その化学は欲望に恋をした

神崎未緒里

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エピソード1 ある女性研究者の末路

第一話 最初の被験者と次なる被験者

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俺、悠木望(ゆうきのぞむ)

しがない研究者だ。

そう、数日前まではというべきか?


俺は正規の大発見ともいうべき物質、
”C2S”こと「セル・コントロール・サブスタンス」
の実用化についに成功したのだ。

日本語で言えば「細胞制御物質」

目に見えない超ナノレベルの物質でありながら、細胞に接触するだけでその細胞を事前にプログラムしたとおりに
変化させられるという夢のような物質だ。

ある意味で寄生虫のような物質なのだが、とにかく難しかったのは事前に変化概要をプログラムすることや、
変化速度の調整をできるようにすることだったが俺はその難題をクリアすることができたのだ。

そして、今、俺の研究室で助手をしてくれている高木美咲という女性は、このC2Sの最初の被験者になってもらった週刊誌の記者であった梶山虎雄を女性に作り替えて、俺に都合いい女にした姿だ。






その話はこちらに記録してあるから興味があるなら見てみてくれ。

https://www.alphapolis.co.jp/novel/808873140/173418873




形態も精神構造も俺の好きなように作り変えることができるという、まさに世界を変えるほどの物質がC2Sなのだが、これを世の中の為に使おうなどという、聖人君主のような心はあいにく持ち合わせていない。

この物質のことや俺のことをバカにした奴らに復讐をするために、このC2Sの力を使うこと、、、、それがこの物質を最初に見つけた俺の特権だと考えている。その最初のターゲットが梶山だったというわけだ。


しかし、梶山で実験をしてみていくつか問題点が見つかったのも事実だ。


前回は粉状にして飲み物に溶かすという方法を取ったのだが、これだと予期せぬ形でC2Sを自分が吸い込んでしまう危険性もある。もう少し確実にターゲットとなる人間だけに吸い込ませる方法はないかとここ数日考えていた。


候補としては錠剤もしくは液体化した上でカプセル化するというものだ。

現状の環境での錠剤化はすぐには難しいところなので、知り合いの薬剤師に相談をして液体をカプセルに閉じ込める方法で次なる治験を行うことにした。


1週間ほどしてカプセル化されたC2Sが届いた。


かなり小さくすることができたので、これをどうにか飲み込ませることができれば前回の結果からするとまず思った通りの成果を得ることができるはずだ。


カプセル化されたとはいえ専用の装置で
設定を反映させることができることは確認済みだ。


こうして次なる復讐の準備が整ったのでターゲットを誰にするか考えることにした。


ある事ない事を週刊誌に書き散らかした梶山の次に憎い人物といえば、このC2Sの研究を最初から邪魔しつづけ、進捗が思わしくないとなると研究所であれやこれやと手を回して俺を研究所から追い出したあの女、高坂美雪しか思い当たらなかった。


前回はむさ苦しいおっさんだった梶山を若くて美人な女に変えてやったが、今回はどうしてやろうかとイメージを膨らましていく。


高坂はあれだけ腹黒で性格が悪いにも関わらず、結構な美人でスタイルがよいこともあり、研究所の男どもはコロっと騙されていったことを思い出した。なんとも苦々しい過去だが、そこでいいことを思いついた。



そうだ、高坂を男にしてやろう。



そして、梶原と同様に俺の助手として働いてもらおう。



梶原のように性奴隷とはしないとしても、ヤツの最大の武器である女性であることを奪ってやろう。

だが、ギリギリまで本人の精神を残しておいてやることで、究極の絶望を味わせてやることができるというものだ。


あまりに爽快なプランを思いついてしまったと、我ながら笑いが止まらない気持ちになったが、いきなり大笑いしては高木くんがびっくりしてしまうとそこはグッと堪えた。



そうと決まればまずはC2Sのプログラムプランから考えることにする。



前回結構ゆっくりと状況変化を起こすようにプログラムしたのだが、あれはあれで面白かったが、今回は比較的早い変化を起こしてみることにした。

急激な変換は人体への負荷も大きいので失敗に終わる可能性もあるが、そこはうまく拒否反応を抑え込むプログラムを考えてみた。シミュレーション上は問題なく変化を終えることができるという結果がでた。



今回のプランはまず高坂にC2Sを服用させたら、「男」というキーワードを聞く毎にどんどん本人が男性に近づいていくというものだ。


変化はわかりやすいほうがいいので、胸が小さくなるとクリトリスが大きなアレに変わっていくようにしよう。
男性化が進むごとにどんどん発情していくというがちょうどいいだろう。


あとは女性的であれ男性的であれ性的絶頂を迎える毎に加速度的に身体が男性化を進行させていき、合計で3回目の絶頂を迎えたら従順な助手として精神と記憶を書き換えて完了だ。


そもそも高坂は研究者としてはとても優秀であるということもある。

あの知識と経験はぜひ俺の研究のために手に入れたいものでもある。


そのあたりも考慮しながら丁寧に変化プログラムを構築した。
もちろん今後必要なキーワードや必要動作なども組み込んでおいた。

実は梶原の時にもいくつか仕込んでおいたのだが、今日それが役に立つといいのだが。



そして、C2Sへの反映装置にプログラムをセットした。今回の内容であれば1日もあればセットアップは完了するだろう。



C2Sが準備できるまでの間に高坂に連絡をとることにした。とはいえ、俺が直接連絡をしたところで無視されるがのが関の山だ。そこで俺の助手になった、元:梶原・現:高木美咲から論文について話が聞きたいという形で外部研究室からのアポイントを装って連絡をさせることにした。



そうとなればと早速高木君に指示を出した。高坂が所属している俺が元いた研究室の連絡先へ指定の文章を送らせた。そして、アポイントをうまくとるようにレクチャーをして結果を待つことにした。



その間に前回同様、今回治験が成功した際に使う男性の戸籍をいつもの知人に依頼した。こちらはいつもながらにスムーズに書類が届いた。



「渡辺渉 35歳」



年齢についてはプログラムで設定したものを要望していた。


いつもながらに完璧な仕事だとニヤリとしながら、すぐに報酬を支払った。



そんな手配をしていると高木君が部屋にやってきてこう言った。




「先生。先日の高坂先生とのアポイントですが、明日の午後で確保できました♪」

「そうか、それはご苦労様。いつも本当に助かるよ。」

「えへへ。先生が褒めてくださるとなんかキュンキュンしちゃいます。
 先生?今日はしてくださらないんですか?」



 
高木美咲はそう言いながらモジモジしはじめた。

そう、こいつは俺の性奴隷になるとプログラムがされているのだ。

俺がしたいといえばいつでもこいつは股を開いてくれるという、本当に都合がよい女だ。




「そうか、昨日は忙しくてできなかったからな。今日は一回するか。」

「はい♪あ~もう待ち遠しすぎて昨日一人でしちゃいましたよ。」

「なんだと? それはいかんな。じゃ、すぐでもできるということだな。」

「えっ!?やん!」








俺はそう言うと、高木美咲を壁際に追い込んで手をつかせた。

そのまま後ろを向かせてスカートをめくりあげた。

大きくハリのあるお尻が露わになる。

本当に魅力的な身体に作り替わったものだ。

自分の研究成果に惚れ惚れしながら、大きくなっているアレをバックから乱暴に挿入した。




「あん! いつもいきなりなんですからぁ~ でもぉ。。。気持ちいい!!! もっとぉ~!!」




俺のアレが入れば感じる身体というのは本当に都合がよいものだ。

かなり濡れているいるが、しっかりと締め付けをしてくる。

正直、俺は次のターゲットへの溢れ出る欲望のほうが性欲を上回っている状況ではある。

しかし、この女を満足させておくのも、性奴隷として作り変えた俺の義務だと勝手に考えている。



乱暴に出し入れしていくだけで高木美咲は勝手に絶頂に向かっていく。

こちらが出さなくても数回は絶頂に達していることだろう。

足元がガクガクと震え始めてきたのでそろそろフィニッシュとしてやることにした。




「そろそろ限界だろ?中にたっぷり出してやるからな。」

「はぁはぁはぁ、、、うれしい~♪ いっぱいください。先生!」




俺は一気に腰の動きを速めた。


それに反応するように美咲のアソコがギュンギュンと締め付けくる。

この感覚は何度しても気持ちいいものだ。


俺が気持ちよくなるために作り変えた女だけあるなと改めて感じながら、無言でそのままフィニッシュを迎えた。




「あん!あぁぁぁあぁぁぁ~~~!」




美咲がこちらが中で放出したのを感じてまたイッたようだ。

俺との行為で最高の快楽を得た美咲はもう立っているのがやっという状態だ。

俺がすっとアレを抜くと美咲は膝から崩れ落ちてびくびくと痙攣している。




「はぁはぁはぁ、、、先生、、、やっぱり最高です♪」




股間から白い液体がドロリと流れ出る。

研究室が汚れてしまうので致し方なくティッシュで拭き取った。

そして、床で横になられても邪魔なので身体を支えて椅子に座らせた。




「う~ん、あ~スッキリしたぁ~♪ 先生!やっぱり毎日してくれないと満足できません~」

「そうなのか?まぁ、できるときはしてやるから落ち着いたら明日の打ち合わせの準備をしておいてくれ。」

「は~い!わかりました!」



美咲はそう言って敬礼のポーズをする。

これをやっている女が元おっさんだとはやっぱり想像もつかない。

しかし、最初から最高の作品ができたことを改めて噛みしめる瞬間でもあった。



ちょっと時間を使ってしまったが、ちょうどC2Sの設定作業が完了する時間になっていた。

装置の状況を確認すると問題なく設定が反映していることを確認できた。



よし、これで準備は万端だ。

あとはうまく実行するだけだ。




こうして次なる復讐の幕は切って落とされたのだった。
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