23 / 57
異世界 シャーシード国
18 (ガッツリなので20話まで続投)
しおりを挟むリンを組み敷き、舌同士を絡ませた。
絡ませながら、上顎や舌の付け根の性感帯を刺激すれば、
「んっ…んんっ……」
リンは、両手をこちらへ伸ばして、僕の後頭部を自分に押し付けるようにした。
絡み合っていた舌は、いつの間にか吸われ始めており、今度は僕が声を出す順番になった。
キスが深く、とても気持ちいい。
口内をお互い刺激しあっていると、自分のペニスが意思を持ち始めるのに気付いた。
僕のペニスは、リンのペニスをこするように腰ごと動かす。
リンもそれで感じているようで、鼻から息がもれるような息遣いに、こちらの気持ちも上がった。
ややあって、唇が離れる。
見下ろすリンは、潤んだ瞳に、頬は上気して、呼吸も荒くて、僕のペニスは固さを増した。
「シノダぁ」
「リン…」
甘えたような、舌っ足らずな話し方に、僕も甘々な声になってしまって恥ずかしい。
──リンを善がらせたい。
たくさん、僕を感じて欲しい。
けれど同時に、挿れて欲しくて後ろが疼く。
リンの剛直が僕を貫いた、あの感覚を思い出してしまう自分がいる。
──どうしたらいい? 僕が何をしたらリンは喜んでくれるの?
僕は必死で考えたけれど、わからなくて…
たぶん、不甲斐ない顔でリンを見下ろした。
──シノダを抱きたい!
そんな本能を封じ込めて、儀式の為に私はシノダに抱かれようとしている。
日本ではあれだけ愛し合ったのだ。
私がシノダを抱いた。
だから今日だって、本能ではシノダを抱きたい。
けれど、筋肉量なんかは日本での体にしてもらったものの、ペニスのサイズは戻らず、満足させてやれるかわからない。
でも、長いキスを終えてみると、《シノダを抱きたい》っていう気持ちが溢れてしまう。
あぁシノダ、そんな顔をしないでくれ。
私はシノダを困らせている。
私も、シたいことはある。
けれど、されたい願望は薄くて……
そんな時だった。
『ぅわあぁぁぁぁーーーーー!!!』
部屋の外から声がした。
『開かない。何故だ。この部屋には鍵はないはずだ。いつでも神々に祈りを捧げられるように…なのに開かない。
シーシャ! 私のシーシャ!!』
ダンッ!ダンッ!
扉を叩く音もする。
「王太子ダリンス?」
シノダの体が瞬時に硬くなる。
「そうだった。今はムードよりも……」
私は自分で大きく開脚し、シノダのペニスを掴むと、自分の後孔へあてがう。
「頼むシノダ。儀式だけできればいい。私の体の準備はできている。安心して挿れてくれ!」
「わかりました!」
そして私の中に、シノダを受け入れた。
1
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
貴族軍人と聖夜の再会~ただ君の幸せだけを~
倉くらの
BL
「こんな姿であの人に会えるわけがない…」
大陸を2つに分けた戦争は終結した。
終戦間際に重症を負った軍人のルーカスは心から慕う上官のスノービル少佐と離れ離れになり、帝都の片隅で路上生活を送ることになる。
一方、少佐は屋敷の者の策略によってルーカスが死んだと知らされて…。
互いを思う2人が戦勝パレードが開催された聖夜祭の日に再会を果たす。
純愛のお話です。
主人公は顔の右半分に火傷を負っていて、右手が無いという状態です。
全3話完結。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。
【完結】運命さんこんにちは、さようなら
ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。
とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。
==========
完結しました。ありがとうございました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
紹介なんてされたくありません!
mahiro
BL
普通ならば「家族に紹介したい」と言われたら、嬉しいものなのだと思う。
けれど僕は男で目の前で平然と言ってのけたこの人物も男なわけで。
断りの言葉を言いかけた瞬間、来客を知らせるインターフォンが鳴り響き……?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
台風の目はどこだ
あこ
BL
とある学園で生徒会会長を務める本多政輝は、数年に一度起きる原因不明の体調不良により入院をする事に。
政輝の恋人が入院先に居座るのもいつものこと。
そんな入院生活中、二人がいない学園では嵐が吹き荒れていた。
✔︎ いわゆる全寮制王道学園が舞台
✔︎ 私の見果てぬ夢である『王道脇』を書こうとしたら、こうなりました(2019/05/11に書きました)
✔︎ 風紀委員会委員長×生徒会会長様
✔︎ 恋人がいないと充電切れする委員長様
✔︎ 時々原因不明の体調不良で入院する会長様
✔︎ 会長様を見守るオカン気味な副会長様
✔︎ アンチくんや他の役員はかけらほども出てきません。
✔︎ ギャクになるといいなと思って書きました(目標にしましたが、叶いませんでした)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる