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魔王の血
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怪我人は居るが、すり傷程度の軽症で怪我した部分に魔法や治療道具を使い、怪我に処置を施す。
まぁ、道具に関して言えばスィのお手柄で、絆創膏を貼ったり、包帯を巻いたり…
「こんな事もあろうかと!沢山色々な物を持ってきたんですよ!」
と、普段大きめのリュックを“念のため”持ってきていたスィのお手柄である。
「でもよ、スィちゃん」
「はい?」
「いつもその荷物量なのか?」
「えぇ、そうですよ?遠征の時は大抵…」
「多くないか?」
スィが話している途中に単刀直入に言う山月。
「確かに!」
「なぁ?ライトもそう思うだろ?」
「いや?何があってもおかしくないし、これぐらい普通の荷物じゃないか?」
「あ~」
片方の手でおでこに手を当て、もう片方の手で僕の肩に手を置く山月。
「いや、ライト…お前はそのままでいいからな」
「?」
山月の言っている意味が分からないが、まぁ、いつも事だろうと流す。
ーーーーーーーー
後にライトをよく知る人物はこう語る。
Q 山月さんが、ライトさんのことを天然だと思っていましたが、本当ですか?
「そう…だな、ライトはそこが可愛いところだぞ?」
尻尾を少し振る、ラミアの女性。
Q これにて質問は終わりです。ありがとうございました。
え、なんでQ(クエッションマーク)付いてんの?
「まだ、私が終わってないからだ、あの子についてまだ語ろう」
いや、もう終わりでいいです。
「私達のリーダーの話が聞きたくないと?」
いや、仕事終わったんでぇ、本当に…
「ライトの凄いところはな…」
あぁ~、はい、もう好きにしてください。
ーーーーーーーー
「ライト様、モカも大丈夫そうですし、そろそろ歩き始めましょう」
「ごめんなさい、時間取っちゃて」
「いや、いいさ」
「ライト様…申し訳ないのですが、先程の幻術で何を見たかは…」
「あぁ、皆にも聞いていないし、聞かないよ大丈夫」
「ただ…」
「もし、何か話したくなったら言ってくれ」
「僕らはもう仲間だし」
「そうですよ!ミールちゃんもモカちゃんも仲間です!」
「そうだな!」
「あっ、いや山月さんは違いますよ?」
珍しく冗談言うスィ。
「えぇ、スィちゃんジョークでも言っちゃ駄目ぇ~すんごい悲しぃ…」
オネェっぽく言う山月。
「うんうん、皆成長が感じられて俺ァもぉ」
と泣きかけるウーさん。
「…ふふっ」
「ははっ」
二人で顔を見合わせ、笑顔になるモカと、ミール。
「はいっ!」
そう、満面の笑顔でうモカとミールはどこか、幸せそうだった。
ーーーーーーーーーー
「さて、歩きながらとは言っていたが、なんか手掛かりでもあんのかよ?」
モカとミールを落ち着かせた後…と言ってもモカはまだ半泣きの状態だが…
そんな中、山月が僕に言ってくる。
山月の疑問は最もだ。
ただ、残念ながら…
「無い」
「…あぁ成る程ね、無いのが作戦ね」
「…納得すると思うかい?」
まぁ、その通りだとは思う。
「でも、ここで立ち止まっていても埒が明かないのも確かですし…」
「まぁ、確かに…そこはミールちゃんの言う通りだけどさ」
「こんな植物沢山のジャングルの中、闇雲に歩いてもなぁ」
山月の発言に皆「確かに…」といった表情で、顔をこわばせる。
「そういえば…」
「どうした、スィ」
「餓鬼さんどこに行っちゃったんでしょう?」
皆、辺りを見回す。
「いつの間に居なくなったんだ?あの鬼さん」
「…いやてか、さっきの感動的な会話の中にいなかったの?」
と冗談交じりに言う山月。
「はぁ…あの野郎…」
ウーさんがため息をつくと同時に頭を片手で抱える。
ウーさんの反応からすると、前にもこんな事があったのだろうか?
「ウーさん、前にもこんな事が?」
「えぇ、魔王軍に所属していた際に何度か遠征していたのですが…その時も何度も居なくなってました」
「道勘”だけ“は良いですし、自分の私利私欲の為に動くようなやつではないので…まぁ、待っていればその内帰ってくるかとは思うのですが…」
「ミール達はどうだ?」
ウーさんにそう聞かれ、ミールは上を向き、握った手を顎の上に乗せ、思い出していますっといった表情と仕草をする。
「んー…私達と旅をしていたときも何度か居なくなっていましたが、長時間居なくなるということは無かったですね」
そんな話をしていると、話の中心である、先程から消えていた餓鬼さんの声が木々の奥から聞こえる。
「おい!お前ら!こっち来い!」
嬉しそうな、喜んでそうな声の餓鬼さんの声だ。
こんな餓鬼さんの声が聞けるのは珍しい。
「おい!馬鹿鬼!何故勝手に行動するんだ!」
と、ウーさんがすかさず餓鬼さんの声のする方に向かいながら大声で言う。
皆、それについていく。
「お前!昔も離れるな…と…」
ウーさんは話し終える前に目の前の”ある物“に目を奪われる。
「おぉ、川だ」
「でけぇだろ?」
「川である以上…飲むことは出来ねぇが、浴びることは出来るだろ」
「少量の水汲んで、魔法で浄化すりゃ飲むことも出来んじゃねぇのか?」
握った手をもう片方の手の上に下ろし、閃いたようなジェスチャーをする山月に、ウーさんが返す。
「あぁ、ただ…浄化魔法が使えるのはライト様ぐらいだからな」
「え、逆にライト使えんの!?冗談でいったんだけど」
「まぁ、血筋的にな」
「魔王の血が入ってるやつでも浄化魔法使えるんだな」
「いや、逆か…魔王クラスだからか」
期待の目を向ける山月だがそこまでの期待には残念ながら答えれられない。
「とは言っても、凄く弱いぞ?」
浄化魔法とは、その名の通り汚れ等の不純物を取り除く魔法のことで、現在は人間しか使えない。
また、アンデッド系の魔物や他の魔物とは違う邪気を持っているものも浄化できるが、とても強力な浄化力がなくてはいけない。
また、この浄化魔法を使える人間は限られた者のみのため聖女や聖騎士等といった、貴重な職に就く者が多い。
そして、残念ながら僕は…この水を完全には浄化出来ない程の浄化力だ。
せいぜい、この水を浴び水にしたり、傷口を洗うギリギリ大丈夫出来るが…飲み水となると難しい。
「流石ライト様だな!」
モカも期待の目を向ける。
「期待してくれてるモカと、山月には悪いんだが…飲水までには出来ない…せいぜい浴び水位にしかできんな…」
「いやぁ、逆にそこまでいけたら全然良いだろ」
そこまでの期待ではなかったようだ。
「そうなのか!?でも…頑張れ!」
モカも…いや、モカに関してはそもそも話を理解していなかったのかもしれない。
「うげ~…これ…本当に浄化できます?」
ミールが気持ち悪そうに言う。
「え!ミールちゃん、飲んだの?」
心配そうに言うスィ。
「あ…いえ、舌をつけただけですけど…流石の私も飲みはしません」
「まぁミールであれば大丈夫だろ、腹強いし」
ミールの師匠である餓鬼さんが言うのであれば…とスィは納得する。
「え」(私、もしかして女の子らしくない!?…餓鬼さんに嫌われたら…こ、ここはか弱い風を装わなくちゃ!)
「いやぁ…実はさっきから…なんかお腹痛いです…」
演技をするかのように言うミール。
「そうか…案外…弱かったんだな…すまない…」
申し訳無さそうにする餓鬼さんをミールが見た瞬間、ミールら急激に元気になったかのように話す。
「いえ!やっぱりお腹痛くなかったです!勘違いです!」
「で、ライト…そんな変な味がするヤバそうな川を浄化できるかい?」
「あぁ、やってみよう」
一定の水を汲み、汲んだ水の中に手を入れ、浄化魔法をかける。
「…ふぅ…」
「うっ!」
力みすぎて変な声が出たが、浄化自体は出来た。
「おぉ、じゃあ…はいっ」
「えっ、私ですか?」
「うん」
ペロリっ「あ~味的に飲めないですね~ギリギリ」
「って、何やらせとんじゃ!」
「おぉ、ノリツッコミ」
パチパチと拍手をする山月に飛び掛かろうとするミールを抑える。
「ま、まぁまぁ…取り敢えず浄化していくから、傷口を洗ったり、水浴びをしていこう」
「…ライト様が温厚な方で良かったですね!」
睨みながら言うミール…怖い…。
ーーーーーー
なんやかんやあったが、全員が怪我の治療や水浴びをした。
ーーーーーー
「よし、じゃあ…川に沿って歩こうか」
「おぉ、原始的だな」
「何で川に沿って歩くんだ?」
「いい質問だなモカ、川沿いには人がいたりするんだ、水が近くにあれば何かと便利だろ?」
「確かに…あっ!だから人がいるかもって事で川沿いを歩くのか!」
「あぁ、もしかしたら集落があるかもだしな」
「まぁ、敵陣なわけだから無いかもだが…」
「少ない希望でも頼るべきだな、今は」
「あぁ、その通りだ」
僕らは1度、川に沿ってあることにした、来た道からして反対側を川沿いに歩く。
「おぉ!」
「集落こそ無かったが…どうやらゴールみたいだな」
暫く歩くと、川がちょうど無くなる辺りで、木々に囲まれて、分かりにくさこそあったが奥の方に、ここに来たときと同じ扉があった。
だが、両扉ではなく、片扉と片扉で分裂しており、どちらに進むか決めなくてはならないようだ。
「まぁ、何とかゴールなわけだ…とりあえず気楽に行こうや」
まぁ、道具に関して言えばスィのお手柄で、絆創膏を貼ったり、包帯を巻いたり…
「こんな事もあろうかと!沢山色々な物を持ってきたんですよ!」
と、普段大きめのリュックを“念のため”持ってきていたスィのお手柄である。
「でもよ、スィちゃん」
「はい?」
「いつもその荷物量なのか?」
「えぇ、そうですよ?遠征の時は大抵…」
「多くないか?」
スィが話している途中に単刀直入に言う山月。
「確かに!」
「なぁ?ライトもそう思うだろ?」
「いや?何があってもおかしくないし、これぐらい普通の荷物じゃないか?」
「あ~」
片方の手でおでこに手を当て、もう片方の手で僕の肩に手を置く山月。
「いや、ライト…お前はそのままでいいからな」
「?」
山月の言っている意味が分からないが、まぁ、いつも事だろうと流す。
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後にライトをよく知る人物はこう語る。
Q 山月さんが、ライトさんのことを天然だと思っていましたが、本当ですか?
「そう…だな、ライトはそこが可愛いところだぞ?」
尻尾を少し振る、ラミアの女性。
Q これにて質問は終わりです。ありがとうございました。
え、なんでQ(クエッションマーク)付いてんの?
「まだ、私が終わってないからだ、あの子についてまだ語ろう」
いや、もう終わりでいいです。
「私達のリーダーの話が聞きたくないと?」
いや、仕事終わったんでぇ、本当に…
「ライトの凄いところはな…」
あぁ~、はい、もう好きにしてください。
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「ライト様、モカも大丈夫そうですし、そろそろ歩き始めましょう」
「ごめんなさい、時間取っちゃて」
「いや、いいさ」
「ライト様…申し訳ないのですが、先程の幻術で何を見たかは…」
「あぁ、皆にも聞いていないし、聞かないよ大丈夫」
「ただ…」
「もし、何か話したくなったら言ってくれ」
「僕らはもう仲間だし」
「そうですよ!ミールちゃんもモカちゃんも仲間です!」
「そうだな!」
「あっ、いや山月さんは違いますよ?」
珍しく冗談言うスィ。
「えぇ、スィちゃんジョークでも言っちゃ駄目ぇ~すんごい悲しぃ…」
オネェっぽく言う山月。
「うんうん、皆成長が感じられて俺ァもぉ」
と泣きかけるウーさん。
「…ふふっ」
「ははっ」
二人で顔を見合わせ、笑顔になるモカと、ミール。
「はいっ!」
そう、満面の笑顔でうモカとミールはどこか、幸せそうだった。
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「さて、歩きながらとは言っていたが、なんか手掛かりでもあんのかよ?」
モカとミールを落ち着かせた後…と言ってもモカはまだ半泣きの状態だが…
そんな中、山月が僕に言ってくる。
山月の疑問は最もだ。
ただ、残念ながら…
「無い」
「…あぁ成る程ね、無いのが作戦ね」
「…納得すると思うかい?」
まぁ、その通りだとは思う。
「でも、ここで立ち止まっていても埒が明かないのも確かですし…」
「まぁ、確かに…そこはミールちゃんの言う通りだけどさ」
「こんな植物沢山のジャングルの中、闇雲に歩いてもなぁ」
山月の発言に皆「確かに…」といった表情で、顔をこわばせる。
「そういえば…」
「どうした、スィ」
「餓鬼さんどこに行っちゃったんでしょう?」
皆、辺りを見回す。
「いつの間に居なくなったんだ?あの鬼さん」
「…いやてか、さっきの感動的な会話の中にいなかったの?」
と冗談交じりに言う山月。
「はぁ…あの野郎…」
ウーさんがため息をつくと同時に頭を片手で抱える。
ウーさんの反応からすると、前にもこんな事があったのだろうか?
「ウーさん、前にもこんな事が?」
「えぇ、魔王軍に所属していた際に何度か遠征していたのですが…その時も何度も居なくなってました」
「道勘”だけ“は良いですし、自分の私利私欲の為に動くようなやつではないので…まぁ、待っていればその内帰ってくるかとは思うのですが…」
「ミール達はどうだ?」
ウーさんにそう聞かれ、ミールは上を向き、握った手を顎の上に乗せ、思い出していますっといった表情と仕草をする。
「んー…私達と旅をしていたときも何度か居なくなっていましたが、長時間居なくなるということは無かったですね」
そんな話をしていると、話の中心である、先程から消えていた餓鬼さんの声が木々の奥から聞こえる。
「おい!お前ら!こっち来い!」
嬉しそうな、喜んでそうな声の餓鬼さんの声だ。
こんな餓鬼さんの声が聞けるのは珍しい。
「おい!馬鹿鬼!何故勝手に行動するんだ!」
と、ウーさんがすかさず餓鬼さんの声のする方に向かいながら大声で言う。
皆、それについていく。
「お前!昔も離れるな…と…」
ウーさんは話し終える前に目の前の”ある物“に目を奪われる。
「おぉ、川だ」
「でけぇだろ?」
「川である以上…飲むことは出来ねぇが、浴びることは出来るだろ」
「少量の水汲んで、魔法で浄化すりゃ飲むことも出来んじゃねぇのか?」
握った手をもう片方の手の上に下ろし、閃いたようなジェスチャーをする山月に、ウーさんが返す。
「あぁ、ただ…浄化魔法が使えるのはライト様ぐらいだからな」
「え、逆にライト使えんの!?冗談でいったんだけど」
「まぁ、血筋的にな」
「魔王の血が入ってるやつでも浄化魔法使えるんだな」
「いや、逆か…魔王クラスだからか」
期待の目を向ける山月だがそこまでの期待には残念ながら答えれられない。
「とは言っても、凄く弱いぞ?」
浄化魔法とは、その名の通り汚れ等の不純物を取り除く魔法のことで、現在は人間しか使えない。
また、アンデッド系の魔物や他の魔物とは違う邪気を持っているものも浄化できるが、とても強力な浄化力がなくてはいけない。
また、この浄化魔法を使える人間は限られた者のみのため聖女や聖騎士等といった、貴重な職に就く者が多い。
そして、残念ながら僕は…この水を完全には浄化出来ない程の浄化力だ。
せいぜい、この水を浴び水にしたり、傷口を洗うギリギリ大丈夫出来るが…飲み水となると難しい。
「流石ライト様だな!」
モカも期待の目を向ける。
「期待してくれてるモカと、山月には悪いんだが…飲水までには出来ない…せいぜい浴び水位にしかできんな…」
「いやぁ、逆にそこまでいけたら全然良いだろ」
そこまでの期待ではなかったようだ。
「そうなのか!?でも…頑張れ!」
モカも…いや、モカに関してはそもそも話を理解していなかったのかもしれない。
「うげ~…これ…本当に浄化できます?」
ミールが気持ち悪そうに言う。
「え!ミールちゃん、飲んだの?」
心配そうに言うスィ。
「あ…いえ、舌をつけただけですけど…流石の私も飲みはしません」
「まぁミールであれば大丈夫だろ、腹強いし」
ミールの師匠である餓鬼さんが言うのであれば…とスィは納得する。
「え」(私、もしかして女の子らしくない!?…餓鬼さんに嫌われたら…こ、ここはか弱い風を装わなくちゃ!)
「いやぁ…実はさっきから…なんかお腹痛いです…」
演技をするかのように言うミール。
「そうか…案外…弱かったんだな…すまない…」
申し訳無さそうにする餓鬼さんをミールが見た瞬間、ミールら急激に元気になったかのように話す。
「いえ!やっぱりお腹痛くなかったです!勘違いです!」
「で、ライト…そんな変な味がするヤバそうな川を浄化できるかい?」
「あぁ、やってみよう」
一定の水を汲み、汲んだ水の中に手を入れ、浄化魔法をかける。
「…ふぅ…」
「うっ!」
力みすぎて変な声が出たが、浄化自体は出来た。
「おぉ、じゃあ…はいっ」
「えっ、私ですか?」
「うん」
ペロリっ「あ~味的に飲めないですね~ギリギリ」
「って、何やらせとんじゃ!」
「おぉ、ノリツッコミ」
パチパチと拍手をする山月に飛び掛かろうとするミールを抑える。
「ま、まぁまぁ…取り敢えず浄化していくから、傷口を洗ったり、水浴びをしていこう」
「…ライト様が温厚な方で良かったですね!」
睨みながら言うミール…怖い…。
ーーーーーー
なんやかんやあったが、全員が怪我の治療や水浴びをした。
ーーーーーー
「よし、じゃあ…川に沿って歩こうか」
「おぉ、原始的だな」
「何で川に沿って歩くんだ?」
「いい質問だなモカ、川沿いには人がいたりするんだ、水が近くにあれば何かと便利だろ?」
「確かに…あっ!だから人がいるかもって事で川沿いを歩くのか!」
「あぁ、もしかしたら集落があるかもだしな」
「まぁ、敵陣なわけだから無いかもだが…」
「少ない希望でも頼るべきだな、今は」
「あぁ、その通りだ」
僕らは1度、川に沿ってあることにした、来た道からして反対側を川沿いに歩く。
「おぉ!」
「集落こそ無かったが…どうやらゴールみたいだな」
暫く歩くと、川がちょうど無くなる辺りで、木々に囲まれて、分かりにくさこそあったが奥の方に、ここに来たときと同じ扉があった。
だが、両扉ではなく、片扉と片扉で分裂しており、どちらに進むか決めなくてはならないようだ。
「まぁ、何とかゴールなわけだ…とりあえず気楽に行こうや」
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