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………………普通に考えて、〖契約破棄〗は出来ない。でもこの子達を養ってあげられる程私に力はない。
『……………だめ、ですか?』
うぅ。だからその上目遣いやめてほしいんですけど………!?思考が遮られるじゃないかっ!
「………………だめ……と言うか、私には貴方達を養うだけの力がないの。そもそも、自分1人でさえ生きていけるかも分からないし………。だから『ご主人様、まさかそれだけの理由ですか………?ふふっ。なぁんだ。』
「え?いや別に他にもあるけど……」
『僕たちは』
あ、無視しやがった
『僕たちは、養われないと生きていけないペットとは違います。ご主人様が側に居てくだされば、それだけで生きられるんです。』
「……いや、そんなわけ」
『ありますよ……?』
…………金色の目には、一切の曇りも見えない。
………………………………………ふぅ。一言言っていい?めっちゃ怖い☆さっきから。うん。めっちゃ怖い☆もう一回言っていい?〖めっちゃ怖い☆〗
2人ともめっちゃ可愛いはずなのに。何でだろ。整いすぎてるからかな?真顔めっっっちゃ怖い。有無を言わせないってこう言うこと……?
『…………ご主人様。これで、認めてくれますよね?』
「え?あぁ、うん。ん?」
『!!!!やったぁ!………あっ!せっかくご主人様のペットになれたんだから、名前つけてください!』
『名前……!』
「…え?えぇっと………………くろと、しろ?」
あれちょっと待って雑くない?えちょっとダサくない?そのまんまじゃない?あ待って?もしや私のネーミングセンス親譲り……?人の事言えない……?
『しろですね!しろ!素敵な名前!ありがとうございます!』
『くろ。ありがとう』
「……………いや、あの、ごめん。ほんとなんか、ごめんね」
私の消えそうな謝罪は、目の前でキャッキャと喜ぶ子達に微塵も聞こえていなかった。…………いやほんとにごめん!!まじで!悪気はないの!
『……………だめ、ですか?』
うぅ。だからその上目遣いやめてほしいんですけど………!?思考が遮られるじゃないかっ!
「………………だめ……と言うか、私には貴方達を養うだけの力がないの。そもそも、自分1人でさえ生きていけるかも分からないし………。だから『ご主人様、まさかそれだけの理由ですか………?ふふっ。なぁんだ。』
「え?いや別に他にもあるけど……」
『僕たちは』
あ、無視しやがった
『僕たちは、養われないと生きていけないペットとは違います。ご主人様が側に居てくだされば、それだけで生きられるんです。』
「……いや、そんなわけ」
『ありますよ……?』
…………金色の目には、一切の曇りも見えない。
………………………………………ふぅ。一言言っていい?めっちゃ怖い☆さっきから。うん。めっちゃ怖い☆もう一回言っていい?〖めっちゃ怖い☆〗
2人ともめっちゃ可愛いはずなのに。何でだろ。整いすぎてるからかな?真顔めっっっちゃ怖い。有無を言わせないってこう言うこと……?
『…………ご主人様。これで、認めてくれますよね?』
「え?あぁ、うん。ん?」
『!!!!やったぁ!………あっ!せっかくご主人様のペットになれたんだから、名前つけてください!』
『名前……!』
「…え?えぇっと………………くろと、しろ?」
あれちょっと待って雑くない?えちょっとダサくない?そのまんまじゃない?あ待って?もしや私のネーミングセンス親譲り……?人の事言えない……?
『しろですね!しろ!素敵な名前!ありがとうございます!』
『くろ。ありがとう』
「……………いや、あの、ごめん。ほんとなんか、ごめんね」
私の消えそうな謝罪は、目の前でキャッキャと喜ぶ子達に微塵も聞こえていなかった。…………いやほんとにごめん!!まじで!悪気はないの!
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