6 / 17
はじまり
06
しおりを挟む
先ほどまで履いていた靴は玄関に揃えておいてきて、俺はリビングのソファに座って
テーブルの上に置いたプレゼントを見ていた
「どれがどれか、わかりづらいな…」
せめてリボンの色が変わるとか包装紙が違うとか、何か一言書いてあれば
どのプレゼントがどの時のものかわかるのに
と思っていると、急にスマホがなる
「へ?」
画面には
改善点のご連絡ありがとうございます
という文字と共にプレゼントマークがあった
「……。 俺、口から思ってたこと出てた??」
その事を気にしてもどうせ答えなど帰ってこないか と思い
とりあえず、スマホをテーブルの上に置いてプレゼントを持つ
重さはなく、なにも入っていないように感じた
「リボンのついたプレゼントとか、いつぶりだよ」
リボンの端を持ち引っ張るとするりと簡単にほどけたと同時にプレゼントが勝手に開く
「っ!」
プレゼントの中から光がもれ、直視出来ないほど眩しい
何かのトラップだったのかと焦りながら目を腕で隠すがなにも起こらない
俺は恐る恐る腕をおろすと、プレゼントから出てきたであろう青い紙が浮いていた
「……紙?」
俺はその紙を手に取り確認する
「チュートリアル完了、無料ガチャ券…?」
始め見たときは画用紙のような青い紙だと思っていたが、手に取ってみて画用紙ではないことがわかった
見たことのない半紙のようなさわり心地の鮮やかな青い紙
書かれている文字は黒のインクで書かれたようだ
「…もしかして、後2つも…?」
俺は残る2つのプレゼントも開けていく
1つはアイテムセットと書かれた小さな箱
もう1つは特別イベント報酬、ガチャ券と書かれた金色の紙
「わぁ…、ガチャ券にも種類があるのか」
この世界に来てまでガチャを回させられるとは思っても見なかったが
ゲームの世界らしくてなんとなく許せてしまう
青い紙の裏には作物×10と書かれており
こちらは畑用の作物が手に入るガチャ券なのだろう
しかも、10連タイプ
小さな箱は開けてみると中には模型と紙が入っており、紙には模型を1つずつ写メるようにと書かれていた
俺は指示通りに模型を写メるとそこにあったはずの模型が消えて、スマホ画面に新しいアイテムゲット!と文字が出ていた
どうやら、写真を撮ることによりスマホへと取り込まれ
そこから、スマホの画面で箱庭に設置をすることが出来るらしい
設置したものは先ほどのものたちのように現実世界にも設置されていた
とりあえず入っていた全ての模型を写メしておいた
そして、最後の金色の紙だが
「こちらのガチャ券を使って、お助けキャラを呼ぼう…? …お助けキャラ??」
それだけしかかかれておらず
どうやってこの券を使うのか、わからなかった
とりあえず、青い紙の方から確認をする事にした
何か使い方や説明が書かれていないかと手に取ったところでスマホがなった
俺はスマホを確認するといつの間にかチュートリアル中にも出てきていた矢印が
右下の方をさしており、俺はそこをタップした
「えーと、なになに? チュートリアル完了ガチャを回しますか? か。」
俺は二つある選択肢からyesを選ぶと急に目の前に見たことのあるガチャポンが出てきた
「え? 」
スマホ画面にはぐるりと回してね!と書かれているだけで
画面でどうこう出来そうにはない
つまりは今、前にあるガチャポンを回せということなのだろう
「で、では…」
俺はハンドルらしき場所を回すが何も出てこない
確かにガチャポンの中には何も入っていないようだが、流石に空ということは無いだろう
「???」
スマホを確認すると画面には10種類のアイテムが出ていた
「へぇ、画面に出るのか!」
最近良くある、10連ガチャは連続で引くことによりおまけがついてくるか、11連で引けるということが多いけど
そういうものはないらしい
「……ソシャゲのやりすぎだな」
俺はスマホをタップし、アイテムをボックスへとしまう
なにが出たのかは後でゆっくりと確認するとして置いて、今はもうひとつのガチャ券だ
テーブルの上に置いたプレゼントを見ていた
「どれがどれか、わかりづらいな…」
せめてリボンの色が変わるとか包装紙が違うとか、何か一言書いてあれば
どのプレゼントがどの時のものかわかるのに
と思っていると、急にスマホがなる
「へ?」
画面には
改善点のご連絡ありがとうございます
という文字と共にプレゼントマークがあった
「……。 俺、口から思ってたこと出てた??」
その事を気にしてもどうせ答えなど帰ってこないか と思い
とりあえず、スマホをテーブルの上に置いてプレゼントを持つ
重さはなく、なにも入っていないように感じた
「リボンのついたプレゼントとか、いつぶりだよ」
リボンの端を持ち引っ張るとするりと簡単にほどけたと同時にプレゼントが勝手に開く
「っ!」
プレゼントの中から光がもれ、直視出来ないほど眩しい
何かのトラップだったのかと焦りながら目を腕で隠すがなにも起こらない
俺は恐る恐る腕をおろすと、プレゼントから出てきたであろう青い紙が浮いていた
「……紙?」
俺はその紙を手に取り確認する
「チュートリアル完了、無料ガチャ券…?」
始め見たときは画用紙のような青い紙だと思っていたが、手に取ってみて画用紙ではないことがわかった
見たことのない半紙のようなさわり心地の鮮やかな青い紙
書かれている文字は黒のインクで書かれたようだ
「…もしかして、後2つも…?」
俺は残る2つのプレゼントも開けていく
1つはアイテムセットと書かれた小さな箱
もう1つは特別イベント報酬、ガチャ券と書かれた金色の紙
「わぁ…、ガチャ券にも種類があるのか」
この世界に来てまでガチャを回させられるとは思っても見なかったが
ゲームの世界らしくてなんとなく許せてしまう
青い紙の裏には作物×10と書かれており
こちらは畑用の作物が手に入るガチャ券なのだろう
しかも、10連タイプ
小さな箱は開けてみると中には模型と紙が入っており、紙には模型を1つずつ写メるようにと書かれていた
俺は指示通りに模型を写メるとそこにあったはずの模型が消えて、スマホ画面に新しいアイテムゲット!と文字が出ていた
どうやら、写真を撮ることによりスマホへと取り込まれ
そこから、スマホの画面で箱庭に設置をすることが出来るらしい
設置したものは先ほどのものたちのように現実世界にも設置されていた
とりあえず入っていた全ての模型を写メしておいた
そして、最後の金色の紙だが
「こちらのガチャ券を使って、お助けキャラを呼ぼう…? …お助けキャラ??」
それだけしかかかれておらず
どうやってこの券を使うのか、わからなかった
とりあえず、青い紙の方から確認をする事にした
何か使い方や説明が書かれていないかと手に取ったところでスマホがなった
俺はスマホを確認するといつの間にかチュートリアル中にも出てきていた矢印が
右下の方をさしており、俺はそこをタップした
「えーと、なになに? チュートリアル完了ガチャを回しますか? か。」
俺は二つある選択肢からyesを選ぶと急に目の前に見たことのあるガチャポンが出てきた
「え? 」
スマホ画面にはぐるりと回してね!と書かれているだけで
画面でどうこう出来そうにはない
つまりは今、前にあるガチャポンを回せということなのだろう
「で、では…」
俺はハンドルらしき場所を回すが何も出てこない
確かにガチャポンの中には何も入っていないようだが、流石に空ということは無いだろう
「???」
スマホを確認すると画面には10種類のアイテムが出ていた
「へぇ、画面に出るのか!」
最近良くある、10連ガチャは連続で引くことによりおまけがついてくるか、11連で引けるということが多いけど
そういうものはないらしい
「……ソシャゲのやりすぎだな」
俺はスマホをタップし、アイテムをボックスへとしまう
なにが出たのかは後でゆっくりと確認するとして置いて、今はもうひとつのガチャ券だ
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説

美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。


皇帝の立役者
白鳩 唯斗
BL
実の弟に毒を盛られた。
「全てあなた達が悪いんですよ」
ローウェル皇室第一子、ミハエル・ローウェルが死に際に聞いた言葉だった。
その意味を考える間もなく、意識を手放したミハエルだったが・・・。
目を開けると、数年前に回帰していた。

侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。

囚われた元王は逃げ出せない
スノウ
BL
異世界からひょっこり召喚されてまさか国王!?でも人柄が良く周りに助けられながら10年もの間、国王に準じていた
そうあの日までは
忠誠を誓ったはずの仲間に王位を剥奪され次々と手篭めに
なんで俺にこんな事を
「国王でないならもう俺のものだ」
「僕をあなたの側にずっといさせて」
「君のいない人生は生きられない」
「私の国の王妃にならないか」
いやいや、みんな何いってんの?

傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。

使命を全うするために俺は死にます。
あぎ
BL
とあることで目覚めた主人公、「マリア」は悪役というスペックの人間だったことを思い出せ。そして悲しい過去を持っていた。
とあることで家族が殺され、とあることで婚約破棄をされ、その婚約破棄を言い出した男に殺された。
だが、この男が大好きだったこともしかり、その横にいた女も好きだった
なら、昔からの使命である、彼らを幸せにするという使命を全うする。
それが、みなに忘れられても_

例え何度戻ろうとも僕は悪役だ…
東間
BL
ゲームの世界に転生した留木原 夜は悪役の役目を全うした…愛した者の手によって殺害される事で……
だが、次目が覚めて鏡を見るとそこには悪役の幼い姿が…?!
ゲームの世界で再び悪役を演じる夜は最後に何を手に?
攻略者したいNO1の悪魔系王子と無自覚天使系悪役公爵のすれ違い小説!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる