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さようなら、エリカちゃん。ごきげんよう、新しい人生。
どこの息子さんの親御さんでしょうか?
しおりを挟む美宇嬢に捕まってしまった慎悟を見捨てた私は、二階堂パパママの姿を探していたのだが、彼らはとある夫妻とお話していた。多分…パパママと同年代位の人達かな? 旦那さんはスーツだけど、奥さんの方は着物を着用していた。
「…あらエリカさん、お久しぶりね。明けましておめでとう」
「明けましておめでとうございます」
相手夫婦の奥さんの方が私に気がついて挨拶をしてくれたが……この人は誰だろうか。
中性的なお顔立ちの中でも、きれいな形をした唇と口元のホクロがとても色っぽい美人さん……なんか見覚えがあるようなお顔立ちだけど…この女性とは喋ったことないから、私としては初対面かな。
旦那さんの方は全く見覚えがない。温和そうな眼鏡のおじさんって感じ。
「去年は私達がご挨拶に行けなかったのだけど、元気そうで安心したわ」
「息子には話を聞いていたけれど、実際に元気そうな様子を目にすることができて嬉しいよ」
「…ご心配おかけいたしました。お気遣いありがとうございます」
んん? 息子に話を?? 私は裏で噂になっているのか?
…この人たちは一体誰なんだ。
だがそんな事を考えているなんてバレたら相手に失礼なので、私はニコニコ笑いながら当たり障りの無い受け答えをしていた。
「息子から学校での様子を聞いていたけど、宝生と瑞沢のところの子に随分困らされたのですってね? 災難だったわね」
「まぁ…ですけど、多分もう大丈夫かと…」
多分だけど、クリスマスに話した内容できっとあちら側も納得してくれたと思うんだ。私の良心は痛むけれど仕方のない事だ。
「無理はしないでね。ただでさえ一昨年から色々あったのだもの。不整脈を起こしたのも心労が祟ったのよ」
心労はあったかも知れないけど、不整脈の原因ではないです。大丈夫ですよ。
…しかし誰だよ息子。私とエリカちゃんの話を横流ししてる息子ってのはどこのどいつだ。知らないところで私の行動を知られるのはなんか気持ち悪いぞ。
「さっきの話を聞いていて思ったんだけど…エリカちゃん、新しい婚約者にうちの息子はどうだい? 親ばかに聞こえるかもしれないけど、我が子ながらお買い得だと思うんだよね」
「えっ…」
いきなりそんなこと言われましても。そもそもあなたの息子が誰だかわからないのですが…。
二階堂パパママに目配せをしても2人は苦笑いしているだけ。おい、笑っていないで助け舟を出してくれよ。私はここでなんと答えたら良いんだ。えぇと、角の立たないお断りの仕方は…わかんないからとりあえず謝っておこう。
「あの…すみません…」
「もう、エリカさんが困っているでしょ。からかうんじゃありません。ごめんなさいね不躾で。気にしなくていいのよエリカさん」
「そんなつもり無いんだけどな…」
なんだ冗談か。焦った。
でもこれからこういう機会が増えるだろうし、縁談対策をパパママと今一度話し合ったほうが良いな。流石に変な人との縁談は嫌なので、セレブ流の流し方を教わろう。
「…何をしているのですか」
その声に振り返ると、そこには慎悟がいた。あれ、美宇嬢をもう撒いたのか。不機嫌な顔をしているのは、あの場に置きざりにした私の事を怒っているのかな?
「慎悟のお嫁さんにならないかって誘ってみたけど、残念ながらエリカちゃんに振られちゃったぞお前」
「…振られるのは別に初めてではないので。俺の預かり知らぬ所で勝手なことをしないで下さい」
今のも振ったうちに入るのかな。私は見ず知らずの相手は困るから遠慮したかっただけなのだが、まさかお買い得な息子が慎悟の事だとは…
この方々は慎悟のご両親だったのか…
「えっ、なに、お前振られたの!? エリカちゃん、うちの慎悟のどこがいけなかったの!? うちの息子はね、本当にいい子なんだよ? おじさんの自慢の息子なんだよ」
「やめてください、父さん」
私が慎悟を振ったことがあると知った慎悟のお父さんは鈍器で頭を殴られたような顔をして目をカッと見開いていた。
息子の肩を掴んでセールスポイントをアピールしようとしてきたが、その途中で慎悟が阻止していた。…うん、自慢の息子なのね、よくわかったよ。
…奥さんに見覚えがあったのは慎悟に似てるからか。お母さん似なのね全体的に。賑やかで全く似てないけど、彼が慎悟のお父さん…
慎悟の両親像、イメージと全然違ったわ…
「長期戦で行くと決めたので、父さんは何もしてこないでください。いいですね?」
「えーなに、そんな…お前いつからそんな大人になっちゃったの!? お父さん寂しいけど嬉しい!」
「鬱陶しいです父さん」
ハグしようとしてくる父親の腕を避けた慎悟は鬱陶しいという態度を隠さずに父親をあしらっていた。
いやぁ、私はてっきり慎悟は厳しい両親を持つと思っていたけど、見た感じ溺愛されてるね、お父さんに。…私の実父でもあぁはならんわ。…慎悟が娘だったら大変だったろうな…
「慎悟お兄様のお嫁さんには美宇がなりますわ!」
「やっと撒いたのに…」
こんなに(慎悟のお父さんが)騒いでいたせいか、慎悟は美宇嬢に見つかってしまった。慎悟はうんざりという顔を隠さない。
美宇嬢はキラキラ目を輝かせて、慎悟の両親を見上げていた。先程の子供らしからぬ嫉妬の形相とは全く違う驚きの愛想の良さ。女って怖い。
「私、美宇と申します! よろしくお願いいたしますお義父様、お義母様!」
「…ちょっとお前、どこまでストライクゾーン広いの? こんな小さい子まで!」
「違います」
慎悟は無表情で否定していたが、美宇嬢はそんなことじゃへこたれない。…強いな。慎悟の周りには肉食系女子が多いね。
「私の方がこのオバサンよりも若いですよ! 元気な赤ちゃんを産めますわ!」
わぁ…子供が子供を産む発言してるよ…たとえ今産めるとしても、色々と障害があるよ。結婚年齢も引き上げられるし。小学生から見たら高校生はオバサンだろうけど、彼女の発言は拙い。口は災いの元だと思う。
…私も小学生の時、年上に対してこんな生意気な口を聞いていたのかな…
美宇嬢が騒ぐもんだから、周りからの視線が集まっている気がした。これ以上巻き込まれたくない私はゆっくり後ずさって無関係を装うとしたのだが、慎悟はそれを見逃さなかった。
彼は私を逃すまいと捕獲するために腕を伸ばした。手をしっかり掴むとグイッと力強く引っ張ってきたのだ。まさかそんな行動に出てくるとは思っていなかった私は、そのまま慎悟の胸の中に飛び込む形となった。
「…悪いけど、俺はこの人が好きなんだ。君の気持ちには応えられない」
「な、何故ですの!? 私のどこがそのオバサンに劣ると言いますの!?」
…うん?
私は慎悟の腕に包まれた形で上を見上げた。何故コイツは私を抱きとめた?
そして後ろでキャンキャンと美宇嬢が騒いでいる。またオバサンって言ってるよ…
数秒遅れて、慎悟が言った言葉の意味を理解した私はこの状況に慌てた。
「ち、ちょっと! 子供相手に大人気ないよ!」
ここがどこだかわかっているのかあんたは! ここ二階堂の本家! 親の前! しかも色んな人がいるんだよ!? なんてはしたない真似をするんだ!
私は力いっぱい慎悟の胸を押し返して距離を取ると、二階堂ママの背中の後ろに隠れた。
「…えっちゃん、顔が…」
二階堂ママが微笑ましげにこっちを見てくるが、違う、違うの。だって男の子にこんな事されて平然といられるほど私は男慣れしているわけではないのよ。これはびっくりしているせい。
あぁぁ顔が熱い。顔だけじゃなくて全身発熱したみたいに熱い。
「あらあら」
「慎悟ーお前強引すぎるから怖がられてんじゃないの?」
「…あの人は鈍いので、強引なくらいがちょうどいいんです」
周りの大人達が生暖かい視線を向けてくる。それが居心地悪くて、私は俯いて二階堂ママの後ろに隠れていた。
ちなみに美宇嬢は親に言いつけに行ったらしい。そういうところはまだ小学生らしいね…。二階堂パパママは彼女の失言に微妙な顔をしているが、お客様の前なので抑えているようである。
美宇嬢の親はどんな教育をしているのであろうか…正直、二階堂家末っ子の叔母さんは上3人とあまり仲が良くない印象がある…二階堂家もそれなりに複雑なのであろう。
「しかしお前がエリカちゃんをなー…言っちゃなんだけど、あんまり仲が良くなかったよね?」
「……前のエリカとは、ですけどね」
慎悟の意味深な言葉に私だけでなく、私の前にいた二階堂ママの肩が震えた。エリカちゃんの話題が出てきたので、彼女も動揺しているのだろうとママの顔を伺ってみたが、私の目にはママは平然としているように見えた。
……私は知っている。
エリカちゃんがいなくなってしまった後、二階堂パパママが自分自身を責めて、エリカちゃんを喪ったことを悲しんでいたことを。
悲しいだろうに、未来へ目を向けて生きようとしていることを。
こうしてエリカちゃんのことを思い出しても平然とした態度をとっているが、彼らはきっと娘を思い出して悲しんでいるに違いない。
パパもママも娘を喪ってしまったのに、私を一切責めなかった。えっちゃんは悪くないと言ってくれるが、いっそ責めてくれたほうが楽だと思ったこともある。
…だけどその本音を聞いてしまうのは怖い。私はそれが怖くて彼らの本音を聞き出せずにいた。
「もしかしてあれ? 宝生の息子の婚約者だから身を引いていた的な?」
私達がエリカちゃんの話題に動揺しているとは知らない慎悟のお父さんは下衆な勘ぐりを始めていた。
私も最初はそうだと思っていたけど、そうじゃないと本人に否定されたんだよね…。エリカちゃんは慎悟のことをどう思ってたのだろう? 私が遺した日記帳にエリカちゃんが書いていた日記には、慎悟にこんな事言われた、昔から慎悟は口うるさいという愚痴が書かれていた。もしかしたらエリカちゃんは慎悟の良い所を知らなくて、ただ苦手に思っていたのかもしれない。
「……ご想像におまかせします」
おじさんの問いに対して、慎悟は無表情で返事をしていた。ここで否定しても話がややこしくなりそうだから、煙に巻いたのかな。
「えぇー恋バナしようよ~お父さん、息子と恋の話したい~」
「俺は父さんの恋の話には興味がありません」
女子か。息子と父親って恋バナするものだったけ? 慎悟のお父さんは息子の肩を掴んで駄々をこねているが、慎悟は冷たい目で父親を眺めていた。
…うーん。慎悟の人格形成はお父さんの溺愛から作られていったのかなぁ…溺愛してくる父親に不安を抱いて、自分がしっかりせねばと思いながら育ったのであろうか…本当のところはわからないけど。
恋バナっていうけど…私の弟の渉が親兄弟に恋バナするのはせいぜい幼稚園のころ辺りまでだったよ? きりん組のリサちゃんが好きだって教えられたのが最後かな…リサちゃんはパンダ組のたくみ君と結婚するって言って渉を振っていたけど…
幼稚園から泣きながら帰ってきた渉が、算数の宿題をしている私に報告してきたのが昨日のことのようだよ。以前スマホ写真コレクションしていた写真の女の子(多分同級生)とはどうなってるんだろう…いくら好きでも盗撮はダメだよって注意したけどどうなったんだろ…
「あなた、二階堂様に呆れた目を向けられてますよ。場所を考えてくださいな」
「はーい…」
見兼ねた慎悟のお母さんが注意すると、お父さんは大人しくなった。…慎悟が落ち着いてる性格もお母さんに似たのかもしれない。暴走気味のお父さんの舵取りをお母さんがしっかり担っているのだろうか。
「…えっちゃんから慎悟君に色々お世話になっているって話は聞いていたけれど…仲良くなってよかったわね」
「う、うん、あのでも、誤解されるような仲じゃないから!」
恋人同士ではない。ただの友達、クラスメイトだよ。ふしだらな間柄ではないよ!
慎悟との関係についてしっかり訂正しておくと、二階堂ママはなにが面白いのか、ふふっと笑っていた。
「照れなくてもいいのよ。…あなたには幸せになってもらいたいの。私はあなたを応援するわ」
その言葉はどちらに向けて掛けた言葉なのだろう。
だけどどちらにせよ、私はその言葉を素直に受け取ることが出来なかった。
だって私は彼女の娘の身体を乗っ取った亡霊なのだから。
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