12 / 29
急報
しおりを挟む
数日かけて寂れた山道を抜けた永芳と余雪は、ようやく集落にたどり着いた。大きな街ではないが、街道沿いには店も並んでいる。
保存食ばかり食べていた二人は、酒家を見つけると中へ入った。
「あら、いい男が二人も来るなんて、今日はついてるわ。これ、おまけにあげちゃう」
店の娘は、酒壺と一緒に肉や豆の皿を卓に置いた。
永芳が困惑する暇もなく、すぐに余雪が店の娘に、おい、と声を掛ける。
「このお方は、あんたが気安く口をきけるような人じゃない。高貴なお方なんだぜ。余計なことはしなくていいから、頼んだ物だけ持ってきな」
娘は、余雪の言葉を単なる軽口と受け取ったのか、ちぇっと肩をすくめるだけで、店の奥に戻った。
「……ご令嬢に対して、あんな言い方をしなくてもいいだろう」
永芳が咎めるように言うと、余雪は眉を顰めた。
「誰が令嬢だよ。わざと酔わせて身ぐるみ剥ぐような奴だっているんだから、兄さんはもっと警戒しなよ」
永芳は不服そうに口を尖らせたが、余雪の方が世慣れているのはわかっているので何も言わなかった。
店には数人の客しかおらず、娘は物珍しさからか暇を見つけては二人の卓に来て立ち話をした。
余雪は物言いはきついものの、娘と調子のあった会話を繰り広げる。永芳と話す時とは違う、気安い様子を見ているうちに、永芳は箸を置いて黙り込んだ。
「兄さん、疲れた? 今日はこの辺りで宿を探そうか」
不機嫌そうな様子に気づいた余雪に訊かれて、永芳は小さく頷いた。
「宿ならこの先にあるわよ」
娘はそう教えてくれた後、余雪の耳元に顔を寄せると、
「あんたはここに泊まる?」
と揶揄うように囁いた。
「もうすぐ店を閉めるから、後で訪ねてきて」
媚びるような笑顔へ、余雪はヒラヒラと手を振った。
「俺はこのお方をお守りしなきゃならないんだ。子どもは早く寝な」
万が一、余雪が軽口でも叩こうものなら戒めようと、永芳は物言いたげな目でやり取りを見守ったが、余雪は甘えた振りをする娘を置いて、さっさと店を出た。
余雪が宿屋の裏に馬を繋いでいる間に、永芳が宿泊の手続きをする。
「えっ、一部屋だけですか……」
「寝台は二つある。物見遊山じゃないんだ。贅沢する必要はないだろう」
永芳と同室に泊まることになったと知って、余雪は焦った。
誤解は解けたとはいえ、余雪が永芳と一緒にいてそわそわと落ち着かないことに変わりはない。
困ったように黙り込んだ余雪の様子に、永芳がおずおずと声を掛ける。
「……やっぱり、わたしと一緒に眠るのは──」
「違う、そうじゃないよ!」
余雪は慌てて否定するが、今度は疑うような視線を向けられる。
「まさか、さっきの娘のところに行くつもりじゃないだろうな」
「行くわけないだろ!」
とりあえず部屋に入ったものの、予想以上に狭い室内に余雪は困惑した。寝台は二つあるとはいえ、くっついた状態で置かれている。
もじもじと永芳の様子を窺うが、永芳は部屋に入るなり、説教を始めた。
「だいたい、お前は軽薄すぎるんだ」
突然叱られた余雪は、呆気に取られて永芳を見つめた。
「お前も、もう小さな子どもではないんだから、ご令嬢とは節度を持って接しなさい。雪児は門弟としての自覚が足りないよ。一人の態度が、飛鶴派全体の評判を落とす可能性だってあるんだから。第一、娘さんの名誉にも関わるだろう」
「え、あの……さっきのことなら……」
「さっきのことだけじゃない。お前は通いの女弟子とも距離が近すぎる」
兄弟弟子は皆、生真面目な上に世間知らずなので、余雪からすると退屈だった。外の世界のことを姦しく話してくれる通いの女弟子たちの方が、一緒にいて余程楽しい。
他の男弟子と比べて距離が近いのは事実だが、女弟子たちも、堅物な連中より余雪の方が気軽に会話できるから話しかけてくるだけだ。
「ただ話をするだけだよ。俺なんかより、兄さんの方がよっぽど……」
「わたしは教える立場なのだから、仕方ないだろう」
女弟子は永芳の前では皆しおらしくしているが、余雪に対しては、口にするのも憚るような下品な話だってする。永芳についてのえげつない噂を、余雪が咎めることもあった。
また、権力者や金持ちの中には、男妾を持つのを嗜みと考える者もいる。支援者の全てが善意で援助してくれているわけではないだろう。
永芳は自分がどう見られているのかということに、無頓着過ぎるのだ。
「……態度は改めるよ。でも兄さんだって、もうちょっと自覚してよ」
「何を?」
余雪は永芳の目の前に立った。不思議そうな表情で見上げる永芳と視線が合う。
「……二人っきりでこんな……一緒に寝るのは困る……」
永芳の顔が曇るのを見て、余雪は慌てて否定した。
「兄さんのせいじゃないよ! 一緒に寝るのが嫌なんじゃなくて、その…………万が一……万が一だけど、間違いがあったら困るだろ……」
永芳は呆気に取られた顔でしばらく言葉を失ったが、余雪の怒ったような真剣な表情に吹き出した。
「お前は何を言っているんだ」
「真面目な話だよ!」
余雪は永芳の肩を掴むと、そのまま寝台に押し倒した。
「兄さんは俺のことを子供だと思ってるかもしれないけど、もう大人の男だよ」
永芳は仰向けに倒れたまま、のしかかる余雪を見上げた。逆光で表情が消えた顔に、不安が込み上げる。
「雪児……お前がその気なら、ちゃんと縁談を見繕ってやるから──」
「兄さんだけだよ!」
荒げた声に、永芳が肩を揺らす。
「兄さんじゃなきゃ、こんなことしたいと思わない」
「馬鹿なことを。お前はわたしに叩頭したんだぞ」
師弟は親子であり、その関係は絶対だ。
兄妹弟子で結ばれることは珍しくないが、師弟が情を交わすことは近親相姦と同義であり、武林(武術家の世界)の禁忌だった。
「兄さんが父親なわけないだろ。武林の掟なんて馬鹿げてるよ」
「わたしもお前の師父だなんて、おこがましいことは思っていないが──」
「永芳兄さん」
余雪は永芳の言葉を遮った。一瞬顔を歪ませると、その表情を隠すように永芳の胸に額を押し当てる。
「俺が兄さんよりずっと年下なのも、弟弟子なのも、あの時叩頭したのも、今更どうしようもないじゃないか」
永芳は、余雪の肩を抱こうと上げた腕を宙に彷徨わせたまま、くぐもった声を聞いた。
「雪児……」
どうしていいのかわからず、戸惑うように名前を呼ぶと、余雪がゆっくりと顔を上げた。見つめる視線に、永芳の体がこわばる。
余雪の永芳を見る目つきには、見覚えがあった。接待の席で永芳の体を引き寄せ、じっと見てくる支援者の目つきと同じだった。
酒宴で見つめられる時の、なめくじが肌を這い回るような気持ち悪さは感じなかった。むしろ余雪の熱に煽られるように、体の奥が熱くなる。でも同時に、余雪からそんな目で見られるのは、なんだか悲しくてやるせない気持ちになった。
「雪児……お願いだから、そんな目で見ないでくれ……」
永芳は余雪を抱きしめようとしていた手で、その目を覆った。
余雪は顔に触れた手を掴んで、そっと退けた。手を握った瞬間、永芳の緊張が伝わってくる。怯えるようなその反応に、思わずカッと頭に血が上った。
「そんな目で見るよ! 俺だって、もう子供じゃない。兄さんこそ、どうしたら俺のことを一人の男として見てくれるの!?」
余雪の顔が間近に迫ってくる。このままでは接吻されると思った。
嫌ではなかった。
むしろ余雪が望むなら、望むだけ与えてやりたいと思った。
体の奥で燻る熱が、じりじりと広がる。このまま接吻されたらきっと、取り返しのつかないことになると、永芳は咄嗟に顔を背けた。
「兄さん……」
余雪のか細い声に、何か答えなければと思うのに、顔を向けることができない。
「……俺が弟子じゃなかったらいいの? じゃあもう、俺、剣をやめる!」
永芳の体が強張り、ハッと息を呑んだ。
余雪は引き攣った表情の永芳を見て、サーっと血の気が引いた。
「ち、違……今のは──」
十年間、それこそ親以上に献身的に余雪を育ててくれた永芳を裏切る言葉だった。そしてそれは、足の腱を断ち切られ、不本意にも剣を諦めざるを得なかった永芳の心を踏み躙る言葉でもあった。
青ざめて声を失った余雪は、よろよろと永芳の上から体を退けた。
重い苦しい沈黙の中、不意にドンドンと扉を叩く音が響く。
「任どの! 任永芳どのはこちらにいらっしゃいますか!?」
永芳は余雪にチラッと視線を向けた後、ゆっくりと起き上がった。
「……はい。どなたでしょうか」
「南揚派の林と申します。火急の用件ゆえ、わたしと一緒にすぐに来ていただきたい!」
扉の向こうの切迫詰まった声に、永芳と余雪は顔を見合わせた。
保存食ばかり食べていた二人は、酒家を見つけると中へ入った。
「あら、いい男が二人も来るなんて、今日はついてるわ。これ、おまけにあげちゃう」
店の娘は、酒壺と一緒に肉や豆の皿を卓に置いた。
永芳が困惑する暇もなく、すぐに余雪が店の娘に、おい、と声を掛ける。
「このお方は、あんたが気安く口をきけるような人じゃない。高貴なお方なんだぜ。余計なことはしなくていいから、頼んだ物だけ持ってきな」
娘は、余雪の言葉を単なる軽口と受け取ったのか、ちぇっと肩をすくめるだけで、店の奥に戻った。
「……ご令嬢に対して、あんな言い方をしなくてもいいだろう」
永芳が咎めるように言うと、余雪は眉を顰めた。
「誰が令嬢だよ。わざと酔わせて身ぐるみ剥ぐような奴だっているんだから、兄さんはもっと警戒しなよ」
永芳は不服そうに口を尖らせたが、余雪の方が世慣れているのはわかっているので何も言わなかった。
店には数人の客しかおらず、娘は物珍しさからか暇を見つけては二人の卓に来て立ち話をした。
余雪は物言いはきついものの、娘と調子のあった会話を繰り広げる。永芳と話す時とは違う、気安い様子を見ているうちに、永芳は箸を置いて黙り込んだ。
「兄さん、疲れた? 今日はこの辺りで宿を探そうか」
不機嫌そうな様子に気づいた余雪に訊かれて、永芳は小さく頷いた。
「宿ならこの先にあるわよ」
娘はそう教えてくれた後、余雪の耳元に顔を寄せると、
「あんたはここに泊まる?」
と揶揄うように囁いた。
「もうすぐ店を閉めるから、後で訪ねてきて」
媚びるような笑顔へ、余雪はヒラヒラと手を振った。
「俺はこのお方をお守りしなきゃならないんだ。子どもは早く寝な」
万が一、余雪が軽口でも叩こうものなら戒めようと、永芳は物言いたげな目でやり取りを見守ったが、余雪は甘えた振りをする娘を置いて、さっさと店を出た。
余雪が宿屋の裏に馬を繋いでいる間に、永芳が宿泊の手続きをする。
「えっ、一部屋だけですか……」
「寝台は二つある。物見遊山じゃないんだ。贅沢する必要はないだろう」
永芳と同室に泊まることになったと知って、余雪は焦った。
誤解は解けたとはいえ、余雪が永芳と一緒にいてそわそわと落ち着かないことに変わりはない。
困ったように黙り込んだ余雪の様子に、永芳がおずおずと声を掛ける。
「……やっぱり、わたしと一緒に眠るのは──」
「違う、そうじゃないよ!」
余雪は慌てて否定するが、今度は疑うような視線を向けられる。
「まさか、さっきの娘のところに行くつもりじゃないだろうな」
「行くわけないだろ!」
とりあえず部屋に入ったものの、予想以上に狭い室内に余雪は困惑した。寝台は二つあるとはいえ、くっついた状態で置かれている。
もじもじと永芳の様子を窺うが、永芳は部屋に入るなり、説教を始めた。
「だいたい、お前は軽薄すぎるんだ」
突然叱られた余雪は、呆気に取られて永芳を見つめた。
「お前も、もう小さな子どもではないんだから、ご令嬢とは節度を持って接しなさい。雪児は門弟としての自覚が足りないよ。一人の態度が、飛鶴派全体の評判を落とす可能性だってあるんだから。第一、娘さんの名誉にも関わるだろう」
「え、あの……さっきのことなら……」
「さっきのことだけじゃない。お前は通いの女弟子とも距離が近すぎる」
兄弟弟子は皆、生真面目な上に世間知らずなので、余雪からすると退屈だった。外の世界のことを姦しく話してくれる通いの女弟子たちの方が、一緒にいて余程楽しい。
他の男弟子と比べて距離が近いのは事実だが、女弟子たちも、堅物な連中より余雪の方が気軽に会話できるから話しかけてくるだけだ。
「ただ話をするだけだよ。俺なんかより、兄さんの方がよっぽど……」
「わたしは教える立場なのだから、仕方ないだろう」
女弟子は永芳の前では皆しおらしくしているが、余雪に対しては、口にするのも憚るような下品な話だってする。永芳についてのえげつない噂を、余雪が咎めることもあった。
また、権力者や金持ちの中には、男妾を持つのを嗜みと考える者もいる。支援者の全てが善意で援助してくれているわけではないだろう。
永芳は自分がどう見られているのかということに、無頓着過ぎるのだ。
「……態度は改めるよ。でも兄さんだって、もうちょっと自覚してよ」
「何を?」
余雪は永芳の目の前に立った。不思議そうな表情で見上げる永芳と視線が合う。
「……二人っきりでこんな……一緒に寝るのは困る……」
永芳の顔が曇るのを見て、余雪は慌てて否定した。
「兄さんのせいじゃないよ! 一緒に寝るのが嫌なんじゃなくて、その…………万が一……万が一だけど、間違いがあったら困るだろ……」
永芳は呆気に取られた顔でしばらく言葉を失ったが、余雪の怒ったような真剣な表情に吹き出した。
「お前は何を言っているんだ」
「真面目な話だよ!」
余雪は永芳の肩を掴むと、そのまま寝台に押し倒した。
「兄さんは俺のことを子供だと思ってるかもしれないけど、もう大人の男だよ」
永芳は仰向けに倒れたまま、のしかかる余雪を見上げた。逆光で表情が消えた顔に、不安が込み上げる。
「雪児……お前がその気なら、ちゃんと縁談を見繕ってやるから──」
「兄さんだけだよ!」
荒げた声に、永芳が肩を揺らす。
「兄さんじゃなきゃ、こんなことしたいと思わない」
「馬鹿なことを。お前はわたしに叩頭したんだぞ」
師弟は親子であり、その関係は絶対だ。
兄妹弟子で結ばれることは珍しくないが、師弟が情を交わすことは近親相姦と同義であり、武林(武術家の世界)の禁忌だった。
「兄さんが父親なわけないだろ。武林の掟なんて馬鹿げてるよ」
「わたしもお前の師父だなんて、おこがましいことは思っていないが──」
「永芳兄さん」
余雪は永芳の言葉を遮った。一瞬顔を歪ませると、その表情を隠すように永芳の胸に額を押し当てる。
「俺が兄さんよりずっと年下なのも、弟弟子なのも、あの時叩頭したのも、今更どうしようもないじゃないか」
永芳は、余雪の肩を抱こうと上げた腕を宙に彷徨わせたまま、くぐもった声を聞いた。
「雪児……」
どうしていいのかわからず、戸惑うように名前を呼ぶと、余雪がゆっくりと顔を上げた。見つめる視線に、永芳の体がこわばる。
余雪の永芳を見る目つきには、見覚えがあった。接待の席で永芳の体を引き寄せ、じっと見てくる支援者の目つきと同じだった。
酒宴で見つめられる時の、なめくじが肌を這い回るような気持ち悪さは感じなかった。むしろ余雪の熱に煽られるように、体の奥が熱くなる。でも同時に、余雪からそんな目で見られるのは、なんだか悲しくてやるせない気持ちになった。
「雪児……お願いだから、そんな目で見ないでくれ……」
永芳は余雪を抱きしめようとしていた手で、その目を覆った。
余雪は顔に触れた手を掴んで、そっと退けた。手を握った瞬間、永芳の緊張が伝わってくる。怯えるようなその反応に、思わずカッと頭に血が上った。
「そんな目で見るよ! 俺だって、もう子供じゃない。兄さんこそ、どうしたら俺のことを一人の男として見てくれるの!?」
余雪の顔が間近に迫ってくる。このままでは接吻されると思った。
嫌ではなかった。
むしろ余雪が望むなら、望むだけ与えてやりたいと思った。
体の奥で燻る熱が、じりじりと広がる。このまま接吻されたらきっと、取り返しのつかないことになると、永芳は咄嗟に顔を背けた。
「兄さん……」
余雪のか細い声に、何か答えなければと思うのに、顔を向けることができない。
「……俺が弟子じゃなかったらいいの? じゃあもう、俺、剣をやめる!」
永芳の体が強張り、ハッと息を呑んだ。
余雪は引き攣った表情の永芳を見て、サーっと血の気が引いた。
「ち、違……今のは──」
十年間、それこそ親以上に献身的に余雪を育ててくれた永芳を裏切る言葉だった。そしてそれは、足の腱を断ち切られ、不本意にも剣を諦めざるを得なかった永芳の心を踏み躙る言葉でもあった。
青ざめて声を失った余雪は、よろよろと永芳の上から体を退けた。
重い苦しい沈黙の中、不意にドンドンと扉を叩く音が響く。
「任どの! 任永芳どのはこちらにいらっしゃいますか!?」
永芳は余雪にチラッと視線を向けた後、ゆっくりと起き上がった。
「……はい。どなたでしょうか」
「南揚派の林と申します。火急の用件ゆえ、わたしと一緒にすぐに来ていただきたい!」
扉の向こうの切迫詰まった声に、永芳と余雪は顔を見合わせた。
0
あなたにおすすめの小説
ひろいひろわれ こいこわれ【完結済み】
九條 連
BL
母を突然の事故で喪い、天涯孤独となった莉音は、ある夜、道端で暴漢に襲われかけたところをひとりの男に助けられる。
莉音を庇って頭を殴られ、救急搬送された男は青い瞳が印象的な外国人で、一時的な記憶喪失に陥っていた。
身元が判明するまでのあいだ、莉音がその身柄を引き受けることになったが、男の記憶はほどなく回復する。男は、不動産関連の事業を世界的に展開させる、やり手の実業家だった。
この出逢いをきっかけに、身のまわりで起こりはじめる不穏な出来事……。
道端で拾ったのは、超ハイスペックなイケメン社長でした――
※2024.10 投稿時の内容に加筆・修正を加えたものと差し替え済みです。
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
オメガ転生。
桜
BL
残業三昧でヘトヘトになりながらの帰宅途中。乗り合わせたバスがまさかのトンネル内の火災事故に遭ってしまう。
そして…………
気がつけば、男児の姿に…
双子の妹は、まさかの悪役令嬢?それって一家破滅フラグだよね!
破滅回避の奮闘劇の幕開けだ!!
【完結】エデンの住処
社菘
BL
親の再婚で義兄弟になった弟と、ある日二人で過ちを犯した。
それ以来逃げるように実家を出た椿由利は実家や弟との接触を避けて8年が経ち、モデルとして自立した道を進んでいた。
ある雑誌の専属モデルに抜擢された由利は今をときめく若手の売れっ子カメラマン・YURIと出会い、最悪な過去が蘇る。
『彼』と出会ったことで由利の楽園は脅かされ、地獄へと変わると思ったのだが……。
「兄さん、僕のオメガになって」
由利とYURI、義兄と義弟。
重すぎる義弟の愛に振り回される由利の運命の行く末は――
執着系義弟α×不憫系義兄α
義弟の愛は、楽園にも似た俺の住処になるのだろうか?
◎表紙は装丁cafe様より︎︎𓂃⟡.·
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
愛され少年と嫌われ少年
透
BL
美しい容姿と高い魔力を持ち、誰からも愛される公爵令息のアシェル。アシェルは王子の不興を買ったことで、「顔を焼く」という重い刑罰を受けることになってしまった。
顔を焼かれる苦痛と恐怖に絶叫した次の瞬間、アシェルはまったく別の場所で別人になっていた。それは同じクラスの少年、顔に大きな痣がある、醜い嫌われ者のノクスだった。
元に戻る方法はわからない。戻れたとしても焼かれた顔は醜い。さらにアシェルはノクスになったことで、自分が顔しか愛されていなかった現実を知ってしまう…。
【嫌われ少年の幼馴染(騎士団所属)×愛され少年】
※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。
不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!
タッター
BL
ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。
自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。
――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。
そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように――
「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」
「無理。邪魔」
「ガーン!」
とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。
「……その子、生きてるっすか?」
「……ああ」
◆◆◆
溺愛攻め
×
明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる