上 下
29 / 82

三十発目 無毛の股間

しおりを挟む
「それでは誓いのキスを」
 
 教会の神父が告げる。俺は純白のドレス姿のマギーにキスをする。あれから何やかんやこのような運びになることになった。一通り式を終え俺はマギーに告げる。

「そろそろ帰ろうかに」

「ええ。旦那さま」

 そう言ってマギーは俺の肩に右手を置く。気がつくと我が家の中の玄関前にふたりとも飛ばされていた。

「転送魔法というやつですよ。空間を超えて物や人を移動させることが出来るのです」

 俺の目の前で初めてそれを披露した時マギーはこう言った。

「マギィィィィィィィィ!!!!」

 二階の階段からシュヴェーアトがズカズカと降りてくる。その手には何やら小さな小瓶が握られている。

「シュヴァンツ!これが何かわかるか!」

 そう言ってシュヴェーアトは手に持っていた小瓶を俺の目の前にかざす。

「何だよ、それ」

「これは淫魔の血が調合された特殊な香水だ!この女!これを身体に付けてお前を誘惑したんだ!これの力を借りればどんな男でもイチコロってもんだ!シュヴァンツ!お前はこの女に騙されてるぞ!」

 シュヴェーアトは叫ぶ。

「シュヴェーアト、人の荷物を漁るとは。相変わらず躾がなってないのね」

 マギーはため息交じりにこぼす。俺はシュヴェーアトが二人きりの時に語った言葉を思い出す。

「私とマギーは幼なじみで共に冒険していたじきもあった。だがしかし、あの女に事あるごとに私に対して対抗心を燃やしてくる。そうしているうちに我々は袂をわかった。しかし、あいつは私がお前のもとに嫁いだという噂を聞いてやってきた。どういうつもりなんだ。あいつは」

 俺には女同士の争いとやらはさっぱりわからない。このふたりは一体どういう関係なのか。

「相変わらずキャンキャンうるさい犬ね」

 マギーはため息をつくとシュヴェーアトに向かって手をかざす。次の瞬間シュヴェーアトはどこかに消えていた。

「シュヴェーアト!?」
 
「転送魔法で飛ばしただけです。これでふたりきりになれますね。旦那さま」

 マキーはそう言って俺の肩に手を置く。次の瞬間、俺とマギーは寝室に転送されていた。目の前には大きなベッドがある。唖然としている俺にマギーはにっこりと微笑みかける。 

「それでは始めましょう。旦那さま」

 そう言ってマギーは俺に接吻する。その瞬間、マギーと俺はベットの上にまたも転送されていた。互いの肉体のみがだ。俺たちが着ていた衣服は床の上で主を失い散らばっている。

 ベットの上でマギーは一糸まとわない姿で俺に覆いかぶさっでいる。エルフだからなのかわからないがその素肌はとにかく滑らかで雪のようだった。ただ冷たい雪とは違うのはその温かい体温が伝わってくることだ。この肌に触れているだけで気持ちが良い。

「エルフを抱くのは初めてだ。正確にはハーフエルフだが」
 
「そうですか。満足してもらえるよう頑張ります」

 そう言うとマギーは俺に口づけし積極的に舌を絡ませてくる。俺はマギーのサラサラした銀髪に触れその滑らかな背中を両手でまさぐる。さらにその下、小ぶりな尻に触れその柔らかな肉の感触を楽しむ。

「どうですか?旦那さま」

 マギーは身体をお越し俺を見下ろす。その胸の膨らみはやや控え目だが小さな乳輪、そして尖った乳首が目を引く。いずれも新鮮なハムのような色をしている。視線をさらに下の方にやるとくびれた華奢な腰に小さなへそ、その下で視線が止まる。マギーが気づいて言う。

「ああ、私はこちらの下の毛は生えない体質みたいなんです」

 確かにマギーの股の部分には毛が一本も生えておらずつるつるだった。毛が一本も無い女の股というのも新鮮だな。と同時に幼い少女を抱いているようで何だか背徳感が襲ってくる。むくむくと男根がさらに固くなりいきり立つ。マギーはそれを見て笑って言う。

「もう臨戦態勢ですね。さすがは勇者様ですわ」

「いや・・・」

 マギーは腰を浮かすとその毛の無いつるつるの股の間の自らの女陰に俺のいきり立った男根を迎え入れていく。ぬるっとした感触が亀頭を襲う。

「いきなり・・・!」

「私の方はもうすでに旦那さまを受け入れる準備は十分ですよ」

 マギーの言う通りマギーの中はぬるぬるとしており愛液とひだがぬるぬると男根に絡みつく。マギーは俺に馬乗りのまま腰を上下させる。その度に快感で腰が浮きそうになる。

「駄目ですよ。旦那さま。まだ達しては」
 
 マギーはそう言い俺の上に跨ったまま俺を見下ろしている。その頬は早くも紅潮し紫色の瞳は妖艶な光を放っていた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?

ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。 それは——男子は女子より立場が弱い 学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。 拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。 「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」 協力者の鹿波だけは知っている。 大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。 勝利200%ラブコメ!? 既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】 その攻撃、収納する――――ッ!  【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。  理由は、マジックバッグを手に入れたから。  マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。  これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...