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長い廊下の先。
目的地は城の中心。
「はへー」
見上げた扉の高さは有に5mはありそうだ。
この世界にはこんなデカい扉じゃないと入れない巨人でもいるのだろうか?
「先輩」
「……あ、うん」
開けっ放しの口を閉めて気を引き締める。
案内役の騎士にイチゴくんが目配せすると、騎士は扉に手を翳す。
こんなにも大きな扉にも拘らず、音を立てることなくすぅーっと開いた。
足元に赤い絨毯が浮かび上がるとイチゴくんは一歩足を踏み入れる。
イチゴくんに手を引かれたオレも一歩遅れて踏み入れる。
一緒について来たシフシさんはここで待機なのか入って来なかった。
「で、デカイ……」
「ここは式典や舞踏会も開かれるので広く作られてるんです」
さっきまでいた貴賓室の比ではない広さと高さに驚くオレに目線だけ向けたイチゴくんが教えてくれる。
舞踏会っていったら社交ダンスみたいなもん踊るんだよな。
アニメや映画でしか見たことないがこんなに広いとなると、出席者も相当な数になるんだろうな。
そんなことを考えていたらまた口が開いてしまい、イチゴくんにクスリと笑われてしまった。
ホールの奥まで進み立ち止まる。
目の前には階段がありその上の中心の玉座に座る赤毛の男性と半歩後ろの椅子に座る金髪美女がいた。
その女性の反対側にはイチゴくんくらいの年齢男の子と小学生くらいの男の子が立っている。
2人とも赤毛だ。
そして、全員美形だ。
「父上、ただいま帰りました」
イチゴくんは胸に手を当てて軽く頭を下げ挨拶をする。
「うむ、よく戻った。息災で何より。……して、アワユキ、その者は?」
「こちらはあちらの世界で結婚を前提にお付き合いしている方で、名は可愛歩夢さんといいます」
「ほう」
イチゴくんの言葉に4人の視線がオレに集中する。
ニコニコしてるのは金髪美女だけで、王様はと隣に立つ2人は微妙な顔をしている。
「まあ、アワユキが選んだ者だ。歩夢といったな。よく来てくれた。歓迎する」
「へっ、あのっ、ありがとうございます」
微妙な顔を隠して声を掛けてきた王様に深々とお辞儀をするが上げるタイミングがわからない。
「先輩、もういいですよ」とイチゴくんが小声で教えてくれて頭を上げると、王様は笑った。
「明日、歩夢の披露目の宴を催す。それまでゆっくり過ごすと良い」
王様はそう言うと立ち上がり、手を取り立ち上がらせた金髪美女とともに下がっていった。
それを追うように2人の男の子も下がっていった。
「先輩、僕たちも行きましょう」
イチゴくんが差し出した手に自分の手を乗せたが、そのままヘナヘナと座り込んでしまう。
「先輩?」
「こ、腰が抜けた……」
緊張しすぎて腰が抜けたオレはイチゴくんにお姫様抱っこをされ貴賓室まで戻った。
目的地は城の中心。
「はへー」
見上げた扉の高さは有に5mはありそうだ。
この世界にはこんなデカい扉じゃないと入れない巨人でもいるのだろうか?
「先輩」
「……あ、うん」
開けっ放しの口を閉めて気を引き締める。
案内役の騎士にイチゴくんが目配せすると、騎士は扉に手を翳す。
こんなにも大きな扉にも拘らず、音を立てることなくすぅーっと開いた。
足元に赤い絨毯が浮かび上がるとイチゴくんは一歩足を踏み入れる。
イチゴくんに手を引かれたオレも一歩遅れて踏み入れる。
一緒について来たシフシさんはここで待機なのか入って来なかった。
「で、デカイ……」
「ここは式典や舞踏会も開かれるので広く作られてるんです」
さっきまでいた貴賓室の比ではない広さと高さに驚くオレに目線だけ向けたイチゴくんが教えてくれる。
舞踏会っていったら社交ダンスみたいなもん踊るんだよな。
アニメや映画でしか見たことないがこんなに広いとなると、出席者も相当な数になるんだろうな。
そんなことを考えていたらまた口が開いてしまい、イチゴくんにクスリと笑われてしまった。
ホールの奥まで進み立ち止まる。
目の前には階段がありその上の中心の玉座に座る赤毛の男性と半歩後ろの椅子に座る金髪美女がいた。
その女性の反対側にはイチゴくんくらいの年齢男の子と小学生くらいの男の子が立っている。
2人とも赤毛だ。
そして、全員美形だ。
「父上、ただいま帰りました」
イチゴくんは胸に手を当てて軽く頭を下げ挨拶をする。
「うむ、よく戻った。息災で何より。……して、アワユキ、その者は?」
「こちらはあちらの世界で結婚を前提にお付き合いしている方で、名は可愛歩夢さんといいます」
「ほう」
イチゴくんの言葉に4人の視線がオレに集中する。
ニコニコしてるのは金髪美女だけで、王様はと隣に立つ2人は微妙な顔をしている。
「まあ、アワユキが選んだ者だ。歩夢といったな。よく来てくれた。歓迎する」
「へっ、あのっ、ありがとうございます」
微妙な顔を隠して声を掛けてきた王様に深々とお辞儀をするが上げるタイミングがわからない。
「先輩、もういいですよ」とイチゴくんが小声で教えてくれて頭を上げると、王様は笑った。
「明日、歩夢の披露目の宴を催す。それまでゆっくり過ごすと良い」
王様はそう言うと立ち上がり、手を取り立ち上がらせた金髪美女とともに下がっていった。
それを追うように2人の男の子も下がっていった。
「先輩、僕たちも行きましょう」
イチゴくんが差し出した手に自分の手を乗せたが、そのままヘナヘナと座り込んでしまう。
「先輩?」
「こ、腰が抜けた……」
緊張しすぎて腰が抜けたオレはイチゴくんにお姫様抱っこをされ貴賓室まで戻った。
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