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美人な妹と私
上司への報告
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こうして改めて姉妹出奔計画を、進めていった。
その過程で上司へと相談した。
貴族じゃなくなっても、仕事はこのまま継続可能か?と。
もうすぐ50歳になるであろう上司は、私の境遇や出奔計画を話すと、頭を抱えていたが、ある提案をしてくれた。
「確かに成人になれば、家を継がない者は、きちんと手続きを踏む事で貴族籍を抜けられる。
しかし文官には貴族であったほうが優位なことの方が多く、女性ともなれば尚更だ。
お前は優秀だし、出した改正案も有用。より円滑になったと感じている。だからこそ平民にさせるには惜しい……なのでお前、俺の養子になれ」
「……へ?」
「幸い俺と妻には跡継ぎが居るし、息子も嫁がいて家は大半任せている」
「いや……ちょ……」
「そのまま養子に貰えば、家同士でやり取りせねばならん。後々面倒になる事は目に見えている。
一旦貴族籍を抜け、日を置いて養子に取る。いいな?他の偽装はこちらで任せろ」
「そっそこまでお手を煩わせるわけには……!」
慌てて上司を止めれば、上司はニヤリと悪い笑みを浮かべて続けた。
「そのかわり、バンバン仕事をして貰うからな。覚悟しておけ」
凄みさえ感じる上司の、極悪な笑顔に何も言えず
「よ、宜しく?お願いしま、す?」
私は引きつった笑顔を浮かべて、頷くしかなかったのである。
平民になるはずが、上司の侯爵家に入ることになった私は、結果を報せる為に会うことになっていた妹とフレディへと待ち合わせていた場所へと向かった。
「平民になった後、侯爵家の養女になるみたい」
「「 え??! 」」
事の顛末を話すと、妹は良いんじゃないかしらと喜び、フレディは上司の家名を聞いてからいい笑顔で同意していた。
その過程で上司へと相談した。
貴族じゃなくなっても、仕事はこのまま継続可能か?と。
もうすぐ50歳になるであろう上司は、私の境遇や出奔計画を話すと、頭を抱えていたが、ある提案をしてくれた。
「確かに成人になれば、家を継がない者は、きちんと手続きを踏む事で貴族籍を抜けられる。
しかし文官には貴族であったほうが優位なことの方が多く、女性ともなれば尚更だ。
お前は優秀だし、出した改正案も有用。より円滑になったと感じている。だからこそ平民にさせるには惜しい……なのでお前、俺の養子になれ」
「……へ?」
「幸い俺と妻には跡継ぎが居るし、息子も嫁がいて家は大半任せている」
「いや……ちょ……」
「そのまま養子に貰えば、家同士でやり取りせねばならん。後々面倒になる事は目に見えている。
一旦貴族籍を抜け、日を置いて養子に取る。いいな?他の偽装はこちらで任せろ」
「そっそこまでお手を煩わせるわけには……!」
慌てて上司を止めれば、上司はニヤリと悪い笑みを浮かべて続けた。
「そのかわり、バンバン仕事をして貰うからな。覚悟しておけ」
凄みさえ感じる上司の、極悪な笑顔に何も言えず
「よ、宜しく?お願いしま、す?」
私は引きつった笑顔を浮かべて、頷くしかなかったのである。
平民になるはずが、上司の侯爵家に入ることになった私は、結果を報せる為に会うことになっていた妹とフレディへと待ち合わせていた場所へと向かった。
「平民になった後、侯爵家の養女になるみたい」
「「 え??! 」」
事の顛末を話すと、妹は良いんじゃないかしらと喜び、フレディは上司の家名を聞いてからいい笑顔で同意していた。
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