついたかのように重く感じて、町までの道のりが長く感じたのである。
「デイジー! なぁ待てって! 違うんだって!」
「しらない。あの女の人と楽しくやってれば?」
「あの女は絡んできただけで何もねぇんだって…」
俺が必死に引き留めようとするも、デイジーは魔力を放出しており、触れるとビリビリと強めの静電気が走って触れられない状況だ。
横について必死の弁解をするが、デイジーは聞く耳を持たない。
「最近私が相手しないから、性欲が有り余って下心が出てきたんでしょどうせ」
「はぁ!? お前の体調が悪いから我慢しているけど、他の女に手を出すほど飢えてねーよ!」
デイジーが居るのに他の女に手ぇ出すかよ。そもそもあんな臭い女とか無理。鼻がもげるかと思った。
……嘘だろ、信じたくないけど今さっきので浮気認定された訳? 普段は淡々としてるくせに…デイジーが嫉妬してる……と喜んでいる暇はなさげだ。
「俺にはお前だけだ!」
「さてどうだか」
つっけんどんに返された。
全く聞く耳を持たない。これは困ったぞ。
「俺がどれだけデイジーを愛しているかお前知ってるだろ? 頼むから俺を信じてくれよ!」
俺が訴えると、ピタリと足を止めたデイジー。
あ、信じてくれる気になったんだ、と思った俺は彼女の表情を覗き込んで固まった。──彼女は据わった目で俺を睨みつけ、顔を嫌悪で歪めていたのだ。
「くさい。他の女の匂いを擦り付けた体で私に近づかないで。……吐き気がする」
──くさい?
吐き気がする……?
そんなこと、デイジーに初めて言われた。
うわぁ、ものすごく泣きたい……
あまりの衝撃に俺は再び固まる。そんな俺を無視したデイジーは横をすり抜けると、ベェベェ鳴いているロバを引き連れてマック家の方角に向かっていた。
普段はデイジーの言うことを聞かないロバも、今日に限ってはデイジーの不機嫌を感じ取って素直に言うことを聞いている。
「待って! 頼むから待って!」
あの悪臭女…! 怪我させるかもと少しでも気遣ったのが間違っていた!!
こんなありえない誤解されるとかマジねーわ。なんでこんなことになるんだ、なんであそこでデイジーと遭遇するんだ。ツイていない…!
ズンズンと実家に歩いていくデイジーを追いかけて声をかけ続けるが、デイジーは俺を見ない。完全に拒絶されてしまっている。彼女は厩舎にロバを戻して黙々と片付けをする。
「なぁデイジー」
「私、今日から実家に帰らせていただきます」
「えっ!?」
デイジーはそう宣言すると、俺の目の前から姿を消した。魔法を使って移動したのだ。だがすぐ側に居る。
実家の中だ。
『魔法使って家に入ってくるなんてどうしたの』
『私、しばらく厄介になるね』
『何だ、テオと喧嘩でもしたのか?』
『一緒にいたくないの!』
耳をすませば、開いた窓からそんな会話が聞こえてきた。
デイジーは俺と同じ空間にいるのも嫌なのだ。誤解なのに。話をこじらせたまま別居なんかさせてたまるか…!
俺はマック家の玄関前に行くと、扉を叩いた。
「はい」
出てきた親父さんは俺の姿を見ると、目をパチクリと瞬かせた。
「デイジーと話がしたいんだけど」
「…お前、デイジーに何したんだ。泣いてるじゃねぇか」
えっ…泣いている?
親父さんから返ってきた言葉に俺は衝撃を受ける。さっきまで激怒していたのに?
「町で娼婦から粉をかけられていて断っているところをデイジーに見られたんだよ…」
「…間が悪いな」
親父さんはため息を吐きながら家の中に通してくれた。彼についてマック家のリビングに入ると、ソファに座わっているお袋さんのお腹に抱きつく形でデイジーが肩を震わせていた。
「デイジー、このテオが浮気なんかするわけがないだろう、もう一度冷静になって話をしたほうがいい」
「やだ!」
親父さんが間に入って仲裁しようとしてくれていたが、デイジーはそれを拒否した。
「みたの! 女と抱き合っていたの!」
お袋さんのお腹から顔を離したデイジーの瞳は涙で歪み、その白い頬は涙に濡れていた。その涙を拭ってやりたいのに、今の彼女は俺に触れられるのを嫌がっている。
「デイジー…」
困ってしまった俺は、言おうとした弁解の言葉が出てこず、ボーッと突っ立ったままになってしまった。
「テオ、今日はデイジーを預かる」
親父さんの言葉に俺はバッと振り返る。
「お前を疑う気はないが、デイジーがこの調子だ。このままじゃ冷静な対話は出来んだろう」
──冷静になってまた話し合おう。
そう言われて、やんわりマック家から追い出された俺はそこからの記憶がない。普通に家に帰ったとは思うけど、詳細は全く覚えていない。
デイジーのいない家は寂しすぎて孤独でどうにかなりそうだった。デイジーが貴族の娘と判明して村を離れたときや戦地に向かうときとは違う辛さがあった。俺は拒絶されたのだ。くさい、吐き気がすると……
その時のデイジーの軽蔑の視線を思い出すだけで泣きそうになる……
デイジーにはもっと嫉妬して欲しいと思ったことはある。俺のことを好きだって姿を見せてほしいと思ったことが何度もある。
…だけどこんな風になるくらいなら嫉妬しないままでいて欲しかったかもしれない。完膚なきまでに拒絶されたらただ辛いだけだ…。
デイジーの泣いた顔なんて見たくなかった。
俺がデイジーを泣かせてしまったんだ。
□■□
デイジーのいない朝を迎え、俺は仕事前にマック家を訪れた。
出迎えてくれたおばさんには「体調が悪そうだからまだ寝かせてる」と言われ、起こさぬようにという条件でデイジーの寝顔を見ることができた。
デイジーの目元は赤くなっていた。…いつまで泣いていたのだろう。相変わらず顔色が悪く、少し痩せてしまったように見える。そっと目元を指でなぞると、デイジーはむずがるようにむにゃむにゃ寝言を言っていた。
俺は彼女を起こさぬよう、そっとキスを落とす。
「時間が経てばあの子も冷静になるから」
お袋さんに言われた言葉に俺は頷きつつも、心は晴れなかった。『信じてほしい』そう思っても、デイジーの目には俺が浮気しているように見えたんだ。デイジーにとってそれが真実で衝撃だったのだろう。彼女を責めることなんざ出来るわけがない。
後ろ髪引かれる思いで仕事に出かけるためにマック家を後にする。職場までの通い慣れた道を歩きながら、俺は思い出し怒りしていた。
……あの女さえいなければ、八百屋で購入したオレンジをデイジーに食べさせて、同じ家で一緒に休めたはずなのに。
そう言えばデイジーを追いかけるのに必死になってオレンジ全部落としたままだったな。もったいないことしちまった。
俺は落ち込んだまま淡々と仕事をこなした。いつもなら早く時間が経てばいいのにと終業時間を待つはずなのに、今日はそんな気分じゃなかった。
昼休みに再度マック家に向かったが、デイジーは俺と会いたくないと言っていた。ここで強引に顔を見ようと押しかけたらデイジーの機嫌を損ねるだけだ。俺は諦めて撤退した。
…また泣いているんだろうか。泣いてなければいいんだが……
昨日の今日だ。どうせ家に帰ってもデイジーはいないだろう。親方に「今日は残業する」というと、信じられないものを見るような目で見られた。
だって一人の家に帰っても寂しいだけじゃないか。それなら仕事をして気を紛らわせたほうがマシだ。
「あーそれなら町の店にこれ卸してもらっていいか?」
「わかりました」
町か…昨日のことを思い出すからあまり立ち寄りたくないけど、仕事は仕事だ。俺がやると言ったんだから行くしかない。
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