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番外編
悪いのは紫クチビル男。いいか先輩、私は何も悪くない。【前編】
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あやめ大学2年秋ごろの話。前後編です。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「わたしぃ、可愛くないからぁ」
「そんなことないよー。高谷さんは可愛いって」
サークルの男子メンバーに甘えた声で話しかけるのは、一年生の女の子だ。
今年の新入生は個性豊かだ。私に妙になついている長篠君をはじめ、今、「そんなことないよ」待ちをしていた彼女もなかなか個性が強い。彼女の言動が去年サークルにいた須藤さんを思い出させるので、なるべく接触は控えていたのだが……
「そんなことないですよぉ。だって私ぃ、田端先輩みたいに可愛くないからぁ」
「はっ?」
別の班で味付けした豚肉を揚げ焼きしていた私の名前が出てきたのでぎょっとした。
「高谷さん、喋っている暇があるなら手を動かして。…向井君も一緒になってサボらないでくれる? 口じゃなくて手を動かして」
ウワァ高谷さんから変な絡まれ方した…と思ったら、蛍ちゃんがそこに割って入って話を別の方向へと流してくれた。
注意された高谷さんはムッとした顔をしていたが、蛍ちゃんに逆らえないのか大人しく作業に戻っている。高谷さんの相手をしていた男子に対しても蛍ちゃんはビシッと釘を差している。
蛍ちゃんカッコいい。私もあんな風に畏怖を与えられたらいいのに。
「田端先輩、田端先輩。酢豚が出来上がったら一番に味見しますよ俺」
「長篠君も喋っていないで、エビの背わた取りして」
蛍ちゃんはついでに長篠君も注意してくれた。
いつの間に私の後ろに忍び寄っていたんだ長篠君は。…蛍ちゃんにはいつもお世話をかけていて申し訳ない。
今日のお料理サークルのテーマは中華料理だ。色んな料理を作るべく、担当に分かれて調理していた。私は酢豚担当だ。
エビチリ担当の長篠君はエビの下処理をサボって私に絡みに来て、春巻き担当の高谷さんは構ってちゃんオーラを辺りに撒き散らし、口だけ動かして手を動かさない。彼らと同じ班の人はイライラしながら包丁を振るっている。
…このままでは出来上がりに差が生まれそうな気がしてならない。
蛍ちゃんが長篠君を元の位置に戻して、エビの背わた取りを監督している。蛍ちゃんは結構面倒見がいいんだよなぁ。
「うわっエビの背わた、イトミミズみたい。キメェ」
「口じゃなくて手を動かす」
エビチリチームは蛍ちゃんが監視しているから大丈夫であろう。春巻きチームの方も部長が自ら監視に出向いてくれた。チャーハンチームは何の問題もなく、サクサク作っているので問題なさそう。
何故私はナメられるんだろうなぁ…ギャルの格好してもナメられるし、すっぴんに近いナチュラルメイクでもナメられるし…
いっそ蛍ちゃんを見習ってパンクファッションにしてみようか。だからといって蛍ちゃんの代名詞であるラベンダーヘアを真似するのは、彼女に失礼なので……前にアプリコットオレンジカラーにしたことがあるから、今度はその色にしようかな。
口ピアスはちょっと痛そうなので無理だけど、洋服はギャル服で代用が可能だ。パンクメイクにごついブーツをはいて颯爽と歩けば…
「あやめ、なにか焦げ臭いんだけど」
「あぁっ!? 人参が!!」
ミカ先輩に指摘されて私は我に返った。炒めながら考え事をしていたせいで人参を焦がしてしまったのだ。
■□■
「へへーん、俺が一番に田端先輩の作った酢豚を味見したんスよー? 残念でしたね? めちゃくちゃ美味かった」
「……」
「長篠君、私の彼氏を挑発しないで」
長篠君をジト目で睨みつける彼氏様を抑えながら後輩を嗜めるが、長篠君はちっともへこたれない。
何故会う度に喧嘩を売るんだこの後輩は。先輩は怒ったらめっちゃ怖いんだぞ!!
「それでぇ、先輩たちはどこに向かってるんですかー?」
「…別に君のことは誘ってないよ?」
「いいじゃないですかぁ」
蛍ちゃんの冷たい言葉も何のその。誘ってもいない長篠君はヘラヘラしながら後を着いてくる。
私達は今、ライブハウスに向かっている。
蛍ちゃんが追っかけているガールズバンドが出場する合同ライブに参加するのだ。様々なインディーズバンドが参加予定で、そこからプロデビューするバンドもあるそうだ。
それに誘われた私はお目付け役の束縛野郎を連れて、大学講義後に3人で会場へ向かっていたのだが……正門前で長篠君と遭遇したというわけである。
ライブハウス前でインディーズバンドのライブだよと念押ししたが、長篠君は「ライブ久々ー」と呑気な顔して着いてきた。座る席順で少し揉めたが、私は蛍ちゃんと亮介先輩に挟まれた席に着いた。
普段はスタンディング席オンリーだが、ここの会場は各席に着く形だ。ただ、ライブ開始したら皆起立してライブ観戦する模様である。
今はまだ開演前で、目の前のステージ背後のスクリーンにはCMのような映像が止まることなく流れている。会場の外では各アーティストの物販しているが、蛍ちゃんは買いに行かなくても良いのかな。
「Invincibleの出番は5番目だっけ? ちょっと先にお手洗いに行ってくるね」
「なら私も行く」
先輩と長篠くんだけを席に残しておくのは忍びないが、彼らをその場に残して私と蛍ちゃんはお手洗いに向かった。ライブが始まっちゃうと中々席を外しにくくなるからね。
考えることは皆同じらしい。女子トイレは行列が出来ており、用を済ませるまでにだいぶ時間を食ってしまった。ライブの開演時間が迫っているので、私と蛍ちゃんは観客席に戻ろうと足早にトイレから出てきたのだが……どこからか聞こえてきた話し声に足を止めた。
「その気があったから俺に声を掛けてきたんだろ? いいからこいよ」
「違います! 私は純粋に応援のつもりで…!」
女子トイレから少し離れた所、観客席のある方向とは逆側にあるバリケードの向こうで、一組の男女が何やらトラブルを起こしているようであった。
女性の腕を掴んで、関係者だけが入れるスペースへと引っ張り込もうとするのは、この合同イベントの出場者だろうか。
「…あぁいうの多いんだよね。ファンの女性が応援しただけで、勘違いして手を出そうとする輩」
ボソリと蛍ちゃんの冷たいつぶやきが耳に入ってきた。彼女の顔を見ると、そのクールビューティーなお顔は真冬の冬将軍のごとく冷え冷えとなさっておられる。
そうこうしている間にも、女性ファンらしき女の人が関係者専用スペースの奥へと吸い込まれそうになっていた。ライブ会場内はもう既に熱気で包まれており、観客たちもライブの開演を今か今かと待ち構えて歓声を上げている。大音量で音楽が流れまくっていて、彼女の悲鳴が届かない。
いかん、あれ本気でマズいよね!?
「ちょっと待ちなよ! そこの紫クチビル男!」
今日の出場バンドの中で私が知っているのはInvincibleだけだ。
入場の際にパンフレットを貰ったけど、誰が誰だかさっぱりわからん!
よってあそこで女性に不埒な真似を働こうとしている紫色のルージュを付けた男の名も知らん!
「あやめちゃん!?」
蛍ちゃんの呼び止める声が聞こえたが、私はそれよりも先に動いた。関係者以外立入禁止と書かれたバリケードを飛び越えると、私は怯えた様子の女性の腕を掴んで引っ張ると、男から引き離した。
「見てわからないのか! 彼女は嫌がっているじゃないか!」
「何だよお前…」
私は女性を背中に庇って紫クチビル男を睨みつけた。
全くもってけしからん! ファンを何だと思っているんだ! 今正にファンを1人失ったぞ。それを理解しているのか。
…なんなんだこいつ、紫色のルージュなんて塗りやがって! 腹立つな!!
紫クチビル男は、ムッとした顔で私を睨みつけてきた。そして私の頭の先からつま先までジロジロと舐めるように観察するとニヤリといやらしい笑みを浮かべた。
私は奴をキッと睨みつける。私が庇った女性は震えていた。怖かっただろう。
被害者を増やさないためにも、こんな輩をのさばらすわけには行かない。
勘違いするなよ。
彼女はファンだったかもしれない。だがそれはお前の音楽技術のファンだったに過ぎない。異性として好んでいるとは限らないんだぞ!
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「わたしぃ、可愛くないからぁ」
「そんなことないよー。高谷さんは可愛いって」
サークルの男子メンバーに甘えた声で話しかけるのは、一年生の女の子だ。
今年の新入生は個性豊かだ。私に妙になついている長篠君をはじめ、今、「そんなことないよ」待ちをしていた彼女もなかなか個性が強い。彼女の言動が去年サークルにいた須藤さんを思い出させるので、なるべく接触は控えていたのだが……
「そんなことないですよぉ。だって私ぃ、田端先輩みたいに可愛くないからぁ」
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注意された高谷さんはムッとした顔をしていたが、蛍ちゃんに逆らえないのか大人しく作業に戻っている。高谷さんの相手をしていた男子に対しても蛍ちゃんはビシッと釘を差している。
蛍ちゃんカッコいい。私もあんな風に畏怖を与えられたらいいのに。
「田端先輩、田端先輩。酢豚が出来上がったら一番に味見しますよ俺」
「長篠君も喋っていないで、エビの背わた取りして」
蛍ちゃんはついでに長篠君も注意してくれた。
いつの間に私の後ろに忍び寄っていたんだ長篠君は。…蛍ちゃんにはいつもお世話をかけていて申し訳ない。
今日のお料理サークルのテーマは中華料理だ。色んな料理を作るべく、担当に分かれて調理していた。私は酢豚担当だ。
エビチリ担当の長篠君はエビの下処理をサボって私に絡みに来て、春巻き担当の高谷さんは構ってちゃんオーラを辺りに撒き散らし、口だけ動かして手を動かさない。彼らと同じ班の人はイライラしながら包丁を振るっている。
…このままでは出来上がりに差が生まれそうな気がしてならない。
蛍ちゃんが長篠君を元の位置に戻して、エビの背わた取りを監督している。蛍ちゃんは結構面倒見がいいんだよなぁ。
「うわっエビの背わた、イトミミズみたい。キメェ」
「口じゃなくて手を動かす」
エビチリチームは蛍ちゃんが監視しているから大丈夫であろう。春巻きチームの方も部長が自ら監視に出向いてくれた。チャーハンチームは何の問題もなく、サクサク作っているので問題なさそう。
何故私はナメられるんだろうなぁ…ギャルの格好してもナメられるし、すっぴんに近いナチュラルメイクでもナメられるし…
いっそ蛍ちゃんを見習ってパンクファッションにしてみようか。だからといって蛍ちゃんの代名詞であるラベンダーヘアを真似するのは、彼女に失礼なので……前にアプリコットオレンジカラーにしたことがあるから、今度はその色にしようかな。
口ピアスはちょっと痛そうなので無理だけど、洋服はギャル服で代用が可能だ。パンクメイクにごついブーツをはいて颯爽と歩けば…
「あやめ、なにか焦げ臭いんだけど」
「あぁっ!? 人参が!!」
ミカ先輩に指摘されて私は我に返った。炒めながら考え事をしていたせいで人参を焦がしてしまったのだ。
■□■
「へへーん、俺が一番に田端先輩の作った酢豚を味見したんスよー? 残念でしたね? めちゃくちゃ美味かった」
「……」
「長篠君、私の彼氏を挑発しないで」
長篠君をジト目で睨みつける彼氏様を抑えながら後輩を嗜めるが、長篠君はちっともへこたれない。
何故会う度に喧嘩を売るんだこの後輩は。先輩は怒ったらめっちゃ怖いんだぞ!!
「それでぇ、先輩たちはどこに向かってるんですかー?」
「…別に君のことは誘ってないよ?」
「いいじゃないですかぁ」
蛍ちゃんの冷たい言葉も何のその。誘ってもいない長篠君はヘラヘラしながら後を着いてくる。
私達は今、ライブハウスに向かっている。
蛍ちゃんが追っかけているガールズバンドが出場する合同ライブに参加するのだ。様々なインディーズバンドが参加予定で、そこからプロデビューするバンドもあるそうだ。
それに誘われた私はお目付け役の束縛野郎を連れて、大学講義後に3人で会場へ向かっていたのだが……正門前で長篠君と遭遇したというわけである。
ライブハウス前でインディーズバンドのライブだよと念押ししたが、長篠君は「ライブ久々ー」と呑気な顔して着いてきた。座る席順で少し揉めたが、私は蛍ちゃんと亮介先輩に挟まれた席に着いた。
普段はスタンディング席オンリーだが、ここの会場は各席に着く形だ。ただ、ライブ開始したら皆起立してライブ観戦する模様である。
今はまだ開演前で、目の前のステージ背後のスクリーンにはCMのような映像が止まることなく流れている。会場の外では各アーティストの物販しているが、蛍ちゃんは買いに行かなくても良いのかな。
「Invincibleの出番は5番目だっけ? ちょっと先にお手洗いに行ってくるね」
「なら私も行く」
先輩と長篠くんだけを席に残しておくのは忍びないが、彼らをその場に残して私と蛍ちゃんはお手洗いに向かった。ライブが始まっちゃうと中々席を外しにくくなるからね。
考えることは皆同じらしい。女子トイレは行列が出来ており、用を済ませるまでにだいぶ時間を食ってしまった。ライブの開演時間が迫っているので、私と蛍ちゃんは観客席に戻ろうと足早にトイレから出てきたのだが……どこからか聞こえてきた話し声に足を止めた。
「その気があったから俺に声を掛けてきたんだろ? いいからこいよ」
「違います! 私は純粋に応援のつもりで…!」
女子トイレから少し離れた所、観客席のある方向とは逆側にあるバリケードの向こうで、一組の男女が何やらトラブルを起こしているようであった。
女性の腕を掴んで、関係者だけが入れるスペースへと引っ張り込もうとするのは、この合同イベントの出場者だろうか。
「…あぁいうの多いんだよね。ファンの女性が応援しただけで、勘違いして手を出そうとする輩」
ボソリと蛍ちゃんの冷たいつぶやきが耳に入ってきた。彼女の顔を見ると、そのクールビューティーなお顔は真冬の冬将軍のごとく冷え冷えとなさっておられる。
そうこうしている間にも、女性ファンらしき女の人が関係者専用スペースの奥へと吸い込まれそうになっていた。ライブ会場内はもう既に熱気で包まれており、観客たちもライブの開演を今か今かと待ち構えて歓声を上げている。大音量で音楽が流れまくっていて、彼女の悲鳴が届かない。
いかん、あれ本気でマズいよね!?
「ちょっと待ちなよ! そこの紫クチビル男!」
今日の出場バンドの中で私が知っているのはInvincibleだけだ。
入場の際にパンフレットを貰ったけど、誰が誰だかさっぱりわからん!
よってあそこで女性に不埒な真似を働こうとしている紫色のルージュを付けた男の名も知らん!
「あやめちゃん!?」
蛍ちゃんの呼び止める声が聞こえたが、私はそれよりも先に動いた。関係者以外立入禁止と書かれたバリケードを飛び越えると、私は怯えた様子の女性の腕を掴んで引っ張ると、男から引き離した。
「見てわからないのか! 彼女は嫌がっているじゃないか!」
「何だよお前…」
私は女性を背中に庇って紫クチビル男を睨みつけた。
全くもってけしからん! ファンを何だと思っているんだ! 今正にファンを1人失ったぞ。それを理解しているのか。
…なんなんだこいつ、紫色のルージュなんて塗りやがって! 腹立つな!!
紫クチビル男は、ムッとした顔で私を睨みつけてきた。そして私の頭の先からつま先までジロジロと舐めるように観察するとニヤリといやらしい笑みを浮かべた。
私は奴をキッと睨みつける。私が庇った女性は震えていた。怖かっただろう。
被害者を増やさないためにも、こんな輩をのさばらすわけには行かない。
勘違いするなよ。
彼女はファンだったかもしれない。だがそれはお前の音楽技術のファンだったに過ぎない。異性として好んでいるとは限らないんだぞ!
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