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しおりを挟む「先輩、触ってぇ…」
「ダメだ。ルール違反だろ?」
「でも、俺もう…」
「けどソレ…」
「?」
「どっちにしろイケないから辛いんじゃないか?」
先輩はそう言いながら、俺のヘソに舌を捩じ込ませた。
「ぁあっ」
玉は少し乱暴に捏ねられる。
「ぁあっ…ぁああっ…」
次はキスをされた。
深い深いキスは、先輩の舌が俺の喉の奥にまで触れてきて、溺れそうになる。
声は出せないけれど、自然に腰が揺れてしまった。
俺のヘソにはガチガチになった先輩の大っきいモノが擦りつけられ、何かを予感した俺の後ろが疼く。
その時、先輩がヒラッと俺の上から消え、
カンッ!
配信開始のゴングが鳴った。
『《リョー》たん、リングしてる!』
『声が枯れるまであんあん言わせて欲しい。』
「了解!」
ヘッドホンの右側からの先輩の声で、俺への責苦が始まった。
「ぁああっ、ぁあっ、はぁん、あん……」
再び、乳首への刺激から始まり、次はまた竿かと思いきや、
ペロッ…ピチャピチャッ…
「…………ん?」
レロッレロッ…
「ふっ、うっ」
『やっぱり初めてなんだよ。』
『《りょー》たんの反応、新鮮!』
『わかってなくて戸惑いが見える。』
『もうさ、ドカンと突っ込まないと、オレたち最後まで見られないよ。』
それから、大量の小さな《おひねり》が飛んでった。
「了解!」
先輩は俺の視界外から視界内へ入ってから、何やらゴソゴソとしている。
モニターから大量の《小おひねり》の波が引くと、少し斜めから後孔をとらえる形となった。
そこへ先輩が、ピンク色のぷるぷるの入ったペットボトルを近付けると、
「ひゃんっ冷たっ!」
俺の尻に冷たいモノがベチャッと掛かる。
それから、モザイク柄の大きな《大人のオモチャ》にも同じぷるぷるが掛けられ、それが、
ツポッ ギチギチギチ……
「ん? 変な感じがする。」
「《リョー》、力抜いて……」
「こ、こう?」
ずぶずぶずぶ……
「上手だね。」
ずぶずぶずぶ……
「あっ? ええええ? 何か、へん?」
ずぶずぶずぶ……………コンッ
「?」
どうやら、俺の尻の孔へあの《大人のオモチャ》が挿入されて、ソレが突き当たりまで進んだらしい。
「?」
これからどうなるのかわからないけれど、とりあえず腹は苦しい感じがする。
その時、
カチッ
スイッチが入った音が…
「ぁあっ! 何これ、何これ何これ……! ひゃんっ!!」
もう、腰も跳ねるし、声も止められない。
「ぁあっ、ぁああっ、な! やんっ、はぁ! ん! んん! にゃ! はん! はぁん! へぁああんっ!!」
今度は《オモチャ》が大きくうねりながら旋回する。
「え? なっな! ぁあっ、ァアン、ァアン、ァアン、ァアッ、ァアッ、ァアッ、ァアン……ひゃああ!!」
「ここか!」
「ひゃあんっ、ひゃあんっ、ひゃああ、ひゃああ!!」
目を閉じて喘ぎまくっていた時、少しだけ目を開ければ、モニターは《大おひねり》の波に呑まれ、その中に俺の喘ぎ声だけが聞こえていた。
そのうち、先輩の声が被る。
「もう我慢できねぇ!!」
瞬間、俺の中の《オモチャ》が抜かれ、リングも外された。
直後、太くてすごい質量のモノが、ズーンと打ち込まれた。
「ヒャァァァァァァァーーーーーーンンン!!」
「うねる! 《リョー》の中サイコー!」
パンッ! パンッ!
「はぁぁぁぁん! ぁんっ!ぁんっ!ぁんっ!」
「気持ちいい!!」
パンッ! パンッ!
「ぃやあん! はぁん! はぁあん!」
「たまんねー!!」
「んふっ! ひゃん! ひゃん!」
『おい! 管理人のヤツ、《リョー》たんに生挿れてねえか?』
『《おひねり》で見えねぇ!』
『みんな、《おひねり》1回止めろ!』
『ストップ! ストップだ!!』
次第に《おひねり》の波が引けば、そこに現れたのは、ただのエッチ中の動画と音、俺と先輩の声。
『運営に通報しろ!』
『したぞ!』
『本番は規定違反だ!』
『あぁ、オレたちの《リョー》たんが!』
『でも気持ちよさそう。』
『《リョー》たんの声、サイコー!!』
そのうち、画面の真ん中に《警告》《規定違反》《強制終了します!》の赤い文字が現れて……
俺の両足がピンッと伸び、
「ぁあああああああ、ひゃああああああ、ゃぁあああああん!!!」
俺が最大限の声で吠え、切先から透明の汁を噴射した直後、配信は強制終了となった……
両足を支える器具が外され、俺はベッドに身を投げ出した。
暫くは呼吸を整えていた先輩が、俺の視界に入って、僕の顔に張り付いた前髪を上げてくれた。
「《おひねり》、たぶん500万は行ってたのに、残念だったな。」
《強制終了》が出ると、配信は強制的に切られ、その日の《おひねり》は全て没収となり、《推す方》へ返金されるのだ。
「……」
俺は返事をしたけど、声が掠れてる。
先輩はソレを察して自分が水を含むと、口移しで俺に飲ませてくれた。
それから先輩は、自分も水を飲む。
喉仏が上下するのが、何かエロい。
「へんぱ…」
「まだ声が出にくいな。無理させた。」
「ひえ、らいじょ…」
「リョータのアカウント削除されちゃったな。
だからさ、リョータはこれから、僕専用の愛妾ってことで養うから。」
「へ?」
「リョータの転職先はココ。また楽しく愛してあげるね。」
「……!!」
その後、俺は先輩の部屋に住むことになり、軟禁されたような状態だ。
あの日の《おひねり》は没収されたけど、先輩は株で儲けた金で密かに運営会社を買収して、サイト内に、金額に合わせて見られるアーカイブを作った。
ちなみに、俺の最後の配信の、《おひねり》ナシ完全無修正バージョンは、1分につき1万円の高額ながら、年に何回か再生されているらしい。
「誰が見てるんだよ。」
俺が呟いた時だった。
「私だよ。」
先輩とそっくりな顔の男が俺の背後に立っていた。
その後ろから先輩が現れて、
「あぁ、俺の兄で、あの会社の社長。」
「は?」
「今日はコレを持ってきたんだ。」
社長たる男は、先輩に1枚のディスクを渡した。
先輩が受け取り再生すると、それは監視カメラの映像だった。
とあるトイレの個室を写したソレは、とあるスーツの男がスマホをセッティングした真下の便器のフタの上に寝転び、下半身を丸出しにしているところ……
「これ、俺!」
「「そうだよ。」」
「僕、初めて見る。」
「初々しくてかわいいよ。」
「ぎゃあああーーー!!」
そんなこんなで、俺の転職先が先輩専用の愛妾になった話、おわり!
おしまい
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