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異世界 シャーシード国
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しおりを挟む「わたしはもっと、シーシャの声が聞きたいよ。どうか、わたしのために啼いて。」
わたしはシーシャの胸の突起を親指で転がしながら囁く。
「……や……いや…す。やめ……」
呟くように発するシーシャの声は、啼くには程遠い。
けれど、徐々にイチモツが持ち上がるのが見えた。
「……やんっ……いや…………そんなとこ…」
「それなら、どこならいい? ここなら……」
わたしはシーシャのの勃ち上がり掛けたイチモツをギュッと握った。
「ぁはあんあああぁぁぁーーー!!」
直後に白濁が飛び出す。
「うまく啼けたね。」
わたしは、シーシャの白濁が掛かった手で、シーシャの頭を撫でた。
「あ…ああ……」
シーシャはそれだけ発すると、また気を失ってしまった。
「つまらない。結局1言だったか。もっと啼かせたかったのに。
シたら起きるだろうか……?」
わたしは、下穿きの腰紐を緩めると、わたしのイチモツを取り出した。
そして、シーシャの後穴へ突き立て……
「なぜだ? 挿れられない。なぜできない?」
わたしは呆然とし、シーシャを祭壇裏の台へ横たえると、シーシャの片足を持ち上げて後穴を確認した。
儀式の後のフタが嵌っている訳ではないし、何なら指で押し広げることもできる。
ただ、押し広げればわたしのモノでももちろんシーシャのものでもない白濁が溢れる。
それに苛立って、指で掻き出そうとした。
けれど、指1本ならば挿入できるのに、指が増えると挿入することはできなくなった。
「なぜだ……なぜ?」
驚愕するわたしのすぐ側で声がする。
「知りたいか?」
振り返れば、わたしの婚約者であるリンなんじゃらが、こちらを見据えて立っていた。
「知りたくないのか?」
ヤツの声に、わたしは
「知りたい。」
と答える。
するとヤツは鷹揚な態度で頷き、
「教えてやろう。お前がシーシャと呼ぶその男は、既に私と《魂の誓い》を済ませているからだ。」
と言った。
「…………………………なんだと?」
王太子ダリンスは、寝耳に水といった表情で私を見た。
流石は腐っても王太子。《魂の誓い》と聞いて、ソレがどんなものであるのかわかったようだ。
《魂の誓い》は、先程のように肉体を持たぬ身なら魂同士が融合したがるというのは、昨晩シーシャに教えてもらったが、それは天上での意味である。
地上では、まぁいろいろとあるのだが、
・《魂の誓い》をした者同士、2人の肉体寿命が同数となる
・《魂の誓い》をした者同士しか、体を開けなくなる。
・新たな婚姻を結べなくなる。
というのが主な地上での《魂の誓い》の意味となる。
「そんな………シーシャを私の妃にできないなんて…………ハハハ……シーシャを召喚までした、わたしの努力は一体………………」
ダリンスは絶望の表情を浮かべると、膝を付き、天井の隅を見ながら乾いた笑いを浮かべた。
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