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第64話
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「俺は正直二度と会いたくなかったがな…久しぶりだな、トモヤ。」
かなり警戒してる様子だ。
「そんなに怖がらなくていいって、マイケル!」
そう、島へ最初に訪れた3人の兵士の1人であるマイケルだった。
「お前の力を知ってるんだ!怖がるなって方が無理な話だろう?」
「お前たちにはそんなに酷い扱いした覚えはないんだがな…」
「扱いを怖がってるんじゃない!あの意味の分からない力をだ!
あれから俺たち3人がどんなにトモヤの危険性を訴えても、国も軍の上層部も大して興味を示してくれなかった…
それでもアメリカという国を無くさない為に俺は周りから白い目で見られながらも、アメリカがトモヤに害を成さないよう訴え続けてきたんだぞ!!
そのせいで…俺は出世街道を外れ、予定してた結婚まで無くなっちまったんだぞ…どうしてくれるんだ?」
「怖がってるわりに無茶苦茶言ってくるな…そんなこと言われても俺にはどうしようもないぞ?新しい彼女を探すしかないんじゃないか?」
「探すも何も、最近は軍の女たちは俺を臆病者だって相手にもしてくれないんだ!俺は臆病者じゃねー!
敵にしちゃいけねー奴への嗅覚が鋭いだけだ!」
「マイケル、どうでもいいけど…そろそろ出発しないか?俺は急いでるんだ。」
「…チックショー!俺の愚痴なんてそりゃーどうでもいいよな…分かってるよ…どうせ…ほらっ!さっさと後ろに乗れよ!超クールなタクシーだぜ!」
「それじゃーヤシロ島まで頼んだ!!」
「任せとけ!!」
俺たちは戦闘機に乗って移動を開始した。
「トモヤ、もうすぐ到着だぜ!本部へ連絡する。」
『こちらマイケル、間もなく目的地へ到着する。』
『こちら本部、島に到着し次第、阿武が存在するかを連絡しろ!社ならば分かるとのことだ!』
「何!?トモヤ、島には世間を騒がしている阿武がいるのか?」
「マイケルはそんなことも知らずにこの件引き受けてたのか?俺はホワイトハウスで仕損じた阿武さんを倒すために島へ向かっている。」
「な、何てことだ…」
『本部、どこがちょっと行って帰ってくるだけのタクシーみたいな簡単な仕事だ!!危険手当を要求する!!!』
『分かった!お前に同情する…』
「くそっ!」
「島が見えたぞ!阿武はいるのか?」
集中しろ…島中の気配を探れ…
「いたっ!!!阿武さんは島の中心…世界樹の辺りにいる!俺から受けた傷を癒してるんだろう!
マイケル、島の中央へ向かってくれ!」
「中央?あの辺りは降りるような場所はないぞ?」
「適当に飛び降りるから、タイミングを合わせてこの蓋を開けてくれ!!」
「ばか野郎!何キロ出てると思ってるんだ!?さすがに死ぬから止めとけ!!」
「俺は大丈夫だから心配するな!優しいんだな?」
「くっ!分かったよ!」
『本部、阿武は島の中央にいるらしい。これからトモヤを島へ降ろす!』
『ラジャー、社を降ろしたらまたすぐに連絡しろ!』
『ラジャー!』
「んー…何か今の命令臭うな。何故トモヤを降ろしたことをわざわざ報告する必要がある?トモヤを降ろしたら速やかに帰還しろ!で済む話じゃないか?」
「言われてみればそうだな。マイケル意外に鋭いな!?よし!適当に待って、俺を島へ降ろしたと嘘の報告してくれ。」
「おい!そんな嘘の報告をしたら俺が命令違反になっちまうだろーが!!」
「意外に真面目ちゃんか!?じゃーやっぱり空港に降ろしてくれ。で、俺が降りたらその場で報告をしてくれ。これなら命令違反にはならないだろ?」
「まあな…」
『今、トモヤを降ろした!これより帰還する。』
『マイケル、こちらへ帰還せず、すぐに南へ移動しろ!間もなくそちらへ核の雨が降ることになる。』
『なっ?そんな話聞いてないぞ!!』
『大統領が決めたことだ!阿武も社も化け物はまとめて始末するそうだ!!』
『なんて馬鹿なことを…直ぐに中止しろ!阿武はともかくトモヤに核の攻撃なんて効く筈がない!!トモヤを敵に回したらアメリカが滅ぶことになるぞ!!!』
『お前こそ何を馬鹿なことを言っている!さっさと逃げないとお前も巻き込まれるぞ!!』
『くそっ!ここでも俺の意見なんて聞きもしやがらねー!アメリカがどうなっても俺は知らねーからな!!!』
「マイケル、大丈夫だとは思うが、念のためお前は逃げた方がいい。間違えてもアメリカの方へは逃げるなよ!」
「どうせ今の会話も録画されてるんだろ?」
「あー!ただ今回はリアルタイムで撮ってたがな!」
「それでトモヤはどうするんだ?」
「全部発射されたところへ返すことにする。」
「何だそれは?軌道を変えてもミサイルの燃料は本国に戻せるほど残ってない筈だぞ?」
「それは大丈夫だ!物体の記憶を利用して、来た道をそのまま戻すだけだから燃料は一切必要ない!」
「言ってること無茶苦茶だ!トモヤは時間まで操ることまでできるのか!?」
「いや、正確には時間を操ってる訳ではないんだ!まあ、マイケルは科学者でもないし、細かい説明の必要はないだろう?」
「そりゃーそうだが…
よし!決めた!!俺は母国を捨ててトモヤにつくことにするぜ!」
「はっ?何だそれは?」
「だってよー!アメリカはトモヤや俺の再三の注意を無視して、またトモヤを殺そうと核まで撃ってきやがった。
トモヤが阿武を倒した後、アメリカが無事でいられるわけないだろ?俺はそれに巻き込まれたくねー!なら先にトモヤについとけば、トモヤに殺されなくて済むだろう?」
「マイケル…お前なー、俺のことをどんだけデストロイヤーだと思ってるんだ?」
「普段はトモヤがそんなタイプじゃねーのは俺も分かってるぞ!でも家族に害を成そうする奴への非情っぷりはまさに破壊神だぞ?
アメリカは今回の攻撃でトモヤに対して、引くに引けないところまできてしまっている。トモヤが生きてることが分かれば、必ず家族を人質に取ろうとする!そんなことをしようとする奴へのトモヤの対応は俺の予想通りだと思うぞ!!違うか!?」
「そうだな…マイケルの言う通りだ。まあアメリカが家族に手を出そうとしても返り討ちに合うのはほぼ間違いないがな!家族にはカオス一家もついてるしな!」
「あー、あのしゃべる狼か?」
「あー。あの夫婦は俺よりもずっと強いからな!」
「マジか!やっぱりアメリカは完全にやらかしちまったみたいだな…」
「それよりも逃げないのか?急がないと核が飛んでくるぞ!」
「俺はトモヤにつくと決めたんだ!そのトモヤだけ危険な場所に残して、俺だけ逃げるなんてカッコ悪いことはしねーよ!!トモヤが失敗したら俺も一緒に死ぬ!…だがそうはならないだろ?」
「まあここには原住民もいるし、失敗するつもりはないが…マイケルはけっこう肝が据わってんだな!じゃーそこらで見てればいいさ!!」
数分後、西の空には無数のミサイルが近づいて来るのが目視できた。
ざっと数えても100はくだらないだろう…さらに後ろには続々と新たなミサイルが近づいて来る。
「すごい数だな!バカラ大統領の殺意をひしひしと感じるな!?」
「馬鹿なこと言ってないでまじで頼むぞ!あんなの1発でも着弾したら、俺は確実に死ぬからな!そうなったら幽霊になって文句を言いにくるからな!!」
俺は準備していた装置を起動させる。
俺はミサイルに対して全てロックオンし、放った!
これは物体の記憶や目的を操作できる兵器で、ミサイルの目的を「発射地の破壊」に変更し、物体の記憶を巻き戻すことによりこれまで来た道筋をそのまま戻っていくこととなった。
時間差で来るミサイルにも同じように変更を施し、全てのミサイルはアメリカへ戻っていくこととなった。
「もう終わったのか?」
「あー、多分アメリカはしばらくはパニック状態に陥るだろうな。あれだけの数の核が軍事施設を直撃することになるんだ!放射能の問題もあるだろうし、しばらくは国として機能するかも怪しいな!」
「やっぱりトモヤは恐ろしい男だな!」
「さて、余計な時間を食ったし、そろそろ本来の目的の阿武さんのところへ行かないとな!マイケルはどうする?」
「俺はさすがに邪魔になるだろうから、ここで待ってるよ!」
「そうだな…阿武さん相手だとマイケルを守りながら戦うのはさすがに無理だしな。じゃー行ってくる!」
その時だ!
「ガガガカガー」
っという音と共に島の殆どを覆う巨大な空間のバリアが張られてしまった!
「バカラ大統領にお礼を言っといてよ!時間を稼いでくれたお陰で、社さんに殺されずにすんだって!できのいいしもべを持てて、僕は幸せだ♪
お礼に頑張って強くなって戻ってくるからねー!!社さんも楽しみにしといてね!今度は負けないからー!!」
楽しそうな阿武さんの声だけが響き渡っていた。
かなり警戒してる様子だ。
「そんなに怖がらなくていいって、マイケル!」
そう、島へ最初に訪れた3人の兵士の1人であるマイケルだった。
「お前の力を知ってるんだ!怖がるなって方が無理な話だろう?」
「お前たちにはそんなに酷い扱いした覚えはないんだがな…」
「扱いを怖がってるんじゃない!あの意味の分からない力をだ!
あれから俺たち3人がどんなにトモヤの危険性を訴えても、国も軍の上層部も大して興味を示してくれなかった…
それでもアメリカという国を無くさない為に俺は周りから白い目で見られながらも、アメリカがトモヤに害を成さないよう訴え続けてきたんだぞ!!
そのせいで…俺は出世街道を外れ、予定してた結婚まで無くなっちまったんだぞ…どうしてくれるんだ?」
「怖がってるわりに無茶苦茶言ってくるな…そんなこと言われても俺にはどうしようもないぞ?新しい彼女を探すしかないんじゃないか?」
「探すも何も、最近は軍の女たちは俺を臆病者だって相手にもしてくれないんだ!俺は臆病者じゃねー!
敵にしちゃいけねー奴への嗅覚が鋭いだけだ!」
「マイケル、どうでもいいけど…そろそろ出発しないか?俺は急いでるんだ。」
「…チックショー!俺の愚痴なんてそりゃーどうでもいいよな…分かってるよ…どうせ…ほらっ!さっさと後ろに乗れよ!超クールなタクシーだぜ!」
「それじゃーヤシロ島まで頼んだ!!」
「任せとけ!!」
俺たちは戦闘機に乗って移動を開始した。
「トモヤ、もうすぐ到着だぜ!本部へ連絡する。」
『こちらマイケル、間もなく目的地へ到着する。』
『こちら本部、島に到着し次第、阿武が存在するかを連絡しろ!社ならば分かるとのことだ!』
「何!?トモヤ、島には世間を騒がしている阿武がいるのか?」
「マイケルはそんなことも知らずにこの件引き受けてたのか?俺はホワイトハウスで仕損じた阿武さんを倒すために島へ向かっている。」
「な、何てことだ…」
『本部、どこがちょっと行って帰ってくるだけのタクシーみたいな簡単な仕事だ!!危険手当を要求する!!!』
『分かった!お前に同情する…』
「くそっ!」
「島が見えたぞ!阿武はいるのか?」
集中しろ…島中の気配を探れ…
「いたっ!!!阿武さんは島の中心…世界樹の辺りにいる!俺から受けた傷を癒してるんだろう!
マイケル、島の中央へ向かってくれ!」
「中央?あの辺りは降りるような場所はないぞ?」
「適当に飛び降りるから、タイミングを合わせてこの蓋を開けてくれ!!」
「ばか野郎!何キロ出てると思ってるんだ!?さすがに死ぬから止めとけ!!」
「俺は大丈夫だから心配するな!優しいんだな?」
「くっ!分かったよ!」
『本部、阿武は島の中央にいるらしい。これからトモヤを島へ降ろす!』
『ラジャー、社を降ろしたらまたすぐに連絡しろ!』
『ラジャー!』
「んー…何か今の命令臭うな。何故トモヤを降ろしたことをわざわざ報告する必要がある?トモヤを降ろしたら速やかに帰還しろ!で済む話じゃないか?」
「言われてみればそうだな。マイケル意外に鋭いな!?よし!適当に待って、俺を島へ降ろしたと嘘の報告してくれ。」
「おい!そんな嘘の報告をしたら俺が命令違反になっちまうだろーが!!」
「意外に真面目ちゃんか!?じゃーやっぱり空港に降ろしてくれ。で、俺が降りたらその場で報告をしてくれ。これなら命令違反にはならないだろ?」
「まあな…」
『今、トモヤを降ろした!これより帰還する。』
『マイケル、こちらへ帰還せず、すぐに南へ移動しろ!間もなくそちらへ核の雨が降ることになる。』
『なっ?そんな話聞いてないぞ!!』
『大統領が決めたことだ!阿武も社も化け物はまとめて始末するそうだ!!』
『なんて馬鹿なことを…直ぐに中止しろ!阿武はともかくトモヤに核の攻撃なんて効く筈がない!!トモヤを敵に回したらアメリカが滅ぶことになるぞ!!!』
『お前こそ何を馬鹿なことを言っている!さっさと逃げないとお前も巻き込まれるぞ!!』
『くそっ!ここでも俺の意見なんて聞きもしやがらねー!アメリカがどうなっても俺は知らねーからな!!!』
「マイケル、大丈夫だとは思うが、念のためお前は逃げた方がいい。間違えてもアメリカの方へは逃げるなよ!」
「どうせ今の会話も録画されてるんだろ?」
「あー!ただ今回はリアルタイムで撮ってたがな!」
「それでトモヤはどうするんだ?」
「全部発射されたところへ返すことにする。」
「何だそれは?軌道を変えてもミサイルの燃料は本国に戻せるほど残ってない筈だぞ?」
「それは大丈夫だ!物体の記憶を利用して、来た道をそのまま戻すだけだから燃料は一切必要ない!」
「言ってること無茶苦茶だ!トモヤは時間まで操ることまでできるのか!?」
「いや、正確には時間を操ってる訳ではないんだ!まあ、マイケルは科学者でもないし、細かい説明の必要はないだろう?」
「そりゃーそうだが…
よし!決めた!!俺は母国を捨ててトモヤにつくことにするぜ!」
「はっ?何だそれは?」
「だってよー!アメリカはトモヤや俺の再三の注意を無視して、またトモヤを殺そうと核まで撃ってきやがった。
トモヤが阿武を倒した後、アメリカが無事でいられるわけないだろ?俺はそれに巻き込まれたくねー!なら先にトモヤについとけば、トモヤに殺されなくて済むだろう?」
「マイケル…お前なー、俺のことをどんだけデストロイヤーだと思ってるんだ?」
「普段はトモヤがそんなタイプじゃねーのは俺も分かってるぞ!でも家族に害を成そうする奴への非情っぷりはまさに破壊神だぞ?
アメリカは今回の攻撃でトモヤに対して、引くに引けないところまできてしまっている。トモヤが生きてることが分かれば、必ず家族を人質に取ろうとする!そんなことをしようとする奴へのトモヤの対応は俺の予想通りだと思うぞ!!違うか!?」
「そうだな…マイケルの言う通りだ。まあアメリカが家族に手を出そうとしても返り討ちに合うのはほぼ間違いないがな!家族にはカオス一家もついてるしな!」
「あー、あのしゃべる狼か?」
「あー。あの夫婦は俺よりもずっと強いからな!」
「マジか!やっぱりアメリカは完全にやらかしちまったみたいだな…」
「それよりも逃げないのか?急がないと核が飛んでくるぞ!」
「俺はトモヤにつくと決めたんだ!そのトモヤだけ危険な場所に残して、俺だけ逃げるなんてカッコ悪いことはしねーよ!!トモヤが失敗したら俺も一緒に死ぬ!…だがそうはならないだろ?」
「まあここには原住民もいるし、失敗するつもりはないが…マイケルはけっこう肝が据わってんだな!じゃーそこらで見てればいいさ!!」
数分後、西の空には無数のミサイルが近づいて来るのが目視できた。
ざっと数えても100はくだらないだろう…さらに後ろには続々と新たなミサイルが近づいて来る。
「すごい数だな!バカラ大統領の殺意をひしひしと感じるな!?」
「馬鹿なこと言ってないでまじで頼むぞ!あんなの1発でも着弾したら、俺は確実に死ぬからな!そうなったら幽霊になって文句を言いにくるからな!!」
俺は準備していた装置を起動させる。
俺はミサイルに対して全てロックオンし、放った!
これは物体の記憶や目的を操作できる兵器で、ミサイルの目的を「発射地の破壊」に変更し、物体の記憶を巻き戻すことによりこれまで来た道筋をそのまま戻っていくこととなった。
時間差で来るミサイルにも同じように変更を施し、全てのミサイルはアメリカへ戻っていくこととなった。
「もう終わったのか?」
「あー、多分アメリカはしばらくはパニック状態に陥るだろうな。あれだけの数の核が軍事施設を直撃することになるんだ!放射能の問題もあるだろうし、しばらくは国として機能するかも怪しいな!」
「やっぱりトモヤは恐ろしい男だな!」
「さて、余計な時間を食ったし、そろそろ本来の目的の阿武さんのところへ行かないとな!マイケルはどうする?」
「俺はさすがに邪魔になるだろうから、ここで待ってるよ!」
「そうだな…阿武さん相手だとマイケルを守りながら戦うのはさすがに無理だしな。じゃー行ってくる!」
その時だ!
「ガガガカガー」
っという音と共に島の殆どを覆う巨大な空間のバリアが張られてしまった!
「バカラ大統領にお礼を言っといてよ!時間を稼いでくれたお陰で、社さんに殺されずにすんだって!できのいいしもべを持てて、僕は幸せだ♪
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