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サイドストーリー フレディ奮闘記
お祝いの品
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「わぁ……!とても素敵ですね!」
中に入っていたものを取り出して、その感触を楽しむアマンダに、気に入ってくれたようだとホッと安堵のため息をこぼす。
「とても素敵なベッドシーツに枕カバー、綺麗な緑の肩掛け……!」
文官寮にはベーシックなシーツやタオル類は用意してある。洗濯も専用の洗濯カゴに入れて蓋を閉じ、1階の回収専用の部屋に持ち込まなければならない。
ただ、生地を拘りたかったりする場合は自費で用意して、混ざらないように持ち込み品に名前の刺繍を全て入れなければならないのだ。
「後必要なのは自分用の茶器くらい?」
「そうですねぇ、食堂から借りれると聞いたので、そこも追々で良いかなぁと思ってますけど」
まだ嬉しそうに毛布に手を這わすアマンダ。それでもきちんと返事を返すのだから面白い。
シーツ類を嬉しそうにベッドルームへと持っていったアマンダは、おそらく鞄の中衣類を適当に吊るしたのだろう、しばらくして戻ってきた。
「お引越し完了です」
「早いな。あぁ、これも……はい、アマンダ」
「え……?」
懐から取り出した細長い箱に目を瞬かせたアマンダだったが、手を取ってポンと半ば強引に押し付けた。
「これは就職祝い。王宮で仕えるもの同士これで頑張ろう」
「いや、でも」
「そんなキラキラしたような良いものでもないよ?あ、そっちが良かったなら交換してあげるけど」
「いえいえいえ、では遠慮なく頂きますね」
仕方なさそうに笑って、これも目の前で開けたアマンダ。その瞳がキラキラと輝く。
「わぁ!これ噂のカートリッジ交換型万年筆じゃ無いですかっ」
「そう、これでバリバリ仕事できるよね?」
「ふふっ、先輩は流石ですね」
そして必要な品が他にもあるかもしれないからと、アマンダを誘って城下町へと誘う。
色んなお店が立ち並ぶ目抜きが通り良いだろうか。
最低限必要なものをと悩むアマンダの横で、僕はコブのいない、正真正銘2人きりの街デートをしっかりと満喫したのだった。
中に入っていたものを取り出して、その感触を楽しむアマンダに、気に入ってくれたようだとホッと安堵のため息をこぼす。
「とても素敵なベッドシーツに枕カバー、綺麗な緑の肩掛け……!」
文官寮にはベーシックなシーツやタオル類は用意してある。洗濯も専用の洗濯カゴに入れて蓋を閉じ、1階の回収専用の部屋に持ち込まなければならない。
ただ、生地を拘りたかったりする場合は自費で用意して、混ざらないように持ち込み品に名前の刺繍を全て入れなければならないのだ。
「後必要なのは自分用の茶器くらい?」
「そうですねぇ、食堂から借りれると聞いたので、そこも追々で良いかなぁと思ってますけど」
まだ嬉しそうに毛布に手を這わすアマンダ。それでもきちんと返事を返すのだから面白い。
シーツ類を嬉しそうにベッドルームへと持っていったアマンダは、おそらく鞄の中衣類を適当に吊るしたのだろう、しばらくして戻ってきた。
「お引越し完了です」
「早いな。あぁ、これも……はい、アマンダ」
「え……?」
懐から取り出した細長い箱に目を瞬かせたアマンダだったが、手を取ってポンと半ば強引に押し付けた。
「これは就職祝い。王宮で仕えるもの同士これで頑張ろう」
「いや、でも」
「そんなキラキラしたような良いものでもないよ?あ、そっちが良かったなら交換してあげるけど」
「いえいえいえ、では遠慮なく頂きますね」
仕方なさそうに笑って、これも目の前で開けたアマンダ。その瞳がキラキラと輝く。
「わぁ!これ噂のカートリッジ交換型万年筆じゃ無いですかっ」
「そう、これでバリバリ仕事できるよね?」
「ふふっ、先輩は流石ですね」
そして必要な品が他にもあるかもしれないからと、アマンダを誘って城下町へと誘う。
色んなお店が立ち並ぶ目抜きが通り良いだろうか。
最低限必要なものをと悩むアマンダの横で、僕はコブのいない、正真正銘2人きりの街デートをしっかりと満喫したのだった。
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