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生徒会長のお気に入り
02/キミが愛しすぎるから
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◇
生徒会室の中央には応対用のソファとテーブルがあって、その先に会長用の机といすが存在している。
それは、ドラマなんかでよく見る社長とかが座ってそうな立派なものだ。
小鳥遊さんはまだ、僕の手を握りしめたままソファに向かって歩いている。
それは、拘束するような力強いものではなくただ添えるようなひどく優しいものだ。
きっと、僕が少し払いのけるだけでそれはほどけてしまう。
だけど…、そうする気が起きないのは…きっと…僕がこの人に…好意を抱いているから、なんだと思う。
(ああ……今日も……かっこいいなぁ)
……そんなことしか考えることができない。
誘導されるままに、僕は彼の少し後ろを歩きながら彼の背中を見つめる。
…と、その時だ。突然小鳥遊さんはくるりとこちらを振り返ると握っている方の手を引くことで僕の体を胸元へ引き寄せた。
突然のことに僕はよろめいてそのまま彼の胸の中にすっぽりと納まってしまう。
「あ、あの…?」
顔が熱い。いや、顔だけじゃない。全身が一気に熱く火照っていくのを感じる。
そんなだから、僕は顔を上げられず彼の胸の中で疑問を投げかけることしかできない。
「…相変わらず、君は小さいね。…すごく、可愛い」
そう耳元で囁く。小鳥遊さんの甘い声と、熱い吐息が耳元で広がって僕はぎゅっと目をつむった。
(どうしよう…、すごく…恥ずかしい…っ)
けれど、次の瞬間には僕の顔は彼が僕の顎をつかみそっと持ち上げることで隠せなくなってしまう。
「ふふ、赤いね。真っ赤だ… 苺みたいで、…美味しそう」
そういうと、小鳥遊さんは薄く微笑み小さく舌なめずりをする。
「あ……」
そして僕は、察知する。
(…ああ、始まる。僕はまた…この人に「食べられてしまう」)…と…。
「ん……っ」
その予感はすぐに現実となる。
小鳥遊さんは僕の唇に自分のそれを重ねると、そのまま口内へ舌を差し入れてくる。
「……っ、……ぅ……っ」
僕の歯列をなぞるようにして、小鳥遊さんはゆっくりと僕の中へ侵入して…。
その感覚に、僕はびくりと肩を震わせる。
でも、その感覚が僕は……好きだった。だから、まるでおねだりをするようにグッと背伸びをするようにつま先に力を入れた。
「……ん、……良い子」
すると小鳥遊さんは、僕の頭を撫でてくれる。その手つきはとても優しくて……、まるで壊れ物を扱うかのように繊細だ。
「……っ、……は……ぁ……っ」
「……はは、まだキスしかしてないのに……もう蕩けた顔をして……、本当に可愛いね」
小鳥遊さんはそう言うと、今度は僕の首筋に唇を落とす。
「ひゃ……っ」
つい、反射的に甲高い声を上げてしまう。ばっと両手で口元を塞ぐと、「こら」と囁かれたと思うと手首をつかまれどかされてしまう。
「……ほら、声を出して。……我慢しないで」
「あ、う…んんっ」
そして、優しく口づけをすると瞳を細めて微笑んだ。
その表情を見ているだけで、僕は…おなかの奥がきゅううっと詰まるような感覚に襲われる。
「……はは、……かわいい。……もっと、俺に見せて」
小鳥遊さんはそう言って、僕に覆いかぶさってくると再び僕の口をふさいだ。
「……ぁ、……ぁ……、ん……ぁ……っ」
どれくらいそうしていただろうか。
僕が小鳥遊さんの腕の中で、小さく声を漏らすことしかできなくなってしばらく経った頃ようやく彼は僕を解放した。
「はは、ごめん。……ちょっと、やりすぎたかな?」
そう言って、僕の頬に軽く口付ける。
その感触がくすぐったくて、僕は思わず身をよじってしまう。
「あー……、やっぱり君を見ていると止まらないな。……ねえ、今日もこの後時間ある?」
「……っえ、と…」
僕は無言でコクコクと首を縦に振る。それは、言葉で返すにはあまりに恥ずかしくて。
…だってそれは、あなたが欲しいですって…言ってるようなものだったから。
「じゃあ、このまま生徒会室で待っていてくれる? 会議が終わったら、すぐに戻るから」
そう言って、僕の頭を優しくなでると生徒会室を出て行ってしまった。
一人残された僕は、その場にぺたりと座り込むと火照る体を落ち着かせるように深呼吸を繰り返す。
(ああ……、今日も……。……僕の体、おかしくなっちゃいそうだ)
そんなことを思いながら、彼の温もりが残るソファへ身を沈めるのだった。
生徒会室の中央には応対用のソファとテーブルがあって、その先に会長用の机といすが存在している。
それは、ドラマなんかでよく見る社長とかが座ってそうな立派なものだ。
小鳥遊さんはまだ、僕の手を握りしめたままソファに向かって歩いている。
それは、拘束するような力強いものではなくただ添えるようなひどく優しいものだ。
きっと、僕が少し払いのけるだけでそれはほどけてしまう。
だけど…、そうする気が起きないのは…きっと…僕がこの人に…好意を抱いているから、なんだと思う。
(ああ……今日も……かっこいいなぁ)
……そんなことしか考えることができない。
誘導されるままに、僕は彼の少し後ろを歩きながら彼の背中を見つめる。
…と、その時だ。突然小鳥遊さんはくるりとこちらを振り返ると握っている方の手を引くことで僕の体を胸元へ引き寄せた。
突然のことに僕はよろめいてそのまま彼の胸の中にすっぽりと納まってしまう。
「あ、あの…?」
顔が熱い。いや、顔だけじゃない。全身が一気に熱く火照っていくのを感じる。
そんなだから、僕は顔を上げられず彼の胸の中で疑問を投げかけることしかできない。
「…相変わらず、君は小さいね。…すごく、可愛い」
そう耳元で囁く。小鳥遊さんの甘い声と、熱い吐息が耳元で広がって僕はぎゅっと目をつむった。
(どうしよう…、すごく…恥ずかしい…っ)
けれど、次の瞬間には僕の顔は彼が僕の顎をつかみそっと持ち上げることで隠せなくなってしまう。
「ふふ、赤いね。真っ赤だ… 苺みたいで、…美味しそう」
そういうと、小鳥遊さんは薄く微笑み小さく舌なめずりをする。
「あ……」
そして僕は、察知する。
(…ああ、始まる。僕はまた…この人に「食べられてしまう」)…と…。
「ん……っ」
その予感はすぐに現実となる。
小鳥遊さんは僕の唇に自分のそれを重ねると、そのまま口内へ舌を差し入れてくる。
「……っ、……ぅ……っ」
僕の歯列をなぞるようにして、小鳥遊さんはゆっくりと僕の中へ侵入して…。
その感覚に、僕はびくりと肩を震わせる。
でも、その感覚が僕は……好きだった。だから、まるでおねだりをするようにグッと背伸びをするようにつま先に力を入れた。
「……ん、……良い子」
すると小鳥遊さんは、僕の頭を撫でてくれる。その手つきはとても優しくて……、まるで壊れ物を扱うかのように繊細だ。
「……っ、……は……ぁ……っ」
「……はは、まだキスしかしてないのに……もう蕩けた顔をして……、本当に可愛いね」
小鳥遊さんはそう言うと、今度は僕の首筋に唇を落とす。
「ひゃ……っ」
つい、反射的に甲高い声を上げてしまう。ばっと両手で口元を塞ぐと、「こら」と囁かれたと思うと手首をつかまれどかされてしまう。
「……ほら、声を出して。……我慢しないで」
「あ、う…んんっ」
そして、優しく口づけをすると瞳を細めて微笑んだ。
その表情を見ているだけで、僕は…おなかの奥がきゅううっと詰まるような感覚に襲われる。
「……はは、……かわいい。……もっと、俺に見せて」
小鳥遊さんはそう言って、僕に覆いかぶさってくると再び僕の口をふさいだ。
「……ぁ、……ぁ……、ん……ぁ……っ」
どれくらいそうしていただろうか。
僕が小鳥遊さんの腕の中で、小さく声を漏らすことしかできなくなってしばらく経った頃ようやく彼は僕を解放した。
「はは、ごめん。……ちょっと、やりすぎたかな?」
そう言って、僕の頬に軽く口付ける。
その感触がくすぐったくて、僕は思わず身をよじってしまう。
「あー……、やっぱり君を見ていると止まらないな。……ねえ、今日もこの後時間ある?」
「……っえ、と…」
僕は無言でコクコクと首を縦に振る。それは、言葉で返すにはあまりに恥ずかしくて。
…だってそれは、あなたが欲しいですって…言ってるようなものだったから。
「じゃあ、このまま生徒会室で待っていてくれる? 会議が終わったら、すぐに戻るから」
そう言って、僕の頭を優しくなでると生徒会室を出て行ってしまった。
一人残された僕は、その場にぺたりと座り込むと火照る体を落ち着かせるように深呼吸を繰り返す。
(ああ……、今日も……。……僕の体、おかしくなっちゃいそうだ)
そんなことを思いながら、彼の温もりが残るソファへ身を沈めるのだった。
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