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Day‘s Eye 花嫁になったデイジー

嫁さんはご不満模様【テオ視点】(※R18)

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 明るい日差しが差し込む中、俺はデイジーを組み敷いてその体を揺さぶっていた。綺麗、可愛いとささやきながら、彼女の半開きの唇に吸い付くと、それを出迎えるように舌を伸ばしてきたので、それを絡めとる。
 デイジーは紫の瞳をどろどろに溶かしてもっともっとと求めてきた。俺の腰に甘えるように足を絡めてきた彼女を抱き起こして自分の膝の上に座らせて深く繋がった。

「ふぁあああ…っん!」

 柔らかくて華奢な身体を支えながら奥を突くと、デイジーはビクビク身体を震わせる。ぎゅうと俺を締め付けて気をやった。彼女の首元から強く甘い香りが漂ってきたので、俺はそれを肺いっぱいに吸い込んだ。

 朝も昼も夜も、その気になればいつだってデイジーを抱いた。
 離れがたくて、繋がったまま食事をさせたこともある。下から突くとデイジーは食べるのを忘れて乱れた。力なくぐったりするデイジーを揺すっては欲望を吐き出すの繰り返し。もう飲み込めないと秘部からドロドロ吐き出される精が出てこぬように栓をして過ごすことも少なくなかった。

 どんなに抱いても飢餓感はなくならない。綺麗で可愛くて極上の嫁さんの魅力はとどまるところを知らないらしい。
 俺の形を完全に覚えた身体は敏感に反応しては、甘く、誘うような匂いを漂わせていた。この匂いが外に漏れていないか不安になって、自分の匂いで上書きするように精を吐き出す。他の雄には絶対に渡さない。デイジーは俺だけの番だ。
 

 巣ごもりの時期は誰も家に寄ってこない。獣人は蜜月の匂いに感化されるから。…それに加えて、番ったばかりの雄は番に手出しされないよう、殺気立っているから。
 一月くらいの巣ごもりは常識だ。そのために2ヶ月分くらいの保存食は備蓄している。その期間中、お互いに理性をなくして求め合うのが獣人内での常識なのだが、うちの嫁さんは人間なので少しばかり感覚が違ったらしい。

「外に出たい。仕事がしたい」

 後少しで一月、というところでデイジーが音を上げたのだ。

「外に出してくれない、離してくれない。四六時中子作りとか頭と体が壊れそうなの!」
「お前もその気になって求めてきたじゃんか。俺の腰に足絡めて自分から腰振ってたくせに」

 本当のことを言ったのに、顔を真っ赤にしたデイジーからゲンコツされた。シラフで言われると恥ずかしいらしい。
 俺としては軽く3ヶ月位巣篭もりしてもいい気分だった。食料なら親に頼めば家の外に置いてくれるだろうし、何よりもずっと求めていた番との時間を大事にしたかったから。
 でもデイジーは自堕落な生活に嫌気が差してきたらしい。……残念だが、働き者である彼女の性格上、今の状況は我慢ならないのかもしれない。

 そんなわけで俺とデイジーの蜜月期間は終了した。
 とは言っても、日常生活に戻るだけであって、嫁さんを可愛がることはやめない。だって俺はデイジーと結婚したのだ。俺はデイジーの夫なのだから堂々と嫁さんを可愛がる権利があるのだ。
 一生デイジーを愛し抜くと誓った。決してデイジーに寂しい思いはさせない。


 仕事復帰初日、俺は朝から気乗りしなかった。昨晩の情事の痕を残した嫁さんを残したまま出かけるなんて気が気でない。俺の不在時に変な男がやってきたら? 想像するだけでおぞましい…!
 今からでも蜜月再開したいと言ったらデイジーは嫌がるだろうか?

「あんまり、自信ないけど…」

 仕事に出かける際にデイジーから弁当を渡された。あまり料理をした経験のないデイジーが俺のために作ってくれた弁当。俺は初々しい嫁さんにときめいて、朝から貪りたくなったけど、寸前のところで耐えた。
 なにこれ辛い。こんな可愛い嫁さん放置して、むさ苦しい野郎どものいる職場に行かなきゃなんねぇの? ひどくない?
 デイジーはなんだかソワソワしていたが、意を決した表情をすると俺の目を見て、恥ずかしそうにこう言った。

「…夜に、また相手してあげるから…」
「デ」
「いってらっしゃい」

 名前を呼ぶ前にパタンと閉ざされた玄関のドア。
 なにそれ、俺に夜のお誘いしてくれたわけ…? うそだろ…普段ツンツンしているくせにここに来て嫁さんの急なデレがたまらなく可愛い…!

 あぁもう、仕事行きたくない。夜と言わずに今すぐにデイジーをベッドに連れ込みたい……辛い。嫁さんが可愛すぎて辛すぎる…


■□■


「あれ、蜜月は?」

 久々に出勤してきた俺の姿を見つけた同僚が不思議そうな顔をしていた。
 俺のことだから平気で3ヶ月位閉じこもっているかと皆が思っていたそうだ。

「嫁がつれない…疲れたから仕事いけって追い出された…」

 仕方ない、惚れた弱みだ。嫁さんが言うならそうしてやるのが男ってもんだ。

「早速尻に敷かれてるじゃねーか」
「やっぱ人間だと感覚がちげーのな」

 冷やかすようにぺしっと背中を叩かれた。言われてることは間違っていないので否定はしない。結婚する前、あいつを好きになったときからそれは薄々感じていたので仕方ないことだと自分でも理解しているつもりだ。好きなだけ尻に敷いてもらおうか。デイジーの尻ならいくらでも受け止めてやる。

「そこもひっくるめて好きなんだけど。夜はめっちゃくっついてくるし」

 普段はドライなくせに、ふとした瞬間にデレる瞬間があって、それがたまらなく愛おしい。俺にしか見せない表情、素直じゃなくて不器用に甘えてくるその姿がいじらしくて可愛くて辛抱たまらん。

「素直じゃないところも可愛いし、美人だし、身体も極上だし…甘くていい匂いするし、はぁ帰ったらまた抱こう」

 絶対抱く。むしろ帰ったら速攻抱くわ。自分の中で決意表明をすると、俺の前で生暖かい視線を向ける同僚共をキッと睨みつけた。

「お前らにはあいつの魅力を教えてやらねーけど! デイジーは俺の嫁だ!」
「いや、ぜんぶ口から吐き出してんぞ」

 呆れ半分に指摘された。
 あいつへの想いが溢れてしまってついつい吐露していたらしい。まぁいいか、隠すことじゃないし。

「長年の片思いをこじらせていた男が恋を成就させて想い人と結婚した途端うざくなったな」
「鬱陶しいったらありゃしない」

 この村の人間はほぼ全員、俺の片思いは叶わないと思っていたらしい。特にデイジーが貴族の娘とわかったこと、それと俺に運命の番が見つかった時はもう終わりだと思われていたのだそうだ。
 その為、悲願達成して幸せ真っ盛りの俺には何ヶ月でも巣篭もりしていいと言われていたのだ。
 同僚からうざいと言われつつも、その言葉には安堵が含まれているように感じた。

「おーテオ来たかー。嫁自慢は休憩中にしとけー」
「うっす」

 工場の奥の方から親方がやってきて、俺の肩を叩いてきた。
 とにかく早く帰りたい一心で必死に働いていたら、「お前、やれば出来るじゃねーか、やれば」と親方に褒められたけど、その目が呆れ半分だったのは言うまでもない。
 俺のやる気の原動力が嫁さんであると見破られていたのであろう。

「おつかれっした!」

 終業時間になったら、俺は飛んで帰った。休憩中に同僚から飲みの誘いを受けたがそれを断り、直帰である。
 今までは実家に帰っていたが、これからは違う。俺とデイジーの家に帰宅するのだ。それだけのことなのだが心が弾んで、走る足に力が入る。
 あいつ今日は何していたんだろう。寝て過ごしていたのか、それとも作業所で薬の制作をしているのだろうか。

 夕日が山の奥に消え去ろうとしており、夜の訪れを知らせている。薄暗くなった村にぽつんと明かりの灯った家があった。丘の上の赤い屋根の家。俺が手配した大工とデイジーの実親が手配した技術者達によって建てられた家は立派だ。
 待っていてくれる人がいるってのは幸せなことだ。俺はいつもあいつを待つ側だったので、その喜びはひとしお。
 家からはいつも嗅いでいた薬草の香りに加えて、料理の匂いが漂ってきた。

「ただいま!」

 俺は元気よく家に飛び込むとあいつの匂いを辿って、台所に足を向けた。

「お、おかえり」

 俺の帰りに驚いたのか、料理本片手に料理するデイジーは目を丸くして固まっていた。俺が用意したエプロンを身に着けたデイジーはすごく…すごく色っぽくてそそった。
 俺は彼女を背後から抱きしめると、その首筋に顔をうずめて匂いを吸い込む。

「ちょっと、料理してるんだからやめてよ」

 デイジーが文句を言っていたが、彼女の手に持っているお玉を鍋の中に戻させると、彼女の服の中に手を突っ込んで身体を弄った。

「テオ! なにしてるの!?」

 帰ってきてそうそうあんた馬鹿じゃないの!? となじられたが、俺には小鳥が囀っているようにしか聞こえない。
 かわいいかわいい。文句言う姿すら可愛い。
 デイジーの下着の中に手を入れると、そこは湿っていた。傷つけないように指を濡らすと、まだ反応していない秘芯を指の腹で優しく撫でる。

「ん…」

 鼻にかかった声を漏らすデイジー。
 一月の蜜月期間中にデイジーの身体は変化した。俺からの愛撫を受けると、素直に感じる身体に変わったのだ。指で秘部をいじりながら、デイジーの小さくてツルンとした耳を舐め囓る。服の上から胸を揉みしだくと、彼女の身体はびくんと震え、呼吸が荒くなり始めた。
 素直な身体は俺を受け入れる準備を整えた。つっかえることなく、俺の指を飲み込むそこは欲しがって蠢いていた。

「トロトロじゃん、ずっと欲しかったんじゃないのか?」
「ちがっ」
「エロいな、デイジーむちゃくちゃエロい」

 デイジーに台所の流しに手をつかせると、腰を引き寄せ、そのまま後ろから挿入した。

「あああ…!」

 入れただけで達したデイジーは悲鳴のような喘ぎ声を漏らした。俺もそのまま持っていかれそうだったがなんとか堪えて後ろから彼女を愛した。
 足腰がガクガクになった彼女を食卓の上に寝転ばせると、そのまま腰を振り続けて……何度か彼女の中で果てた。
 エプロン姿のデイジーの艶姿は……控えめに言って最高だった。

 その後、夕飯を食べずに事に及んだことを怒ったデイジーは俺を寝室から追い出した。
 ドアの外から呼びかけたが、応答はない。へそを曲げたデイジーは頑固なので、その日はそっとしておくことにした。

 リビングのソファは寝心地が悪いながらも俺はぐっすりと寝入った。





「…オ、テオ、朝だよ、起きて」
「ん…」

 肩を叩かれた俺は呻き声を上げながら目をあけた。窓から朝日が差し込み、その光がデイジーを明るく照らしていた。
 昨日あんなに貪ったのにデイジーの姿を見た瞬間、もっと欲しくなった俺は彼女の腕を引っ張って抱き込んだ。
 華奢で柔らかいデイジーは相変わらずいい香りがする。彼女の甘い香りを嗅いで楽しみながら、ワンピースの裾を持ち上げる。

「はっ!? ちょっとテオ!?」

 俺の胸を押して離れようとしたデイジーのワンピースをさっと脱がすと、自分の下に組み敷く。目を白黒させる彼女の下着もぱぱっと脱がせた上で、俺は彼女の秘部に指を潜り込ませた。昨晩の残滓が残っている泥濘はあっさりと指を受け入れた。
 水音が響くのと同時に、彼女の呼吸がだんだん荒くなるのが伝わってきた。ふわりと雌が発情した甘酸っぱい香りが漂ってきて、俺の中の獣が暴れだしそうになる。

「あっ! 駄目、駄目だって…!」
「駄目じゃないだろ、感じてるくせに」

 耳をなめながらささやくと、デイジーの膣がきゅうと締まった。そこに元気になった自身を突き立てて更に揺さぶると、デイジーは俺の背中に爪を立てながら高く喘いでいた。
 俺は彼女の感じる様子を目と耳で楽しみながら、更に彼女を食い尽くしたのである。


 俺が何度か精を吐き出した頃にはデイジーはぐったりとして意識をなくしていた。ゆっくり彼女の中から出ていくと、繋がっていた部分からはどろりと白濁が流れてきた。
 辺りには彼女の甘い匂いとお互いの体液のいやらしい匂いが充満しており、意識を失ったデイジーのしどけない姿をじっと見ていると、俺はますます欲しくなった。彼女をもっともっと愛したい。

 俺は考えた。無理だ、耐えられない。可愛い嫁さんが悪いんだ。俺は悪くない。
 やっぱり、蜜月は続行で。

 その提案をしたら、ご機嫌斜めのデイジーから往復ビンタされて「仕事いけ!」と怒鳴られた。
 どうやら俺の可愛い嫁さんはご不満模様らしい。
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