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3章 掴み取った真実、そして――
掴み取った真実、そして―― 8
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門構えに対して、家の中はシンプルだった。
金持ちの家というのは調度品に凝っていたり、骨董品や絵画がこれでもかと飾られている印象があるが、ここは殺風景だった。下手をするとモデルルームよりも家具がなく、 生活感に乏しい。作りかけ、もしくは引っ越し途中という、中途半端感やちぐはぐさがあった。
「こちらでお待ちください」
そう言って妻は温かい紅茶を入れて持ってきた。俺はブランド品に詳しい方ではないが、このカップにしたって安物だろうと思われる。
「奥様、私、正直にお話します」
紫子さんはそう切り出して、偽りなく、この家に来た経緯を話した。織田龍太郎の第一秘書だった父親が死に、自殺と公表されたが他殺だと思っていること。岩城の名前こそ出さなかったが、小野寺克也が何者かを強請っていたと聞いたこと。強請るネタとなっている音声を探していること。
妻は目を伏せて黙って聞いていたが、紫子さんが話し終えると顔を上げ、紫子さんと目を合わせた。
「主人がどこからか、大金を手に入れたことは事実です」
驚いた。こんなにあっさりと認めるとは思わなかった。
「主人が亡くなる二年ほど前からです。急に羽振りが良くなりました。秘書の仕事を辞めてから働いてもいないのに、どこからお金が入るのかわかりませんでした。主人に聞いても、“心配するな、これからは苦労させない”、と言うだけで、なにも教えてはもらえませんでした」
この豪邸を建てたのも、その頃だという。
「夫は通り魔に襲われました。犯人は捕まっていません」
(小野寺克也は殺されていた)
小野寺が亡くなったと聞いたときから、そんな予感はしていた。
「警察には正直に話しましが、強請った証拠は見つかりませんでした。それに、私の言葉はあまり信用されませんでした。犯人の第一候補は、私だったからです」
「なぜですか?」
「夫はいくつも死亡保険に入っていたんです。かなりの額になります。受取人はすべて私です。保険金殺人を疑われたんです」
無職の男が死亡保険に複数入るのは珍しいだろうから、警察が疑うのも無理はない。
しかし妻が犯人でないとしたら、小野寺が保険に入った理由はひとつだ。
「克也さんは、自分が殺される可能性があると考えていたのかもしれません。強請っている相手に」
紫子さんがそう言った。同じことを考えていたようだ。
「それなら、強請りなんてやめればよかったのに」
妻は膝の上でスカートを掴んだ。
「私たちは学生結婚をしました。正直、暮らしは貧しかったと思います。でも毎日が楽しくて幸せでした。それでもあの人は、私に苦労を掛けていると、心苦しく思っていたようです。時々、そんなことを言っていましたから」
妻はハンカチで目元を押さえた。ハンカチを持つ左手の薬指には、結婚指輪がはまっている。
「あの人がいてくれるだけで良かった。こんな豪邸、いらなかったのに」
妻の声は震えていた。俺はその涙につられそうになる。紫子さんは唇を引き締めて、冷静な表情を保っていた。
警察は保険金殺人の立証はできず、妻は大金を手に入れた。しかし、殆ど手を付けていないという。
「元々貧乏暮らしをしていたんです。この豪邸だって手に余っています。でも、主人と最後に暮らした場所ですから、手放せなくて……」
妻はがらんとした部屋を見渡した。妻の心の中は、今もこの部屋のような状態なのかもしれない。
「音声に心当たりはありますか?」
紫子さんの問いに、妻は静かに首を横に振った。
「克也さんの部屋を見せていただいてもいいですか?」
「ええ。ただ、なにもありませんよ。あの人が亡くなった日、空き巣が入ったんです」
「空き巣」
俺は思わず繰り返した。紫子さんの家も、父親が亡くなった日に空き巣が入ったと言っていた。
「主人の部屋にあるものを私は把握していませんでしたから、なにがなくなったのかわかりません。ただ、机や棚が空っぽだったので、根こそぎ持っていったのだと思います」
小野寺の部屋に案内された。十二畳ほどある部屋は、机や棚などはあるものの、からっぽだった。しばらく部屋を調べさせてもらった。
「音声なら、CDとかUSBメモリーなど、色々なメディアに保存できますよね。棚や椅子の裏に張り付けてあるとか……」
天井から家具の裏まで探したが、なにも発見できなかった。
特に紫子さんは塵ひとつ見逃さんばかりに、あらゆる角度から調べていたが、それでも見つからなかった。他の部屋も一通り見せてもらったが、結果は同じだった。
「音声さえあれば織田を追い詰められるのに」
「織田龍太郎ですか」
紫子さんの悔しそうな呟きを、妻が拾った。
「まだ確証はなにもないんですけどね」
俺は誤解を与えないように付け加えると、「私も織田が絡んでいると思っていました」と妻が言った。
「なぜですか?」
「主人と接点があって、こんな豪邸を建てられるほどのお金持ちなんて、織田だけですから」
シンプルだが、納得のできる推測だ。
俺たちは小野寺克也の妻に礼を言い、豪邸を後にした。
外はすっかり暗くなっている。既に六時を回っていた。かなりの時間を音声捜索に費やしていたようだ。急に押しかけて長居をしてしまい、妻にも申し訳ないことをした。
スズキ・アルトに乗り込んだあと、俺たちはしばらく黙っていた。
俺は静かに車を発進させる。遠くから、政治家の名前を連呼するウグイス嬢の高い声が聞こえた。
そういえば、衆議院議員総選挙が近かった。
「あらゆるベクトルが織田を指してるのに、証拠がない」
紫子さんは唇を噛んでいる。
「私、実行犯は岩城博文だと思っていたの。でも、ただのエロオヤジだった。昨日以上の情報も持っていなさそうだし……」
紫子さんは両手で顔を覆った。もう打つ手がないのかもしれない。長年温めていた希望を絶たれたことになる。なんと声をかけていいのかわからなかった。
紫子さんはその姿勢のまま、しばらく動かなかった。泣いているんじゃないかと心配になる。しかし、下手に励ましても強がるだけだろう。
「……この車、どこに向かってるの?」
顔を上げた紫子さんに尋ねられた。その瞳には、いつもどおり力がある。俺はほっとした。
「もちろん、紫子さんの家ですよ」
「田園調布」
「え?」
「大田区の田園調布に行って」
「他にも調べることがあったんですか?」
「ないから、作る」
俺は眉を寄せた。意味がわからない。
「織田龍太郎に会いに行く」
「会って、なにをするつもりですか」
紫子さんの見込みどおりだとしたら、織田は紫子さんの父親と小野寺克也を殺害するか殺害指示を出している人物だ。細かいことを言えば、車上荒らしや空き巣もしていることになる。紫子さんの誘拐にも関わっているはずだ。
「やめましょう。危険ですよ」
「虎穴に入らずんば虎子を得ずっていうでしょ。嫌なら、ボヤオは帰っていいよ」
「なに言ってるんですか。一人で行かせられるわけないでしょう」
俺は額に手を当てた。
(社長、やっぱり俺じゃ、紫子さんの暴走を止められません……)
金持ちの家というのは調度品に凝っていたり、骨董品や絵画がこれでもかと飾られている印象があるが、ここは殺風景だった。下手をするとモデルルームよりも家具がなく、 生活感に乏しい。作りかけ、もしくは引っ越し途中という、中途半端感やちぐはぐさがあった。
「こちらでお待ちください」
そう言って妻は温かい紅茶を入れて持ってきた。俺はブランド品に詳しい方ではないが、このカップにしたって安物だろうと思われる。
「奥様、私、正直にお話します」
紫子さんはそう切り出して、偽りなく、この家に来た経緯を話した。織田龍太郎の第一秘書だった父親が死に、自殺と公表されたが他殺だと思っていること。岩城の名前こそ出さなかったが、小野寺克也が何者かを強請っていたと聞いたこと。強請るネタとなっている音声を探していること。
妻は目を伏せて黙って聞いていたが、紫子さんが話し終えると顔を上げ、紫子さんと目を合わせた。
「主人がどこからか、大金を手に入れたことは事実です」
驚いた。こんなにあっさりと認めるとは思わなかった。
「主人が亡くなる二年ほど前からです。急に羽振りが良くなりました。秘書の仕事を辞めてから働いてもいないのに、どこからお金が入るのかわかりませんでした。主人に聞いても、“心配するな、これからは苦労させない”、と言うだけで、なにも教えてはもらえませんでした」
この豪邸を建てたのも、その頃だという。
「夫は通り魔に襲われました。犯人は捕まっていません」
(小野寺克也は殺されていた)
小野寺が亡くなったと聞いたときから、そんな予感はしていた。
「警察には正直に話しましが、強請った証拠は見つかりませんでした。それに、私の言葉はあまり信用されませんでした。犯人の第一候補は、私だったからです」
「なぜですか?」
「夫はいくつも死亡保険に入っていたんです。かなりの額になります。受取人はすべて私です。保険金殺人を疑われたんです」
無職の男が死亡保険に複数入るのは珍しいだろうから、警察が疑うのも無理はない。
しかし妻が犯人でないとしたら、小野寺が保険に入った理由はひとつだ。
「克也さんは、自分が殺される可能性があると考えていたのかもしれません。強請っている相手に」
紫子さんがそう言った。同じことを考えていたようだ。
「それなら、強請りなんてやめればよかったのに」
妻は膝の上でスカートを掴んだ。
「私たちは学生結婚をしました。正直、暮らしは貧しかったと思います。でも毎日が楽しくて幸せでした。それでもあの人は、私に苦労を掛けていると、心苦しく思っていたようです。時々、そんなことを言っていましたから」
妻はハンカチで目元を押さえた。ハンカチを持つ左手の薬指には、結婚指輪がはまっている。
「あの人がいてくれるだけで良かった。こんな豪邸、いらなかったのに」
妻の声は震えていた。俺はその涙につられそうになる。紫子さんは唇を引き締めて、冷静な表情を保っていた。
警察は保険金殺人の立証はできず、妻は大金を手に入れた。しかし、殆ど手を付けていないという。
「元々貧乏暮らしをしていたんです。この豪邸だって手に余っています。でも、主人と最後に暮らした場所ですから、手放せなくて……」
妻はがらんとした部屋を見渡した。妻の心の中は、今もこの部屋のような状態なのかもしれない。
「音声に心当たりはありますか?」
紫子さんの問いに、妻は静かに首を横に振った。
「克也さんの部屋を見せていただいてもいいですか?」
「ええ。ただ、なにもありませんよ。あの人が亡くなった日、空き巣が入ったんです」
「空き巣」
俺は思わず繰り返した。紫子さんの家も、父親が亡くなった日に空き巣が入ったと言っていた。
「主人の部屋にあるものを私は把握していませんでしたから、なにがなくなったのかわかりません。ただ、机や棚が空っぽだったので、根こそぎ持っていったのだと思います」
小野寺の部屋に案内された。十二畳ほどある部屋は、机や棚などはあるものの、からっぽだった。しばらく部屋を調べさせてもらった。
「音声なら、CDとかUSBメモリーなど、色々なメディアに保存できますよね。棚や椅子の裏に張り付けてあるとか……」
天井から家具の裏まで探したが、なにも発見できなかった。
特に紫子さんは塵ひとつ見逃さんばかりに、あらゆる角度から調べていたが、それでも見つからなかった。他の部屋も一通り見せてもらったが、結果は同じだった。
「音声さえあれば織田を追い詰められるのに」
「織田龍太郎ですか」
紫子さんの悔しそうな呟きを、妻が拾った。
「まだ確証はなにもないんですけどね」
俺は誤解を与えないように付け加えると、「私も織田が絡んでいると思っていました」と妻が言った。
「なぜですか?」
「主人と接点があって、こんな豪邸を建てられるほどのお金持ちなんて、織田だけですから」
シンプルだが、納得のできる推測だ。
俺たちは小野寺克也の妻に礼を言い、豪邸を後にした。
外はすっかり暗くなっている。既に六時を回っていた。かなりの時間を音声捜索に費やしていたようだ。急に押しかけて長居をしてしまい、妻にも申し訳ないことをした。
スズキ・アルトに乗り込んだあと、俺たちはしばらく黙っていた。
俺は静かに車を発進させる。遠くから、政治家の名前を連呼するウグイス嬢の高い声が聞こえた。
そういえば、衆議院議員総選挙が近かった。
「あらゆるベクトルが織田を指してるのに、証拠がない」
紫子さんは唇を噛んでいる。
「私、実行犯は岩城博文だと思っていたの。でも、ただのエロオヤジだった。昨日以上の情報も持っていなさそうだし……」
紫子さんは両手で顔を覆った。もう打つ手がないのかもしれない。長年温めていた希望を絶たれたことになる。なんと声をかけていいのかわからなかった。
紫子さんはその姿勢のまま、しばらく動かなかった。泣いているんじゃないかと心配になる。しかし、下手に励ましても強がるだけだろう。
「……この車、どこに向かってるの?」
顔を上げた紫子さんに尋ねられた。その瞳には、いつもどおり力がある。俺はほっとした。
「もちろん、紫子さんの家ですよ」
「田園調布」
「え?」
「大田区の田園調布に行って」
「他にも調べることがあったんですか?」
「ないから、作る」
俺は眉を寄せた。意味がわからない。
「織田龍太郎に会いに行く」
「会って、なにをするつもりですか」
紫子さんの見込みどおりだとしたら、織田は紫子さんの父親と小野寺克也を殺害するか殺害指示を出している人物だ。細かいことを言えば、車上荒らしや空き巣もしていることになる。紫子さんの誘拐にも関わっているはずだ。
「やめましょう。危険ですよ」
「虎穴に入らずんば虎子を得ずっていうでしょ。嫌なら、ボヤオは帰っていいよ」
「なに言ってるんですか。一人で行かせられるわけないでしょう」
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