【完結】僕の彼氏の婚約者は、前世の恋人である僕が忘れられないらしい

325号室の住人

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異世界 シャーシード国

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僕は、先生の固く閉ざした孔へ触れてみる。

「あんっ」

リンが感じたようで声を出す。
けれど、まだココは固いまま。
しかもリンは震えている。

そして、すっかり痩せてしまっている体……
このままがっついたら、リンは壊れてしまいそうだ。

それに、理由がイヤだ。
あの王太子の所為と言うのが癪だし。

ちゃんと、2人の気持ちで繋がりたかった。

あの夜のように…

まぁ、あの時も車で今も馬車と環境としては似通っているけれど。



僕はリンのスボンと下着を上げると、リンを後ろから抱きしめるようにして、馬車の座席に座った。

そして、服の上からリンのペニスを宝物の宝石みたいに撫でながら、リンの肩に噛み付いた。

「んっ!」

噛む…と言っても甘噛み程度だけれど、リンの肩に痕を残すことには成功した。

「この痕があれば、リンには特定の相手が居ると伝わらないかな?」

耳元で囁くように訊ねた。

「耳…ぃやん……」

僕はリンの反応に、僕はリンの耳裏へ舌を這わせれば、リンからは甘い声が上がり、僕のペニスと僕が撫でているペニスが熱くなる。

耳裏から首筋へと舌が移動する。

左手はシャツのリボンを解き、胸への愛撫を始め、右手では服の上からペニスの先端を掌で転がすように撫でるのを見ていたら、リンの車のシフトレバーをちょっと思い出した。



リンの体は強張って震えていた。

「この体では、初めてなの?」
先程とは反対の耳へ囁けば、リンはゆっくりと頷いた。

「そうか。それならなおのこと、僕はリンを大事に抱きたい。
ちゃんと顔を見て、リンのやりたいことは全部叶えたい。
だから今は……僕はシたくない。」

僕はリンを隣へ下ろすと、リンの前に膝立ちになって服装を整えてやる。

リンは、日本で過ごしたリンジ先生よりもわずかに背も小さい。

途中で止めてしまったことで、さみしげに見える。

僕はリンの首の後ろへ手を伸ばし、少し乱暴にキスをした。

唇を離すと、頭をリンの膝にコテンと乗せた。

リンは僕の髪を手で梳きながら、
「ごめん、シノダ。」
と、言った。

僕が顔を上げれば、俯き泣きそうなリンと目が合った。

「リン…」
僕は、リンの隣に座ってリンを抱きしめた。

「シノダ、私は怖いんだ。
婚約者である私は、きっと手出しはされないと思う。
または、国王からの命令で世継ぎを作るためにシないといけなくなるのかも。
好きでもない人間に体を開くことが、とても怖いんだ。」

僕はリンの、日本に居た頃よりだいぶ長くなった髪を指で梳きながら、

「大丈夫。大丈夫だよ。僕もリンと一緒に城へ行くから。」
「!」
「同じ馬車では行けないと思うけど、絶対にリンに会いに行く。約束だよ。」

僕は少しだけリンから離れると、右手の小指を立てた。
リンの小指が絡まる。

「「約束…」」

それから、触れるだけのキスをした。



「リン、明日は孤児院のバザーなんだって。僕、準備の手伝いに手を挙げたから、行かないと。」

僕は立ち上がった。

「私も、母の手伝いをしなければ。」

立ち上がったリンは、へっぴり腰にペニスも勃ち上がっており……

「僕がお慰めしましょう。」

僕は、リンのペニスだけを出して口の中へ入れた。

「…んっ……あっ…あっ……ひゃ…ぁああ~~~ん!!」

リンは限界間近だったのか、僕の口内に入った途端にイった。

同時に跳ねたリンの体が座席からずり落ちそうになり、咄嗟に支えると、喉奥にリンのペニスが突き立てられたような形になる。

苦しかったけれど、僕の初口淫はまずまずの出来栄えだったと思う。


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