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再びの異世界、シャーシード国
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しおりを挟む「……は…あぁっ……もぅっ……やぁんっ……」
慢性的なシノダ不足だった私は、妄想では何度もヤった口淫や、体中を舐め回したり、シノダが善がる場所にキスマークをつけたり、もろもろ施した。
シノダは喘ぎっぱなしで、先端からはもう何も出なくなっているけれど、何をしても善がってくれた。
「ぁああっ…ぁあああぁぁーーーー!!」
シノダが体を反り返らせ痙攣したように体を震わせた。
もう、シノダは80回以上は達している。
けれど、『挿れて欲しい』とか、『中に欲しい』とか、挿入を強請るような言動はなく、少し寂しい。
だから訊ねてみた。
「シノダ……私は要らないのか?」
するとシノダは言った。
「怖いんだ。それにまだ…あぁっ! 孕みたく…なぁっ。子どもたちが…もう少し大きくなぁっ…まで……」
「子どもたちの、ために?」
私の問いかけに、シノダは眉間にシワを寄せて善がりながら、コクコクと頷いた。
「孕め…ばぁっ……子どもたちのお世話ぁっ……できなぁっ…から! 3人、抱いてやるにはあっ…手がっ足りないけどぉ……」
「でも、ココこんなだよ?」
私は、シノダの後孔に触れただけで指にまとわりつく体液を、シノダに見せた。
「私を誘っているね。」
私はシノダの後孔にかぶりつくようにキスをした。
「ぁああーーーーっ」
シノダの体はまた跳ねた。
「シノダ……入りたい。挿れさせて。」
「でも…!」
「それじゃ、魔法で薄い膜を張るから……」
「魔法でできたゴム?」
「そうだよ。だからシノダ。お願いだ。」
「ぁああっ…あっ……あんっ……リン………………挿れてぇ!」
私はいよいよ、シノダの両足をグイッと開き、シノダの後孔にペニスを突き立てた。
「狭っ」
「ぁああっ」
久し振りに入ったシノダの中は、妄想よりも温かく、私を受け入れてくれた。
私の下では、シノダが時々つっかえながら、ゆっくりと呼吸をしながら、体の力を抜いている。
そして、最奥に到達した時、私は不覚にも、子種を噴射してしまった。
私は、白く濁る液体に包まれた剣を、シノダから抜き去ると、
「シノダ……ごめん!」
涙しながらシノダに詫びた。
するとシノダは、私の頭を撫でて慰めてくれた。
「一緒にお風呂に行こう!」
シノダは言って私の手を引いて、一緒に入浴し、それから手を繋いでぐっすりと眠った。
リンとの婚姻お披露目式がもろもろ終わった。
もっと激しい夜になるかと期待したけれど、そうはならなかった。
《魂の誓い》をした者同士は、子どもを孕みやすいと教えてくれたのは、僕の姑であり王妃の位にある、リンのお母様だ。
だから今夜交われば、日本の学校制度だと同じ学年に兄弟がいるような状態になってしまうと僕は確信していた。
それに、僕からしたら普段は添い乳しながらウトウトしかできない日々なのですごく眠くて、でもリンも大事だから付き合ってやることにしたのだけど……
リンは分かっているのか。
普通の新婚さんと違って、僕達には子ども達がいる。
明日も明後日も、育児に完全休業は存在しないのだから、今日も明日の育児のために、僕は早く寝なければいけないということを。
──あれは、分かってないな……
けれど、分かっていた神もいた。シーシャだ。
シーシャは、僕の中に挿れたリンの先端をつつき、早漏に手を貸した。
結果、リンはがっくりだったけど……
かわいそうなので、手は繋がせてあげることにした。
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