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第2部

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シフシさんが用意してくれたご飯はどれも美味くて、それを食べながらイチゴくんとの話は全然尽きることがなかった。
顔を合わせなかった2週間はお互い色々あった。
立川さんとの夜勤は特に問題はなかったらしいが、「いつも来店するお客様からは、歩夢先輩と僕のセットじゃないと落ち着かないから早く戻ってきて欲しいと言われました」と苦笑いながらイチゴくんは報告してくれた。
23川区トリオについては、立川さんとは常に一触即発状態で、毎回喧嘩に発展する前にイチゴくんが仲裁していたそうだ。
そんなトリオもオレのことを気にかけてくれてたらしい。
ちょっと意外だ。

オレも、昼間のお客様に久しぶりに声をかけられたことや、毎日お菓子もらっていたことを話した。
そういえば、トリオの真ん中の江戸川さん?が昨日夕方に来店して「さっさと元に戻りなさいよ!」とオレ怒られたな。
そのおかげでイチゴくんに連絡する気が起きたと話をすると「今度お礼言わないと」と言ったから、とっておきの方法を教えた。
でも、今日の出来事についてだけはどうしても話せなかった。

と、食べながら夢中で話していたから食べ過ぎた。


「歩夢先輩、足はどうですか?」

二人ではち切れそうなお腹をさすりながらソファーに凭れる。
イチゴくんもオレに負けず劣らず食べていて、ちょっとお腹がポッコリしてる。
シフシさんはテキパキ後片付けをしつつ、消化に良いお茶を用意してくれた。
ありがたや。

「あー、うん。腫れも引いたし、もう痛くないよ。先生には来週1週間様子見るけどたぶん大丈夫だって言われた」

左足を上げて靴下を脱いで見せた。
といっても、その足はテーピングで固定しているからわからない。
イチゴくんはソファーから降りると膝をついてオレの足をそっと掴んだ。

「ちょっ……何?」
「あれ……ちょっと腫れが残ってませんか?」

イチゴくんはくるぶしを触られゾワゾワするオレに構わず撫で続ける。

「そ、それは……も……クセになって、るから……んっ」

ヤバっ。
エロい声が出てしまった。
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