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第28話
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羽ウサギ師匠の教えによりフェイントの基礎を学んだ翌日、僕は王都にある鍛治通りにやってきました。
昨日の師匠の解体をするに当たって、これから冒険者としてやっていくのに解体用のナイフが必要なことが分かったからです。昨日はニコルさんのナイフを借りました。
どうせなら久しぶりに自分で打ってみたいと思い、鍛治場を借りることのできるところを探しに来たのです。
とりあえず大きなお店に入って訪ねてみることにしました。
「いらっしゃい!何をお求めですか?」
店に入るなり店員さんが近づいてきました。
「あの…僕は冒険者をしているロンと申します。鍛治のスキルを覚えていまして、鍛治場をお借りできないかと思いやってきました。もちろん使用料は多少ですがお支払しますのでお借りできないでしょうか?」
「へえ、鍛治士で冒険者たー珍しいね!でもね、鍛治場はどこも忙しいからね…とても他人様にお貸しする余裕はないね。他を当たってくんな。」
「分かりました。失礼します。」
この後も鍛治場を貸してもらえる店を探して回りましたが、どこも最初のお店と同じように忙しいからと断られ続けました。
王都では簡単には鍛治場は借りれないのかと諦めかけていたのですが、ここでも駄目なら諦めて出来合いのナイフを買うしかないかと思って入った小さな店では対応が大きく変わりました。
「おう!客か?何が欲しい?」
無愛想な態度で出てきたのは村でお世話になったガンダルク師匠と同じドワーフのおじさんでした。僕はこれまでと同じように説明をしました。
「あの…僕は冒険者をしているロンと申します。鍛治のスキルを覚えていまして、鍛治場をお借りできないかと思いやってきました。もちろん使用料は多少ですがお支払しますのでお借りできないでしょうか?」
「ほう!坊主鍛治士か!?鍛治スキルは何レベルだ?」
「今はレベル4です。」
「4か…基本は卒業してるようだな!これまでどこでどんなものを打ってきた?」
「故郷の村でおじさんと同じドワーフの師匠の元、銅の剣、鉄の剣、鉄のナイフ辺りを作ってました。それと、卒業試験で自分の使うハンマーを鋼で作りました。」
「ほう!そのハンマーを見せてみろ!!」
僕は腰に付けたハンマーをおじさんに見せました。おじさんはじっくりと僕のハンマーを眺めていきます。
「坊主、お前冒険者と言ったな?お前このハンマーで魔物と戦ってるのか?」
「はい!」
「どうりでただの鍛治用のハンマーにしては戦闘向けの形状をしてる筈だ!これを作った腕は悪くない!だが、作ったハンマーのメンテナンスを怠ってるだろう?ハンマーが泣いてるぞ!」
「毎日タオルとオイルで磨いてはいるのですが、足りていないですか?」
「あー。全然足りてない!このハンマーは鋼でできている。これまでの戦闘でこのハンマーは僅かではあるが表面の一部が欠けてしまっている。そこの奥に僅かではあるが錆びができてやがる!!
これは今は問題ないが、何年か経った頃には内部まで錆びちまってとんでもなく脆くなっちまうぞ!これを防ぐには定期的に表面だけでも魔力を込めながら打ち直すことだな!!」
「なるほど…勉強になります。故郷の村を出て一度も鍛治場を利用できていなかったのでそこまでのメンテナンスができてませんでした。これからは気を付けます。
ところで話は戻るのですが、鍛治場をお借りできますか?」
「そうだな…貸してやってもいいが1つ条件がある!今日1日俺の代わりに鉄の剣を10本作成しておいて欲しい。」
「そんなことでいいなら構いませんが、どういうことですか?」
「ちょっとな…もうすぐガキが生まれそうなんだ!…俺のガキがよ!!嫁さんについていてあげてーんだが、今日の夕方までの納品で依頼が入っちまったからな!
坊主が作っておいてくれるんなら俺は店を閉めて何時間か離れられる。
本当は見ず知らずの奴に頼むようなことじゃないのは分かってるが、非常事態だ!品質はさっきのハンマーレベルがあれば問題ない!
やれるか?」
「はい。大丈夫です。それにしても大変な時じゃないですか!早く奥様のところへ行ってあげて下さい!!
あっ!その前に鉄の剣の形状や長さの指定があれば指示を下さい。」
「形状は片手剣のロングソード型、長さは90センチだ!こっちについてこい!」
奥に入ると一人用の鍛治場がありました。
「ここに材料の鉄がある。これを使え!」
「分かりました。それとお願いがあるのですが、今日鍛治場を使わせてもらいたかったのは自分用に解体用のナイフを作ろうと思ったからなんです。その材料の鉄もこちらから買い取らせて頂けませんか?」
「ナイフ1つ分くらいの鉄なら無理な願いをしたお詫びにタダでやる!だが、先に鉄の剣10本が終わってからで頼む。可能ならば3時間ほどで戻ってくるつもりだ。頼んだぞ!!」
「分かりました。鉄の剣は作成しておきます。僕もお子さんが無事に産まれるようお祈りしておきます。」
「おうよ!じゃー行ってくるからな!頼んだぞ!!」
僕は約4ヶ月ぶりの鍛治を楽しみました。以前と比べてジョブのレベルが上がったことで力や器用さが上がったのか、村で鍛治をしていた頃よりもよい出来の剣ができていきました!
久しぶりの鍛治場の熱気は懐かしく、気持ちのよい汗をかきながら僕は作業に明け暮れました。気づけば4時間が経過しており、指定されていた鉄の剣は10本とも完成していました。
「うん!我ながら悪くないぞ!いい出来だ。」
完成した鉄の剣を確認しながら僕はご機嫌になっていました。もの作りが思っていた以上によいものができることは職人にとって最高の褒美です。
それにしてもここの親方さん戻ってこないな…お子さん無事に産まれたかな
?まあ僕には何もできないし、今のうちにナイフも作ってしまおう!
ナイフも素晴らしい出来のものができました。
今日の僕、4ヶ月もブランクがあるのにちょっと調子良過ぎない?何か変わったことあるのかな?
特に腕が上がった訳でもないにも関わらず、でき上がった物の出来が良すぎる為、僕はさすがに何かおかしいと以前との違いを考察しました。
ついでにとここの親方のハンマーをお借りして、自分のハンマーのメンテナンスを始めたところでその答えは分かりました!
ハンマーの違いだ!!自分で作ったハンマーで鍛治をすれば3倍の効果が出るんだった!他人の作ったハンマーを使っていたら、効果は逆に3分の1…
その差だ!!
ということは、僕は本来はハンマーを2つは持っていないといけないのか…今度余裕ができたらもう1つハンマーを打ってみよう!
僕は新たな目標ができました。
そこまで考察したところで、ようやく親方が戻ってきました。
「坊主、遅くなって悪かったな!鉄の剣は作ってくれたか?」
「おかえりなさい。剣はできてます。それよりも奥様は無事にお子さんを出産されたのですか?」
「あー!お陰で俺にそっくりなかわいい女の子が産まれたぞ!!」
「おめでとうございます!(それはかわいいのかな?きっとかわいいはず…)」
親方は僕の作った鉄の剣を確認していきます。
「坊主、本当に鍛治スキルはレベル4か?」
「あれ?自分では良い出来のものができたつもりだったんですが、商品になりませんか?」
「いや!レベル4の奴が打ったにしてはどれも出来が良すぎるんだ!!これはレベル10くらいの奴が打ったのと同等の性能があるんだ!自分でも鑑定のスキルで確認してみろ!!」
「僕は鑑定のスキルをまだ持ってませんので見れないんです。」
「これだけの腕を持っていて、鑑定も持ってないのか?取得方法は知ってるか?」
「いえ、村の師匠からは鑑定に関しては教えて頂いてないです。」
「あー、村じゃ中々取得条件を満たすことは難しいからな!鑑定のスキルを得ることは王都では簡単なことだ!便利なスキルだから、この後帰りにでも取得していけ!
それにしても、冒険者にさせとくにはもったいない腕だな!坊主冒険者なんて辞めてうちで働かねーか?」
「ありがとうございます。お気持ちは嬉しいのですが、僕は冒険者として頑張ると決めたんです。」
「そうか…本当に残念だな!だが、今回のお礼にまた鍛治場を使いたくなったらうちに来い!ハンマーのメンテナンスも必要だろうしな!」
「はい!ありがとうございます!!」
こうして僕は王都でも鍛治場を借りることのできる場所を手に入れました。
昨日の師匠の解体をするに当たって、これから冒険者としてやっていくのに解体用のナイフが必要なことが分かったからです。昨日はニコルさんのナイフを借りました。
どうせなら久しぶりに自分で打ってみたいと思い、鍛治場を借りることのできるところを探しに来たのです。
とりあえず大きなお店に入って訪ねてみることにしました。
「いらっしゃい!何をお求めですか?」
店に入るなり店員さんが近づいてきました。
「あの…僕は冒険者をしているロンと申します。鍛治のスキルを覚えていまして、鍛治場をお借りできないかと思いやってきました。もちろん使用料は多少ですがお支払しますのでお借りできないでしょうか?」
「へえ、鍛治士で冒険者たー珍しいね!でもね、鍛治場はどこも忙しいからね…とても他人様にお貸しする余裕はないね。他を当たってくんな。」
「分かりました。失礼します。」
この後も鍛治場を貸してもらえる店を探して回りましたが、どこも最初のお店と同じように忙しいからと断られ続けました。
王都では簡単には鍛治場は借りれないのかと諦めかけていたのですが、ここでも駄目なら諦めて出来合いのナイフを買うしかないかと思って入った小さな店では対応が大きく変わりました。
「おう!客か?何が欲しい?」
無愛想な態度で出てきたのは村でお世話になったガンダルク師匠と同じドワーフのおじさんでした。僕はこれまでと同じように説明をしました。
「あの…僕は冒険者をしているロンと申します。鍛治のスキルを覚えていまして、鍛治場をお借りできないかと思いやってきました。もちろん使用料は多少ですがお支払しますのでお借りできないでしょうか?」
「ほう!坊主鍛治士か!?鍛治スキルは何レベルだ?」
「今はレベル4です。」
「4か…基本は卒業してるようだな!これまでどこでどんなものを打ってきた?」
「故郷の村でおじさんと同じドワーフの師匠の元、銅の剣、鉄の剣、鉄のナイフ辺りを作ってました。それと、卒業試験で自分の使うハンマーを鋼で作りました。」
「ほう!そのハンマーを見せてみろ!!」
僕は腰に付けたハンマーをおじさんに見せました。おじさんはじっくりと僕のハンマーを眺めていきます。
「坊主、お前冒険者と言ったな?お前このハンマーで魔物と戦ってるのか?」
「はい!」
「どうりでただの鍛治用のハンマーにしては戦闘向けの形状をしてる筈だ!これを作った腕は悪くない!だが、作ったハンマーのメンテナンスを怠ってるだろう?ハンマーが泣いてるぞ!」
「毎日タオルとオイルで磨いてはいるのですが、足りていないですか?」
「あー。全然足りてない!このハンマーは鋼でできている。これまでの戦闘でこのハンマーは僅かではあるが表面の一部が欠けてしまっている。そこの奥に僅かではあるが錆びができてやがる!!
これは今は問題ないが、何年か経った頃には内部まで錆びちまってとんでもなく脆くなっちまうぞ!これを防ぐには定期的に表面だけでも魔力を込めながら打ち直すことだな!!」
「なるほど…勉強になります。故郷の村を出て一度も鍛治場を利用できていなかったのでそこまでのメンテナンスができてませんでした。これからは気を付けます。
ところで話は戻るのですが、鍛治場をお借りできますか?」
「そうだな…貸してやってもいいが1つ条件がある!今日1日俺の代わりに鉄の剣を10本作成しておいて欲しい。」
「そんなことでいいなら構いませんが、どういうことですか?」
「ちょっとな…もうすぐガキが生まれそうなんだ!…俺のガキがよ!!嫁さんについていてあげてーんだが、今日の夕方までの納品で依頼が入っちまったからな!
坊主が作っておいてくれるんなら俺は店を閉めて何時間か離れられる。
本当は見ず知らずの奴に頼むようなことじゃないのは分かってるが、非常事態だ!品質はさっきのハンマーレベルがあれば問題ない!
やれるか?」
「はい。大丈夫です。それにしても大変な時じゃないですか!早く奥様のところへ行ってあげて下さい!!
あっ!その前に鉄の剣の形状や長さの指定があれば指示を下さい。」
「形状は片手剣のロングソード型、長さは90センチだ!こっちについてこい!」
奥に入ると一人用の鍛治場がありました。
「ここに材料の鉄がある。これを使え!」
「分かりました。それとお願いがあるのですが、今日鍛治場を使わせてもらいたかったのは自分用に解体用のナイフを作ろうと思ったからなんです。その材料の鉄もこちらから買い取らせて頂けませんか?」
「ナイフ1つ分くらいの鉄なら無理な願いをしたお詫びにタダでやる!だが、先に鉄の剣10本が終わってからで頼む。可能ならば3時間ほどで戻ってくるつもりだ。頼んだぞ!!」
「分かりました。鉄の剣は作成しておきます。僕もお子さんが無事に産まれるようお祈りしておきます。」
「おうよ!じゃー行ってくるからな!頼んだぞ!!」
僕は約4ヶ月ぶりの鍛治を楽しみました。以前と比べてジョブのレベルが上がったことで力や器用さが上がったのか、村で鍛治をしていた頃よりもよい出来の剣ができていきました!
久しぶりの鍛治場の熱気は懐かしく、気持ちのよい汗をかきながら僕は作業に明け暮れました。気づけば4時間が経過しており、指定されていた鉄の剣は10本とも完成していました。
「うん!我ながら悪くないぞ!いい出来だ。」
完成した鉄の剣を確認しながら僕はご機嫌になっていました。もの作りが思っていた以上によいものができることは職人にとって最高の褒美です。
それにしてもここの親方さん戻ってこないな…お子さん無事に産まれたかな
?まあ僕には何もできないし、今のうちにナイフも作ってしまおう!
ナイフも素晴らしい出来のものができました。
今日の僕、4ヶ月もブランクがあるのにちょっと調子良過ぎない?何か変わったことあるのかな?
特に腕が上がった訳でもないにも関わらず、でき上がった物の出来が良すぎる為、僕はさすがに何かおかしいと以前との違いを考察しました。
ついでにとここの親方のハンマーをお借りして、自分のハンマーのメンテナンスを始めたところでその答えは分かりました!
ハンマーの違いだ!!自分で作ったハンマーで鍛治をすれば3倍の効果が出るんだった!他人の作ったハンマーを使っていたら、効果は逆に3分の1…
その差だ!!
ということは、僕は本来はハンマーを2つは持っていないといけないのか…今度余裕ができたらもう1つハンマーを打ってみよう!
僕は新たな目標ができました。
そこまで考察したところで、ようやく親方が戻ってきました。
「坊主、遅くなって悪かったな!鉄の剣は作ってくれたか?」
「おかえりなさい。剣はできてます。それよりも奥様は無事にお子さんを出産されたのですか?」
「あー!お陰で俺にそっくりなかわいい女の子が産まれたぞ!!」
「おめでとうございます!(それはかわいいのかな?きっとかわいいはず…)」
親方は僕の作った鉄の剣を確認していきます。
「坊主、本当に鍛治スキルはレベル4か?」
「あれ?自分では良い出来のものができたつもりだったんですが、商品になりませんか?」
「いや!レベル4の奴が打ったにしてはどれも出来が良すぎるんだ!!これはレベル10くらいの奴が打ったのと同等の性能があるんだ!自分でも鑑定のスキルで確認してみろ!!」
「僕は鑑定のスキルをまだ持ってませんので見れないんです。」
「これだけの腕を持っていて、鑑定も持ってないのか?取得方法は知ってるか?」
「いえ、村の師匠からは鑑定に関しては教えて頂いてないです。」
「あー、村じゃ中々取得条件を満たすことは難しいからな!鑑定のスキルを得ることは王都では簡単なことだ!便利なスキルだから、この後帰りにでも取得していけ!
それにしても、冒険者にさせとくにはもったいない腕だな!坊主冒険者なんて辞めてうちで働かねーか?」
「ありがとうございます。お気持ちは嬉しいのですが、僕は冒険者として頑張ると決めたんです。」
「そうか…本当に残念だな!だが、今回のお礼にまた鍛治場を使いたくなったらうちに来い!ハンマーのメンテナンスも必要だろうしな!」
「はい!ありがとうございます!!」
こうして僕は王都でも鍛治場を借りることのできる場所を手に入れました。
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