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SOUZOUドロップ
被験生活 16日目
しおりを挟む朝の日差しを感じながら目が覚めた。
昨日の夜の出来事がうっすらと脳裏に残っている。
不思議と身体全身の痛みはほぼなくなっていた。
起き上がって最初にやはり股間を確認した。
昨日の出来事が嘘ではなかったことがわかる。
とりあえず起きて洗面所に向かった。
顔と髪の毛の長さは変わっていなかった。
おそらくもうこれで一旦完成なのだろう。
続いて服をすべて脱いでみた。
昨日より胸とお尻だけがボリュームを維持して、
身体がまた一回り締まったように見える。
すっかり体型も女性の体型だ。
しかし、このまま変化していくとすると、
胸もお尻も相当大きくなることが想像に難しくなかった。
いま持っている服や下着もまもなく着られなくなるなと痛感した。
ふと女性の身体のサイズはどう測るのだろう?と疑問に思って、
WEBで調べてみた。
そこに書いてあるとおりにメジャーでざっくりと計ってみた。
身長も変わってるのでメジャーを壁に貼って
だいたいの身長を計った。
以前より逆に伸びていた。
体重は体重計で計ったところ、
びっくりするほど軽くなっていた。
そのまま胸やウエスト、お尻などを計っていき、
一通り記録した。
胸やお尻はまだまだ変化しそうなので、
あとで身長と体重からだいたい着れそうな
服や下着を通販で探すことにした。
一旦服を着て、歯を磨き、顔を洗った。
基礎化粧品は先日買ってあったのだが、
無意識にそれを手慣れた手付きで使っている自分がいた。
そして、化粧に必要なものが自然と思い浮かんできた。
必要なものは忘れないようにメモをした。
朝食は最近パンとコーヒーで十分足りるようになった。
一時期の食欲が嘘のようだ。
朝食を終えると、身体の痛みもほぼなくなったので、
部屋でスマホを眺めてゆったりと過ごした。
先日から身体の中がグネグネと動く感覚があるのだが、
依然としてその感覚は残っている。
しかし、人間徐々に慣れるというものだ。
しばしの時間が経ったので少し散歩でもしようかと、
立ち上がろうとしたときによいしょっと声を発したつもりが、
ほぼ声になっていないかすれた音がでた。
なんだか喉がイガイガするのがひどくなっているように感じた。
幸い、他人に会うこともないので不自由はないなと
妙な納得をしてそれ以上気にすることはなかった。
家をでて薬局に向かった。
さきほど思いついた化粧品を買うためだ。
薬局に到着すると
無意識に化粧品売場で必要なものをかごに入れていた。
メモを見るまでもなく、なんとなくこれとこれが必要だなと
自然と湧き出てくるものに素直に従った。
レジで会計をするとなかなかの金額になった。
幸いこの被験生活のギャラが振り込まれているので、
気にすることはなく支払いを済ませた。
その後、スーパーによって食材を調達した。
ランチ用にお弁当も買った。
そのまま家に帰った。
家について食材を冷蔵庫に入れ終わったので、
さきほど買ってきた化粧品を一通り並べてみた。
随分な量だったので、
部屋にあった小箱にそれらをすべて入れて、
洗面所に置いた。
そろそろお昼どきということもあり、
さきほど買ってきたお弁当を食べることにした。
お弁当をあけてさて食べようかというときに、
スマホから着信音がした。
表示されている番号を見てみると、
今回の被験生活担当の病院からだった。
内容はというと、本来1ヶ月後が最初の検診なのだが、
経過レポートから至急検査に来て欲しいということだった。
最短で明日ということで明日の朝9時からで予約をした。
最初に届いたキットの書類を改めて確認して、
初回の検査票を見つけた。
そういえば、先程の電話で普段見ている映像を必ずお持ちください、
と念を押されたのを思い出した。
明日はこれと普段見ているAVを持っていけばいいということだ。
思ったよりもすぐに明日の準備も終わったので、
少し部屋でゆったりとすることにした。
パソコンをあけてWEBを見ていると、
急に胸のあたりがぎゅっと締め付けられるような感覚に襲われた。
同時に、腰あたりも同じように
締め付けられるような感覚が襲ってきた。
前回、股間の痛みのときは大きな変化があったときだったので、
痛みはあったが一旦服を全部脱いでみた。
まぁ、やはりというべきか首から下の身体が
なにやら変化を起こしていた。
胸あたりに身体からお肉が移動するように動いているのが見てわかる。
同時に、腰とお腹がありからお尻に動いているのも見ることができた。
しかし、徐々に痛みが強くなってくる。
激痛というレベルまできたがなんとか視界を保っていると、
さきほどまでなんとなく贅肉の塊が胸に乗っかっているようだったのが、
乳首が大きく広がりながら、胸の形がつくられていくのがわかる。
腰まわりもどんどん締まっていくと同時に
お尻が明らかに大きくなっているのを感じる。
しばらく激痛に耐えていると、ふっと痛みが消えた。
その瞬間ホッとしてベッドに倒れ込んだ。
そして、しばらくそのまま気を失なっていたようだ。
ベッドから起き上がり、自分の身体を改めて見ると、
かなりのボリュームの胸とくびれた腰、大きなお尻。
毎日見ているAV女優そのものなスタイルが出来上がっていた。
浴室の全身が映る鏡で改めて確認してみても、
もう以前の自分の面影はない、完全な女性がそこに映っていた。
朝一度確認した身体のサイズを改めて計ってみた。
この半日で腰や胸、お尻のサイズがまるで違うレベルになっていた。
さすがにここからさらに変化するとも考えづらいので、
その数値をメモした。
裸のままというのもなんなので一旦部屋着を着て、
さきほどのメモを参考に、女性用の服や下着、
部屋着などをいくつか注文した。
しかし、明日着ていく服がないなと気がついた。
しょうがないので近くの服の量販店で服と下着を買うことにした。
いまの身体でなんとか着られる服を探して着てみた。
そのままだと明らかに怪しい感じになるので、
薄手のコートを羽織ってなんとか違和感が少ない感じにしてみた。
さらにマスクもして万全だなと我ながら思った。
とはいえあまり長い時間外出したくないので、
そそくさと服の量販店に向かった。
夕方前というところで人通りが少ないのは幸いだった。
店に到着して自分のサイズを探してみるが、
ネットと違いなかなかサイズが見つからない。
特に胸のサイズが大きすぎてちょうどいいものがないので、
できるだけ大きいものを2つほどかごに入れた。
その他はユニセックスなかんじのものを2セットほど選び、
部屋着も1セット買った。
そそくさと会計を済まして急いで家に帰った。
歩いている途中も胸が揺れて擦れたり、
下半身がフィットしないで気持ち悪かったりしたので、
さっそく買ってきたばかりの服に着替えた。
やはり自分でも不思議なのだが、
女性用の下着や服を着るのに
特に違和感も手間取りも感じなかった。
胸もお尻も若干キツイがフィットしてくれるので
かなり楽な感じになった。
部屋着も新しいものに着替えた。
ようやく動きやすくなったので、夕食の準備をした。
時間はいつもより早めだったがお腹が空いたこともあり、
サラダと焼いた肉を食べた。
食後はテレビを見ながらゆったりとした時間を過ごした。
身体がグネグネする感覚も完全に消えた。
痛みもまるでない。
おそらく一通りの変化が終わったと考えるのが自然だ。
気がつけばそろそろシャワーを浴びる時間になった。
服を脱いで体重を計った。
そして、いつもどおりにシャワーを浴びながら
身体を洗っていくのだが、
今日の変化が相当大きかったこともあり、
自分を洗っている感覚がまるでなかった。
ハリのある肌、大きな胸、くびれた腰、
ボリュームたっぷりのお尻。
以前の自分なら見て興奮するだろうと思うスタイルだ。
そんなことを考えながらも洗い終えて身体を拭いた。
服を着て髪の毛を乾かすのだが、
これはどうしても慣れない。
かなり時間をかけてなんとか乾かした。
リビングに戻ると急に疲れを感じた。
まぁ、今日も身体に負担はかかっているのは確実なので、
早めにドロップを舐めてしまうことにした。
ドロップを用意してAVを用意する。
しかし、もう液体を吐き出すアレはないので、
ティッシュとビニール袋はもう用意しなくてよくなった。
早速ドロップを口に含んだ。
すぐに液体になったところをゴクリと飲み干した。
そして、AVを再生した。
ベッドで横になりながら見ていると、
やはりあの女優と一体になったかのような
感覚がより一層強くなってきた。
女優が感じると身体の奥から快楽が湧き上がる。
乳首を舐められるとくすぐったいような
気持ちいい感覚が襲ってくる。
アソコを舐められるとなんとも言えない気持ちよさも感じる。
しばらく快楽に飲み込まれるように見入ってしまっていた。
そして、女優が男優のアレを挿入された瞬間、
いままで感じたことのない中をえぐられるような、
なんとも言えない感覚が襲ってきた。
同時にとてつもない快楽が身体中に伝わってくる。
画面の中の女優が喘ぐのに慌て自分から声がでた。
それはいままで聞いたことがない完全に女性の声だった。
しばらくそのまま女優と一緒に感じ続けて、
ついに女優がイク瞬間、自分の目の前が真っ白になり、
なにか雷に打たれたよな気持ちよさに襲われ、
大きな声をあげて、
おそらくイクというものを体験してしまった。
ふんわりと中に浮かぶような気持ちよさに包まれていた。
自分がいまどういう状況なのか
把握することも放棄するほどだった。
しばらくしてやっと意識が戻ってきた。
気がつけば30分経っていたのでAVを止めた。
その瞬間強烈な眠気が襲ってきた。
そのままベッドに倒れ込むように横になって、
深い眠りに落ちた。
こうして16日目の被験生活は終わった。
明日はこの被験生活初の検診だ。
そこで今回の被験生活の秘密の一部を知ることになるとは、
想像もできなかった。
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