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■第四章 橋を架ける
第三話 ロータス族の住処
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上空から追跡する木製の鳥を僕らはのんびりと追う。鳥のほうは、ロータス族をしっかり監視してくれているので、見失う心配がない。
「動き出しました」
ギルが告げ、鳥も移動を開始した。
「どこに行こうとしているのかしら?」
「さあ。でも、外に出てやることといえば、狩りをしたり、木の実を集めたり、水を汲んだり、生活に必要なことじゃないかな」
僕は思い当たることを言う。
「ああ、なるほどね。雪が積もっていたときはそれを溶かせば水になったけど、今は井戸か川が必要だものね」
レニアが言うとおり、ボックスホームの村には夏場のための井戸がある。
人は水場がなければ生活できないのだ。
「アッシュ様、鳥の追跡にロータス族が気付くことはありませんか」
「どうだろうね。少し変わった鳥だとは思うだろうけど、鳴き声は出さないし、平気じゃないかな。ギルだって、その辺に鳥が飛んでいても気にしないでしょ。狩りでもするなら別だけど」
僕が言うと、ギルもうなずいた。
「そうですね」
「アッシュの鳥は近くでも本物にしか見えないもの! 大丈夫よ」
レニアが笑顔で太鼓判を押してくれ、自信を持って僕らも鳥を追う。
「動きが止まりました。きっとあそこに彼らの住処があるはずです。確かめに行きましょう」
「うん」
僕ら三人が森の奥に向かうと、そこに洞窟の入口を見つけた。ちょうど人が入れるくらいの大きさだ。
「どうやら、この中で生活しているようです」
「明かりがいるわね」
「大丈夫、小型カンテラがあるよ」
僕は懐からペン型のライトを取り出し、スイッチを入れた。
魔石の魔力で光を発するものだ。
魔道具はトルキニア王国ではわりと一般的に使われているもので、レニアもギルもこれには驚かない。
「なんだか不気味ねぇ」
この洞窟は鍾乳洞のようで、悠久の年月によって丸く形を変えた岩がまるで生き物のようにあちこちに生えている。
「奥に、人の気配がします」
小声でギルが教えてくれた。
「じゃ、そろそろ、声をかけたほうがいいな。襲撃や泥棒だと思われたらまずい」
「そうね。おーい!」
「ちょ、ちょっと待って、レニア。僕がやるから、僕に全部任せておいてくれる?」
「いいわよ?」
うちの家系は異国の商人の言葉でも流ちょうに話すことができる。
【異世界通訳】という変わったスキルだが、こういうときには便利だ。
「すみません、こんにちは」
「むむ、お前達、我らの同族であったか。だが、その姿、どう見てもヒューマンだな」
小人が数人、ひょっこりと岩陰から顔を出した。
「ええ、僕らはヒューマン、人間です。でも、あなたがたの言葉は分かりますよ。今日は、ご挨拶に参りました」
「ふーむ……我らに挨拶だと? 襲うつもりはないのだな?」
「いえ、そんなことはしません」
「だが、そいつは剣を持っているぞ」「騙されてはいかん」
後ろにいるロータス族が言う。
「ギル、少し下がっていてくれるかな。彼らは君の剣を警戒してるんだ」
「分かりました」
ギルが、三歩下がり、地面に自分の剣を鞘ごと置いた。
こういう気の利いた動作はとてもウッドゴーレムにはできない。人の心がなせる技だ。
「よかろう、敵意がないのなら、そちらの話を聞こう」
「どうも。私はトルキニア王国の国王からこのノースオーシャン領を任された貴族、アッシュ=ウルマヤードと言います」
「アッシュ=ウルマヤード!」「アッシュ=ウルマヤードだと!」「おおっ!」
なぜだか一斉にロータス族が騒ぎ出した。
「んん?」
「何なのよ。アッシュの名前にビックリしてるけど、ひょっとして前にアッシュと会ったことがあるっていうの?」
レニアが首をひねるが、僕だってここに来たのは初めてだし、彼らとも初対面だ。
あれ? レニアも言葉が通じるようだな。ロータス族は人間の言葉も話せたようだ。
「その名、真であろうな?」
「もちろんです」
ロータス族に睨まれたが、自分の名を偽るわけにはいかない。
「「「おおお……!」」」
「だから、何なのって」
「失礼した。実は、我らが一族の口伝に、北の大地を統べる王、アッシュ=ウルマヤード、木の精霊の加護を受けし者、という一節があってな」
僕はレニアとギルにも言葉を翻訳して伝える。
「へぇ」
「凄い!」
これは偶然だろうか? だが、木の精霊というのは少し引っかかる。
「その木の精霊というものを詳しく教えてもらえませんか」
僕は聞いた。わからない事は聞くべし、聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥、祖父の教えだ。
「木の精霊は木に宿る。決して目には見えぬが、木を育み、火の精霊を産む。力を持つ存在だ。我らは精霊に力を借り、感謝と敬意の祈りを捧げるのだ」
「なるほど……」
「ええ? 木って勝手に育つものじゃないの? 祈る意味があるのかしら」
レニアが疑問を差し挟むが、君だってお柱様の木に祈ってたじゃないか。まあいいけど。
ロータス族にはロータス族の教えがあり、僕らと違う部分もあれば似ている部分もある。それは尊重されるべきものだ。自分たちの教えを守りたければ、お互い強制しないほうがいい。
「レニア、その話はまた今度にしよう。ところで、この洞窟は暗いですが、明かりは必要ありませんか?」
「不要ぞ。我らは暗闇でも目が見える」
「ああ、なるほど。それで明かりがヒカリゴケしか無いのか……」
「では、お近づきの印に、干し肉でも」
僕は背負い袋から干し肉を取り出した。
「うむ、贈り物とはありがたい。では、我らも木の実を渡そう」
「どうも」
ロータス族は肉も食べるが、主に木の実を食べて生活しているらしい。よく目をこらすと、水を入れた壺がいくつも並べてあったが、彼らは川から水を汲んできているようだ。
薄着でよく平気だと思うが、このような洞窟で過ごせる彼らは寒さに強いのだろう。
「あの、入口にドアをつけてみませんか」
それでも僕はもっと過ごしやすくなるよう、提案してみた。
「ヒューマンの家の戸口か」
「ええ、そうすれば風も入ってきませんし、もっと暖かく過ごせると思います」
「対価は何を求める?」
「今は何も。困ったときに、そちらの都合の良い方法で協力してもらえば充分ですよ」
「なんて言ってるの?」
レニアが聞いてくるので、僕は話し合いの内容を簡単に教える。
「ちょっと、アッシュ、それじゃこっちが丸損じゃない」
レニアはそう言うが、僕はそうは思わない。
ロータス族は最初に対価を聞いてきた。つまり、払う気があり、対等の関係を望んでいるのだろう。もし、そうでないなら、僕もそれ以上の支援はしないつもりだ。
「いいから。レニアが作るわけじゃないよ」
「もう、それでもよ。まったく、アッシュったら、お人好しなんだから」
「良かろう。では、いずれ何らかの対価を払うとしよう」
「じゃあ、さっそく!」
僕は木を切り倒しに行く。
「アッシュ、本当はドアを作りたかっただけでしょう」
「まぁね」
作りたいものを自由に作る、やっぱりそれは楽しいことだ。
「できた!」
完成したドアは、洞窟の入口に合わせて形をピッタリと合わせてある。何かを持ったまま片手でも簡単に開けられるよう、ドアノブはレバータイプとした。
「どうですか?」
お客さんに実際に使ってみてもらわないと、お客にとって本当に良いモノかどうかは分からない。それは職人が決めることではなかった。
「うむ、開けやすく、軽いな。なかなか使いやすそうだ。礼を言う」
「どうも」
ロータス族との接触は成功と言っていいだろう。
彼らの笑顔に、僕は一定の手応えを感じていた。
「動き出しました」
ギルが告げ、鳥も移動を開始した。
「どこに行こうとしているのかしら?」
「さあ。でも、外に出てやることといえば、狩りをしたり、木の実を集めたり、水を汲んだり、生活に必要なことじゃないかな」
僕は思い当たることを言う。
「ああ、なるほどね。雪が積もっていたときはそれを溶かせば水になったけど、今は井戸か川が必要だものね」
レニアが言うとおり、ボックスホームの村には夏場のための井戸がある。
人は水場がなければ生活できないのだ。
「アッシュ様、鳥の追跡にロータス族が気付くことはありませんか」
「どうだろうね。少し変わった鳥だとは思うだろうけど、鳴き声は出さないし、平気じゃないかな。ギルだって、その辺に鳥が飛んでいても気にしないでしょ。狩りでもするなら別だけど」
僕が言うと、ギルもうなずいた。
「そうですね」
「アッシュの鳥は近くでも本物にしか見えないもの! 大丈夫よ」
レニアが笑顔で太鼓判を押してくれ、自信を持って僕らも鳥を追う。
「動きが止まりました。きっとあそこに彼らの住処があるはずです。確かめに行きましょう」
「うん」
僕ら三人が森の奥に向かうと、そこに洞窟の入口を見つけた。ちょうど人が入れるくらいの大きさだ。
「どうやら、この中で生活しているようです」
「明かりがいるわね」
「大丈夫、小型カンテラがあるよ」
僕は懐からペン型のライトを取り出し、スイッチを入れた。
魔石の魔力で光を発するものだ。
魔道具はトルキニア王国ではわりと一般的に使われているもので、レニアもギルもこれには驚かない。
「なんだか不気味ねぇ」
この洞窟は鍾乳洞のようで、悠久の年月によって丸く形を変えた岩がまるで生き物のようにあちこちに生えている。
「奥に、人の気配がします」
小声でギルが教えてくれた。
「じゃ、そろそろ、声をかけたほうがいいな。襲撃や泥棒だと思われたらまずい」
「そうね。おーい!」
「ちょ、ちょっと待って、レニア。僕がやるから、僕に全部任せておいてくれる?」
「いいわよ?」
うちの家系は異国の商人の言葉でも流ちょうに話すことができる。
【異世界通訳】という変わったスキルだが、こういうときには便利だ。
「すみません、こんにちは」
「むむ、お前達、我らの同族であったか。だが、その姿、どう見てもヒューマンだな」
小人が数人、ひょっこりと岩陰から顔を出した。
「ええ、僕らはヒューマン、人間です。でも、あなたがたの言葉は分かりますよ。今日は、ご挨拶に参りました」
「ふーむ……我らに挨拶だと? 襲うつもりはないのだな?」
「いえ、そんなことはしません」
「だが、そいつは剣を持っているぞ」「騙されてはいかん」
後ろにいるロータス族が言う。
「ギル、少し下がっていてくれるかな。彼らは君の剣を警戒してるんだ」
「分かりました」
ギルが、三歩下がり、地面に自分の剣を鞘ごと置いた。
こういう気の利いた動作はとてもウッドゴーレムにはできない。人の心がなせる技だ。
「よかろう、敵意がないのなら、そちらの話を聞こう」
「どうも。私はトルキニア王国の国王からこのノースオーシャン領を任された貴族、アッシュ=ウルマヤードと言います」
「アッシュ=ウルマヤード!」「アッシュ=ウルマヤードだと!」「おおっ!」
なぜだか一斉にロータス族が騒ぎ出した。
「んん?」
「何なのよ。アッシュの名前にビックリしてるけど、ひょっとして前にアッシュと会ったことがあるっていうの?」
レニアが首をひねるが、僕だってここに来たのは初めてだし、彼らとも初対面だ。
あれ? レニアも言葉が通じるようだな。ロータス族は人間の言葉も話せたようだ。
「その名、真であろうな?」
「もちろんです」
ロータス族に睨まれたが、自分の名を偽るわけにはいかない。
「「「おおお……!」」」
「だから、何なのって」
「失礼した。実は、我らが一族の口伝に、北の大地を統べる王、アッシュ=ウルマヤード、木の精霊の加護を受けし者、という一節があってな」
僕はレニアとギルにも言葉を翻訳して伝える。
「へぇ」
「凄い!」
これは偶然だろうか? だが、木の精霊というのは少し引っかかる。
「その木の精霊というものを詳しく教えてもらえませんか」
僕は聞いた。わからない事は聞くべし、聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥、祖父の教えだ。
「木の精霊は木に宿る。決して目には見えぬが、木を育み、火の精霊を産む。力を持つ存在だ。我らは精霊に力を借り、感謝と敬意の祈りを捧げるのだ」
「なるほど……」
「ええ? 木って勝手に育つものじゃないの? 祈る意味があるのかしら」
レニアが疑問を差し挟むが、君だってお柱様の木に祈ってたじゃないか。まあいいけど。
ロータス族にはロータス族の教えがあり、僕らと違う部分もあれば似ている部分もある。それは尊重されるべきものだ。自分たちの教えを守りたければ、お互い強制しないほうがいい。
「レニア、その話はまた今度にしよう。ところで、この洞窟は暗いですが、明かりは必要ありませんか?」
「不要ぞ。我らは暗闇でも目が見える」
「ああ、なるほど。それで明かりがヒカリゴケしか無いのか……」
「では、お近づきの印に、干し肉でも」
僕は背負い袋から干し肉を取り出した。
「うむ、贈り物とはありがたい。では、我らも木の実を渡そう」
「どうも」
ロータス族は肉も食べるが、主に木の実を食べて生活しているらしい。よく目をこらすと、水を入れた壺がいくつも並べてあったが、彼らは川から水を汲んできているようだ。
薄着でよく平気だと思うが、このような洞窟で過ごせる彼らは寒さに強いのだろう。
「あの、入口にドアをつけてみませんか」
それでも僕はもっと過ごしやすくなるよう、提案してみた。
「ヒューマンの家の戸口か」
「ええ、そうすれば風も入ってきませんし、もっと暖かく過ごせると思います」
「対価は何を求める?」
「今は何も。困ったときに、そちらの都合の良い方法で協力してもらえば充分ですよ」
「なんて言ってるの?」
レニアが聞いてくるので、僕は話し合いの内容を簡単に教える。
「ちょっと、アッシュ、それじゃこっちが丸損じゃない」
レニアはそう言うが、僕はそうは思わない。
ロータス族は最初に対価を聞いてきた。つまり、払う気があり、対等の関係を望んでいるのだろう。もし、そうでないなら、僕もそれ以上の支援はしないつもりだ。
「いいから。レニアが作るわけじゃないよ」
「もう、それでもよ。まったく、アッシュったら、お人好しなんだから」
「良かろう。では、いずれ何らかの対価を払うとしよう」
「じゃあ、さっそく!」
僕は木を切り倒しに行く。
「アッシュ、本当はドアを作りたかっただけでしょう」
「まぁね」
作りたいものを自由に作る、やっぱりそれは楽しいことだ。
「できた!」
完成したドアは、洞窟の入口に合わせて形をピッタリと合わせてある。何かを持ったまま片手でも簡単に開けられるよう、ドアノブはレバータイプとした。
「どうですか?」
お客さんに実際に使ってみてもらわないと、お客にとって本当に良いモノかどうかは分からない。それは職人が決めることではなかった。
「うむ、開けやすく、軽いな。なかなか使いやすそうだ。礼を言う」
「どうも」
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