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第20楽章 僕らの行く末 3

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「あぁ…せんせ…下着の上じゃいや…」

 もっと刺激が欲しくなったコールディアが、腰を僅かに揺らしてねだった。
 早く中に触れて欲しくて、くねる腰がノートヴォルトの指先に押し付けられる。

「いやらしい動き…どこで覚えたの?」

「せんせ、欲しい…」

 ノートヴォルトの喉がごくっと鳴る。
 次々と誘われ、解放できない下半身が痛くて仕方なかった。
 
 もう下着の意味を成さない布を一気にはぎ取ってしまうと、つーっと彼女の濡れたもので細い線ができた。
 自分の与えた刺激でそこまで感じているのが見て取れ、ノートヴォルトは興奮を押さえようともせず荒い息を繰り返す。
 彼女が欲しがった部分に、好きだという指を這わせてやった。

 ぐちゅ、っという音と共に沈んだ指が源まで辿り着くと、コールディアは押し開かれた足に思わず力を入れ、閉じそうになる。
 ノートヴォルトが体でそれを押さえ、繰り返される喘ぎ声を聞きながら1番いい所を探した。
 指はもう根本まで濡れ、手を伝って滴っていく。
 めくりあげているだけだった彼女のスカートはいつの間にか湿り気を帯び、自分で見ることが出来ない場所を彼のダークグリーンの瞳が恍惚と眺めていた。

 源にいる指をそのまま蜜をすくい取るように上にゆっくりと撫で上げれば、コールディアの口は「ああ、あぁ、あ、ああ…」と同じ音を繰り返した。
 そして上の方で彼の指の到着を待つ小さく固い蕾に触れると、声と体が同時に跳ねた。

「はぁっ…んっ…せんせぇ…」

 こういう行為をしている時に呼ばれる“先生”という単語すら、背徳感で頭をおかしくしていく。

「コールディア…すっごく可愛い」

 ノートヴォルトの言葉まで稚拙になって、媚薬にでも溺れているようだ。

 細く長い指先が、先程1番体の跳ねた突起を捉える。
 ゆるゆると小さく撫でまわし、彼女の口から漏れる淫猥な声を引き出した。

「んあぁっ…せんせ、それ、ああぁっ…せんせのゆび、きもち…」

「これも気持ちいい?」

 ノートヴォルトまで上ずった声でそう聞くと、彼は押さえつけていた左手を離し、押し開いた足の間を両手でさらに広げた。
 柔らかな肉をそっと左右に広げると、くちょっと音をたてて懸命に自己主張をする蕾が現れた。

 何をされるのかとコールディアが下を見ると、ノートヴォルトの綺麗な顔がそこに埋められていくのが見えた。

「や…せんせ…なに…? ああっ! だ、だめ、せんせの顔、だめっ」

 自分のぬめりがノートヴォルトの熱い舌に絡めとられ、赤く熟れた極小の果実を味わう。
 与えらる官能の刺激と、その刺激を与えているのがノートヴォルトの舌であるという事実、そして1番恥ずかしい部分に彼の綺麗な顔が埋められている現実に、コールディアの脳内はパンクしそうになっていた。

「いやあっ、だめぇ、きもちいっ」

「どれなの?」

「だめっ、そんなのだめっ…ああっ、いや、はずかしい、いや…あっ、いいっ」

「忙しいね…可愛いからいくらでも喘いで」

 それからもう1度、今度は少し強めに指で蕾をこねくり回すと、彼女は短く声を上げた後あっさり達してしまった。
 声にならない声を上げ、ぎゅうっと体に力が入る。
 大きく広げた足の先はピンと伸ばされ、ふるふると震えていた。
 それが数秒続いたかと思うと、ガクっと一気に脱力した。

「んぁ…はぁ…せんせ…」

「なに?」

「せんせの指と舌、気持ちよすぎなの…」

 彼は口元を拭った後、腕を伸ばし自分を求める彼女の体を抱きしめた。
 中途半端に乱された服が、返って生々しい状況を現在進行形で伝えているようで、まだなんの快楽も得ていない己が痛みを訴えた。

「んっ…」

「せんせ? …先生も、気持ちよくなって…」

 彼女はそう言って乱れた服のまま立ち上がると、ソファの下に跪いた。
 ノートヴォルトがソファにゆったり腰をかけ、期待に満ちた目でそれを眺める。
 黒いベストのボタンを外され、シャツのボタンに手がかかる。
 3つボタンを外すと、彼を蝕む鎖の模様が見えた。
 一瞬コールディアの手が止まり、現実に引き戻される。
 ノートヴォルトはその手を押さえた。

「こんなもの見なくていい。そのまま続きをしてくれる?」

 コールディアはこくっと頷くと、シャツのボタンはそのままにして、ズボンのボタンを外す。
 盛り上がってきつくなってしまったボタンを外すと、下着をずらし、中から勢いづいたノートヴォルト自身がピンと飛び出した。
 先の方が既に我慢し続けた汁で濡れていた。
 コールディアはノートヴォルトが彼女にしたのと同じように、そこに舌を這わせた。

「ふっ…」

 待ち望んだ刺激を与えられ、ノートヴォルトの口から官能的な吐息が漏れた。
 溜め込んだ空気を押し出すような吐息がコールディアの心を刺激して、小さな舌先を懸命に動かした。

「はっ、コールディア…君、ほんといやらしいね」

「んっ…だって…せんせぇも…きもちよくなって」

 舐めあげ、ちゅぱ、ちゅぱっと先端に来るたびに口に含まれ、思わず腰が揺れた。
 だが強直を静めるにはまだ刺激が足りず、ノートヴォルトは彼女の手を取るとその根元に導いた。
 何をして欲しいのか察した彼女が、両手で擦り上げ、先端を吸っていく。
 一気に訪れた快感に、急速に射精感が込み上げた。

 彼女の口の中に放ってしまおうか、それともこの可愛い顔を穢してしまいたい気もする。
 だが彼は「もう出そう」と伝え、彼女の肩をやんわり押した。
 そこまで欲望まみれにしてしまうのは、可哀相な気がした。
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