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出会い
舞台挨拶
しおりを挟む「た…ただいまー」
学校で人とあまり話さないのでいつもただいまが上手くいかない。
リビングに続くドアを開けると母親がアザラシよりもアザラシにテレビを見ている。
「この橘あさひ君ってイケメンの子あんたと同じ堂杏高校の同級生でしょ?」
普段下を見てばかり過ごしているあさひは実は本人を見た事がなかった。
しかしクラスや廊下の女子たちが嫌というほど話題にしているので存在は知っている。
「あ・・うん。喋った事ないけど。」
「この子面白いわね、顔もハンサムだしブレイクしちゃうんじゃない~?」
テレビでは今日行われた新作映画の舞台あいさつの映像がニュースに取り上げられている。
記者「橘あさひ君に質問です。デビュー3か月の新人で初映画出演ながら遅刻してしまった今の心境は?」
※和やかな笑いがこだまする会場。
あさひ「すみません。よくわかりません。」
※変わらない顔と機械的な返答にざわめく会場。
記者「えーと、ち・こ・くについてです」
あさひ「何のお手伝いをしましょうか?」
記者「いや、お手伝いは大丈夫です。」
※ドッと沸く会場
記者「最後にファンのみなさんに一言」
あさひ「すみません、よくわかりません」
※大爆笑に包まれる会場
思わず笑ってしまうひぐれ。
「この人やばっ」
母親が顔だけ後ろに向けた。
「学校でもあさひくんこんなに面白いの?ファンになっちゃいそう」
ひぐれは正直に話した。
「いや、この人たぶんお母さんが思ってるような人じゃないよ。女子人気はすごいけど男友達がいないんだって。上から目線の態度と言動が鼻につくって嫌われてていつも一人らしいし。」
「あら、そうなの」
残念そうな顔を浮かべる母親。
「でもおかしいなぁー、この感じどっかで見た気が……」
ニュースのテロップには
「大型新人現る!?」という文字が並んでいた。
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