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続編
やっぱり私達はこれでしょ。優勝はいただきだ。
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「いやっ」
「…なぁ? いいだろ?」
「やっ…やめてください!…私はまだあっくんが……」
「存在しない男の事なんて俺が忘れさせてやる」
「………何してるんすか」
そこには、花恋ちゃんを壁ドンしている間先輩の姿があった。
私の声かけにバッと振り返った間先輩は私を見て……それに加えて、私の後ろにいた沢渡君と春日君達、仮装大会出場者の面々を見て……
「ぎゃぁぁぁああああああ!!」
「! あやめちゃん!」
「おっと」
凄まじい絶叫をしていた。
こちらまで驚いてしまって私はビクッと肩を大きく揺らしてしまった。これグラウンドまで声が届いてんじゃないかな?
間先輩の腕が緩んだ隙に花恋ちゃんは私に飛びついてくる。
私に抱きついてきた彼女の体は震えていた。怖かったよね。好きじゃない人に壁ドンされたらそりゃ怖いよな。
「またお前かよ! 今度は不気味な仲間を引き連れやがって!! いい加減にしろよ本当に!!」
「今回は邪魔しましたけど、無理やりは良くないですよ。…ていうか在校生でもないのになんで間先輩がいるんですか?」
仮装大会の面々はお化け系からお笑い芸人、歌手、スポーツ選手など様々な仮装をしていたが、間先輩には全て不気味に写ったらしい。
ティファ○ーと愉快な仲間たちを不気味だなんて失礼しちゃうわ。
「花恋ちゃん怖かったね、もうすぐ後夜祭が始まるから行こう?」
「うん…」
「おい!?」
花恋ちゃんはこちらで保護させていただきます。間先輩を黙らすために睨みつけると、ティファ○ー効果で相手は怯んだ。
ふん、他愛もない。
花恋ちゃんの背中を押して先へと促していると間先輩が後ろでギャンギャンうるさかったけど敢えて無視した。
見間違えじゃなければ、間先輩は無理やり花恋ちゃんにキスをしていた。顔を背けて拒否する花恋ちゃんの手首を抑え込んで無理強いしていたので、今回は私の意志で邪魔をした。……放ってたら更にエスカレートしてたと思う。
あの人、どんどん後退していってるな…やり方が去年と一緒だし。
もともとオレオレ系…いやそれは詐欺の方か……オラオラ系? 強引な性格をしていたけど、あのやり方はまずいでしょ。
グラウンド手前に到着すると、私は花恋ちゃんに一人にならないように友達と一緒にいなねと言って別れると、舞台裏へと移動して行った
後夜祭のために設置された舞台上では既に今日で引退の生徒副会長の久松がマイクで生徒たちに呼び掛けていた。
『みんなー! 文化祭おつかれ~! 楽しめたかなー?』
久松の呼び掛けに生徒達が盛り上がった返事を返してくるのが聞こえた。舞台で生徒会役員達が生徒達を労い、挨拶を済ませると後夜祭が始まった。
『今回の後夜祭は仮装大会とビンゴゲーム! 仮装大会には15組からの応募がありました! それではエントリーナンバー1から入場していただきましょう!」
入場はエントリー順なので、私達の順番は後半になる。
最初の出場者は野球選手のコスプレをしていた。そしてステージで分かる人にしか分からないモノマネをして一部の生徒を笑わせている。
小道具の人形(血まみれ風)も持ってきたけど私達もモノマネもしたほうが良いのだろうか。
トリを飾る殺人ピエロ春日君なんてバールのようなものと小道具の人間の頭部のような物体(勿論偽物)を持ってきているし。
春日君それで何するつもりなの?
色々な仮装をした出場者が舞台でモノマネをしてはスベったりウケたりしていた。結構盛り上がってるからこの出し物は成功だったんじゃないかな?
自分達の出番前になると流石に緊張してきたが、私は深呼吸をして舞台を睨みつけた。
『エントリーナンバー10…待ってたよ! アヤメちゃーん!』
「なんで私だけ名指しすんのよ」
「俺もなんだけど!?」
今までナンバーでしか呼んでいなかったくせに顔見知りだからか、私は久松に名前で呼ばれたが、ペアの沢渡君は呼ばれなかった。
私は大きく深呼吸をすると、沢渡君の肩を叩いて舞台に足を踏み入れた。
こっちに向かってブンブン手を振ってくる久松のことは無視して、私は人形を引き摺りながら入場した。
こっちに人の目が集中してきたから一気に緊張の汗が全身に吹き出したけど、私は平静を装って辺りを見渡した。
「…ねぇ、チ○ッキー…ここにはこぉーんなに沢山の獲物がいるわよ…誰にしようかしら…?」
「ハニー、俺はこのいけ好かないチャラ男がいいと思うな」
「あら○ャッキー、奇遇ね。……私もそう思っていたところよ」
チャッ○ー扮する沢渡君が久松の後ろに回り込むと、奴を羽交い締めにした。
まさかそんな事されるとは思っていなかった久松はぎょっとしていたが、私は余っていたゾンビメイク用の傷シールを久松の頬に貼り付けてやった。
抵抗する久松の顔を片手で抑え込むと私はポケットからあるブツを取り出す。
「ちょっ、アヤメちゃん!? 俺、女の子にされるよりする方が好きだな!」
「黙れ変態」
男子用のメイク道具(百均・廃棄予定)の顔色が悪く見えるファンデーションを使って、久松の顔面を乱暴に塗りたくる。お次に紫色の口紅をつけてやったらイタズラ完了である。
出来上がりはヴィジュアル系みたいになっていたが、日頃のセクハラの恨みは晴らせたと思う。
私は満足できたので沢渡君に手を離していいいよと目で合図する。
「いえーいイタズラ成功ー!」
「チャッ○ー&ティ○ァニーに投票をお願いたしまーす!」
私達は皆へアピールすると舞台脇へと引っ込んでいった。
その後、春日君がやらかした。
例の頭部のようなものを舞台真ん中へと転がしたかと思えば、ズルズルと音を立てて歩いてきてバールのようなもので叩き割った。中から血液のようなものが吹き出してきてスプラッターな情景が広がる。
それには生徒達は騒然。
春日君はそれを愉快そうに笑っていたけど、あの子に何があったんだろうね。闇を感じるんだけど。
…いやぁホントこんなおちゃめな子だなんて思わなかったよ。
最後の出場者はちょっとした放送事故みたいになったけどもその後、生徒達による拍手投票が行われた。
私達が呼ばれた時、生徒達から沢山の拍手が送られた。
『優勝はチ○ッキー&ティフ○ニー!』
「やった!」
「やったねアヤちゃん!!」
私達のリアルを追求したコスプレが認められて仮装大会で優勝を飾ることが出来た。私は沢渡君とハイタッチをして喜んだ。
「あれー? おかしいなぁ」と背後でボヤいていた春日君はネタに走りすぎた感が否めないね。
『アヤメちゃん、優勝おめでとう。今のお気持ちは?』
『とても嬉しいです!』
『そんなアヤメちゃんにはじゃーん! 豪華文房具セット3千円分贈呈です!』
久松に手渡された紙袋はズシッと重かった。
中を覗くと、ノートが10冊くらい、シャーペン赤ペン、シャー芯、ラインマーカー、付箋など沢山の文房具が入っていた。うわぁ…
私は笑顔で豪華賞品全てを沢渡君に贈呈した。
『コレで沢渡君は真面目に受験勉強に取り組んでくれるそうです! 私嬉しい!』
私に紙袋を渡されてぽかんとしていた沢渡君がハッとしていたが、忘れていたのか? 私達は受験生なのだぞ。
頑張ろうね! と沢渡君に念押ししていると、仮装大会を締めくくっていた久松の野郎が私の肩を抱き寄せてきたのでブーツで踵落とししておいた。
「…なぁ? いいだろ?」
「やっ…やめてください!…私はまだあっくんが……」
「存在しない男の事なんて俺が忘れさせてやる」
「………何してるんすか」
そこには、花恋ちゃんを壁ドンしている間先輩の姿があった。
私の声かけにバッと振り返った間先輩は私を見て……それに加えて、私の後ろにいた沢渡君と春日君達、仮装大会出場者の面々を見て……
「ぎゃぁぁぁああああああ!!」
「! あやめちゃん!」
「おっと」
凄まじい絶叫をしていた。
こちらまで驚いてしまって私はビクッと肩を大きく揺らしてしまった。これグラウンドまで声が届いてんじゃないかな?
間先輩の腕が緩んだ隙に花恋ちゃんは私に飛びついてくる。
私に抱きついてきた彼女の体は震えていた。怖かったよね。好きじゃない人に壁ドンされたらそりゃ怖いよな。
「またお前かよ! 今度は不気味な仲間を引き連れやがって!! いい加減にしろよ本当に!!」
「今回は邪魔しましたけど、無理やりは良くないですよ。…ていうか在校生でもないのになんで間先輩がいるんですか?」
仮装大会の面々はお化け系からお笑い芸人、歌手、スポーツ選手など様々な仮装をしていたが、間先輩には全て不気味に写ったらしい。
ティファ○ーと愉快な仲間たちを不気味だなんて失礼しちゃうわ。
「花恋ちゃん怖かったね、もうすぐ後夜祭が始まるから行こう?」
「うん…」
「おい!?」
花恋ちゃんはこちらで保護させていただきます。間先輩を黙らすために睨みつけると、ティファ○ー効果で相手は怯んだ。
ふん、他愛もない。
花恋ちゃんの背中を押して先へと促していると間先輩が後ろでギャンギャンうるさかったけど敢えて無視した。
見間違えじゃなければ、間先輩は無理やり花恋ちゃんにキスをしていた。顔を背けて拒否する花恋ちゃんの手首を抑え込んで無理強いしていたので、今回は私の意志で邪魔をした。……放ってたら更にエスカレートしてたと思う。
あの人、どんどん後退していってるな…やり方が去年と一緒だし。
もともとオレオレ系…いやそれは詐欺の方か……オラオラ系? 強引な性格をしていたけど、あのやり方はまずいでしょ。
グラウンド手前に到着すると、私は花恋ちゃんに一人にならないように友達と一緒にいなねと言って別れると、舞台裏へと移動して行った
後夜祭のために設置された舞台上では既に今日で引退の生徒副会長の久松がマイクで生徒たちに呼び掛けていた。
『みんなー! 文化祭おつかれ~! 楽しめたかなー?』
久松の呼び掛けに生徒達が盛り上がった返事を返してくるのが聞こえた。舞台で生徒会役員達が生徒達を労い、挨拶を済ませると後夜祭が始まった。
『今回の後夜祭は仮装大会とビンゴゲーム! 仮装大会には15組からの応募がありました! それではエントリーナンバー1から入場していただきましょう!」
入場はエントリー順なので、私達の順番は後半になる。
最初の出場者は野球選手のコスプレをしていた。そしてステージで分かる人にしか分からないモノマネをして一部の生徒を笑わせている。
小道具の人形(血まみれ風)も持ってきたけど私達もモノマネもしたほうが良いのだろうか。
トリを飾る殺人ピエロ春日君なんてバールのようなものと小道具の人間の頭部のような物体(勿論偽物)を持ってきているし。
春日君それで何するつもりなの?
色々な仮装をした出場者が舞台でモノマネをしてはスベったりウケたりしていた。結構盛り上がってるからこの出し物は成功だったんじゃないかな?
自分達の出番前になると流石に緊張してきたが、私は深呼吸をして舞台を睨みつけた。
『エントリーナンバー10…待ってたよ! アヤメちゃーん!』
「なんで私だけ名指しすんのよ」
「俺もなんだけど!?」
今までナンバーでしか呼んでいなかったくせに顔見知りだからか、私は久松に名前で呼ばれたが、ペアの沢渡君は呼ばれなかった。
私は大きく深呼吸をすると、沢渡君の肩を叩いて舞台に足を踏み入れた。
こっちに向かってブンブン手を振ってくる久松のことは無視して、私は人形を引き摺りながら入場した。
こっちに人の目が集中してきたから一気に緊張の汗が全身に吹き出したけど、私は平静を装って辺りを見渡した。
「…ねぇ、チ○ッキー…ここにはこぉーんなに沢山の獲物がいるわよ…誰にしようかしら…?」
「ハニー、俺はこのいけ好かないチャラ男がいいと思うな」
「あら○ャッキー、奇遇ね。……私もそう思っていたところよ」
チャッ○ー扮する沢渡君が久松の後ろに回り込むと、奴を羽交い締めにした。
まさかそんな事されるとは思っていなかった久松はぎょっとしていたが、私は余っていたゾンビメイク用の傷シールを久松の頬に貼り付けてやった。
抵抗する久松の顔を片手で抑え込むと私はポケットからあるブツを取り出す。
「ちょっ、アヤメちゃん!? 俺、女の子にされるよりする方が好きだな!」
「黙れ変態」
男子用のメイク道具(百均・廃棄予定)の顔色が悪く見えるファンデーションを使って、久松の顔面を乱暴に塗りたくる。お次に紫色の口紅をつけてやったらイタズラ完了である。
出来上がりはヴィジュアル系みたいになっていたが、日頃のセクハラの恨みは晴らせたと思う。
私は満足できたので沢渡君に手を離していいいよと目で合図する。
「いえーいイタズラ成功ー!」
「チャッ○ー&ティ○ァニーに投票をお願いたしまーす!」
私達は皆へアピールすると舞台脇へと引っ込んでいった。
その後、春日君がやらかした。
例の頭部のようなものを舞台真ん中へと転がしたかと思えば、ズルズルと音を立てて歩いてきてバールのようなもので叩き割った。中から血液のようなものが吹き出してきてスプラッターな情景が広がる。
それには生徒達は騒然。
春日君はそれを愉快そうに笑っていたけど、あの子に何があったんだろうね。闇を感じるんだけど。
…いやぁホントこんなおちゃめな子だなんて思わなかったよ。
最後の出場者はちょっとした放送事故みたいになったけどもその後、生徒達による拍手投票が行われた。
私達が呼ばれた時、生徒達から沢山の拍手が送られた。
『優勝はチ○ッキー&ティフ○ニー!』
「やった!」
「やったねアヤちゃん!!」
私達のリアルを追求したコスプレが認められて仮装大会で優勝を飾ることが出来た。私は沢渡君とハイタッチをして喜んだ。
「あれー? おかしいなぁ」と背後でボヤいていた春日君はネタに走りすぎた感が否めないね。
『アヤメちゃん、優勝おめでとう。今のお気持ちは?』
『とても嬉しいです!』
『そんなアヤメちゃんにはじゃーん! 豪華文房具セット3千円分贈呈です!』
久松に手渡された紙袋はズシッと重かった。
中を覗くと、ノートが10冊くらい、シャーペン赤ペン、シャー芯、ラインマーカー、付箋など沢山の文房具が入っていた。うわぁ…
私は笑顔で豪華賞品全てを沢渡君に贈呈した。
『コレで沢渡君は真面目に受験勉強に取り組んでくれるそうです! 私嬉しい!』
私に紙袋を渡されてぽかんとしていた沢渡君がハッとしていたが、忘れていたのか? 私達は受験生なのだぞ。
頑張ろうね! と沢渡君に念押ししていると、仮装大会を締めくくっていた久松の野郎が私の肩を抱き寄せてきたのでブーツで踵落とししておいた。
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