71 / 75
清く正しく美しく! 三森あげはを夜露死苦!
聖なる夜は神に祈りを捧げる日。決してカップルのイベントじゃなくてよ!
しおりを挟む
「来年はあげはとともに炊き出ししてるはずだからぁ!!」
「うん、桜桃さんは受験勉強優先してね」
家庭教師・嗣臣さんから与えられた宿題を抱えた濃桃色の特攻服姿の少女は唇を噛み締め、苦しそうな顔をしていた。
炊き出しなんて大して楽しいものじゃないのに、物好きだな桜桃さんは。
12月に入った。私はこの間まで期末テストがあったので、ようやく一息つけた。しかし桜桃さんの勝負ははじまったばかり。来年行われる入試試験に合格するまでが戦いなのだ。
じわじわと上昇し、たまに下降していった彼女の成績。これがどう転ぶかは私も予想できない。私はてっきり音を上げて、レベルを下げた高校を受験すると言い出すと思っていたのだが、彼女は諦めなかった。
もしかしたらもしかするかも。来年の4月には彼女が後輩になっている可能性もあるぞ……
宿題を手提げ鞄に入れた桜桃さんはトボトボと冬の空の下を歩いて帰宅していた。…ノイローゼというわけじゃないけど、ちょっと勉強漬けの毎日に嫌気が差してきてるのかな。もうちょっとの辛抱だ、頑張れ。
桜桃さんの言葉で思い出したけど、もうすぐクリスマス。雪花女子学園の中でクリスマスといえば炊き出し会なのだ。今年も材料運搬係に任命されたいな。
未だに女子力が身につかない私は包丁の恐怖に震えていたのである。
■□■
文化祭の時にシスターがお誘いしていたからか、炊き出し会当日は朝から嗣臣さんがやって来ていた。率先してテントの設営とか力仕事をしてあげており、シスターにめちゃくちゃ頼りにされている。私も一緒になって力仕事をしているが、彼女たちは嗣臣さんばかり褒める。
好きな人を褒められて嬉しいが、同じことしている自分は何も言われないのが切ない。
「材料も揃いましたし、調理を始めましょうか」
エプロンに三角巾をつけた私はげっそりしていた。今年も食料運搬係になれると思ったのに、今年は調理班に割り当てられたのだ。
「あげはちゃん、包丁は怖くないから頑張ってみよう?」
「……」
茉莉花に促されるまま、私はまな板の上に乗っている包丁を握り、すぅ…と息を吸った。
私の隣ではストトト…と軽快な音を立てて包丁を操る嗣臣さんの姿。その包丁の速さに私は息を呑む。
無理、指詰めちゃう。
私はプルプルしながら、白菜をカットする。時折ツルッと滑って危うく指ならぬ手首を切りそうになる。自分の不器用加減に嫌気が差してくるぞ。自然と私の呼吸が荒くなっていく。
切っても切っても追加が出てくる。茉莉花は厳しい。私が包丁に怯えているのを知っているくせに、次の野菜を差し出してくるのだ…。可愛い顔して鬼である。
「あのっ、私が代わりましょうか?」
その救いの言葉にバッと顔をあげる。
しかし人違いであった。私に掛けられた言葉でなく、隣で包丁を操る嗣臣さんへの言葉だったのだ。相手は1年生。彼女たちはキラキラした目で嗣臣さんを見上げていた。
嗣臣さんは包丁を一旦下ろすと、ニッコリ笑う。
「ううん、大丈夫。でもありがとうね」
彼が辞退とお礼を告げると、彼女たちはその笑顔に見とれた様子でうっとりしていた。
「うわ、睨んでるよ」
「こわーい」
なんか背後で悪口を言われた気がする。振り返るとそこにはこっちを観察している風の同級生。違うクラスの子だ。私が言うのは何だが、この雪花女子学園の生徒にしては派手と言うか、なんというか…ボス猿みたいな雰囲気を持つ人達。
別に私は睨んでないよ…ただ見ていただけじゃないか…。自分の顔がキツめなのは知っているが、表情がないと怖いとか怒っているように見えるみたいで気にしてるんだよ一応。
「あの、三森先輩とお付き合いされてるんですよね?」
「かっこいいですね彼氏さん!」
嗣臣さんに話しかけていた1年の子に話しかけられたのでぱっと顔を元に戻すと、1年の子たちはキャッキャとはしゃいだ様子だった。
相変わらず私達は付き合っていると思われているらしい。しかし付き合うという話は出てきたことがないんだ。まだその手前であって…
「三森さんと西さんは付き合ってないよ。だって文化祭の時三森さんが言ってたもん。だよね?」
後ろから割って入ってきたのは、先程私に対して聞こえるように悪口を言ってきた同級生の一人だった。彼女は私を見て目を細めると、隣にいる嗣臣さんの腕に抱きついた。
そう、抱きついたのだ。
「私、今は彼氏いないんですけど、私と付き合いませんか?」
「あー…ごめんね?」
「えー? 三森さんとは付き合ってないんですよね? ならいいじゃないですか」
べたべたとくっつく彼女に嗣臣さんは苦笑いしている。包丁を持ったままだったので、それをまな板に戻して腕をほどこうとしているが、彼女はべったりくっついて離れないみたいである。
「いいよね? 三森さん。だって彼女じゃないんだし」
その言葉に私の心へ重しが乗せられたみたいにずっしり重くなった。自分で普段否定していることなのに、第三者に否定されると、こんなにも複雑な気持ちになる。
私が何もいえずに固まっていると、嗣臣さんがこっちを見てきた。私は彼としっかり目が合った。いつも彼の黒曜石の瞳に見つめられるとなかなかそらせないのに、今はその目が怖くて私はサッとそらしてしまったのだった。
煮込まれるスープの具材をグルグルかき混ぜながら私がぼんやりしていると、つん、と腕を突かれた。隣を見ると、そこにはムッとした顔をした茉莉花がいた。
「あげはちゃん、さっきのはよくないわ。嗣臣さんきっと傷ついてるはずよ」
さっきの、というのは…さっきのことだろう。
そんな事言われても私に何を言えというのか。彼女でもないのに他の女と付き合うこと反対するとか…厚かましくない?
私が困惑しているのに気づいているはずの茉莉花だが、彼女は私に言い聞かせるように言った。
「付き合ってないなら、ちゃんとけじめとして言わなきゃ駄目よ」
「あげはちゃんが尻込みしてる理由がわかんないな。どう見ても両思いなのに」
そこに琉奈ちゃんまで話に入ってきて、私は参ってしまった。『嗣臣さん可哀想だった』と茉莉花や琉奈ちゃんに言われて、まるで責められている気分になるのだ。
「あげはちゃんは残酷よ、あんなに想われてるのに…。そんなんじゃ、他の女の子にとられちゃうよ?」
実の妹に彼氏を寝取られた経験のある琉奈ちゃんの言葉は重い。彼女は面白がっているのではなく、心配して私に忠告してくれているのだ。それはよくわかっている。
「デートしてキスして、抱きしめあって好きって言われ続けていたらそれはもう男女交際してるってことなの! あぁ素敵! ドラスティック★ラブの2人みたい!」
夢見る綿貫さんまで話に割って入ってきたが、彼女は志津子みたいなことをぼやいていた。Web小説に夢見る彼女の言葉を思わずスルーしそうになったが、彼女の言っていることも一理あるな。
デートはもちろんキスは何度もした。ハグされて好きだって言われるのも日常茶飯事だ。
ただ、私が素直になれないだけ。私から好きだって伝えていないだけだ。……私は彼の優しさに甘えているだけ。素直になれずに彼を困らせているのだ。
私は振り返って、嗣臣さんの姿を探した。彼は未だに包丁を扱っているが、その周りにはたくさんの女子生徒が群がっていた。
【紅蓮のアゲハ】とか呼ばれて怖がられてるくせに、好きな人には素直になれない、お付き合いするのが怖いとか……今まで倒してきた不良たちがこんな私を見たらきっと指差して笑われるんだろうな。
嗣臣さんは何時だって素直に気持ちを向けてくれるのに、私はそれに甘えている。
彼を見ていると、嗣臣さんにくっついているボス猿同級生と目が合った。彼女はニヤリと私に笑ってきた。見せつけられているようで、ムカッとする。
私は一度でもあんな風に彼に甘えた事なんてあっただろうか? 可愛く抱きついたりしたことあっただろうか…?
──他の女の子にとられちゃうよ?
琉奈ちゃんの言葉が耳から離れなかった。
あぁ、胸焼けしたみたいに、胸がジリジリ焦げて不快だ。
「うん、桜桃さんは受験勉強優先してね」
家庭教師・嗣臣さんから与えられた宿題を抱えた濃桃色の特攻服姿の少女は唇を噛み締め、苦しそうな顔をしていた。
炊き出しなんて大して楽しいものじゃないのに、物好きだな桜桃さんは。
12月に入った。私はこの間まで期末テストがあったので、ようやく一息つけた。しかし桜桃さんの勝負ははじまったばかり。来年行われる入試試験に合格するまでが戦いなのだ。
じわじわと上昇し、たまに下降していった彼女の成績。これがどう転ぶかは私も予想できない。私はてっきり音を上げて、レベルを下げた高校を受験すると言い出すと思っていたのだが、彼女は諦めなかった。
もしかしたらもしかするかも。来年の4月には彼女が後輩になっている可能性もあるぞ……
宿題を手提げ鞄に入れた桜桃さんはトボトボと冬の空の下を歩いて帰宅していた。…ノイローゼというわけじゃないけど、ちょっと勉強漬けの毎日に嫌気が差してきてるのかな。もうちょっとの辛抱だ、頑張れ。
桜桃さんの言葉で思い出したけど、もうすぐクリスマス。雪花女子学園の中でクリスマスといえば炊き出し会なのだ。今年も材料運搬係に任命されたいな。
未だに女子力が身につかない私は包丁の恐怖に震えていたのである。
■□■
文化祭の時にシスターがお誘いしていたからか、炊き出し会当日は朝から嗣臣さんがやって来ていた。率先してテントの設営とか力仕事をしてあげており、シスターにめちゃくちゃ頼りにされている。私も一緒になって力仕事をしているが、彼女たちは嗣臣さんばかり褒める。
好きな人を褒められて嬉しいが、同じことしている自分は何も言われないのが切ない。
「材料も揃いましたし、調理を始めましょうか」
エプロンに三角巾をつけた私はげっそりしていた。今年も食料運搬係になれると思ったのに、今年は調理班に割り当てられたのだ。
「あげはちゃん、包丁は怖くないから頑張ってみよう?」
「……」
茉莉花に促されるまま、私はまな板の上に乗っている包丁を握り、すぅ…と息を吸った。
私の隣ではストトト…と軽快な音を立てて包丁を操る嗣臣さんの姿。その包丁の速さに私は息を呑む。
無理、指詰めちゃう。
私はプルプルしながら、白菜をカットする。時折ツルッと滑って危うく指ならぬ手首を切りそうになる。自分の不器用加減に嫌気が差してくるぞ。自然と私の呼吸が荒くなっていく。
切っても切っても追加が出てくる。茉莉花は厳しい。私が包丁に怯えているのを知っているくせに、次の野菜を差し出してくるのだ…。可愛い顔して鬼である。
「あのっ、私が代わりましょうか?」
その救いの言葉にバッと顔をあげる。
しかし人違いであった。私に掛けられた言葉でなく、隣で包丁を操る嗣臣さんへの言葉だったのだ。相手は1年生。彼女たちはキラキラした目で嗣臣さんを見上げていた。
嗣臣さんは包丁を一旦下ろすと、ニッコリ笑う。
「ううん、大丈夫。でもありがとうね」
彼が辞退とお礼を告げると、彼女たちはその笑顔に見とれた様子でうっとりしていた。
「うわ、睨んでるよ」
「こわーい」
なんか背後で悪口を言われた気がする。振り返るとそこにはこっちを観察している風の同級生。違うクラスの子だ。私が言うのは何だが、この雪花女子学園の生徒にしては派手と言うか、なんというか…ボス猿みたいな雰囲気を持つ人達。
別に私は睨んでないよ…ただ見ていただけじゃないか…。自分の顔がキツめなのは知っているが、表情がないと怖いとか怒っているように見えるみたいで気にしてるんだよ一応。
「あの、三森先輩とお付き合いされてるんですよね?」
「かっこいいですね彼氏さん!」
嗣臣さんに話しかけていた1年の子に話しかけられたのでぱっと顔を元に戻すと、1年の子たちはキャッキャとはしゃいだ様子だった。
相変わらず私達は付き合っていると思われているらしい。しかし付き合うという話は出てきたことがないんだ。まだその手前であって…
「三森さんと西さんは付き合ってないよ。だって文化祭の時三森さんが言ってたもん。だよね?」
後ろから割って入ってきたのは、先程私に対して聞こえるように悪口を言ってきた同級生の一人だった。彼女は私を見て目を細めると、隣にいる嗣臣さんの腕に抱きついた。
そう、抱きついたのだ。
「私、今は彼氏いないんですけど、私と付き合いませんか?」
「あー…ごめんね?」
「えー? 三森さんとは付き合ってないんですよね? ならいいじゃないですか」
べたべたとくっつく彼女に嗣臣さんは苦笑いしている。包丁を持ったままだったので、それをまな板に戻して腕をほどこうとしているが、彼女はべったりくっついて離れないみたいである。
「いいよね? 三森さん。だって彼女じゃないんだし」
その言葉に私の心へ重しが乗せられたみたいにずっしり重くなった。自分で普段否定していることなのに、第三者に否定されると、こんなにも複雑な気持ちになる。
私が何もいえずに固まっていると、嗣臣さんがこっちを見てきた。私は彼としっかり目が合った。いつも彼の黒曜石の瞳に見つめられるとなかなかそらせないのに、今はその目が怖くて私はサッとそらしてしまったのだった。
煮込まれるスープの具材をグルグルかき混ぜながら私がぼんやりしていると、つん、と腕を突かれた。隣を見ると、そこにはムッとした顔をした茉莉花がいた。
「あげはちゃん、さっきのはよくないわ。嗣臣さんきっと傷ついてるはずよ」
さっきの、というのは…さっきのことだろう。
そんな事言われても私に何を言えというのか。彼女でもないのに他の女と付き合うこと反対するとか…厚かましくない?
私が困惑しているのに気づいているはずの茉莉花だが、彼女は私に言い聞かせるように言った。
「付き合ってないなら、ちゃんとけじめとして言わなきゃ駄目よ」
「あげはちゃんが尻込みしてる理由がわかんないな。どう見ても両思いなのに」
そこに琉奈ちゃんまで話に入ってきて、私は参ってしまった。『嗣臣さん可哀想だった』と茉莉花や琉奈ちゃんに言われて、まるで責められている気分になるのだ。
「あげはちゃんは残酷よ、あんなに想われてるのに…。そんなんじゃ、他の女の子にとられちゃうよ?」
実の妹に彼氏を寝取られた経験のある琉奈ちゃんの言葉は重い。彼女は面白がっているのではなく、心配して私に忠告してくれているのだ。それはよくわかっている。
「デートしてキスして、抱きしめあって好きって言われ続けていたらそれはもう男女交際してるってことなの! あぁ素敵! ドラスティック★ラブの2人みたい!」
夢見る綿貫さんまで話に割って入ってきたが、彼女は志津子みたいなことをぼやいていた。Web小説に夢見る彼女の言葉を思わずスルーしそうになったが、彼女の言っていることも一理あるな。
デートはもちろんキスは何度もした。ハグされて好きだって言われるのも日常茶飯事だ。
ただ、私が素直になれないだけ。私から好きだって伝えていないだけだ。……私は彼の優しさに甘えているだけ。素直になれずに彼を困らせているのだ。
私は振り返って、嗣臣さんの姿を探した。彼は未だに包丁を扱っているが、その周りにはたくさんの女子生徒が群がっていた。
【紅蓮のアゲハ】とか呼ばれて怖がられてるくせに、好きな人には素直になれない、お付き合いするのが怖いとか……今まで倒してきた不良たちがこんな私を見たらきっと指差して笑われるんだろうな。
嗣臣さんは何時だって素直に気持ちを向けてくれるのに、私はそれに甘えている。
彼を見ていると、嗣臣さんにくっついているボス猿同級生と目が合った。彼女はニヤリと私に笑ってきた。見せつけられているようで、ムカッとする。
私は一度でもあんな風に彼に甘えた事なんてあっただろうか? 可愛く抱きついたりしたことあっただろうか…?
──他の女の子にとられちゃうよ?
琉奈ちゃんの言葉が耳から離れなかった。
あぁ、胸焼けしたみたいに、胸がジリジリ焦げて不快だ。
10
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
極道に大切に飼われた、お姫様
真木
恋愛
珈涼は父の組のため、生粋の極道、月岡に大切に飼われるようにして暮らすことになる。憧れていた月岡に甲斐甲斐しく世話を焼かれるのも、教え込まれるように夜ごと結ばれるのも、珈涼はただ恐ろしくて殻にこもっていく。繊細で怖がりな少女と、愛情の伝え方が下手な極道の、すれ違いラブストーリー。
バイトの時間なのでお先に失礼します!~普通科と特進科の相互理解~
スズキアカネ
恋愛
バイト三昧の変わり者な普通科の彼女と、美形・高身長・秀才の三拍子揃った特進科の彼。
何もかもが違う、相容れないはずの彼らの学園生活をハチャメチャに描いた和風青春現代ラブコメ。
◇◆◇
作品の転載転用は禁止です。著作権は放棄しておりません。
DO NOT REPOST.
地味系秘書と氷の副社長は今日も仲良くバトルしてます!
めーぷる
恋愛
見た目はどこにでもいそうな地味系女子の小鳥風音(おどりかざね)が、ようやく就職した会社で何故か社長秘書に大抜擢されてしまう。
秘書検定も持っていない自分がどうしてそんなことに……。
呼び出された社長室では、明るいイケメンチャラ男な御曹司の社長と、ニコリともしない銀縁眼鏡の副社長が風音を待ち構えていた――
地味系女子が色々巻き込まれながら、イケメンと美形とぶつかって仲良くなっていく王道ラブコメなお話になっていく予定です。
ちょっとだけ三角関係もあるかも?
・表紙はかんたん表紙メーカーで作成しています。
・毎日11時に投稿予定です。
・勢いで書いてます。誤字脱字等チェックしてますが、不備があるかもしれません。
・公開済のお話も加筆訂正する場合があります。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
悪役令嬢が漢前すぎる件〜サイクリングで始める異世界アウトドア〜
歩く、歩く。
恋愛
自転車競技の最中、事故により死亡した女性ロードレース選手小坂渚は、乙女ゲームの悪役令嬢アンジェリンに転生していた。
アンジェリンはシナリオ上処刑される運命にあり、このままではバッドエンド確実。そこで彼女はある決意をした。
「どうせ死ぬならもう一度自転車に乗りたい!」
気合と根性で異世界にクロスバイクやマウンテンバイク、ロードバイクを作った彼女は、元レーサーとして異世界に自転車の素晴らしさを伝えていく。
……が、その方法が漢前すぎた。
「朝のドリンクは生卵!自転車乗るなら筋肉付けなさい!」
「馬との競争?自転車でちぎってくれるわ!」
「文句があるなら自転車で語れ、壁は壊して突き進む物よ!」
ワイルドすぎる性格で男キャラはもちろん、主役ヒロインまで虜にした悪役令嬢はバッドエンドを腕力で回避し、自転車中心の異世界アウトドア生活を楽しむことにした。
一夜限りのお相手は
栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月
極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。
あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。
そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。
翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。
しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。
**********
●早瀬 果歩(はやせ かほ)
25歳、OL
元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。
●逢見 翔(おうみ しょう)
28歳、パイロット
世界を飛び回るエリートパイロット。
ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。
翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……?
●航(わたる)
1歳半
果歩と翔の息子。飛行機が好き。
※表記年齢は初登場です
**********
webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です!
完結しました!
セカンドラブ ー30歳目前に初めての彼が7年ぶりに現れてあの時よりちゃんと抱いてやるって⁉ 【完結】
remo
恋愛
橘 あおい、30歳目前。
干からびた生活が長すぎて、化石になりそう。このまま一生1人で生きていくのかな。
と思っていたら、
初めての相手に再会した。
柚木 紘弥。
忘れられない、初めての1度だけの彼。
【完結】ありがとうございました‼
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる