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お許しあそばして。お嬢様なんて柄じゃございませんの。
私のことを知る彼女。よせよ照れるだろ。
しおりを挟む「もう大丈夫そうだな」
試合で激しく動いた後なので体育館の隅っこで念入りにストレッチしていると、背後から声を掛けられた。
振り返るとそこには慎悟がいた。学生カバンを肩に掛けた帰宅部の彼はまだ帰らずに、試合の様子をうかがっていたようだ。
「あ、慎悟。心配して観に来てくれたの?」
「あんたがまた短気起こすんじゃないかと思ってな」
「左様か」
別の意味で心配だったんかい。私だって毎度毎度短気起こしているわけじゃないのよ。
あの1年生たちに対して部活中に何度かキレてたし、今回他の3年が冷静じゃなかったから逆に冷静になったんだよ。
「ま、解決しそうで良かったな。じゃあ俺は帰るけど、部活がんばれよ」
「うん、バイバイまた明日ね」
私が1時間前までテンション低めでいたから心配掛けていたのであろう。優しい奴め。
慎悟が体育館を出て帰っていく姿を見送っていると、そのタイミングを見計らっていたらしい奴は影からヌッと現れた。
その姿を目に映した私はストン…と表情を無くしてしまった。
「君って脳筋だよね。知っていたけど」
「…こんな所でなにしているんですか変態君」
あんたも帰宅部だろうが。なんでここにいるのか。こいつ…慎悟が帰るタイミングを見計らって待機していたな…どこから見ていたんだ…。
脳筋の自覚はあるが、変態に言われたくないわ。
「1年の子が教室で騒ぎ立てていたでしょ? 心配して見に来たんだよ」
「いらぬ心配だったね。解決したから大丈夫だよ。どうぞお帰りください」
ていうかあんたは心配じゃなくて、野次馬根性で見に来たじゃないのか? バレー自体にそんな関心ないでしょうが。…それを言ったら慎悟もだけど。
「あのっ」
部活の邪魔にしかならないので上杉を追い払おうとしていると、息を切らした神崎さんが私に声を掛けてきた。
私が命じた走り込みから帰ってくるのが思ったよりも早かったのでびっくりした。
…神崎さんは何故か深刻な顔をして私を見下ろしていた。
「あの、質問よろしいでしょうか、二階堂先輩!」
「…どうぞ?」
はて、質問とは…先程の佐々木さんとのやり取りで疑問に思ったことがあるのかな。側に上杉がいたのでシッシッと手であしらっていたが、上杉はそこから動かない。邪魔だなコイツ。
神崎さんを誘導して、上杉から距離を置いて話を聞くことにした。奴は尾いてくる真似はしてこなかったが、こちらをじっと見つめて観察している。その視線のネットリしたこと……もう何なのあいつは。
帰宅部は早く帰りなさい。帰ることが活動内容でしょうが。
「ごめんね、それで質問ってなにかな?」
改めて神崎さんの話を聞こうと促すと、神崎さんは悲しい出来事を思い出しているような、沈んだ顔をしていた。
「…松戸笑選手が亡くなった事件の関係者が二階堂先輩だというのは本当ですか?」
その質問に私は目を丸くした。
いや、人の口には戸が立てられない。何処からか情報が漏れて、いずれ知られるだろうなと思っていたが、とうとう彼女もそれを知ってしまったのか。
自分が勝手に助けた相手の身体で私は生きている。この身体で生きると決めて今では納得している。
だが第三者に指摘されると、事件の日から今までのことを思い出して色々と辛くなってしまう。
「…そうだよ」
私が重々しく肯定すると、神崎さんが慌てた様子を見せる。両手と首をぶんぶん横に振って否定してきた。
「あ、あの、別に私は責めるとかそういうつもりじゃないんです。…その、聞きたかったんです。…松戸選手の影響でバレーを始めたのかって」
その質問も懐かしい。当初は色んな人に聞かれたな。そう見えてしまうのも仕方がないってものだ。
「ううん違うよ。私が純粋にバレーを好きなだけ」
「…そうですか。…それと、もうひとつ。スパイクのフォームは、松戸選手の真似をしていらっしゃるんですか?」
「うん? …いや、自分の癖かな?」
フォームかぁ…私いろんなプロ選手、アマ選手の試合映像を見て参考にしてきたから、特定の誰かの完コピはしていないんだよね。それを、コーチや依里に指摘されて修正したのが今のフォームだし…。
私が首を傾げて答えると、神崎さんは「そうですか…」と呟いていた。前と今とでは身体が違うからフォームも変わってしまったと思っていたのに、指摘されてちょっとドキッとしてしまったではないか。
それを言われて思い出した。試合中に感じた神崎さんへの違和感は、試合映像で観た生前の私が放つスパイクのフォームと似ているからか…真似っこされているとは照れるな。
私がへへ、と笑っていると、神崎さんが不思議そうな顔をしていたので、慌てて真顔に戻した。そうよね、エリカちゃんな私が喜ぶのは傍から見たらおかしいよね。
「君、あの事件で犠牲になった女子高生のこと知ってるんだ?」
「…? あ、はい。私の目標の人なんです」
横から口を挟んできた上杉を見た神崎さんが「誰だコイツ」みたいな顔をしている。だけど上級生だから口には出さないようだ。
「…君の目から見て、その人はどんな人だったの?」
何故そんな事を聞く。神崎さんも困惑しているじゃないか。後輩を困らせるんじゃないよこの上杉め。
神崎さんは上杉の問いを受けて、口を一旦閉ざすときゅっと眉を顰めていた。
「…私は小学生の頃から背が高くて、それがコンプレックスでした」
男子にからかわれることも多く、背を丸めて背が高く見えないようにしていたらしい。
同じ学年の誰よりも背が高いことを恥ずかしいと感じていた彼女は、友達のお姉ちゃんが出場していた中体連の試合で、とある人物と出会った。
バレーボールのことを全然知らなかった彼女は、ただ単に友達の付き合いで観戦に来ただけだったのだが、その観戦中…コートの中で一際目立つ選手に目を奪われた。
怒涛の勢いでポイントを奪っていき、チームを勝利に導く彼女は背がスラリと高かった。だけど背中をしっかり伸ばして堂々としていた。チームメイトと笑い合うその笑顔が何よりも素敵だった。
神崎少女の瞳にはその姿が格好よく映り、自分もあんな風になりたいと感じたらしい。
当時中3だった松戸笑を小6の神崎さんが見つけた。私に憧れた彼女は、中学に入ったらバレー部に入ろうと心に決めたそうだ。
「稲妻のようなスパイク、圧倒的なオーラ…! 中学生にして期待されていた彼女はバレー界の希望の星…! 私は彼女のようになりたくて、努力をしてきました」
キラキラと瞳を輝かせて、過去の私を語る神崎さんだが、私はそんな大層なものではない。褒め殺しは止めてくれ…恥ずかしい…!
私は、照れてにやけてしまいそうな顔を隠して平静を装った。
「…ですが、あの事件で彼女は帰らぬ人となりました…とても悲しかったです。…ですから、私は彼女以上のスパイカーになると心に決めているんです!」
「…ふぅん…だってよ?」
ニヤケ顔で上杉がこちらを見てきた。
うるさい上杉。だまれ。
直接私の名前を呼ばれたことはないけど、コイツが私の正体を知っているのはわかっている。…なんかこの態度がスッキリしなくて気持ち悪いんだよなぁ。
「そうなんだ…」
「あっ、二階堂先輩を責めているわけじゃないんですよ! 二階堂先輩は松戸さんの分まで頑張って生きているのだと私はわかっていますから!」
目をキラキラさせてそう言われると、私は頷くしか返せない。頑張って生きているのは間違っていないからね。
「最初は、二階堂先輩がバレー部に入っているっていうのを聞いた時信じられなかったんです。小柄で華奢だし、お嬢様の道楽のつもりなのかって思っていました。…だけど部活動を通して、先輩が本気であると理解できました」
なるほど、初対面でぎょっとされたのは見た目で驚かれたのか。確かにエリカちゃんはパッと見じゃバレーしなさそうだもんな。
試合の時も他校の人にボロクソに言われるし…見た目で判断されるのは悲しいけど、こうして部活動を通して印象を変えてくれたのならばよかった。
「私、頑張ってレギュラーになりますから!」
神崎さんはやる気に満ちた顔で私に宣言してきた。その表情を見ていると、まるで昔の自分を見ているようでなんだか嬉しくなってしまった。
そうか、私は自分の知らない場所で他人に影響を与えていたのか。決して会うことのなかったはずの子が私と同じ夢を目指して突き進もうとしている事が嬉しい。
こうして会えたことが嬉しいな。
「…私が卒業するまでは、スパイカーの座は譲ってあげないからね?」
「えへへ、頑張りまーす。じゃ、自主練はいってきま~す!」
神崎さんはにっこりと笑うと、駆け足で元気よく自主練に入っていった。そのタイミングで他の1年達が体育館に戻ってきて、各々自主練に移っていた。
私は微笑ましい心境で彼女の姿を見守っていた。彼女のこれからの成長が楽しみである。
「…彼女、君にどこか似ているよね。憧れの人だから真似しているのかな?」
「…まだここにいたの? 早く帰りなよ」
いい気分で浸ってる所に水を差してくるのが上杉の野郎である。いい気分だったのが台無しになってしまったわ。バレーボールをぶつけたら帰ってくれるだろうか。
私が上杉を胡乱に見上げると、上杉はいつもの笑みとは違って、なにかを企んでいるような顔をして笑っていた。
「もしも君の正体をみんなにバラしたらどうなるかな?」
「…はぁ? …どうにもならないでしょ」
「面白いことになると思うんだけどな?」
藪から棒になんだ。とても今更な発言だな。バラすって…私の正体が松戸笑だって?
ははは…バラしてどうかなるとでも思ってるの? まず証拠がないじゃん。
確かにあの事件を境に色々あって人格が入れ替わったようだとも言われたし、私の正体に気づいている人も中にはいるけども、バラされたところでねぇ…相手から小説や映画の見過ぎだよって指摘されるんじゃないの。証言者が現れても、周りは…信じるかなぁ…?
もしかして…私をN○SA送りにしたいの? 憑依体ということでUMA扱いにされるの? それであんたは喜ぶの?
上杉は私を見てニコニコと愉快そうに笑っている。…コイツは頭がいいのか、どこか抜けているのかよくわからないわ。
「…お好きにどうぞ? あんたの頭がおかしいと思われても知らないからね」
「ちょっとくらい動揺してくれてもいいのに…つまらないな」
つまらなくて悪かったね。
こいつの言っていることは本気なのか冗談なのか判断付かないな…
私がその脅しに屈するとでも思ってるのか。いくらなんでも私をアホにし過ぎだろう。脅された私がオロオロして半泣きにでもなると思ったの? 止めてよって縋り付くとでも思ったのか。
はは、それはそれは残念だったな。
「面白いから今度その噂を流してみたら? 多分話した相手から頭がおかしい人間だと思われるに決まっているけど」
「冗談だよ…ねぇ、本当に加納君と付き合っているの? …楽じゃないと思うよ?」
上杉の問いかけに私はため息を吐いた。何を今更。わかってるよ。
「…だろうね。だけど私は慎悟がいいの。慎悟は私を名前で呼んでくれるもの…私を見つめてくれる」
慎悟のことを好きになったのはそれだけが理由じゃない。もっと沢山の理由がある。
…私にとって慎悟はかけがえのない特別な存在なのだ。色々抱えている私を受け入れてくれた人なのだ。私も慎悟の事を受け入れる為に、隣に立てるように私は努力している。
決して生半可な気持ちではないよ。両思いになってゴールではない。結婚してゴールでもないのだ。
セレブである相手と一緒に歩む事を決めたのであれば、惚れた腫れただけでは駄目だ。…彼の隣にいると決めたのだ。私だってそれなりの義務を背負う覚悟である。
今の私の発言に上杉はなにを勘違いしたのか、肩を竦めて私を小馬鹿にしたように笑っていた。
「…名前? その程度で心許されるなら僕も君の名前を呼んであげるけど?」
「やめろ呼ぶな。親からもらった名前を穢すんじゃない」
あんたに呼ばれても嬉しくないから呼ばないでください。これからも君呼びでお願いします。
──テンテンテン…
どこからか飛んできたバレーボールを拾い上げて上杉に向かって投げるフリをしたら、相手は避ける仕草をしていた。ふん、ビビりめ。
「…本当じゃじゃ馬だよねぇ…もうちょっと女の子はお淑やかにしないと…」
「生憎、お嬢様って柄じゃないんでね。部活の邪魔だから、はよ帰れ帰宅部」
本気でぶつけるぞ。
誰かに咎められても、ドッジボールしてましたといえば、無罪になるかな? いじめっ子の常套句になってしまうかな。
「…加納君ならあの…石油会社の令嬢を選ぶと思ったんだけどね…。不思議だなぁ…なんで君なんだろう」
「私も…中身がガサツな別人とわかっているのに、未だ付き纏うあんたが不思議でならんわ。なんでだろうね!」
今の発言にはムカついたので思いっきり上杉のお腹目掛けてバレーボールを投げつけた。ドムッといい音を立ててボールがヒットする。
上杉はうぐぅ、と呻いてお腹を抱えていたが、私はボールを回収するなり練習に戻ったのであった。
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