至高のオメガとガラスの靴

むー

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閑話:アカリのきもち②

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8月。

ボクの誕生日ではキスをした。
それはゆっくり。
引力のようにぴったりくっ付いた。
した本人はビックリしてたけど、ボクは嬉しかった。

発情期ではちょっと大胆な行動に出た。
大好きな匂いと唇の感触が、ボクのフェロモンを濃くし、おさまりかけていた身体の疼きが再燃した。
身体がボクの心と繋がって、大好きな人を求めたんだと思う。
ただ触れ合うだけの行為だったけど、ボクは満たされた。

❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎

あれから2ヶ月。
ボクは毎日ご機嫌だ。
ウザイ奴がいるけど、ボクたちの関係は揺るぎないものになってきてるから、そんなのはほっとけば良い。

そして、気付けば11月。

もう少しで大好きな人の誕生日。
ボクは楽しみでならない。

プレゼントも用意した。
喜んでくれるかな?

ボクは嬉しかったから。
プレゼントのピアスは、ずっと耳に付けている。
毎朝、起きたら真っ先に着ける。
それを鏡で見たらついつい顔が緩む。

そういえば、誕生日当日はボク、発情期に入っているんだった。

「プレゼントはボク」

って言ってみたい。
きっと、真っ赤になってワタワタしちゃうのかな。

でも、いつかちゃんともらって欲しい。


次の発情期かぁ…。

『待つ』のはもう限界かもしれない。

何をしても身体の疼きが止まらない。

発情期中は一番強い抑制剤も効かなくなった。

睡眠薬を飲んで無理やり寝ても、起きた時の苦しさが増すだけだった。

だから、次はもう少し攻めてみていいかな…。

なんて、ね。

__________________

物語は2ヶ月ほど時が飛びました。
そろそろ物語も後半に入ります。
引き続き、よろしくお願いします。

※追記
0時更新予約の予定をうっかりアップしてしまいました。
次回の更新を予定通り18時にするか、もう少し早めにするかは検討中です。



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