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CAT-GPsT
Story 1: main-side chapter-3 【Revenge and how to execute it】
しおりを挟む居ても立っても居られないとはこのことか。
食事すらも作業に感じながら、とにかく腹を満たした。
そして、すぐにパソコンの前に座る。
さて、どうしていくのが一番の復讐になるのだろうか?
俺はまずは思い付きではなくじっくりと計画を練ることにした。
ヤツの女癖が悪いというのはすでに調べがついているのだから、
まずはその女共にヤツが何股もかけているということを
インプットしてみるというのはどうだろうか?
突然の出来事でヤツはびっくりするに違いない。
そして全員にフラれるというのも実行できたら、
更に素晴らしいじゃないか。
着々と復讐のプランが練りあがっていく。
そして、そのうえでヤツを女に変えてしまい、
いままで自分がやってきたことを
その身をもって経験してもらおう。
しっかりと絶望を味わってもらった上で
最後に俺がヤツに恨みをもっていたことを認識させる。
実に素晴らしいプランだ。
しかし、あまりに大きな変化を与えた場合、
周りはどう認識するのだろうか?
まずはこのあたりからCAT-GPsTに確認してみよう。
席に座ってから時間が経っていたが、
俺はやっとパソコンの電源を入れた。
そして、ブラウザを立ち上げCAT-GPsTにアクセスする。
スマートフォンにアクセスする際に設定したパスワードを入力すると、
いつものチャット画面が表示された。
俺はまずこう入力した。
「例えば、男を女に変えてしまった場合、
その人間はもともとその性別であったと周りに認識させることはできるのか?」
すぐにこう画面に表示された。
「お帰りなさい。はい。性別や性格、特性を変化させた場合、
元々そうであったと周りの認識が改変されます。
さらに戸籍や過去の記憶も改変することが可能です」
なんだって!?本当にやりたい放題じゃないか!
更に俺はこう入力した。
「一度に複数の対象に指示を与えることはできるのか?」
またもすぐにこう表示された。
「はい、一度に複数の対象が絞り込める場合に限り実行可能です」
ふむ、つまりヤツが股をかけている女達という形で
複数の対象を指定すればプランどおり進められそうだな。
人間の認識変更についてはすでにヤツで試しているし、
そもそも何もないところから缶ビールが出現したぐらいだから、
人間の性別を変えることぐらい難しくないだろう。
ここまで前提となる情報を確認して、
更に具体的なプランを考えてみることにした。
最初の遊んでいる女達にフラれるところまではプラン通りでよいとして、
その後、ヤツを女に変えるというところをどうするかだ。
一気に変えてしまうのもいいが、
徐々に違和感を感じさせながら変化させていくのもいいかもしれない。
そのほうがヤツが苦しむ姿を少しづつ楽しむことができるのではないか?
俺は次々と復讐のアイデアが湧いてくる自分に若干ゾッとしていたが、
それよりもヤツに復讐ができるという高揚感のほうがそれを大きく上回っていた。
あとはヤツをどんな女に変えるかだ。
CAT-GPsTに任せてみても面白いが、
どうせなら屈服させて俺の性処理の道具にするぐらいは
いままでの仕打ちを考えれば許される範囲だろう。
ならば俺好みの女に仕上げてしまえばいいのではないか?
俺の中で黒い欲望が更に膨らんでいった。
だいたいのプランが決まったので一度紙に書き出してみた。
そして、ヤツをどんな女にするかじっくりと考えることにした。
まず、長い茶髪がいいな。そして胸は大きいほうがいい。
Fカップぐらいとしておくか。
身長は165cmとして、細身のほうが好みだから45kgと体重を設定。
ウエストは細目だが、お尻は大き目、足は長めと。
とにかく思いつくままに書き出していった。
そうして、だいたいの構想がまとまった。
しかし、こうして言葉で書き出しても実際にイメージしづらいものだ。
それなら等身大の人形を一度作ってみればいいのではないか?
そう考えた俺はCAT-GPsTに今考えた理想の女性のキーワードを入力した。
そしてこう指示を入力する。
「こういう女性の等身大の人形を作り出すことは可能か?」
すぐに画面にこう表示された。
「はい、実行可能です。
しかし、物体生成は1日1度までとなりますがよろしいですか?」
なるほど、ここでも使用制限があるんだな。
まぁ、テスト中だからしょうがない。
そこで俺はこう入力した。
「わかった。実行してくれ」
すぐに画面にこう表示される。
「かしこまりました。では、キーワードに基づいた人形を生成します。
リビングの真ん中でお待ちください。」
それなりに広さが必要だからなのか?
リビングに行けと指示されたので、
俺は席を立ち、言われたままにリビングに向かった。
リビングにたどり着くと、なにやら床に光の輪のようなものが表示されていた。
そして数秒後にそこから何か白い物体が浮かび上がってくるのが見えた。
徐々に完成していくその女性像を眺めていたら、
だいたい形になったところで光の輪が消えた。
そして、真っ白な女性像がピカッ!と光った。
あまりにまぶしくて目を閉じる。
そして目を開いたときにはまるで生きているかのような女性像がそこに出現した。
まさに自分が思い描いた理想の女性の姿であった。
CAT-GPsTは本当に凄いシステムだ!!
またもなんとも言えない高揚感が全身を包んでいるのがわかった。
念のため一度PCに戻ってみるとこう表示されていた。
「生成が完了しました。
人形ではありますが限りなく人間に近い構造で生成しております。」
なんと。そんなすごい人形ができあがったのか。
俺はもう一度リビングに戻った。
そして、人形の肌に触れてみる。
なんだ?本当に人間みたいじゃないか!?
まさに生きている人間の皮膚のような感覚にびっくりした。
そして、大きな胸を揉んでみると
なんとも言えない素晴らしい弾力を両手に感じた。
あまりの出来の良さに興奮している自分に気が付いた。
そして、またすごいことを思いついてしまった。
まてよ?この人形と同じ姿にヤツを変化させた上で、
この人形と感覚を同化させれば家にいながらヤツを犯すことも可能じゃないか?
思わぬ副産物ができたことに自然とニヤリしてしまった。
こうして復讐のプランを練りあげ、
CAT-GPsTの凄さを思い知った夜は半分を過ぎた。
あとはこのプランを実行するだけだ。
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