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一章
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「起きて」
不意の耳元での声に、叫ぼうとしたが既に口は塞がれていた。
「奥、抜けられるから。出よう」
わけもわからずに引き起こされ、立ち上がってからも引きずられるように手を引っ張られた。さすがにもう、口元の手は離れている。
「あ、あの、何が…?」
「ちょっとこっちの厄介事。ランが、入り口にワナをしかけに行ってる。おくは天井もたかいから、走ってもへーき」
「え、ええ?」
熱心だなー陰険モヤシ、と聞こえた気がするのは本当だろうか。幻聴かもしれない。
起き抜けでもどかしいほどに回らない思考は放棄して、リズは、できる限り早く走った。それでも、すぐ後ろにいるリードルは手加減して走っているとわかり、情けなくなる。
ゆるい角を曲がると、遠くに光が見えた。あれが、もうひとつの出入り口なのだろう。
「我慢して」
え、何を、と思ったときには、リズはリードルの肩に担がれていた。わずかに年長とはいえほっそりとした体躯で、幼児でもあるまいし決して軽いとは言えないリズの体を、軽々と。片手は、無理な体勢になるにもかかわらず、再度リズの口にあてられていた。
口が塞がれた理由は、すぐに理解できた。
「いや――っっっ!!」
口が自由であれば、声の限りに叫んだだろう。
光の先は、崖だった。崖の中腹に洞窟があったのだ。眼下には、朝露に潤った、眼に痛いほどの緑が広がる。
枯れ木の山でないだけましかもしれないが、せめて、湖がよかった。しかしそれ以前に、冗談にならない高さだ。木に受け止められれば辛うじて命だけは助かっても、まず墜落死。ロープでも垂らして下るというならまだしも、飛び降りるなど正気の沙汰ではない。
だが、現実だ。
恐怖のあまりに目を閉じることさえできず、リズは、重みを伴った浮遊感を感じながら、目を大きく見張って小さくなる洞窟を見つめていた。
そこに、ひとつの人影が見えたかと思うと、躊躇うことなく飛んだ。ランスロットなのだろうが、これまた狂っている。
やがて、盛大に若い細枝を折りながら、それでも引っかき傷程度しか作ることなく、リードルは着地した。
口から手が離され、肩から下ろされる。下ろされた先には、苔が生えていてひんやりとした。
「ええっ、なんで泣くの?! 泣くようなことした、おれ?」
ぼろぼろと、リズの目から大粒の涙が零れ落ちた。
慌てるリードルは、穏やかな朝の光の下で見ると改めて、幼く見えた。おろおろと右往左往している分だけ、その印象が強くなっているのかもしれない。
「何遊んでる、行くぞ。ったく、しつこいな陰険モヤシと筋肉ダルマ」
頭を上げると、涼やかな顔に忌々しげな表情を浮かべたランスロットが、あの高さを飛び降りたとは思えない様子で立っていた。こちらも、ほぼ怪我はなさそうだ。
リズの涙に気付き、ぎょっとしたかおになる。
「何やった?」
「ええええっ、おれ、何もしてないよ!」
「そうか。じゃあ…リズ、あの依頼、取り消すなら今のうちだけどどうする」
「…はい?」
よく呑み込めず、驚いてか涙は止まったものの、それを拭いもせずにぽかんと見上げるリズに、ランスロットは苛立ったように言葉を重ねた。
「どうする」
「っ、お願い、します!」
「わかった。リディ」
「はーいはい」
短く素っ気無い返事。次いで、またもや担ぎ上げられた。先ほどの荷物のような担ぎ方とは違い、半ば抱きしめられるような体勢で、思わず首にしがみつく。今度は口を塞がれていないが、悲鳴を上げる気力もない。
リズを担いだリードルを前に、後ろをランスロットが走る。滑るように流れていく景色が、途方もなく、現実味がない。いっそ、物語のお姫様のように気を失えれば楽なのかもしれないが、それでは今以上のお荷物だ。
茫然自失のリズに構わず、得体の知れない二人組みは、走っているとは思えない息遣いで言葉を交わしていた。
「早かったな、陰険モヤシ」
「だよねー。なんか、はやくなってない? おれたちもしかして、ヤツラの野生をとぎすましてる? キョーカクンレンしちゃってる?」
「うわ、笑えねー」
「あ、もっと笑えないこと気づいた。ワナ、突破された。シンキロク?」
「げ」
うんざり、と言うかのように顔をしかめるランスロット。あ、この人の眼、黒かと思ったら青が混じってるんだ、と、リズは発見した。この際どうでもいいことに気付いたのは、現実逃避かもしれない。
しかし、リードルは常人離れしている。洞窟からの降下を思えばランスロットもだが、それ以上に。昨日今日と、とりわけ筋肉が発達しているようにも見えないのにリズを担ぎ上げ、走っていても全く疲れを見せない。
ランスロットと、目が合った。途端に苦い顔になる。
「…まずい。そいつ、若い女だ」
「あ」
不愉快なのか気まずいのかわからない間で沈黙され、不安なことおびただしいのだが、リズは口を開くこともできない。疾走しながら普通に会話をできる方が異様なのだ。もっともリズは、担がれているだけで走ってはいないのだが、風圧がある。
束の間考え込んだランスロットは、ふっと、遠くを見るように笑った。
「あのな。今追いかけて来てる奴らは、陰険モヤシと筋肉ダルマといってだな」
「ラーンー、それ名前じゃない」
「覚えてねえよ。ってか名乗られてねえし、多分。…とにかくだ。筋肉ダルマはただの馬鹿だからまあいいんだけど、陰険モヤシが…陰険なんだ。人をいたぶるのが好きな奴なんだが、殊の外、若い女だと張り切って…」
「捕まったら覚悟してねー。おれたち今、助けに行けるほどの余力ないからさ」
到底聞き逃せる話ではないのだが、それで終わりとばかりに二人は口を閉じる。思わず、しがみつく腕に力がこもる。が、走るのに邪魔かと、どうにか自分をなだめて力をゆるめる。リードルは何も言わなかった。
突然、影がさしたかと思えば、岩が降ってきた。深々と地面にめり込んでも、二人の背丈よりも高い。
「あー…どうする?」
「仕方ない、やるか。えーと、リズ。隠れてろ」
間を置かず、投げ出される。次から次にやってくるわけのわからない展開に動転してリズはまた泣きそうになったが、リードルもランスロットも、構う素振りも見せず、気付けば、走って来た方を見据えて近衛隊の防具を外している。
「何でいく?」
「火はまずい。風も。氷はこの前やった。水でもいいけど、岩があるし、これを使わないテはないだろう?」
「どう?」
「埋めて、重し」
「りょーかい。じゃあおれ、いく?」
「頼む」
一体何の話をしているのか、さっぱりわからない。半ば虚脱状態で座り込んでいたリズは、濃藍の瞳に見つめられ、思わずびくりとした。
「登れるか?」
「は、はい? 何、に…?」
「木。隠れろって言っただろ」
でも、と言い返したかったのだが、じっと見つめられると、何だか反論する気も起こらない。
のろのろと立ち上がるが、実のところ、木登りは苦手ではない。リズは、「小猿」と呼ばれていたこともある。王女を誘って、こっそり木登りの手ほどきまでしたほどだ。
そして、はっと気付いて叫ぶ。
「こっち見ないでくださいよ!?」
「…暢気だなお前…」
スカートの裾を押さえて睨みつけると、呆れ顔が返って来た。確かにそんな状況でもなかったかもしれない、とリズが気付いたときには、ランスロットは違う方向を見ていた。
頭を抱えたいところだがそれどころではなさそうなので、久々でなんとか枝に登り、生い茂った緑の間から地面を見下ろす。
不意の耳元での声に、叫ぼうとしたが既に口は塞がれていた。
「奥、抜けられるから。出よう」
わけもわからずに引き起こされ、立ち上がってからも引きずられるように手を引っ張られた。さすがにもう、口元の手は離れている。
「あ、あの、何が…?」
「ちょっとこっちの厄介事。ランが、入り口にワナをしかけに行ってる。おくは天井もたかいから、走ってもへーき」
「え、ええ?」
熱心だなー陰険モヤシ、と聞こえた気がするのは本当だろうか。幻聴かもしれない。
起き抜けでもどかしいほどに回らない思考は放棄して、リズは、できる限り早く走った。それでも、すぐ後ろにいるリードルは手加減して走っているとわかり、情けなくなる。
ゆるい角を曲がると、遠くに光が見えた。あれが、もうひとつの出入り口なのだろう。
「我慢して」
え、何を、と思ったときには、リズはリードルの肩に担がれていた。わずかに年長とはいえほっそりとした体躯で、幼児でもあるまいし決して軽いとは言えないリズの体を、軽々と。片手は、無理な体勢になるにもかかわらず、再度リズの口にあてられていた。
口が塞がれた理由は、すぐに理解できた。
「いや――っっっ!!」
口が自由であれば、声の限りに叫んだだろう。
光の先は、崖だった。崖の中腹に洞窟があったのだ。眼下には、朝露に潤った、眼に痛いほどの緑が広がる。
枯れ木の山でないだけましかもしれないが、せめて、湖がよかった。しかしそれ以前に、冗談にならない高さだ。木に受け止められれば辛うじて命だけは助かっても、まず墜落死。ロープでも垂らして下るというならまだしも、飛び降りるなど正気の沙汰ではない。
だが、現実だ。
恐怖のあまりに目を閉じることさえできず、リズは、重みを伴った浮遊感を感じながら、目を大きく見張って小さくなる洞窟を見つめていた。
そこに、ひとつの人影が見えたかと思うと、躊躇うことなく飛んだ。ランスロットなのだろうが、これまた狂っている。
やがて、盛大に若い細枝を折りながら、それでも引っかき傷程度しか作ることなく、リードルは着地した。
口から手が離され、肩から下ろされる。下ろされた先には、苔が生えていてひんやりとした。
「ええっ、なんで泣くの?! 泣くようなことした、おれ?」
ぼろぼろと、リズの目から大粒の涙が零れ落ちた。
慌てるリードルは、穏やかな朝の光の下で見ると改めて、幼く見えた。おろおろと右往左往している分だけ、その印象が強くなっているのかもしれない。
「何遊んでる、行くぞ。ったく、しつこいな陰険モヤシと筋肉ダルマ」
頭を上げると、涼やかな顔に忌々しげな表情を浮かべたランスロットが、あの高さを飛び降りたとは思えない様子で立っていた。こちらも、ほぼ怪我はなさそうだ。
リズの涙に気付き、ぎょっとしたかおになる。
「何やった?」
「ええええっ、おれ、何もしてないよ!」
「そうか。じゃあ…リズ、あの依頼、取り消すなら今のうちだけどどうする」
「…はい?」
よく呑み込めず、驚いてか涙は止まったものの、それを拭いもせずにぽかんと見上げるリズに、ランスロットは苛立ったように言葉を重ねた。
「どうする」
「っ、お願い、します!」
「わかった。リディ」
「はーいはい」
短く素っ気無い返事。次いで、またもや担ぎ上げられた。先ほどの荷物のような担ぎ方とは違い、半ば抱きしめられるような体勢で、思わず首にしがみつく。今度は口を塞がれていないが、悲鳴を上げる気力もない。
リズを担いだリードルを前に、後ろをランスロットが走る。滑るように流れていく景色が、途方もなく、現実味がない。いっそ、物語のお姫様のように気を失えれば楽なのかもしれないが、それでは今以上のお荷物だ。
茫然自失のリズに構わず、得体の知れない二人組みは、走っているとは思えない息遣いで言葉を交わしていた。
「早かったな、陰険モヤシ」
「だよねー。なんか、はやくなってない? おれたちもしかして、ヤツラの野生をとぎすましてる? キョーカクンレンしちゃってる?」
「うわ、笑えねー」
「あ、もっと笑えないこと気づいた。ワナ、突破された。シンキロク?」
「げ」
うんざり、と言うかのように顔をしかめるランスロット。あ、この人の眼、黒かと思ったら青が混じってるんだ、と、リズは発見した。この際どうでもいいことに気付いたのは、現実逃避かもしれない。
しかし、リードルは常人離れしている。洞窟からの降下を思えばランスロットもだが、それ以上に。昨日今日と、とりわけ筋肉が発達しているようにも見えないのにリズを担ぎ上げ、走っていても全く疲れを見せない。
ランスロットと、目が合った。途端に苦い顔になる。
「…まずい。そいつ、若い女だ」
「あ」
不愉快なのか気まずいのかわからない間で沈黙され、不安なことおびただしいのだが、リズは口を開くこともできない。疾走しながら普通に会話をできる方が異様なのだ。もっともリズは、担がれているだけで走ってはいないのだが、風圧がある。
束の間考え込んだランスロットは、ふっと、遠くを見るように笑った。
「あのな。今追いかけて来てる奴らは、陰険モヤシと筋肉ダルマといってだな」
「ラーンー、それ名前じゃない」
「覚えてねえよ。ってか名乗られてねえし、多分。…とにかくだ。筋肉ダルマはただの馬鹿だからまあいいんだけど、陰険モヤシが…陰険なんだ。人をいたぶるのが好きな奴なんだが、殊の外、若い女だと張り切って…」
「捕まったら覚悟してねー。おれたち今、助けに行けるほどの余力ないからさ」
到底聞き逃せる話ではないのだが、それで終わりとばかりに二人は口を閉じる。思わず、しがみつく腕に力がこもる。が、走るのに邪魔かと、どうにか自分をなだめて力をゆるめる。リードルは何も言わなかった。
突然、影がさしたかと思えば、岩が降ってきた。深々と地面にめり込んでも、二人の背丈よりも高い。
「あー…どうする?」
「仕方ない、やるか。えーと、リズ。隠れてろ」
間を置かず、投げ出される。次から次にやってくるわけのわからない展開に動転してリズはまた泣きそうになったが、リードルもランスロットも、構う素振りも見せず、気付けば、走って来た方を見据えて近衛隊の防具を外している。
「何でいく?」
「火はまずい。風も。氷はこの前やった。水でもいいけど、岩があるし、これを使わないテはないだろう?」
「どう?」
「埋めて、重し」
「りょーかい。じゃあおれ、いく?」
「頼む」
一体何の話をしているのか、さっぱりわからない。半ば虚脱状態で座り込んでいたリズは、濃藍の瞳に見つめられ、思わずびくりとした。
「登れるか?」
「は、はい? 何、に…?」
「木。隠れろって言っただろ」
でも、と言い返したかったのだが、じっと見つめられると、何だか反論する気も起こらない。
のろのろと立ち上がるが、実のところ、木登りは苦手ではない。リズは、「小猿」と呼ばれていたこともある。王女を誘って、こっそり木登りの手ほどきまでしたほどだ。
そして、はっと気付いて叫ぶ。
「こっち見ないでくださいよ!?」
「…暢気だなお前…」
スカートの裾を押さえて睨みつけると、呆れ顔が返って来た。確かにそんな状況でもなかったかもしれない、とリズが気付いたときには、ランスロットは違う方向を見ていた。
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