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第92話 アランの成長
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『うぉ!ウエアウルフ!?』
ビアンカの食事を持ってきてくれたいつもの兵が驚きの声をあげた。
部屋に着くまで、俺が外套でビアンカを包み運んでいたので今まで気付くことなく部屋に出入りしていたのだろう。
『彼女は俺の婚約者で人間です。帝国の非人道的な実験のせいであの姿へ変えられてしまったのです。
元の姿へ戻れるように、これから方法を探るところです。』
『そうだったのですね…帝国の奴等は、やはり恐ろしい実験をしているのですね?』
『そうですね…許せないです!』
ビアンカが悲しそうに、
『驚かしてごめんなさい…私も先ほどこの姿に変わってしまったことを初めて知り戸惑っているところです。』
『そうとも知らず、神の使徒様の婚約者様をモンスター扱いしてしまったことをお詫び致します!』
『それは、俺も事情を事前に説明をしなかったのが悪かったんです。
食事もありがとうございます。それと、お願いがあるんですが…彼女は大剣を使うのですが、帝国の置かれていた武器にちょうどいいものありませんでしたか?』
30分後…
『本当にこれを貰っていいのですか?』
食事の後、いつも対応してくれる兵士が、ビアンカにとても立派な大剣を渡してくれる。
『こちらは帝国の誰かが使っていた物だと思います。我々の兵の中には、これほど大きな剣を得意とする者はおりませんでしたので、余っていた物です。
どうぞご利用下さい。』
『ありがとうございます。立派な剣だわ…』
俺は試しに鑑定をしてみると、
名前 キングブレード
種類 大剣
ランク B
付与 なし( )( )
説明 王に献上される為に作られた剣の1本。
(おぉ。何か凄そうな剣だな!それにレベルが上がって、鑑定で見られる内容が増えてる。しかし、付与のところにある( )はどういう意味なんだ?
俺のナイフも見てみるか…)
名前 ミスリルのナイフ
種類 ナイフ
ランク B
付与 攻撃速度6.0%上昇、( )
説明 ミスリルで作られたナイフ。魔法との親和性が高い。
名前 吸血のナイフ
種類 ナイフ
ランク A
付与 攻撃速度5.8%上昇、( )( )
説明 使い手の傷を癒すために斬りつけた相手の血を吸う魔剣。代償に持ち主が傷を負っていなければ、ダメージを与えられない。
(これは…まさか残りいくつまで付与を付けることが可能な装備品ってのが分かるとでもいうのか?
…もしそうなら、凄いことじゃないのか?)
『この剣はキングブレードっていうらしい。Bランクの武器で、なかなかいい剣のようだ。』
『…何でそんなことが分かるのよ?』
『ビアンカと離ればなれになってから、鑑定のスキルを覚えたんだ。』
『!?あのジョブってそんなスキルも覚えるの?』
『詳しくは後で2人になったときに話すよ。』
『何かまた秘密にしないといけない要素があるのね?』
その会話を聞いていた兵士は、
『私がいると話せないこともあるでしょうから、これで失礼致します。また用があれば、お呼び下さい!』
『気を使わせてしまってすいません。昨日から物凄くお世話になっているのにすいません。
食事が終わったら出ようと思いますので、今からおおよそ1時間後に帝国側の門の前に皆さんを集合かけて頂いてもよろしいですか?』
『分かりました。いつでも出発出来るよう準備させておきます。失礼致します。』
『それで、どういうことなの?』
『あー、俺はビアンカと離ればなれになって、ここに至るまでにジョブレベルが上がって2次ジョブを得たんだ。そのジョブが「付与師」なんだけど、普通の付与師と違って、付与出来る内容が2倍の効果を付けることができるんだ。
もしその事が、公になると俺を監禁して、付与をさせるような人間も現れかねないから秘密にしといてくれよな!』
『何それ!?すごいじゃない!2倍っていくらでもお金が稼ぎ放題じゃない!!』
『うん。下級素材で付与しても、上級素材で付与したのと変わらないからな…さらに遊び人の運のよさで低い数値はほぼ付かない。
正直、将来のお金の心配はしなくても良さそうだ。』
『いいわね!それじゃ、この剣にも何か付与付けてよ!』
『いいけど、今の手持ちの素材で付けれるのは、切れ味上昇と回復速度上昇と隠密上昇と火属性付与と雷属性付与くらいだぞ?』
『切れ味がいいわ!お願いね。』
『分かった。』
名前 キングブレード
種類 大剣
ランク B
付与 切れ味上昇10.8%、( )
説明 王に献上される為に作られた剣の1本。
(やはり( )が減って、付与が付いているな。ほぼ間違いないっぽいな…)
『ビアンカ…多分間違いなくその剣はあと1つ付与を付けることが出来るようだ。それも切れ味を付けていいか?』
『何言ってるのよ!たしか、2回目以降は失敗したら剣も消えるんじゃなかった?』
『そうなんだけど…俺にはその装備に何個まで付与を付けられるか分かるようになったみたいなんだ。』
『!?それは国宝級をいくらでも作れるってことじゃない!!』
『みたいだな…これは、まじでヤバい事実だよな?試しに付けてみていい?』
『いいけど、本当に大丈夫?消えちゃったら、さっきの兵士さんに悪いわよ…』
名前 キングブレード
種類 大剣
ランク B
付与 切れ味上昇21.4%
説明 王に献上される為に作られた剣の1本。
『成功したよ!切れ味21.4%上昇だ!』
『何だか数値で言われても分かりづらいけど、凄そうね?』
『…おそらく国宝級を越えているかもしれない。』
『そんな物、どうしたんだって誰かに言われたらどうすればいいのよ!?』
『何か言われたら、ダンジョンで拾ったってことにしとけばいいさ!!』
『なるほど!そうするわ!!』
ビアンカは嬉しそうに大剣を握って、剣を見ている。
(レベルが上がって、益々便利になったな…
しかし…俺は今どれくらいレベルがあがったんだ?怖くて実は見てないんだよな…覚悟を決めて見るべきか?
オータス!)
名前 アラン
種族 ヒューム
年齢 12歳
力 832(924-184+92)
体力 1727 (1238+123+369)
俊敏 1348(1124+112+112)
器用 2500(1924+384+192)
知力 778(864-172+86)
魔力 812(902-180+90)
ジョブ 遊び人lv51、付与師覗式lv29
ジョブスキル 逃げ足、口笛、流し目、体力成長、器用成長、チャーム、絶技、チャームⅡ、フェロモン、即時回復、鑑定S、付与S、透視、邪精、相性視
称号 転生者、神ファルスの加護を受けし者、魔物を狩りし者、ネズミをテイムせし者、初心者ダンジョンを制した者、ハーレム野郎、エリクサラマンダー稀少種をテイムせし者、リザードライダー、大量殺戮者
(やっぱりかなりレベルが上がってるな!不名誉な称号まで増えてるし…大量殺戮者はないだろ。。
それとスキルも2つ覚えてるな…)
(邪精 説明)
邪精
パッシブスキル。精子を異性の体内に、入れれば、入れるほど、スキル主に対し、愛を感じ、幸せを感じるようにる。
逆に、スキル主から拒絶されたときの絶望は倍増するようになる。
(!?この内容でパッシブですか!…これって一種の洗脳効果じゃないのか?またヤバいの覚えてしまったな…間違いなく遊び人のスキルだ。)
(相性視 説明)
相性視
異性に鑑定を使うと、自分との相性の良さが分かるようになる。
(おお!これは意外にまともなスキルだ!試してみるか。)
鑑定内容
名前 ビアンカ
種族 狼女
年齢 13歳
ジョブ 戦士lv23
ジョブスキル 体当たり、スラッシュ、回転斬り、力アップ
特殊スキル 咆哮
称号 魔物を狩りし者、魔物と融合せし者
サイズ 156.76A.56.83
相性
性格89 尻に敷かれてもいいなら相性抜群
肉体64 未発達で物足りなく感じてしまう
結婚42 嫉妬心が強く独占欲が強いので結婚相手には微妙
(人物の鑑定も見れる内容がかなり増えてるな!ステータスの表示はないのに3サイズまで…
しかし、何なんだ!この辛辣な相性診断は…結婚の部分では悪意すら感じるぞ…?何故俺が浮気する前提の診断なんだ…)
『アラン!エリーちゃんにお礼を言わないといけないし、そろそろ行きましょう?』
色々と疑問は残るが、俺たちは出発することにしたのだった。
ビアンカの食事を持ってきてくれたいつもの兵が驚きの声をあげた。
部屋に着くまで、俺が外套でビアンカを包み運んでいたので今まで気付くことなく部屋に出入りしていたのだろう。
『彼女は俺の婚約者で人間です。帝国の非人道的な実験のせいであの姿へ変えられてしまったのです。
元の姿へ戻れるように、これから方法を探るところです。』
『そうだったのですね…帝国の奴等は、やはり恐ろしい実験をしているのですね?』
『そうですね…許せないです!』
ビアンカが悲しそうに、
『驚かしてごめんなさい…私も先ほどこの姿に変わってしまったことを初めて知り戸惑っているところです。』
『そうとも知らず、神の使徒様の婚約者様をモンスター扱いしてしまったことをお詫び致します!』
『それは、俺も事情を事前に説明をしなかったのが悪かったんです。
食事もありがとうございます。それと、お願いがあるんですが…彼女は大剣を使うのですが、帝国の置かれていた武器にちょうどいいものありませんでしたか?』
30分後…
『本当にこれを貰っていいのですか?』
食事の後、いつも対応してくれる兵士が、ビアンカにとても立派な大剣を渡してくれる。
『こちらは帝国の誰かが使っていた物だと思います。我々の兵の中には、これほど大きな剣を得意とする者はおりませんでしたので、余っていた物です。
どうぞご利用下さい。』
『ありがとうございます。立派な剣だわ…』
俺は試しに鑑定をしてみると、
名前 キングブレード
種類 大剣
ランク B
付与 なし( )( )
説明 王に献上される為に作られた剣の1本。
(おぉ。何か凄そうな剣だな!それにレベルが上がって、鑑定で見られる内容が増えてる。しかし、付与のところにある( )はどういう意味なんだ?
俺のナイフも見てみるか…)
名前 ミスリルのナイフ
種類 ナイフ
ランク B
付与 攻撃速度6.0%上昇、( )
説明 ミスリルで作られたナイフ。魔法との親和性が高い。
名前 吸血のナイフ
種類 ナイフ
ランク A
付与 攻撃速度5.8%上昇、( )( )
説明 使い手の傷を癒すために斬りつけた相手の血を吸う魔剣。代償に持ち主が傷を負っていなければ、ダメージを与えられない。
(これは…まさか残りいくつまで付与を付けることが可能な装備品ってのが分かるとでもいうのか?
…もしそうなら、凄いことじゃないのか?)
『この剣はキングブレードっていうらしい。Bランクの武器で、なかなかいい剣のようだ。』
『…何でそんなことが分かるのよ?』
『ビアンカと離ればなれになってから、鑑定のスキルを覚えたんだ。』
『!?あのジョブってそんなスキルも覚えるの?』
『詳しくは後で2人になったときに話すよ。』
『何かまた秘密にしないといけない要素があるのね?』
その会話を聞いていた兵士は、
『私がいると話せないこともあるでしょうから、これで失礼致します。また用があれば、お呼び下さい!』
『気を使わせてしまってすいません。昨日から物凄くお世話になっているのにすいません。
食事が終わったら出ようと思いますので、今からおおよそ1時間後に帝国側の門の前に皆さんを集合かけて頂いてもよろしいですか?』
『分かりました。いつでも出発出来るよう準備させておきます。失礼致します。』
『それで、どういうことなの?』
『あー、俺はビアンカと離ればなれになって、ここに至るまでにジョブレベルが上がって2次ジョブを得たんだ。そのジョブが「付与師」なんだけど、普通の付与師と違って、付与出来る内容が2倍の効果を付けることができるんだ。
もしその事が、公になると俺を監禁して、付与をさせるような人間も現れかねないから秘密にしといてくれよな!』
『何それ!?すごいじゃない!2倍っていくらでもお金が稼ぎ放題じゃない!!』
『うん。下級素材で付与しても、上級素材で付与したのと変わらないからな…さらに遊び人の運のよさで低い数値はほぼ付かない。
正直、将来のお金の心配はしなくても良さそうだ。』
『いいわね!それじゃ、この剣にも何か付与付けてよ!』
『いいけど、今の手持ちの素材で付けれるのは、切れ味上昇と回復速度上昇と隠密上昇と火属性付与と雷属性付与くらいだぞ?』
『切れ味がいいわ!お願いね。』
『分かった。』
名前 キングブレード
種類 大剣
ランク B
付与 切れ味上昇10.8%、( )
説明 王に献上される為に作られた剣の1本。
(やはり( )が減って、付与が付いているな。ほぼ間違いないっぽいな…)
『ビアンカ…多分間違いなくその剣はあと1つ付与を付けることが出来るようだ。それも切れ味を付けていいか?』
『何言ってるのよ!たしか、2回目以降は失敗したら剣も消えるんじゃなかった?』
『そうなんだけど…俺にはその装備に何個まで付与を付けられるか分かるようになったみたいなんだ。』
『!?それは国宝級をいくらでも作れるってことじゃない!!』
『みたいだな…これは、まじでヤバい事実だよな?試しに付けてみていい?』
『いいけど、本当に大丈夫?消えちゃったら、さっきの兵士さんに悪いわよ…』
名前 キングブレード
種類 大剣
ランク B
付与 切れ味上昇21.4%
説明 王に献上される為に作られた剣の1本。
『成功したよ!切れ味21.4%上昇だ!』
『何だか数値で言われても分かりづらいけど、凄そうね?』
『…おそらく国宝級を越えているかもしれない。』
『そんな物、どうしたんだって誰かに言われたらどうすればいいのよ!?』
『何か言われたら、ダンジョンで拾ったってことにしとけばいいさ!!』
『なるほど!そうするわ!!』
ビアンカは嬉しそうに大剣を握って、剣を見ている。
(レベルが上がって、益々便利になったな…
しかし…俺は今どれくらいレベルがあがったんだ?怖くて実は見てないんだよな…覚悟を決めて見るべきか?
オータス!)
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種族 ヒューム
年齢 12歳
力 832(924-184+92)
体力 1727 (1238+123+369)
俊敏 1348(1124+112+112)
器用 2500(1924+384+192)
知力 778(864-172+86)
魔力 812(902-180+90)
ジョブ 遊び人lv51、付与師覗式lv29
ジョブスキル 逃げ足、口笛、流し目、体力成長、器用成長、チャーム、絶技、チャームⅡ、フェロモン、即時回復、鑑定S、付与S、透視、邪精、相性視
称号 転生者、神ファルスの加護を受けし者、魔物を狩りし者、ネズミをテイムせし者、初心者ダンジョンを制した者、ハーレム野郎、エリクサラマンダー稀少種をテイムせし者、リザードライダー、大量殺戮者
(やっぱりかなりレベルが上がってるな!不名誉な称号まで増えてるし…大量殺戮者はないだろ。。
それとスキルも2つ覚えてるな…)
(邪精 説明)
邪精
パッシブスキル。精子を異性の体内に、入れれば、入れるほど、スキル主に対し、愛を感じ、幸せを感じるようにる。
逆に、スキル主から拒絶されたときの絶望は倍増するようになる。
(!?この内容でパッシブですか!…これって一種の洗脳効果じゃないのか?またヤバいの覚えてしまったな…間違いなく遊び人のスキルだ。)
(相性視 説明)
相性視
異性に鑑定を使うと、自分との相性の良さが分かるようになる。
(おお!これは意外にまともなスキルだ!試してみるか。)
鑑定内容
名前 ビアンカ
種族 狼女
年齢 13歳
ジョブ 戦士lv23
ジョブスキル 体当たり、スラッシュ、回転斬り、力アップ
特殊スキル 咆哮
称号 魔物を狩りし者、魔物と融合せし者
サイズ 156.76A.56.83
相性
性格89 尻に敷かれてもいいなら相性抜群
肉体64 未発達で物足りなく感じてしまう
結婚42 嫉妬心が強く独占欲が強いので結婚相手には微妙
(人物の鑑定も見れる内容がかなり増えてるな!ステータスの表示はないのに3サイズまで…
しかし、何なんだ!この辛辣な相性診断は…結婚の部分では悪意すら感じるぞ…?何故俺が浮気する前提の診断なんだ…)
『アラン!エリーちゃんにお礼を言わないといけないし、そろそろ行きましょう?』
色々と疑問は残るが、俺たちは出発することにしたのだった。
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