晴れ空と太陽と桜の花に想いを馳せて

 高校二年の男子高校生「影山修」は、幼少期に潔癖症から友達の服の汚れや匂いを指摘し、周囲から嫌悪され孤立した経験がある。それ以降人付き合いが怖くなり友達がいない。そんな影山の唯一の味方は介護施設に入所している祖母。

 ある日、祖母の施設にいる高齢男性が同級生「和田学」の曽祖父と判明。認知症の和田の曽祖父が、悲しい手の入れ墨について話したことをきっかけに二人は急速に仲良くなる。

 一方、クラスでは底辺の存在だったはずの影山が、クラスの中心人物である和田と話すようになったことで面白くないと思う井上。

影山は井上に階段から落とされケガを負う。和田に助けられて学校生活を送るうちに、影山と和田は互いに気になる存在になっていく。

 井上は影山にした暴力でクラスメイトから疎外される。影山はこれまで存在感のなかった自分がクラスの空気を変えてしまったかのような不安が沸き上がる。

影山はそれが苦しくなり、和田と協力し井上と和解をしていく。自分一人では出来ないことを和田と乗り越えていくことで、影山にとって和田が周囲を照らす太陽のようだと感じる。空と太陽に自分たちを重ね、ずっと一緒に居たいと空に思いを馳せる。 

 高校三年になり、クラスが離れた和田と影山。クラスが離れてもお互いに惹かれ合う特別な関係が続いていた。

しかし、影山に想いを寄せる甲斐の存在が二人の関係を徐々に冷えたものにしていく。そんな時、和田の曽祖父の状態が悪化し……。

人の人生、生き方に触れて、自分の生き方を考えていく高校生二人の青春ストーリー。
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