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ITADAKIアプリ

アプリ生活 8日目

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自分が女性になった自分を語りあっている。
あなたはどうしたいの?
どうしていきたいの?
そう問いかけられる。
どう答えようかと考えていると、
女性は耳元でこう言った。
もう答えは決まっているんでしょ?



そこで目が覚めた。
朝の日差しが目に痛い。
うーんと背伸びをする。
本来の自分の姿なので違和感がないはずなのだが、
体のバランスがなんとも悪い。
そしてすべてに妙な違和感を感じる。

昨夜、もう一度本来の自分に戻ってみようと
アプリを使ったことを思い出した。
歯を磨くために洗面所に向かって鏡に映る自分を見た。
こんな顔だっただろうか?
なんだか自分でないようだ。
そんな感情しか湧いてこなかった。
歯を磨き、顔を洗った。



無意識に化粧道具を出そうとしていた。
あのアプリの影響は、
もとに戻ったとしてもあるものなのか?と、
なんだか恐ろしさすら感じた。

そんなモヤモヤした感情はさておき、
朝食を食べることにした。



いつものパンと珈琲だ。
朝食を食べながら仕事のメールをチェックする。
昨日の夜、これからどうしていくか?
という決心はついたつもりだったが
いざとなると本当にそれでいいのか?
と迷いが生じる。
とはいえ、朝から続く違和感は、
昨夜の判断こそが自分の本音なんだと教えてくれているようだ。

意を決して、今している仕事をすべて終わらせる予定を立てた。



そして、少し入院するので1ヶ月ほど休むことを各所に連絡した。

そこからとにかく余計なことを考えずに仕事をした。
ランチも家にあったカップラーメンで済ませた。

相当集中して取り組んだ結果なのか、
いま受けている仕事はすべて納品することができた。
そうして、気がつけばもう夕方前だった。



ずっと集中していたので珈琲を飲んで一息つくことにした。
ソファーに座り、珈琲を飲みながらスマホを開いた。
するとまたあのアプリから残り2日だという通知がでていた。
いよいよ明日が最後の日なのかと、
なんだか妙な落ち着きを感じていた。

ずっと部屋にひきこもっていたので、
少し外を散歩することにした。
ここのところ女性の姿でしか出歩いてなかったので、
全く視線を感じないことになんだか少しがっかりする自分がいた。

いつもの公園についたので椅子に座ってまわりを眺めてみた。
同じ風景なのになんだか違う風景に見えた。
性別や記憶が違うだけでこれほどまでの違いを感じるのかと、
あのアプリが自分に与えた影響の大きさに少し怖くなった。

しばらく時間がたったので、
公園をあとにして自宅に向かった。
帰宅途中でふと男性として、
最後に女性を抱いてみたいと思いついた。
しかし、今日すぐにとなるとよい方法はないかと考えてみる。
そこでふと、以前にマッチングアプリを使ったことがあったのを思い出した。



ダメ元でいまから遊べる人がいないか募集してみる。
予想通り条件つきというものばかりだったが、
1件だけ素朴なメッセージが返ってきた。
早速やりとりしてみたところ、
すぐにアプリ外の連絡先を教えてくれた。
そして、顔写真の交換をした。
なかなかかわいい子で、まぁあとで条件をつけられてもいいだろうと、
早速、ある駅で待ち合わせをすることにした。

駅に到着して相手から送られてきた特徴の人物を探す。
すぐに見つかったので声をかけた。
写真でみるより可愛い子だった。



そしてなかなかのスタイルだった。
しかし、なぜか以前のような興奮がなかった。
ホテルに行く前に少しお茶をした。
話をしてみたところ、
本当にお金というより暇つぶしでアプリを利用していて、
セックスがとにかく好きらしい。
今の自分にとっては好都合すぎる相手だ。

しばらく話していてから、ホテルにいくことになった。
しかし、こういう場面になってもなんだか興奮してこない。
これはまずいと例のアプリを起動して、
性欲コントロールを試してみた。
もちろん数値はマックスだ。
女性のときだけしか効果がないかもと思いながら操作をしたが、
しばらくして徐々に興奮してきた。
さきほどまでの落ち着きが嘘のように、
とにかく目の間にいる女性を抱きたいという欲望が膨れ上がってきた。

しばらく歩いてホテルについてチェクインした。



部屋に入るともう欲望はマックスに達していた。
すぐに抱きしめてキスをした。
相手もすぐに反応してくれる。
そのままベッドに押し倒すと胸を揉んだ。



かなりのボリューム感で手のひらで少し乱暴に揉んだ。
女性から喘ぎ声が漏れてくる。
ますます興奮が高まってくる。
そのまま下半身に手を伸ばし股間を触る。
もうすっかり濡れていた。
すぐにでも挿れたくなった。
挿れていいかと聞くとほしいと言われた。
下着を脱がせただけでそのまま挿入した。
アレがヌルヌルとした中に吸い込まれていく。
気持ちよさが身体に伝わってくる。
そのまま激しく動くとまもなく絶頂を迎えた。
女性も大きな喘ぎ声をあげる。
そのままコンドームの中にたっぷりと放出した。
同時に女性もイッたようだ。



最高に気持ちいい瞬間だったはずなのだが、
なにか物足りなさを感じていた。
目の前に喘ぎ感じる女性が羨ましいとすら思いながらだった。

そのままお互い全裸になった。
女性はとても素晴らしい体つきだった。
ここでもこの身体になりたいとは思うものの、
著しい男性としての興奮はそれを下回っていることを感じた。
しかし、アプリの効果が続いているのか、
ムラムラはまだ続いていたので、
すぐに唇を重ねて硬くなった乳首を刺激していくと、
女性は一段と顔が赤らんでいくのがわかる。
また我慢できなくなりゴムを探したが見当たらない。
女性がいいよ生でというのでそのまま生で挿入した。
ゴムがないだけに密着感というか一体感がより増した。
大声で喘ぐ女性に引きずられるように腰を動かす。
そして、そのまま中に出してしまった。
女性の中が搾り取るように動くのが気持ちよい。
しかし、やはり自分がこうなりたいという気持ちがどんどん膨らんでくる。

その後シャワーを浴びながら立ちバックで一回した。



たしかに気持ちよくはあったが、
アプリの効果が切れてきたのか、
女性のときに感じた快感を思い出してしまい、
目の前にいる女性のように気持ちよくなりたいという感情ばかりが溢れ出てきた。

そうしたモヤモヤした感情のまま着替えをして部屋を出た。
近くの駅まで女性と歩いていたときに、また遊びたいと言われた。
ぜひという言葉を返しながら、
自分の中で迷っていたことに決心がついたのがわかった。

女性と別れて自宅へと歩く。
もう、迷いはなかった。
早く自宅に戻ってアプリを起動したい衝動にかられていた。

自宅に戻ってしっかりと鍵をかけた。



そしてすぐにアプリを起動して改めてデータを見直した。
前回自分で様々なデータから選りすぐりで作ったデータを少しだけカスタマイズした。
記憶データも最後の確認をした。
これが最後のデータロードになるので後悔のないように何度も確認をした。

最後になるならやはり変化する姿を記録しておきたい。
前回のようにカメラをセットし録画を開始した。
そして、ベッドで全裸になるとアプリを起動した。
慎重に最後になるデータを選んでセットした。
いよいよデータをロードを開始する。
画面によろしいですか?の表示がでた。
すぐにはいをタップする。

いつものようにスマホを手に持ち、
ベッドで横になった目を閉じる。
徐々に全身に痛みを感じるようになる。
それが激痛に変わってきた。
何度やってもやはりこれには慣れない。
ただただ激痛に耐えた。
かなりの時間がかかったが終了の音がした。
続けて記憶のダウンロードも実行した。
この流れ込んでくる感覚はいつも不思議だ。
しかし、新しい自分が作られていくようで気持ちよく感じた。



しばらくすると記憶のロードも完了した。
画面に終了の表示があったのでタップすると最初の画面に戻った。

少しの気だるさがあったので少しベッドで横になっていたが、
なんとか起き上がり浴室へ向かった。
全身が見える鏡で自分を見た。
一度男性の自分に戻ったときのような違和感はなく、
これこそが自分自身であると安堵する気持ちが湧き上がった。

また、この姿になれたという満足感と同時に、
今日物足りななった欲望が溢れ出す。
そのまま鏡に自分を映しながらオナニーを始めた。



胸を揉み、アソコを指で触る。
最初から気持ちよさが全身に伝わる。
そのまま何度も何度も真っ白な世界を見た。

ようやく気持ちが落ち着いたのでシャワーを浴びて、
部屋着に着替えた。



夕食もとっていなかったことに気がついて軽く食べた。

そして、アプリを起動してこれからこの姿で生きていくための
手続きを行った。
すべて入力し終えると最後に手続きが完了の際に、
メールで連絡がくると表示された。

さすがに疲れたのですぐに眠りについた。



こうして8日目が終わった。
女性として生きる選択をした。
後悔はない。
明日が最終日。
次回、これからの自分がどうやって生きてくのか?
をお伝えしたいと考えています。
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