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五十五発目 淫魔の血

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 もう何も考えられない。この乳首を吸うこと以外は。俺は赤子のようにミルヒの乳首を吸い続けている。その一方で股間ではぐっちょん、ぐっちょんとアリサの膣が我が男根をくわえ込み吸い込んでいる。気がつけば左右からアインスとエレンの双子が俺の乳首をレロレロと舐めている。身体の上から下まで刺激されて思わず乙女のような喘ぎ声が喉奥から漏れる。

「こみ上げてくるのを感じますよ・・・さあ、私の中に解き放って」

 アリサは俺の上で腰を上下させながら言う。揺れる桃色の双つの点である乳首と小さなへそ、黒い陰毛が空中を高速で飛び回る虫のように見える。お言葉に甘えるとしよう。四度目の絶頂。体内の奥から声の波が押し寄せる。

「はあああああああああああああ!!!!」

 アリサの中に魂が全て吸い取られていくような感覚を覚える。

「あんっ、シュヴァンツ様。中でもすごいどくどくいってる」

 俺の上にまたがる女はもうメイドではなかった。そこにいるのはひとりの娼婦。いや、一匹の裸身の雌だった。

「お前ら、好き勝手、さかりおって!どかんかあ!」

 ベットにいる俺たちにリリスが乱入してきてアリサとアインス、エレンとミルヒを掴んでベットの外に放り出す。

「わらわの相手はどうしたんじゃ。シュヴァンツ。楽しませてもらわんとなあ」

「もう無理だ・・・四発だぞ、四発も連続で出したんだ・・・」

「勇者のくせにヤワじゃのう。仕方ない。奥の手じゃ」

 そう言うとリリスは口をやや開く。口の中にはちょうど人間で言えば犬歯がある辺りに鋭い牙が見える。リリスそこに自らの右手の中指を差し入れるとそれを噛む。そうして口の中から中指を出す。その指先は唾液と血で濡れている。リリスは左手で俺の顎をがしっと掴むと右手の中指を俺の口の中に滑り込ませる。俺は哺乳瓶を飲まされる赤子のようにリリスの中指を口の中に入れられている。口の中に生臭い鮮血の味が浸透していく。

「淫魔の血というのはなあ。催淫効果だけでなく精強剤の効果もあるんじゃ」

 リリスの血が我が体内に流し込まれる。ひと呼吸、ふた呼吸ほど置いて腹部の内側から溶岩の様な激流が全身を駆け巡る。ぼんやりとした雲模様だった頭の中は晴れ睾丸から熱いものがこみ上げ亀頭は天井めがけて怒髪天を衝く。さっきまでの倦怠が嘘のように気力がみなぎってくる。まるで生まれたばかりのように生気が溢れ出してくる。

「おお、すっかり元気を取り戻したようじゃのう」

 リリスは紅い瞳を輝かせながら生気を取り戻していく俺を目を細めながら眺める。その口元には勝利を確信したかのような笑みが浮かんでいる。

「すごい・・・力が溢れてくる。これならまだまだやれそうだ」

 活力がみなぎってくる。これならまだまだやれそうだ。

「ふん・・・!!!!」

 我が分身が一斉に六人も見参だ。

「これは分身魔法をさらに高度にした自律型分身魔法です」

 俺に教授する時にマギーはこう言った。

「詰まる所、自律型分身魔法とは各分身が各々、自律的に動いてくれる実に便利なのです。ちなみに感覚は共有されたままですが」

 要するに今、室内にいる俺の六人の分身は俺が命じなくても自律的に動いてくれるわけだ。しかも感覚は共有されている。これが戦闘時なら弱点になりそうなものだがこれが性交とくれば共有されるのは快感だ。これほど好都合なことがあろうか。六人の俺たちは俺の意志を越えアリサ、ミルヒ、アインス、エレン、シュヴェーアト、マギーをそれぞれ左右双方のそれぞれ壁際に両手を突かせた状態で立たせその尻に男根を挿入し各々の腰を力強く掴み腰を振り男根をぶち込んでいく。

「壮観じゃのう」

 リリスはベッドに寝そべりながらこの大乱交を眺めながら満更でもない様子で呟く。

「お前の相手は俺本体がしてやるんだ。感謝するんだぞ」

「その不敵さ。気に入ったぞ。わらわを思う存分、満足させてくれ・・・」

 言われなくてもわかってるさ・・・俺はリリスの褐色の艶かしい肉体を前に思いをたぎらせるのだった。
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