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やり直しの初夜は2人きりで 1 R18
しおりを挟む「エリサ……」
寝室の扉が閉まるやいなや扉の内側に背中を押し付けられるようにして、甘い声から激しいキスを受けました。
これまで、懐妊中のお見舞いでは手指への触れ合いがほとんどだったので、すぐに息が上がってしまいます。
バルトルの胸を叩いて唇を離してもらうと、途端に膝から力が抜けてしまいました。
「おっ!」
気付いたバルトルに腰を支えてもらうと、そのままバルトルにスカートの上布を奪われました。
スリットから、ゴツゴツした指先が侵入して来ます。花結びになっている下着の紐には触れないまま腿の裏から膝裏へ、それから膝の内側を通って上がって…くると期待させ、下着の縁を撫でながら腿の裏を通ってスリットから戻って行きます。
「エリ…期待したの?」
バルトルは首を傾げるようにして私と目を合わせますが、図星を指された私は恥ずかしくてバルトルから視線を外しました。
「ふふ…図星、か。」
ふと、バルトルに向けていた左耳の下がチリリと痛みました。
「……んっ」
「感じてくれたの? 嬉しいな。」
心底嬉しそうな声にそちらへ視線を戻せば、とびきりの笑顔のバルトルが、
「それじゃ、ベッドに行こうか。歩ける?」
正直なところ、未だに膝に力が入りません。
私はふるふると頭を振って答えるとバルトルにあっという間に抱きかかえられ、ベッドが近付いてきます。
ゆっくりと横たえられバルトルが私の上に乗る間も、彼は一瞬も私から視線を外すことなく私を見下ろしていました。
「エリ…今夜は、2人きりのやり直しの初夜だ。一緒に楽しもう、ね。」
「………………はい。」
甘いながらもそれ以外の返事は許さない強い瞳に、私はワクワクとゾクゾクに襲われてしまいました。
「……んっ……ひゃん…………」
私が肯定の返事をしてから、たぶん数時間が経過しています。
ですが、バルトルも私もまだ下着も服も身に着けたままでした。
けれど、レースのドレス越しにバルトルの舌に全身を這われています。
もどかしくて私は自分の膝を擦り合わせますが、両手はバルトルと指を絡ませ合っていて動かせないし、バルトルからの刺激もその場所には来てくれないので、もどかしく感じています。
「バルぅ…」
「なんだい?」
「もぉ…欲……」
私は膝でバルトルの猛りを突付いてみます。
「エリ…積極的だね。でも、もうちょっと。」
バルトルは私の胸の尖りをレースの隙間から舌で刺激しました。
「んあっ…あっあっあっ、ぁあああああーーーー!!!」
舌の刺激でイッてしまい、下からドッと体液が漏れるのを感じました。
──誰ですか、《一度母乳をやや子に吸われると、夫の舌使いがいかに下手なのかわかる》なんて言ったのは!!
あぁ、私の身体は既に《母》から《女》へ戻っていたと言うことでしょうか。
普段、ヴィクトルにさんざん吸われ搾られているのに、まさかこんなに感じてしまうというのは、そういうことなのでしょうね。
荒れた呼吸を整えている間に、バルトルがジャケットを脱ぎました。
レース素材のおしゃれなシャツはバルトルの体をピタリと包んでいて、汗で貼り付いたレースの隙間から胸の尖りが透けているのが何とも色っぽいです。
「それじゃ、いよいよこちらを。」
バルトルは、力が入らずだらしなく開いた私の膝を立てるとその向こうに消えました。
バルトルの舌が下着の隙間から入り込み、ずっと触れてほしかったあの場所を撫でました。
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