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Ⅳ 完全なすれ違い②<SIDE:堀田>
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「悩みごと?」
堀田がぼんやりしていると急に声をかけられる。
機能訓練利用の記録中だったが、考えてしまい手が止まっていた。
堀田と同じ機能訓練指導員として勤務する小川さん。小川さんは他施設の介護士と結婚していて一歳児の母。育児短時間という制度を利用して正社員を継続している同僚。月に半分は勤務日が重なる。
「そう。全然上手く行かなくて、今、ダメな時期」
いつもは小川さんと仕事以外の話はしないけれど、堀田は今の自分の心が抱えきれずポロリと本心が漏れてしまった。
「恋愛? 仕事?」
茶化さずに真剣に聞く姿勢をとる小川さん。
その態度に堀田の心のドアが開く。本当は誰かに聞いてほしかった。話したかった。本心が堀田の口から溢れる。
「……恋愛」
「へぇ。めずらしい。堀田さん恋バナ全然出さないのにね。相当行き詰まっているんでしょう」
「当たり。助けたいのに、どう支えていいか分からなくて。俺が関わると怒らせることもあって。でも気になって心配で放って置けなくて。目で追うしか出来ないんだ」
ため息交じりに話してみる。
「あぁ、よく見ているわよね」
ギクリとする。横にいる小川さんの顔をじっと見つめる。
「相手、瀬戸さんでしょ?」
「なん、で? 違う。そうじゃない」
堀田の隠していた心がバレていて慌ててしまう! 絶対に外に出さない気持ちだったのに! 顔が赤くなる堀田に満足そうに微笑む小川さん。
「いいのよ。前から分かっているから。あたし、バイなのよ。夫の前に付き合っていたのが女の子。これ内緒よ。
堀田さんの目線の意味に、同類だからピンと来たのよ。堀田さん器用に何でもこなすから、瀬戸さんみたいな努力家タイプに弱いんでしょう」
何もかも見透かされていたような驚きで、口をパクパクさせてしまう。恥ずかしさに小川さんを見ていられない。
「瀬戸さん、行き詰まっているわ。あたし時短勤務だから早く帰るでしょ。その時、外で一人ため息ついて、辞めようかなって呟いていたわよ。今、立場悪くなっているし、本当に辞めちゃうかも」
え? 血の気が引く。瀬戸さんが、いなくなる?
「ダメだ! 瀬戸さんみたいに施設の事も利用者の事も真剣に考えて行動する人が辞めたらダメだ!」
必死で小川さんに訴えていた。
「そうよね。瀬戸さんみたいに努力してくれる人って貴重よね。スタッフたちも文句言って人を責めるばかりじゃなく、黙々と仕事を丁寧にこなす人を認めていくことこそが大切なのにね。堀田さんみたいに行動が目立つタイプは得をするけど、瀬戸さんは損するタイプよね」
「小川さん、よく見ているなぁ。そういう意見を表に出してほしいよ」
「嫌よ。そうしたら私が文句言われる対象になっちゃうじゃない。愚痴くらいならいいけれど、悪口言って嫌がらせみたいな態度がまかり通っている現状じゃ、絶対嫌よ」
「そうかなぁ。もっと瀬戸さんを擁護する人が居てくれると俺は嬉しいけど」
「堀田さんが嬉しかろうが知ったこっちゃないわよ。瀬戸擁護派を作って、対立を煽ってどうすんのよ。噂で聞いたけれど、堀田さんが会議で瀬戸さんを追いつめたって」
「はぁ? そんなことしてないよ。むしろ瀬戸さんが孤立しそうだったから助けた、ハズ。でも、噂では俺が追いつめたってなっているの?」
「そうね。皆の人気者堀田さんが鉄槌を下したから、それが刺激になって介護士さんが不満爆発させているんじゃない?
見ていると、介護士さんたちは忙しいイライラを瀬戸さんへの攻撃で発散しているように見えるわよ。それまで瀬戸さんが介護士さんに何か悪い事したわけじゃないしね。
ただ一回の会議でのことで総スカンなんて可笑しいでしょ。きっかけは、人気者の堀田さんが瀬戸さん潰ししたから、みんな瀬戸さんになら何してもいい、みたいになったんじゃない?」
「はぁ? 瀬戸さん潰し? ちょっとついて行けない。そんな風に広まっているの? それで瀬戸さん、追いつめられているの?」
「堀田さんって、器用すぎて周りのことに鈍感なことあるよね。もう少し不器用側の心の動きも学ぶといいわね」
小川さんの言葉が耳に残る。瀬戸さんが堀田に向ける拒絶のような感情。「大嫌いだ」と叫んだ時の瀬戸さんの顔。全部、堀田が悪かったのか? 手が、震える。
「どうしよう。俺、瀬戸さんを守りたくて助けたくて必死なのに、全部裏目に出ている……」
「堀田さん、イジメとか無縁そうだものね。こういう時はね、原因になった当人同士が仲良くして和解しているってとこを見せつければいいのよ。
堀田さんは瀬戸さんを褒めまくって、尊敬している大好きだって姿勢見せて、皆の意識を変えちゃえばいいの。今みたいに、堀田さんがどこか遠慮しているような態度で瀬戸さんを腫れもの扱いするほうが、周囲は盛り上がるのよ」
ため息をつく小川さんを見る。
「女子は、こういった軽いイジメみたいなのよくあるのよ。社会人になって、もうそんな幼い事から抜け出したと思ったら、起こるんだもの。
早く終息しないと、恋の悩みどころの問題じゃなくなるわよ? 全て失う前に、何とかしなさいよ」
思いがけない話に心臓が暗い音を立てている。
「何から、したらいいんだろう……。今、何をしても失敗しそうで、怖い」
「そうね。性癖を隠すために遠慮している部分を取っ払ってみなさいよ。プライベートでも仲良くしてみたら? せっかくだから体力回復のためのリハビリとか上手く言って、得意の筋トレでも一緒にしたら? あはは、筋トレデート、ウケる!」
横で笑う小川さん。
「おい、笑うな。でも、そうだな。仕事以外で話す機会があると良いかも。瀬戸さんと、仲良く、か。よし、やってみる。小川さん、マジありがと」
ここ数日のモヤモヤした苦しさが少し楽になった。初めて知る自分の至らなさ。これまでも、瀬戸さんを傷つけていたことがあったのかな。そう考えると堀田の心がズキリと痛んだ。瀬戸さんに言われた『大嫌い』が頭に響く。瀬戸さんを追いつめているのが堀田ならば、そこを何とかするのは堀田がすべきことだと考える。
真面目に利用者の方と話をして努力している瀬戸さんを想う。現状を何とかしなくてはいけない。筋トレデートはどうかと思うけど、仕事以外の付き合いを持ってみたいと堀田は思った。
堀田がぼんやりしていると急に声をかけられる。
機能訓練利用の記録中だったが、考えてしまい手が止まっていた。
堀田と同じ機能訓練指導員として勤務する小川さん。小川さんは他施設の介護士と結婚していて一歳児の母。育児短時間という制度を利用して正社員を継続している同僚。月に半分は勤務日が重なる。
「そう。全然上手く行かなくて、今、ダメな時期」
いつもは小川さんと仕事以外の話はしないけれど、堀田は今の自分の心が抱えきれずポロリと本心が漏れてしまった。
「恋愛? 仕事?」
茶化さずに真剣に聞く姿勢をとる小川さん。
その態度に堀田の心のドアが開く。本当は誰かに聞いてほしかった。話したかった。本心が堀田の口から溢れる。
「……恋愛」
「へぇ。めずらしい。堀田さん恋バナ全然出さないのにね。相当行き詰まっているんでしょう」
「当たり。助けたいのに、どう支えていいか分からなくて。俺が関わると怒らせることもあって。でも気になって心配で放って置けなくて。目で追うしか出来ないんだ」
ため息交じりに話してみる。
「あぁ、よく見ているわよね」
ギクリとする。横にいる小川さんの顔をじっと見つめる。
「相手、瀬戸さんでしょ?」
「なん、で? 違う。そうじゃない」
堀田の隠していた心がバレていて慌ててしまう! 絶対に外に出さない気持ちだったのに! 顔が赤くなる堀田に満足そうに微笑む小川さん。
「いいのよ。前から分かっているから。あたし、バイなのよ。夫の前に付き合っていたのが女の子。これ内緒よ。
堀田さんの目線の意味に、同類だからピンと来たのよ。堀田さん器用に何でもこなすから、瀬戸さんみたいな努力家タイプに弱いんでしょう」
何もかも見透かされていたような驚きで、口をパクパクさせてしまう。恥ずかしさに小川さんを見ていられない。
「瀬戸さん、行き詰まっているわ。あたし時短勤務だから早く帰るでしょ。その時、外で一人ため息ついて、辞めようかなって呟いていたわよ。今、立場悪くなっているし、本当に辞めちゃうかも」
え? 血の気が引く。瀬戸さんが、いなくなる?
「ダメだ! 瀬戸さんみたいに施設の事も利用者の事も真剣に考えて行動する人が辞めたらダメだ!」
必死で小川さんに訴えていた。
「そうよね。瀬戸さんみたいに努力してくれる人って貴重よね。スタッフたちも文句言って人を責めるばかりじゃなく、黙々と仕事を丁寧にこなす人を認めていくことこそが大切なのにね。堀田さんみたいに行動が目立つタイプは得をするけど、瀬戸さんは損するタイプよね」
「小川さん、よく見ているなぁ。そういう意見を表に出してほしいよ」
「嫌よ。そうしたら私が文句言われる対象になっちゃうじゃない。愚痴くらいならいいけれど、悪口言って嫌がらせみたいな態度がまかり通っている現状じゃ、絶対嫌よ」
「そうかなぁ。もっと瀬戸さんを擁護する人が居てくれると俺は嬉しいけど」
「堀田さんが嬉しかろうが知ったこっちゃないわよ。瀬戸擁護派を作って、対立を煽ってどうすんのよ。噂で聞いたけれど、堀田さんが会議で瀬戸さんを追いつめたって」
「はぁ? そんなことしてないよ。むしろ瀬戸さんが孤立しそうだったから助けた、ハズ。でも、噂では俺が追いつめたってなっているの?」
「そうね。皆の人気者堀田さんが鉄槌を下したから、それが刺激になって介護士さんが不満爆発させているんじゃない?
見ていると、介護士さんたちは忙しいイライラを瀬戸さんへの攻撃で発散しているように見えるわよ。それまで瀬戸さんが介護士さんに何か悪い事したわけじゃないしね。
ただ一回の会議でのことで総スカンなんて可笑しいでしょ。きっかけは、人気者の堀田さんが瀬戸さん潰ししたから、みんな瀬戸さんになら何してもいい、みたいになったんじゃない?」
「はぁ? 瀬戸さん潰し? ちょっとついて行けない。そんな風に広まっているの? それで瀬戸さん、追いつめられているの?」
「堀田さんって、器用すぎて周りのことに鈍感なことあるよね。もう少し不器用側の心の動きも学ぶといいわね」
小川さんの言葉が耳に残る。瀬戸さんが堀田に向ける拒絶のような感情。「大嫌いだ」と叫んだ時の瀬戸さんの顔。全部、堀田が悪かったのか? 手が、震える。
「どうしよう。俺、瀬戸さんを守りたくて助けたくて必死なのに、全部裏目に出ている……」
「堀田さん、イジメとか無縁そうだものね。こういう時はね、原因になった当人同士が仲良くして和解しているってとこを見せつければいいのよ。
堀田さんは瀬戸さんを褒めまくって、尊敬している大好きだって姿勢見せて、皆の意識を変えちゃえばいいの。今みたいに、堀田さんがどこか遠慮しているような態度で瀬戸さんを腫れもの扱いするほうが、周囲は盛り上がるのよ」
ため息をつく小川さんを見る。
「女子は、こういった軽いイジメみたいなのよくあるのよ。社会人になって、もうそんな幼い事から抜け出したと思ったら、起こるんだもの。
早く終息しないと、恋の悩みどころの問題じゃなくなるわよ? 全て失う前に、何とかしなさいよ」
思いがけない話に心臓が暗い音を立てている。
「何から、したらいいんだろう……。今、何をしても失敗しそうで、怖い」
「そうね。性癖を隠すために遠慮している部分を取っ払ってみなさいよ。プライベートでも仲良くしてみたら? せっかくだから体力回復のためのリハビリとか上手く言って、得意の筋トレでも一緒にしたら? あはは、筋トレデート、ウケる!」
横で笑う小川さん。
「おい、笑うな。でも、そうだな。仕事以外で話す機会があると良いかも。瀬戸さんと、仲良く、か。よし、やってみる。小川さん、マジありがと」
ここ数日のモヤモヤした苦しさが少し楽になった。初めて知る自分の至らなさ。これまでも、瀬戸さんを傷つけていたことがあったのかな。そう考えると堀田の心がズキリと痛んだ。瀬戸さんに言われた『大嫌い』が頭に響く。瀬戸さんを追いつめているのが堀田ならば、そこを何とかするのは堀田がすべきことだと考える。
真面目に利用者の方と話をして努力している瀬戸さんを想う。現状を何とかしなくてはいけない。筋トレデートはどうかと思うけど、仕事以外の付き合いを持ってみたいと堀田は思った。
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