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Ⅰ章 生きることが許されますように
4 リリアでの生活③<SIDE:タクマ>
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リリアの歴史や文字を勉強して散歩に出かけて、少しの不安を抱えながらも毎日が楽しく過ぎていた。
ルーカス様は日中に国政の仕事をしている事が多くなっている。僕の勉強はサラさんやトムさんたちに教えてもらっている。
今日は久しぶりにルーカス様と一日一緒の外出。川沿いの森にピクニック予定。サラさんと森の探索も楽しいけれど、やっぱりルーカス様に甘えながらの外出は胸が高鳴る。ルーカス様といると楽しさが何倍にもなるから不思議だ。
基地の敷地より少し外れたところに拓けた場所がある。そこに花畑を作ったから行こう、と誘われた。数日前にそれを聞いてからワクワクしっぱなしだった。
ちょっと距離があるから途中はルーカス様に抱っこしてもらい移動した。僕を抱き上げると走る速度がグンと上がる。
獣人の走る速度はバイクくらいスピードが出ていると思う。電気やガスといった文明が発達しているリリアに車やバイクがないワケが分かった。きっと獣人には必要ないからだ。
そのうちに「ついたよ」と下ろしてもらえる。サラさんも護衛さんも、誰も息を切らしていない。獣人の体力に驚くとともに、いつも僕のペースがもどかしいのだろうな、と申し訳なくなる。
僕がそんな気持ちになると、すかさずルーカス様が頭を撫でてくれる。ルーカス様を見上げればいつも優しい顔。ルーカス様のこの顔を見ると絶対の安心感に包まれる。
僕はこの優しく撫でてくれる手が大好きだ。手が優しさを言葉以上に伝えてくれる。優しさは言葉だけじゃなくて、手や表情から伝わってくるってこの国に来て初めて知った。
降ろしてもらった場所は様々な花が植えられた庭園だった。想像していた花畑レベルをはるかに凌ぐ花の公園だ。
「どう? いつも森林で木々との触れ合いを好んでいるから、花々に囲まれるのもいいかと思って」
「すごく綺麗です。これ、一から全部作ったのですか?」
「そうだよ。タクマにサプライズプレゼントだよ」
「すごい……。見て回っていいですか?」
「もちろん」
足を踏み入れると、石畳で通路が整備されている。通路両サイドに花壇。たくさんの花が咲いていて、すごくいい香りがする。
ところどころに人がいて、リリアのどこそこに生息している花だとか植物とか説明してくれる。気に入った花は摘み取っていいとも言われ、嬉しくなる。
一時間ほど見て回り中心の芝生の丘に向かう。少し小高い場所に緑の屋根の東屋。日陰の芝生が心地よかった。
靴と靴下を脱いで芝生を踏む。ちょっとチクチクしてくすぐったい。ここから三百六十度花壇の花を眺めることが出来る。贅沢だ。森の中の花畑。緑の楽園だ!
「気に入った?」
「はい。すごく! ご飯食べたら、また見て回ってもいいですか?」
「いいとも」
ルーカス様がニッコリ笑う。つられて僕も笑みがこぼれる。
東屋で冷えた果実水と昼食をいただく。ルーカス様の食べっぷりに笑い、もっと食べろと勧められる食事を必死で遠慮して、そんなやり取りにも笑顔になる。幸せだ。食後に、サラさんと部屋に飾る花を摘みに行くことにした。
ルーカス様はちょっと昼寝。ルーカス様は獅子だからか、食後の午後睡眠をすることが多い。その時間の僕は一緒にゴロゴロしたり、サラさんと過ごしたりする。
東屋に横になるルーカス様を残し、花壇の間をサラさんと歩く。これだけきれいに咲いている花を切っていいのか心配になるが、切っても切らなくても花の美しい一生は変わりません、と優しく説明された。迷った末に部屋に飾る分だけ、ちょっといただくことにした。
ルーカス様の輝く髪を思い出し、小さなひまわりを数本。サラさんが、黄色が引き立つようにとトルコ桔梗の青色系を数本選んでくれた。緑の葉を添えて、まるで小さなブーケだ。部屋に持ち帰ったら花瓶に入れてもらおう。
嬉しくて、ルーカス様に見せたくて、東屋に速足でもどる。サラさんはもう少し花をいただいてくる、と離れていく。
東屋に戻るとルーカス様は大きなクッションにうつ伏せに眠っていた。夢見ているのかな。尻尾が動いている。耳がピクピクしていて、もうじき目覚めそう。
ちょっとイタズラ気分になった。驚かしちゃおうかな。手にしていたトルコ桔梗で、くすぐって起こそうかとそっと近寄った。寝ている殿下に、花を近づけた、その時。
僕の身体が吹き飛んだ。
身体に走る衝撃と痛みに、息が出来ない。摘んできた花が、散らばっている。僕を殴り飛ばして肩を踏みつけているルーカス様と、目が合った。一瞬の出来事だった。
鬼のような形相が僕を見て、泣きそうな顔に変わっていく。
「あ、タ、タクマ!! ごめん!」
すぐに僕から離れて、僕を起こすルーカス様。
何が起きたのか理解が出来なかった。
「殿下? どうされました?!」
東屋から少し距離を置いて警備していた数名が駆け寄る。
「タクマ、あぁ、ごめん。どうしよう。ごめん。ごめん。寝ぼけていて。かなり強く手が出てしまった。ちょっと、見せて」
痛みに耐えることに精一杯で返事が出来ない。そうしている間に殿下に服を脱がされそうになるが、左肩が痛くて動かせず、脱ぐことが出来ない。
息が苦しい。涙が溢れる。冷汗が浮かび上がる。声が上がらないように歯を食いしばる。震える身体を、抱き上げられる。
「すぐに基地に戻る。医師に連絡を……」
ルーカス様の声と周囲の声が遠くなり、意識が保てなかった。
左の鎖骨が折れているらしい。あと、肩が脱臼しているらしい。
熊の獣人医師から説明をされた。医療も日本と同レベルなのかと思った。知っている言葉にほっとする。
鎖骨と脱臼は、固定と安静が治療方針。痛み止めと炎症止め。かなり痛いのと、全身打撲で皮下出血があちこちにある。腕が、上半身に包帯で貼り付けるみたいに固定されている。
怪我をしてから僕にはルーカス様が付きっ切り。殿下が疲れていて、見ていられない。休んでほしいことを伝えるが聞き入れてもらえない。
ルーカス様は王族であり不用意に近づいた僕がいけなかった。自衛のための反射的防衛反応だったようだ。
それを聞いて僕が悪かったのだと分かったけれど、ルーカス様に僕の気持ちが届かない。優しい笑顔に戻ってほしいのに、悲しい顔に尻尾も耳もシュンとうなだれたまま。どうしたらいいのか、分からない。
痛み止めの薬を飲んでいるせいか、熱のせいか、身体が休息を求めるのか、とにかく眠い。左手が使えなくて何をするにも人の手を借りている。上体を起こすことも、一人では難しい。
すべての世話をルーカス様がしてくれている。僕が怪我をしてから四日間付きっ切りなのだと思う。ルーカス様の疲れた様子が胸に刺さる。
「明日から、サラさんに、ついてもらいたいです」
恐る恐る口にする。ルーカス様は、休憩が必要だと思う。だけど、僕の怪我に責任を感じているのか側を離れない。僕の気持ちも伝わらない。
僕から断るのが一番いいだろう。王族のルーカス様に世話をしてもらう方が間違っているのだ。
ルーカス様は、僕をじっと見つめた。僕は親切を断るようで、申し訳なくて目線を外す。
「わかった」
ルーカス様の思い詰めた一言。静かに部屋を出ていく背中を見つめる。僕は、他にどうしていいか分からなかった。
ケガから一週間すると熱が下がり身体はだいぶ楽になった。日中にルーカス様が様子を見に来てくれるけれど、何を話していいのか分からず沈黙の時間が流れている。
僕はここの獣人の優しさに甘えていたけれど、本来何の価値もない底辺の人間なのだと思い出した。
あんなに優しく笑っていたルーカス様の表情を曇らせ、周囲の手を煩わせている。
僕が調子に乗ったからだ。
僕はやっぱり存在するだけで悪いのだ。もっと早くに気がつくべきだった。僕が生きていい場所なんて、どこにもなかったんだ。僕が周りを不幸にしている。
今はサラさんの優しさが、獣人の優しさが苦しい。ここでは僕を罰する人がいない。罰を受けるべき悪い存在なのに。あんなに怖くて仕方がない兄さんが頭に浮かぶ。兄さんが言っていたように、僕は悪いんだ。兄さんは正しかったんだ。
僕は、兄さんに罰してもらわないと生きていてはいけないんだ。
ルーカス様は日中に国政の仕事をしている事が多くなっている。僕の勉強はサラさんやトムさんたちに教えてもらっている。
今日は久しぶりにルーカス様と一日一緒の外出。川沿いの森にピクニック予定。サラさんと森の探索も楽しいけれど、やっぱりルーカス様に甘えながらの外出は胸が高鳴る。ルーカス様といると楽しさが何倍にもなるから不思議だ。
基地の敷地より少し外れたところに拓けた場所がある。そこに花畑を作ったから行こう、と誘われた。数日前にそれを聞いてからワクワクしっぱなしだった。
ちょっと距離があるから途中はルーカス様に抱っこしてもらい移動した。僕を抱き上げると走る速度がグンと上がる。
獣人の走る速度はバイクくらいスピードが出ていると思う。電気やガスといった文明が発達しているリリアに車やバイクがないワケが分かった。きっと獣人には必要ないからだ。
そのうちに「ついたよ」と下ろしてもらえる。サラさんも護衛さんも、誰も息を切らしていない。獣人の体力に驚くとともに、いつも僕のペースがもどかしいのだろうな、と申し訳なくなる。
僕がそんな気持ちになると、すかさずルーカス様が頭を撫でてくれる。ルーカス様を見上げればいつも優しい顔。ルーカス様のこの顔を見ると絶対の安心感に包まれる。
僕はこの優しく撫でてくれる手が大好きだ。手が優しさを言葉以上に伝えてくれる。優しさは言葉だけじゃなくて、手や表情から伝わってくるってこの国に来て初めて知った。
降ろしてもらった場所は様々な花が植えられた庭園だった。想像していた花畑レベルをはるかに凌ぐ花の公園だ。
「どう? いつも森林で木々との触れ合いを好んでいるから、花々に囲まれるのもいいかと思って」
「すごく綺麗です。これ、一から全部作ったのですか?」
「そうだよ。タクマにサプライズプレゼントだよ」
「すごい……。見て回っていいですか?」
「もちろん」
足を踏み入れると、石畳で通路が整備されている。通路両サイドに花壇。たくさんの花が咲いていて、すごくいい香りがする。
ところどころに人がいて、リリアのどこそこに生息している花だとか植物とか説明してくれる。気に入った花は摘み取っていいとも言われ、嬉しくなる。
一時間ほど見て回り中心の芝生の丘に向かう。少し小高い場所に緑の屋根の東屋。日陰の芝生が心地よかった。
靴と靴下を脱いで芝生を踏む。ちょっとチクチクしてくすぐったい。ここから三百六十度花壇の花を眺めることが出来る。贅沢だ。森の中の花畑。緑の楽園だ!
「気に入った?」
「はい。すごく! ご飯食べたら、また見て回ってもいいですか?」
「いいとも」
ルーカス様がニッコリ笑う。つられて僕も笑みがこぼれる。
東屋で冷えた果実水と昼食をいただく。ルーカス様の食べっぷりに笑い、もっと食べろと勧められる食事を必死で遠慮して、そんなやり取りにも笑顔になる。幸せだ。食後に、サラさんと部屋に飾る花を摘みに行くことにした。
ルーカス様はちょっと昼寝。ルーカス様は獅子だからか、食後の午後睡眠をすることが多い。その時間の僕は一緒にゴロゴロしたり、サラさんと過ごしたりする。
東屋に横になるルーカス様を残し、花壇の間をサラさんと歩く。これだけきれいに咲いている花を切っていいのか心配になるが、切っても切らなくても花の美しい一生は変わりません、と優しく説明された。迷った末に部屋に飾る分だけ、ちょっといただくことにした。
ルーカス様の輝く髪を思い出し、小さなひまわりを数本。サラさんが、黄色が引き立つようにとトルコ桔梗の青色系を数本選んでくれた。緑の葉を添えて、まるで小さなブーケだ。部屋に持ち帰ったら花瓶に入れてもらおう。
嬉しくて、ルーカス様に見せたくて、東屋に速足でもどる。サラさんはもう少し花をいただいてくる、と離れていく。
東屋に戻るとルーカス様は大きなクッションにうつ伏せに眠っていた。夢見ているのかな。尻尾が動いている。耳がピクピクしていて、もうじき目覚めそう。
ちょっとイタズラ気分になった。驚かしちゃおうかな。手にしていたトルコ桔梗で、くすぐって起こそうかとそっと近寄った。寝ている殿下に、花を近づけた、その時。
僕の身体が吹き飛んだ。
身体に走る衝撃と痛みに、息が出来ない。摘んできた花が、散らばっている。僕を殴り飛ばして肩を踏みつけているルーカス様と、目が合った。一瞬の出来事だった。
鬼のような形相が僕を見て、泣きそうな顔に変わっていく。
「あ、タ、タクマ!! ごめん!」
すぐに僕から離れて、僕を起こすルーカス様。
何が起きたのか理解が出来なかった。
「殿下? どうされました?!」
東屋から少し距離を置いて警備していた数名が駆け寄る。
「タクマ、あぁ、ごめん。どうしよう。ごめん。ごめん。寝ぼけていて。かなり強く手が出てしまった。ちょっと、見せて」
痛みに耐えることに精一杯で返事が出来ない。そうしている間に殿下に服を脱がされそうになるが、左肩が痛くて動かせず、脱ぐことが出来ない。
息が苦しい。涙が溢れる。冷汗が浮かび上がる。声が上がらないように歯を食いしばる。震える身体を、抱き上げられる。
「すぐに基地に戻る。医師に連絡を……」
ルーカス様の声と周囲の声が遠くなり、意識が保てなかった。
左の鎖骨が折れているらしい。あと、肩が脱臼しているらしい。
熊の獣人医師から説明をされた。医療も日本と同レベルなのかと思った。知っている言葉にほっとする。
鎖骨と脱臼は、固定と安静が治療方針。痛み止めと炎症止め。かなり痛いのと、全身打撲で皮下出血があちこちにある。腕が、上半身に包帯で貼り付けるみたいに固定されている。
怪我をしてから僕にはルーカス様が付きっ切り。殿下が疲れていて、見ていられない。休んでほしいことを伝えるが聞き入れてもらえない。
ルーカス様は王族であり不用意に近づいた僕がいけなかった。自衛のための反射的防衛反応だったようだ。
それを聞いて僕が悪かったのだと分かったけれど、ルーカス様に僕の気持ちが届かない。優しい笑顔に戻ってほしいのに、悲しい顔に尻尾も耳もシュンとうなだれたまま。どうしたらいいのか、分からない。
痛み止めの薬を飲んでいるせいか、熱のせいか、身体が休息を求めるのか、とにかく眠い。左手が使えなくて何をするにも人の手を借りている。上体を起こすことも、一人では難しい。
すべての世話をルーカス様がしてくれている。僕が怪我をしてから四日間付きっ切りなのだと思う。ルーカス様の疲れた様子が胸に刺さる。
「明日から、サラさんに、ついてもらいたいです」
恐る恐る口にする。ルーカス様は、休憩が必要だと思う。だけど、僕の怪我に責任を感じているのか側を離れない。僕の気持ちも伝わらない。
僕から断るのが一番いいだろう。王族のルーカス様に世話をしてもらう方が間違っているのだ。
ルーカス様は、僕をじっと見つめた。僕は親切を断るようで、申し訳なくて目線を外す。
「わかった」
ルーカス様の思い詰めた一言。静かに部屋を出ていく背中を見つめる。僕は、他にどうしていいか分からなかった。
ケガから一週間すると熱が下がり身体はだいぶ楽になった。日中にルーカス様が様子を見に来てくれるけれど、何を話していいのか分からず沈黙の時間が流れている。
僕はここの獣人の優しさに甘えていたけれど、本来何の価値もない底辺の人間なのだと思い出した。
あんなに優しく笑っていたルーカス様の表情を曇らせ、周囲の手を煩わせている。
僕が調子に乗ったからだ。
僕はやっぱり存在するだけで悪いのだ。もっと早くに気がつくべきだった。僕が生きていい場所なんて、どこにもなかったんだ。僕が周りを不幸にしている。
今はサラさんの優しさが、獣人の優しさが苦しい。ここでは僕を罰する人がいない。罰を受けるべき悪い存在なのに。あんなに怖くて仕方がない兄さんが頭に浮かぶ。兄さんが言っていたように、僕は悪いんだ。兄さんは正しかったんだ。
僕は、兄さんに罰してもらわないと生きていてはいけないんだ。
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