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嘆きと真実へのかけら
しおりを挟む涙でぐちゃぐちゃな顔を拭うことも隠しもせずに、懺悔を続ける令嬢。殿下はあまりの言葉に、気付かぬうちに掴んでいた腕を離していた。
「なんて事だ…だがオフィーリアは他にも」
すると、その懺悔が呼び水となったのか、数人の令嬢達が、床へと崩れ落ちた。
「わたしもっっ!気に食わなくてあの女狐をっっ!池に突き飛ばしてっっ」
「居なくなれば、きっとオフィーリア様が幸せに……とっっ!」
次々と上がる言葉に、懺悔に、理解が追いつかないまま令嬢達の嘆きを聴き続けることになる。
「ま、まてっ、お前たちっっ!オフィーリアがやったとか、指示を受けたとかじゃ無かったのか?!」
呆然とする殿下は、1人ずつ目を向けて見回すが、誰一人として殿下の言葉に、肯定を返す事はなかった。
壇上の神父の隣に立つ宰相は、眉間にシワを寄せ、無言のままそれらに憎悪の瞳を向けていた。
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