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フガフガとした獣みたいな息遣いの中、やっと唇を解放された僕は、息が上がって顔を上げることもままならない。

アレンの胸に寄りかかりながら、呼吸を整えていると、尻の下に熱源があることに気付く。

視線を落とせば、
「気付いたか?」
と。
僕が頷けば、アレンは僕から視線を外して面倒臭そうに頭を掻いた。

「ごめん、がっついて。ヴァルはあんなことがあったばかりなのに、止まんなくてさ。」

僕は、かぶりを振った。

「大丈夫。それよりも、安心させて欲しい。僕とアレンの気持ちが、ちゃんと繋がっていること…わから」
「なら教えてやる。俺がどれだけヴァルを愛してるか。」

今度は噛み付くようなキスが始まる。
キスが続きながら、腹と腹が触れ合うように抱き直された。

アレンの熱源が、僕の中に入りたいと主張してるのを無視しながら、僕はアレンの太腿にを擦り付け、揺らしながらキスするのは、
──気持ちいい…
『それは良かった。』

アレン様の意識も加わって、すっかり気持ち良くなってしまった。

ふと、が握られた。
とても熱いもの…と一緒に。
それを上下に扱かれる。
すると急に上がってくる感覚があって、

『イって!』

僕は背中を反らせながら、先から最初の1回を噴き出した。

脱力していれば、アレンに唇を解放された。

呼吸を整えれば、アレンの唇が顎から耳の裏へ、耳たぶを甘噛みしてから首筋に舌を這わせて鎖骨の辺りはチリリとした刺激が何度かある。

それから、今度はひっくり返されて、アレンを背凭れにして座るような体勢になる。

真っ直ぐに、でも少し頭を上げたそうにしたが、僕の後ろの、モニョモニョに沿っている。

僕は潰してしまいそうでアレンの太腿を跨ぐようにして尻を浮かすと、そのまま腰を掴まれると同時に転移陣に乗った。






やって来たのは、真っ白で清潔なシーツの上だった。

僕はバランスを崩して顔から着地しそうになって両手を前につく。

すると、後ろのモニョモニョに柔らかいものが触れる。

ぬちゃっ…

──舌?
『そうだよ。ヴァルを痛くさせたくないから、これから解していくからね。ボクはこっち。』

アレン様の声で始まったのは、指先による胸への愛撫。
捏ねられたり潰されたり抓まれたり…

こんなちょっとした場所が、下での舌での愛撫と合わさることで、体の他の場所を痺れさせるような刺激にかわるなんて知らなかった。
気付けば、腰を振りながらアレンの顔に尻を押し付けるみたいになっていた。

「…ぁ……ぁっ、あんっ…んんっ……あんっ…」

声も、鼻にかかったみたいな変な高い声しか出ないし、もう喋れない。

『喋りたいの?』
──そう。あのね…
『うん。』
──すごく気持ち良くて…でも、お腹の中が痒い感じがするんだ。
『そう…じゃあ、ボクが掻いてあげるね。』
「ふぇ?」

それからは、もう記憶が曖昧だ。
自分のことなのに、自分がどうなってるのか何もわからない。
ただ、すごく気持ちいい。

「あん! もっと…もっと奥ぅ……んんんぅっ!!」

そんなことばかり口走りながら、アレンが何かを僕のモニョモニョから挿れて、僕をナカから愛撫してくれたんだ…と思う。

「好きだ…ヴァル、俺は、愛してる、ヴァル、ヴァル…!!」

右耳に響くは、必死のアレンの声。

「僕も! 僕もスキ! アレン…アレン…!!」

すると、体がふわりと浮いて、再びひっくり返される。

アレンは汗だくで少し辛そうな顔をしていたけれど、
「伝わったか? 俺がどれだけヴァルを愛しているか!」
「うん!しっかり伝わったよ。僕のは?」
「伝わった。全身で、ヴァルのナカさえも、俺を好きだって叫んでる。」

それからまたキスをしながら、互いの喉に叫びながら、僕らは一緒に果てた。


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