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熊獣人の血を引く騎士団長✕犬獣人の血を引く妻君(♂)
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しおりを挟むいつもの寝起きはバックハグ状態になっている僕と旦那様。
けれど今は、僕は旦那様と向かい合うように布団に入った。
それから、旦那様のバスローブの襟元に手をかけた。
旦那様はいつも、お風呂上がりにバスローブ姿で布団に入られるんだ。
僕は旦那様に馬乗りになって、バスローブを左右に開いた。
男らしい、頭髪と同じ茶色の胸毛を指で梳き、胸の尖りに舌を這わせた。
これで旦那様の緑の瞳も、僕を見つめてくれるのではないか。
旦那様はどんな表情をするのかな。
僕は、長く編んだ淡桃色の髪を背中側へやると、旦那様の胸の尖りを甘咬みしながら舌先でチロチロと突く。
心なしか、旦那様の呼吸が荒くなってきたような気がする。
僕は、旦那様の腰に跨って自分で自分のペニスを扱きながら、夢中で胸の尖りに刺激を与えた。
このまま目覚めてくれて、しかも僕を抱いてくれたら嬉しいな。想像しただけで僕の鼻息も荒くなる。
「旦那様、愛していますっう…あんっ!」
もろもろ初めての僕には、ちょっと刺激が強かったみたいだ。
頭の先まで突き上げるような刺激に、僕はそのまま意識を手放してしまった。
──終わった…のか?
私は、この国の騎士団長。
少年の頃までは、明るい茶髪に緑の瞳の美少年なんて呼ばれていた時もあった。
しかし、前騎士団長である父からの指導が始まってからこっち、先祖に熊の獣人がいたせいかムクムク肉が付いて体が大きくなった。そのため頬の肉に押されて目が細くなってしまい、視界が狭まった分、見えない場所の察知能力が身に付いた。
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理性が焼き切れてしまうんじゃないかと、動悸が激しくなった。
寝不足のせいで、本能がポロリと転がり出てしまうのではないかとギリギリだった…
案の定、ハジメテだった様子のテルは、ハジメテの昇天で意識を飛ばしてしまったようだ。
しかも最後のあの言葉…
「テル、私も君を、愛しているよ。」
間もなく朝食の時間だと侍従が呼びに来る頃だろう。
私は一旦瞼を下ろし、仮眠を取ることにした。
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